二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

金木犀の香り

2011-09-30 07:52:37 | 徒然に想う
ひと朝、ひと朝、秋が深まる。昨日より今日、今日より明日と空気が澄んでゆく。

どうしたんだろう、まだ金木犀の香りがしない。四年前のあの鮮烈な印象を忘れない。芳香剤のようで嫌うかも知れぬが、新鮮で季節の移ろいを強烈に教えてくれた。

ゆっくり楽しめたら、どんなにいいか。暑いか寒いか、風が強いか弱いか。何の花が香っているのか。どんな鳥がさえずっているか。判らぬままに過ぎてゆく日々に、何の価値があろう。

今夜あたりから雨の予報。秋が一気に進むと、予報士のお姉さん。ひと雨毎にも、深まってゆく。






今日の一枚:五時十五分頃、神社の展望台にて。

耳順?

2011-09-28 19:58:56 | 徒然に想う
虫の声。…そう言えば、昨日の朝、聞こえなかった。なるほど、玄関を開けたときすでに、虫たちは教えてくれてたんだ。

雨。気付いたのは、マンションの出入り口まで下りてからのこと。

時間を無駄にしたとは言わない。耳を傾け、それに従っていれば、一階まで行かずに済んだ。なかなか耳に従えないものだ。

? おい、ちょっと、待った。ちょっと早かないか。嘆く前に、やらなきゃいけないことがある。日々惑ってばかりだってのに、天命を知らねばならぬ。う~ん…。






今日の一枚:五時二十分頃、神社の展望台にて。

ぅ、ぅまい!

2011-09-27 22:49:59 | 徒然に想う
とっても美味しいそうなシメサバです。

こんなシメサバをいただけるときは間違いなく、至極です。

もっとも、熟(な)れたらどうなるか…。大概、熟れる前に供されてしまいます。熟れたといったものにほとんどお目にかかれません。


期待に違わず、いや、それ以上。美味しいものをいただきました。幸せです。





今日の一枚:午後七時二十分頃。いつもの大将とオカンの店。アリさん、トクさん、タケさん、薄井のじいちゃん、昔の人たちが懐かしくなりました。

儚き朝の光景

2011-09-26 22:35:49 | 徒然に想う
この朝焼けの色! 

西を見ても、雲の東側が下側が、淡く、紅く、朱く、彩って。



家にあと五分、五時三十五分。

あぁ、この彩り、結局十五分…。

儚い。


儚い…、言葉探しても…



儚い夢のような光景。










今日の一枚:神社の展望台から東を望む。五時二十分頃。

台風15号

2011-09-22 20:00:28 | 徒然に想う
昨日の台風15号は風がすごかった。カワセミの川まで行くと、茶色濁流が逆巻いている。これは大雨ならいつものこと。が、雑木林に入ろうとした時、木が倒れている。太いとこで直径は20センチは優にある、凄い。

そこから広場に出るまで折れた枝や葉が散乱。パキパキ、ポキポキ、ザクザクと小道が続く。遊水池の木道は冠水、足を踏み入れられない。

あっという間に駆け抜けていった。午後二時過ぎに浜松辺りに上陸したと思えば、今朝は釧路の南南東に。

神社下の公園、似たよな状況、枝が散乱。神社のわきを通る車道には、道を塞ぐように太い枝が覆い被さる。そう、そう言えば、足が速いだけ、じゃない。蜩や法師蝉を一緒に連れ去って行きやがった。あぁ、これで一気に秋が深まる。






今日の一枚:カワセミの川岸の雑木林にて。フラッシュを焚いたが…。4時45分頃。

混乱の中の光明

2011-09-20 19:06:12 | 徒然に想う
ドライブに出かけた。帰り道、夜、常磐道の友部サービスエリアを使った。まだ節電を続けていた。節電の協力要請がなくなった後も、こうやって続けている企業がある。

一方、節電ダイヤ、下りエスカレーターやエスカレーターの運転時間の制限など、さっさと止めてしまったところも多い。

出口渋滞、何か不可解。一般の利用者が多く、ETCはがら過ぎ。しかし料金所へのアプローチは一本だから渋滞。被災証明の乱発なのか…。ETCでも被災証明を認識するなど、工夫しないと事故の元だ。

