Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

6L6球と互換の球と交換して音の変化を楽しむ

2009年09月25日 | ピュアオーディオ

RCA箱システムの「音質アップ」を考えています。その一番簡単な方法がパワーアンプのパワー管の交換です。
6l62

これが現在使用中の「RCA 6L6メタル管」です。メタル管なので普通一般の真空管とはイメージが異なりますが、中身は6L6(KT66)のオリジナルです。質感は、派手さも音のキレも抜群と云う事はないのですが、「中庸」と感じています。6L6の球の基本的な「音の原器」として私の中では位置付けています。人気がないので中国やロシアの球より安価に手に入るのがうれしい所です。音質はやはり「本物の球」の実力で安心感が有ります。動作も安定していて「長寿命」なのも気に入っています。

Kt66

次が、ロシアのタングソルKT66です。本当はUSAのタングソルかGECのKT66が欲しいところですが、「価格が安くて良い球はないか?」と調査中の球です。GEC KT66は既に別のアンプで使っていますので「音質」は確認済です。それに比べて、「意外と使えるじゃないか?」とこのロシアタングソルのKT66は感じています。GEC KT66 が1本約¥20000円する事を考えればその半額でペア管が新品が安定的に手に入ります。約1/4の価格です。音質もやや膨らみ気味のところは有りますが十分使える球だと判断しています。

6l6gc

次は珍しい英国ムラード社の6L6GCです。ムラード社の6L6GにはST管やEL37と云う型番も有ります。このGC管はなかなか出合えない球ですが、「音のキレ・ヌケ」が良く、音の品位が有ります。もう少し数を入手しましたらメインで使いたい球です。

真空管のメーカーでは非常に音質の良いメーカーと云うのが有ります。ウエスタン(WE)やSTC/ブライマー、ムラード、テレフンケン、GEC等はとくに有名です。

6L6と云う球は実は原型はWEの350Bと云う球になります。当然WE 350Bとも互換性が有りますが今では時々ヤフオクで見かける程度で価格も¥4万円/本くらいします。

ロシアや中国製の球では「とんでもなくひどい球」(動作が安定しないものや音質が劣悪)が販売されている事も有りますが、中には十分使える球も有りますので「探し出せれば・・・」非常に安価に手に入る可能性が有ります。この辺は実際に購入して体験しないといけない部分でしょう。それなりの「授業料」は覚悟しないといけません。


EC-138 SPシステムの調整

2009年09月25日 | ピュアオーディオ

Ec1381
昨日、パワーアンプのパワー管を東芝製の6L6GCに交換した所、俄然音に輝きが増して魅力的なサウンドに変身しました。そうやって聴き込んで行くと「低音がこもっている」と云う風に感じ始めました。「ヌケ」が今一つ? かな?・・・。

以前このEC-138システム用に「パイプダクト」を予備に購入していたのを思い出し、メクラ板を外してパイプダクトを追加して見ました。
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気になっていた「低域のこもり」がすっきりとヌケて非常に軽やかなサウンドに変身しました。元々D130はバックロード箱でも使えるように使って有りますので、後面開放型の箱でも鳴るのです。
Ec1382

EC-138の箱はJBL#4333Aとほぼ同じ容量の箱でかなり頑丈に作って有りますが、本来は#2215や#2231Aの重いコーン紙のウーハーを使うのが一般的です。(重低音を出すため) 私はこのプロ用ユニットの「味気なさ」が嫌いなのと反応の速さを求めてD130を使っています。#2215や#2231Aをお使いの方は一度パイプダクトを増設してみては如何かと思います。

ここで使っているD130は「中期型」の8Ω品です。「初期型16Ω品」と比べると質感が落ちます。予算に余裕が有れば16Ω品に交換したいところです。