二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

学べ、学べ

2013-04-14 11:04:42 | 畑での出来事

畑で、インゲン、カボチャ、ナスタチューム(昨日ボリジと書いたが、間違い)、バジルを蒔いてきた。来週末、また一週間中を空けて、同じ組み合わせを蒔く。実は、調べると畑のある場所の地域では、インゲンの直播きは5月。4月の半ばでは早いことになる。ただ今年は桜が十日近く早かった。先日様な霜もあるかもしれないが、早めにトライ。

すでに蒔いたもの、感心しきり。ハッキリいって、芽が出そろわない。数週間経って、やっとポツリポツリと双葉を確認できる。想像以上に差がある。育苗する、ということの目的を改めて「なるほど、なるほど」と実感している次第。クローバーは面白い。一ミリほどの葉が、ワサーッと出ている。当たり前なんだが、それが蒔いた時のムラそのまんまに表れてくる。均一に蒔いたつもりだが、いかにいい加減だったのが判る。長ネギが、土地のお婆ちゃんのいうタイミングで蒔いたせいか、いい感じに芽を出している。5年物のハツカダイコン、小松菜はさすがにダメのよう。

先日遅霜が降りたばかりだが、神社下の公園に行って見れば藤が咲き出していた。藤が咲くともう霜は降りないというが、どうなんだろう。四月も中旬になって、朝晩の寒暖の差が大きいなどと天気予報に言葉が並ぶ。雨が降れば土砂降り、降らなければ徹底的に降らない。リズムが狂っているのか。花々による予想が難しくなってなければいいが。

育苗のことももちろんなんだが、保温による差というのにも感心させられる。レタス類の苗を頂いて定植したことは前に書いた。別な人も同じ方に育苗されたものを数日後に定植している。ところが彼女はそこにパオパオ(不織布)をかけた。倍とは言わないが、そちらの方がずっと大きい。もうひとつ、オクラの残ったものを頂いて鳥よけにしているところのクローバー。この鳥よけがあるとないとでまた成長度合いが違っている。不織布でなくとも保温ができる、ということかも。

まったく、何事もやってみなければ、わからん。

 

 

(今朝6時半頃、幻日だけかと思えば、笠まで)

 

 

今日の一枚:藤の花、満開でなないが、確実に咲き出した。神社下の公園で7時頃。


畑作業

2013-03-23 18:10:13 | 畑での出来事

う~ん、発芽していない。無理もないか、水は雨だよりだから。

今日の目標は種蒔き、前々回に蒔いたのと同じセットをもう一つの畝に蒔く。で、そこに赤い茎のほうれん草を追加。ほうれん草、もちろん土団子にしてから。あと、まだ畝立てもしてないところにホワイト・クローバーをグランド・カバーになるように直に播いた。

一段落ついたところで、野点のお茶。ぽけっと空を眺める。鶯が鳴く。他の鳥たちも。鶯、縄張りなのか、一定時間鳴くと別な所に移っている。移ると言っても、数カ所の決まった点を移動しているのだ。まだ鳴き方は下手くそだが、そう言ったことはしっかりしている。

《風聴いて 囀り聴いて 青い空》


お茶をしていて、ふと思い付いた。篠竹が沢山ある。それを使って何かできないか。道具という道具を持っていない。なら、篠竹を使って、作れそうなものないか。例えば、箕。作り方なんてもちろん知らない。まぁ、やってみるかと、早速、畑のわきにある篠竹を切り出した。そんなこんなの午前中。


午後になって、T島さんのところに行き、球レタス、リーフレタスの定植のお手伝い。余った苗を頂いて、それを自分のところにも定植。これは面白いことになった。隣の二畝にもリーフレタスが入っている。どんな違いを見せてくれるか。苗を定植したところでは、学んできたことを、助言頂いたやり方を、実践してみよう。

比べる以前の結果になる、だろう。まぁ、ものは試し。やってみなければ分からない。…自分であれこれ考えては動く。誰も指示を出さない。あぁ、なんと楽しき一日!!





今日の一枚:畑のわきタンポポが嬉しそう。10時頃。


今日の畑でのこと

2013-03-16 17:34:23 | 畑での出来事

この陽気の中、種蒔きに小川町に行ってきた。午前中、畝を一本、育苗用の畝(80×300)を立てる。で、その短い畝にネギ、チャイブ、五、六年前に買った二十日大根、小松菜を蒔く。

午後になって、T島さんのところに行ってオクラの枯れ枝を貰ってくる(貰ってくる、というか、軽トラで運んでいただいてしまった。ありがとうございます)。農家さんなら絶対にしないだろうと思うが、畝に敷いた。目的は、まだ今は蒔かないが、そこにインゲンを蒔く。で、鳥除けにする。あわよくば、オクラが自然に播種してくれないかとも…。