この夏、誰が節電で誰が迷惑を被っただろう。休みがずれ、電気を見境なく使っていた時と日常のリズムが変わった。しかし、それで十分やりくりつけられた。それだけ使わなくて済むのだから、それを続ける。止まっている物を無理して動かすことはない。そのリスクを取る意味が分からない。まだまだ震災の混乱は続く。だから、今も節電を続ける企業に「これからも頑張ってください」とエールを送りたくなった。





今日の一枚:台風15号の余波で雨の朝。間隙をついて小糠雨の中、散歩に。森羅万象に「ありがとう」と「これからもよろしく」と伝えたくなって。五時五分頃、カワセミの川の土手で。

aki no sora

2011-09-18 10:53:45 | 徒然に想う

空気が澄んでいる。カワセミの川の土手で、西を見れば青黒い富士山がはっきり見える。

≪初雪は ちょっと待てと 黒き富士≫

 

富士山の初雪の統計を調べてみると、データをとり始めたのが1936年。最も早い初雪は、1963年7月31日、平均日は9月14日だそうだ。18日、時期的にはいい頃合い。だが、そういえば、最近初雪のことを耳にしない。初冠雪は気にしていると、地方紙に載ったりして分かるのだが…、どうなっているんだろう。

統計を調べるついでに分かってきた。それは、山頂での常駐観測がなくなってしまったから…。

気象庁は、その年の山頂での1日の平均気温が1年で最も高い日以前の雪を終雪、以降の雪を初雪と決めている。可能性として初雪が終雪になることがある。だから、人がいないと初雪の判断は難しい。2004年9月30日富士山測候所が常駐観測を終了、「初雪情報は提供できなくなる」。以降、初雪情報は発表されていない。と、いうことだ。

ちなみに、初冠雪も複数の場所(河口湖測候所、甲府地方気象台)で観測していたらしいが、2003年9月30日で河口湖測候所の有人化業務が終了し、甲府地方気象台に一か所に。いろいろな気象データが衛星などによって集められるのはいいが、どこか風情を犠牲にしてしまっているように感じる。

 

 

今日の一枚:6時30分ころ、カワセミの川の土手にて、北の空を仰ぐ。 


シャッターを押す合間

2011-09-17 11:06:57 | 徒然に想う

雨の音、それでほっとして、また夢の中…。

何かの拍子で目が覚めた。南から北へ黒い雲が流れてる、白い雲が流れている。青い月。隣の棟の壁面が赤い。しまった! 5時15分、太陽がいい角度になるのを待って散歩に出よう。先ほどまでの雨で草木にたっぷり水滴がついている。

5時30分、出発。法師蝉、一人寂しげに、切り通し。濁流、カワセミの川。…巨大レンズの展示会を迂回して。

土手の草むら! !! 

 

集中が切れかかったとき、西の方、振り返ると虹。6時30分。どこか薄ぼんやり、秋のせい? でも、すごい。背景のスクリーンが風で飛ばされているわけで、その流れに合わせて、虹の橋が西から北西、北へと切れ切れに伸びていく。

 

神社の森の中。秋の演出者たち、木々には幾分早い。だが、彼らばかりではなかった。

≪秋の蜘蛛 光の輪の中 錦織る≫

 

フウ~ッと大きな息をついて、展望台。今日はおしまいと、カメラをザックに収めた。

 

 

 

 

 

今日の一枚:コースに出て間もなく畑の道。かろうじて赤い時間の名残がある5時35分ころ。

 


早朝のお客

2011-09-16 18:40:46 | 徒然に想う
うちのベランダにもたまに姿を現す。彼女だけは、カミサンも何とか友だちになろうとする。キャーキャー言いながらも、写真を撮っている。


《凛凛と 虚空を見据え いぼむしり》




今年は益をもたらす小動物に会えた。ヤモリに、いぼむしりこと蟷螂。よくもまぁ、こんな都市部でと思う。それだけ住むところがなくなってきたんだろうか…。









今日の一枚:昨日階段の踊場で、散歩に出る4時半ごろ。