二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

ヤサイ、その2

2009-01-23 06:47:18 | 徒然に想う
昨日に引き続いて雨の朝。やっと白んできた。

人材派遣のパソナは東京千代田区の本社ビルの地階でやっている就農支援施設「パソナオーツー」を閉鎖する。「パソナオーツー」、2005年から、約1000平方メートルの広さにLEDなどの人工照明を備え、野菜や花などを栽培。農作業体験や就農講座をやっていた。来年1月をメドに本社ビルを移転するが、同様の施設を設置する計画はないという。 

東京のビルの地下で田植えが出来ると、始まった当時はもてはやされたことを覚えている。時の首相も出かけていったのではないだろうか。今や国も雇用支援策の一つとして就農支援や農業法人への斡旋などを考えているよう。それに昨日の記事だ。国も支援してくれそうなものだが。何でやめることにしたんだろう。

利用者数が減ったか、コストがかかりすぎるのか。それとも栽培したものに何らかの原因不明の障害が出たのか。いずれにせよ、「植物工場」が、一つなくなる。

ヤサイ

2009-01-22 09:33:29 | 徒然に想う
NHKで、植物工場なるものを取り上げていた。土を使わず、太陽を使わず、もちろん農薬も使わない、で野菜を「造る」所らしい。だから、そこで出来たものは「安全」で、水で洗うことなくそのまま食べられる。

水耕栽培で、無菌状態。LEDや蛍光灯の光だから、「生産」も管理しやすく収量も高い。安全な農産物を効率よく安定的に生産できる利点がある。狭い場所でも大量に造れる。だから、未来も明るい。

日経によると、経済産業省も農水省もかなり期待を寄せているとのこと。経産省にいたっては税金を使って、モデル施設を同省別館ロビーに置いたりしてしまうほどだ。

だが…、水耕だから水だけではない、化学的に分析して造られた「肥料」が混ぜられる。無農薬に間違いないが、安全な食べ物なんだろうか。未来は明るいんじゃなくて、ドロドロなんじゃないだろうか。それよりもそこで出来たものを「食べ物」と呼んでいいだろうか。

昔話

2009-01-21 20:54:24 | 徒然に想う
オッ、足元から鳥が飛び上がる。すぐ脇の木立のなか。よく見るとカワラヒワ。手を伸ばせば届く。何だって人を怖がらないヤツだ。おはよう、久しぶりだね。

ギャーギャーとくると、いるな、川を見れば白鷺たち。青鷺のこともある。どうして自然はそんなバランスにしたんだろう。自然は二物を与えぬか。

イソップだったか、なぜカラスは黒いかのお話。鳥たちそもそも誰もが白かった。確かオウムが仲間に色を付け始めた。それが評判を呼び、鳥たちが集まる。最後にきたのが頭のいいカラス。オウムは困った。一色しか残ってない。それは自分のために取って置いた世界一美しい色。だからカラスは黒、オウムは白いまま。

原風景の中に鳥たち、特にカワラヒワがいる、そんなことを思う。羽根もろくすっぽ生えていない雛から大きくなり部屋中飛び回って。オヤジに言わせると巣から落ちてしまった。ある土曜、学校から帰ると…。いない。そいつがカワラヒワ。家の中より好いだろう、どこに行ったんだかね。今朝会ったのはその子孫だったりして。

あれあれ

2009-01-20 09:51:25 | 徒然に想う
昨日の4月のような気温で、カミさんがベランダで育てている日本水仙がキレイに咲いた。

貨物のターミナルがある。北の方から来たのだろう。雪が台車にコンテナに着いている。そして点々と塊が転がってる。

今日は一転、平年並みの気温、9℃。大寒。『暦便覧』では、冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也と説明されてるそうだ。

あれ、でも、そう言えば、散歩中手袋外していた。暖かだった。曇って風がなく、昨日の熱が残っている感じ。

次の二十四節気は…、2月4日の立春かい。まったくね、あれあれだ。

足音か

2009-01-19 12:51:16 | 徒然に想う
16℃、 今日の最高気温の予報だ。春、そんな気温。五時過ぎの中継で映った札幌では雨、雪じゃない。寒暖の差が大き過ぎる。未明に降った雨で暖かいのはいいんだが。霧が出るのを期待してゆっくり出発。

神社を取り巻く雑木林の中、小道を行く。パッと行く手を鳥が横切る。見ると、体の色が抹茶色風、雀より大きいか大きいくないか。薄暗い中ではそれ以上見て取れない。イヤホンを取る間もなく飛んでいった。メジロかウグイスか、はたまた…。

年末年始に日比谷公園に突然姿を現した「年越し派遣村」についてのレポを見つけた。やはりというか、ある特定のイデオロギーを持った政治色が潜んでいたらしい。で、開村で派遣切りが大きくクローズアップされたことは間違いないが、弱者を政治的に利用してなかっただろうかと筆者の弁。11日の新聞を読むと実際利用していたと思えるから、恐ろしい。

