Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

BC‐Ⅱの内部配線の「ルシファー化」完了

2009年09月02日 | ピュアオーディオ

先日から始めていました BC‐Ⅱの内部配線の「ルシファー化」が完了しました。
接続を終わって「音出し確認」をしています。
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一聴して判るのは
1)低域と高域のレンジが伸びている点
2)音数の増加がすぐに判り、音の広がり感や余韻が多くなりました。
3)音の粒子が更に小さくなりました。
4)力感・キレ・ヌケの精度が更に上がり「うるささ」をほとんど感じなくなりました。

5)音が「面で出てくる」感じです。SPの存在を意識しにくくなっています。

これらの特徴は「ルシファー化」しないと得られない「質感」ばかりです。もっとも超極太配線ですので、ネットワークの入出力端子がオリジナルでは持ちません。これへの対策に時間のほとんどを費やしています。

20cmのウーハーですがスケール感はモニタールームのD130 3ウェイシステムと同等くらいのサウンドになっています。

まだ繋いだばかりですので「ネットワークの活眼」まで本当の実力は待たなければなりませんが、今出ているサウンドでも十分満足できるレベルです。オリンパスを聴いた後でも「ガタ落ち感」は非常に小さくなりました。

今週は「リファレンス 3a」や「LE15A」が修理を終えて帰ってきますので、これらの対応になります。

次週はモニタールームのD130 3ウェイシステムの「ルシファー化」を予定しています。


JBL 3大ホーンシステムのそれぞれの特徴

2009年09月02日 | ピュアオーディオ

事務所の「オリンパスシステム」、「RCA箱システム」、自宅の「SP‐707Jシステム」にはそれぞれ「HL88」(蜂の巣)、HL90(お化けホーン)、HL89(オールドタイプゴールドウィング)のホーンと#375の組み合わせを中音に使っています。ウーハーの箱やユニットもJBLと云う共通項はありますが、表現されるサウンドは大きく違います。
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まず「オリンパスシステム」は「眼前で生演奏を楽しむ」様に音造りをしています。小音量でも音痩せをしないように「伝送ロスの極小化」を最も優先させています。わずか8畳の部屋でも40Wのパワーをぶち込んでも「耳にうるさくない」状態に仕上げています。
この「オリンパスシステム」は「モニター」としても非常に優秀です。接続する機器の性能を敏感に音にしてくれます。色々な試行錯誤でサウンドを確認する時は、このシステムのサウンドを基準に音決めします。

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「RCA箱システム」は「ホールトーンサウンド」を追求しています。「トーキーサウンド」ではなく、オーケストラが大きなホールで演奏したものをそれらしく聴かせるようにスケールの大きなサウンドを目指しています。特にこのシステムでは「録音されたその場の雰囲気」をうまく表現するように調整をしていきます。余韻の響き方や低音のヌケや反応の良さをとても気に入っています。仕上がりとしては最後のシステムになっていますのでまだまだ自分が望んでいるレベルには到達していませんが、80点くらいはやれそうな所まで来ています。

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自宅の「SP-707Jシステム」は私の好きな「歎美な世界」を目指しています。ここで出ているサウンドは一般の方が聴いたら「えっ!!!???」と思われると思います。「威圧感」がほとんどなく、「音数」や「音色の美しさ」、「反応の速さ」と「音の柔らかさ」が特徴です。
D130のバックロード箱に#375とゴールドウィングですのでバリバリのJAZZサウンドと思われるかもしれませんが、クラシックの弦楽四重奏を非常に得意とするシステムです。かといってJAZZが鳴らないかと云うとそうではありません。生来の得意分野はそのまま持っていますのでJAZZではベースが弾みます。勢いのある演奏になります。
使う環境が「深夜」ですので「小音量」再生で20cmクラスのSPをスケール感や反応の速さで圧倒します。
自宅での使用ですので「リラックス」して楽しめる様な音造りです。重低音は望んでいません。

3つのシステムは低域の箱とユニットが違うだけでほぼ同じユニット構成です。でも出てくるサウンドはアンプとの組み合わせで随分と印象の異なるサウンドに仕上がっています。

本当は一つのシステムですべてを出せれば・・・と考えがちですが、求めるサウンドが両極端にある場合はやはりそれぞれに有ったシステムを作らないといけないようです。