水やり、せっかく種蒔きをしたのにしていない。水道なんてきていない。隣の畑にある鶏舎に井戸がある。長年使われてないらしい。使ってもよいとのこと。いずれ三人でなんとかしなけりゃ。で、頼みは雨。月曜日に全国的に雨の予報。

うん? 月曜日は九度山から高野山に向かう予定。雨なんて、と願っている日じゃないか。いや、しかし、降ってくれないと発芽しないだろうし。和歌山と埼玉の違いでなんとかならんだろうか。で、考えた。庵主には必要な雨と不必要な雨が庵主には同居している。見る位置を変え、「雨」にしてみる。すると、必要と“不”必要なんて関係ない。庵主の勝手な都合で分けているにすぎない。庵主が「雨」を知ろうとしたとき、正しく「雨」を知ることができるんだろか。もしかしたら、庵主には、色眼鏡をかけている以上、正しくものはみれないことを示唆している…、なんてね。楽しい一日、でした。





今日の一枚:この春から借り始めた畑に向かう途中。8時50分頃。


畑での一日

2013-03-10 17:08:48 | 畑での出来事

この春から借りることにした畑での最初の作業です。まず、畝(80センチほどの幅、自分の手を伸ばすだけで反対側まで届く長さ。畝間は75センチ)を二本立てました。で、種蒔きを。四分の一に、レッドリーフ、サニーレタス、鷹の爪、ハツカダイコンをメイン作物として、カモミール、ロケットを合わせました。福岡正信さんの「わら一本の革命」にあるように、畑の土にそれらを混ぜ、水を含ませながら団子状にし、それを使いました。育苗なしで、直播です。で、これは二本全体にですが、さらにクローバーを土に混ぜて同じように蒔いてきました。こちらはグランドカバーにとの目論見です。残り四分の一は二週間後に同じセットを播きます。今日が新月間近で、種蒔きより、定植。二週間後満月間近で種蒔きがいいとか。それを念頭にし全部蒔き切らないようにしてみたわけです。一方、バイオダイナミックスの農事暦によれば今は根菜類の時期だと。ジャガイモが適期らしいのですが…。ジャガイモの代わりがハツカダイコン。上手くいくもんでしょうか。残りはインゲンを時期を変えて播く予定です。同じように直播きをするつもりです、5月頃になるでしょうか(来る途中何気に観察していたら、すでに定植されたとこがありました。育苗されたもの、ですかね)。

種蒔きが終わり(12時半頃)、さて、昼飯の買い出しにと思った矢先のこと。北西から強風。あっという間に土埃で、あたりが黄色に。しかも、杉からは花粉がもうもうと立ち上ってました。その中、買い出しから戻り、幸い、篠竹が風除けになってくれるところを見つけ、食事にありついた次第。雪見酒ならぬ、花粉見ビール。遠くの篠竹が、向かいの雑木林が大きく揺れます。ゴーゴーと風が吹き荒れます。風情どころか、涙がくしゃみが止まらず、楽しむどころではありませんでした。

種蒔きで今日の目標は達成。T島さんのところでお手伝いしようか、竹を処理しようか。移動の為、ちょうど片付け始めた時、Nさんが来られました。二人でT島さんのところに伺ったのですが、いらっしゃらず。連絡をしないで伺ったのですから、こちらが失礼しました。代わりのと言ってはなんですが、結局、深谷市の農業資材のお店へ出かけてきました。そこで、地元のお婆ちゃんたちと話せて、「ネギはお彼岸までに播かなきゃ」の一言でネギのタネとチャイブを買い増しました。さくきり縄が欲しかったのですが、それ以上の収穫でした。で、Nさんには甘えっぱなしで、小川町駅まで送っていただいて…。

お婆ちゃんたちとの会話、そう、いいんです。理屈や本じゃない、この辺りはそうするのがいいんだという経験値。「なぜ」が通らない。科学では説明つかない。昔からそうしてきたんだとか、お爺ちゃんがやってたからとか。一言二言が参考になります。しまった、インゲンのこと聞いとけば良かった!

ところが、駅に着いて驚きました。駅員さんが大きな声で説明してます、電車が動いていません。先ほどの風もおさまり、青い空がみえているです。ですが、小川町と都心を結ぶ私鉄が止まってしまってました。先ほどの強風によって、架線にビニールが巻き付いたり、木が倒れたりしたのが原因。JR八高線で振替乗車もやっているんですが、二両、せいぜい三両の編成。混雑はごめんと、運転再開を気長に待つことに。確かに酷かったですが、こんなことになっているとは想像だにしませんでした。まだ、陽が高い。ゆっくりで良いじゃないかと今日の記録をつけ出したのです。

ってな具合に、これから畑での出来事の報告もちょこちょこと。次回は二週間後です。

 

 

今日の一枚:昨日の朝の5時25分頃。神社の展望台から。