センター試験が終わった。メジロかウグイスたち、梅や猫柳といっしょに、春が近づいてきた。誰にも春はやってくる。ガンバロー

いつのまにか、トキは経つ

2009-01-18 20:58:45 | 徒然に想う
今朝発見! 猫柳。一月三十日の誕生花だそうであるが、三月ころ臙脂色の蕾がはじけ、白い毛を見せ始めるとのこと。ところがどうだ。すべてではないが、もうすっかり白い毛を見せ、ツヤッツヤッしているじゃないか。

久しぶりの雲の多い朝、ここ最近の習慣のように逆周り。雲の切れ間からは青白い空が見えたり、低いところでは朱が刺したりしているのだが、歩けど歩けど、陽が顔を出さぬ。

夏以来だろう、アイリッシュ・セッターのヤンチャ坊主に会った。ズッと会わなかったから、大きくなっていて驚いた。「大きくなりましたね」「もう、大変ですよ。」散歩が好きでしょうがない。小父さんの足元で大はしゃぎ。小母さんが目を細めてる。

いつの間にか春が始まっている。そう言えば、一月も下旬、もはや正月ではない。寒中最も寒きころ。ヤンチャ坊主に会えたのは、温まる思いだった。オッと、夏のときの写真を渡しそびれたし、撮り忘れてしまったじゃないか。

朝靄

2009-01-17 13:28:36 | 徒然に想う
やっぱりこの時間。逆回りをして、小五郎を起こさぬようにそっと桜並木の川べりを進んで。神社で挨拶、公園へと抜ける。カワセミのいる川に出ると、やがて正面に富士。

いい具合に朝陽が昇っていく。川面に靄。今日も二ヶ所でカワセミ。面白いことに対岸に500ミリくらいの超望遠を持った人が、カワセミに目もくれることなく歩き過ぎる。なにをしにきてんだか、カメラの自慢か、レンズをひけらかしにか?

遊水地、朝靄が風に渦巻いたり流れたり。青サギが下りてくる。ぐるっと回って、池の辺。青サギはどこへやら。代わりに白サギ。「おはようございます」「きれいねぇ、朝靄に、白サギ。きれぇ。」「そうでよねぇ、まったく。」 それだけではない。遊水地を取り巻く堤でのこと。「なに撮っているの?」「葉っぱです、朝陽に霜がきれいに光ってるんで。」「あら、ホント。きれいね。」

顔を出したばかりの太陽が人を饒舌にさせる? それとも朝靄が詩人に? とにかく、寒いが気持ちのいい朝。

願い

2009-01-16 13:22:15 | 徒然に想う
ハマスは15日、ロイターに対し、ガザ地区で続ている交戦を停止させるための停戦案をエジプト政府に提案したことを明らかにした。同じ日エジプト政府と協議したイスラエル政府高官は、彼らの提案を持ち帰り、対応を直ちに協議する方針という。いったい何人亡くなるのを待てば、イスラエルもハマスも殺し合いを収めるのだろう。

別のニュース、朝一番で飛び込んできた。この冬一番の冷え込みの中、飛行機が鳥をエンジンに巻き込み、ハドソン川に墜落。だが、着水の衝撃を抑えるため徐々に川に向かって降下。乗員乗客、死者ゼロ。乗客は翼の上に並んで救助を待ち、凍える川に身をぬらすことすらなく済んだという。冷静な対応に終始した機長の仕事ぶりがを称賛されている。ハドソン川の奇跡。

ハマスとイスラエルの殺し合いの背景に、どんな原因があるか知らない。原因はどうでもいい、殺し合いは何によっても正当化されない。ひたすら悲しい、虚しい。ハドソン川の奇跡のように、一滴の血を流すこともなく辛い思いをすることもなく解決しないものだろうか。

逆回り

2009-01-15 09:51:08 | 徒然に想う
いつもなら七時頃はバス通りを家に向かっている。今朝は丁度神社下の公園を通り抜けた。十分ほど前に陽が出たが、向こうの丘のせいで辺りはまだ薄暗く、雑木林の頭だけが赤く染まる。これから朝が圧倒し始める、楽しい時間。

しばらく土手を歩き、カワセミの写真を数枚。白鷺たちが十数羽コロニー、カワウが脇で潜っている。見上げたらカラス、半身を朝陽に赤く染めて二羽頭の上飛び越えていった。遠く西に丹沢山系、隣に富士。富士山は薄く薄く紅色に染まってる、雲一つない。

神社下から十分、遊水池。畑の向こうに花。朝陽がやっと照らし始める。見に行こう。ややクリーム色の白い花、花、花。恥ずかしげに幹がオレンジ色に輝いた。

どんどん陽が昇る。あそこには紅梅。いつもならまだ夜の時間帯で判らない。あぁ、水仙も盛りだ。そう言えばニリンソウやカタクリはどうだろう。

まったく正解、逆回り。オッと、朝ご飯食べる間がなくなる。