オーディオを趣味にするなら「音質」に気を使うはずだと思います。「少しでも良い音質で音楽を楽しみたい!!」が私のオーディオの根幹です。
この「音質アップ」の為には「伝送ロス」の存在を理解しないと先には進めません。いくらSPやアンプ、CDPの高額な機器を揃えても、「無意味」とは申せませんが「投資効果」の少ない方法になります。
1台100万円を超えるCDPやアンプ、SPを揃えても、接続されるケーブルや電源系がお粗末では、「本来の機器の性能」の10%~20%くらいしか出ていないでしょう。
それよりも20万円くらいのCDPとプリメイン、SPで合計金額100万円以下の装置に、「伝送ロスの少ない」ケーブルや電源系を使いますと前述の数100万クラスの機器より良いサウンドを出す事が出来ます。その差は歴然です。ただし、ケーブルに機器の総額と同額ぐらい費用が発生します。
ケーブルは「オーディオ機器」であり「アクセサリー」ではないのです。この点が理解できない人は「音質アップ」は難しいでしょう。何故なら「必然の原理」ですから・・・。
機器の中で一番重要なのは「SP」です。このSPを「全ての音を出せる」状態に近づける様にしないといけません。出てくる音の80%はSPで決まると云っても過言ではないと自分は思っています。
ここで問題なのが「SPシステム」そのものなのです。一般の方はメーカー製のSPシステムを購入されていらっしゃると思います。40年以上前は自分でSPシステムを組む事が当たり前でしたが、実際にSPユニット、ネットワーク、箱を揃えても一人ではなかなか進まないのが実情です。38cmクラスのSPユニットは10Kg前後ありますので一人で扱うのは事故の発生率が高まります。・・・・結局メーカー製のSPが簡単で仕上げが奇麗で・・・となり、購入されていると思います。現在新品のSPシステムはメーカーで仕上げられたSPしかないのが現状ですので選択の余地がないと言えるかもしれません。
ただ、この「メーカー製」に落とし穴が有ると思っています。「完全無欠」なSPはないのです。どこかに「コストダウン」や「技術不足」、「無知」が入っていると思います。
「求める音のイメージ」が持てる人は、自分でその穴を埋めて行く事が出来ると思います。そう云う私でさえもっと大きな「コストダウン」や「技術不足」、「無知」が有ると思っています。
「自分の求めるサウンド」を追求するために今後も努力を続けて行きたいと思っています。
「伝送ロス」の話をするつもりがあらぬ方向に行きましたので続きはまたあらためて。