二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

愚か?

2012-04-26 23:13:01 | 徒然に想う

朝日新聞デジタルの記事、2012年4月26日0時16分配信。以下抜粋しながら:

米中部で起きるマグニチュード3以上の地震が、10年前に比べ6倍以上に急増していることが米地質調査所の調べでわかった。もともと地震があまり起きない地域。研究チームでは、日本でも輸入に向けた動きがあるシェールガスなどの採掘活動などに伴う「人為的な地震」ではないかとみらている。

そのエリアではM3以上の地震は、2000年までは平均年21回。それが昨年に134回、なんと6倍以上に増えた。しかも史上最大級も二度観測。研究チームは「自然原因とは考えにくい」とし、この地域で増えているシェールガスや石油の採掘との関連を指摘する。

こういうことらしい…。

採掘では大量の廃水が出る。それを高圧で地下に戻す。つまり、この水が、断層の隙間に入り込んで滑りやすくなり、地震が起きやすくなった。

これが事実ならば、なんと愚かなこと。当然因果は証明されないから、誰かの私利私欲のため誰かが被害を被っても見向きもされない。結局次代、次代の次代、そのまた次代が被害を受けることになる。所詮、持続可能性なんて、目の前のニンジンにはかなわない、ということなんだろう。これを愚かと言わずしてなんとしよう。




今日の一枚:一昨日の朝の映像、ホー頬痩けちゃうのウグイスの家近く。五時二十分過ぎ。


春の朝、小景

2012-04-24 07:28:02 | 徒然に想う
遊水池の木道から土手に上がる。そこに広がる畑、小父さんがもう働いてる。手にしているのは菜花か。邪魔しては失礼かと思いつつも。


「おはようございます!」

「おはよう」



《朝収穫 農夫の手もと 春みつる》






今日の一枚:神社下の公園の駐車場にて、五時過ぎ。



 
追記:家を出るともう青の時間。

花冷えの日々

2012-04-22 10:20:24 | 徒然に想う

遊水池の湿地帯、黄菖蒲が咲く。昨日はまだ開ききっていなかったが、今朝はご覧の通り。ネットで調べると5月上旬あたりから咲くのもらしい。が、この写真を撮っている庵主はフリースを着てる。それでいて、ちょうどいい。先日が穀雨だったから、次の二十四節季は立夏。暦では夏も近づいてきているというのに、どうしたものか。

仙台にいった年のことを思い出す。初めて過ごす東北の街での生活は寒かった。いつまでたっても炬燵はしまえないし、ドテラも手放せない。神奈川出身の同級生はGWを過ぎてもダウンを着ていた。それに匹敵するくらいだ、いつになったらキチンと冬ものをしまえるか…。

先日床屋に行ったとき、女将さんがしみじみおっしゃる。「昔は今年のように4月になって桜は咲いたものでしたよね。ちょうどこの辺りは入学式ころ。それがどんどん速くなった。今までがおかしかったのか、今年が正常なのか、どうなんでしょうね。」

≪しんしんと 花降り積もる 城の址≫

小学校の入学式のとき、職員室の前にある桜の木の下で母親と並んで撮った記憶がある。子供のころ、冬は冬、春は春らしく、夏は夏らしかった。それがどこかから、変わってきた。ゆっくりとした変化だから気付けなかった…。来月にはちゃんと夏らしくなってくれるんだろうか。

 

 

今日の一枚:5時45分ころ、遊水池にて。二枚目は神社の裏手、6時20分ころ。


第二回 四国へ - 準備1

2012-04-21 09:19:29 | 遍路

先週の日曜、5月のお遍路の装備を点検してみた。その時のリスト。総重量10.2キロ。前回から大幅ではないけれど軽くなった。ザックをミレーの40Lに変え、防寒具がないくらいか。もちろん、当日身につけているものもあるので、背負う重量はもう少し軽くなる。

  1. 半袖Tシャツ(x2)
  2. 下着(山用x2)
  3. 靴下(山用x2)
  4. 行動時のシャツ(ユニクロの長袖x2)
  5. ズボン(ひざ丈で半ズボンにできるようになっていて、ポケットが多いパンツX1)
  6. 雨具(セパレート・タイプの上下)
  7. ジャージ(下)
  8. タオル(水泳用x1、普通のものx2)
  9. スポーツタイツ(CW-X)
  10. ヘッドライト(単4x3、山用)
  11. 携帯の充電器
  12. カメラの電池の充電器
  13. GPS用の電池の充電器
  14. 予備電池(単3x4、単4x4、カメラ用x1、GPS用x2)
  15. 目覚まし時計
  16. 洗濯バサミx3
  17. 歯ブラシ、歯磨き粉
  18. 洗剤x4
  19. エマージェンシー・シート
  20. 細引き(1.5メートル)
  21. マキロン
  22. バンテリン
  23. 胃薬
  24. 液体バンソウコ
  25. 爪切り(意外に忘れがち。ないと困る。)
  26. GPS(ガーミン)
  27. コンパス
  28. メモ帳
  29. ボールペン(行動時用と予備)
  30. マジック
  31.  「わら一本の革命」(B5判180ページ)
  32. iPod
  33. 防水地図カバー
  34. 財布、家の鍵、スイカ、小銭入れ
  35. ザック
  36. ナップ・バック(さんや袋の代わりに)

お参り用品(白衣と金剛杖以外)

  1. 納経帳
  2. 納め札
  3. 般若心教
  4. 地図(遍路みち保存協会編)
  5. お線香
  6. ろうそく
  7. ライター
  8. お賽銭(5円玉で、700円分)

課題:

  • 6の雨具。前回の反省からポンチョをやめてセパレートタイプのものを持っていこうとしている。気になっているのは、蒸れるじゃないだろうか、着たり脱いだりがめんどくさくないか、ということ。だが、上着はウインドブレーカーとしても使える。一方、ポンチョは前回の経験では蒸れることはなかった、気軽に着ることができた。ところが、ポンチョは雨具としての機能しか(野営することを一切想定していない。万が一に備えてレスキューシートをもっていく)ない、利便性に欠ける。大したことじゃないかもしれないが、少しでも荷を減らしたいのでつい考えてしまう。
  • 9のスポーツタイツ。ズボンは穿いていくもの以外持っていかない、邪魔だから。代わりになるものとして穿いていくもの以外に一本いれるか。
  • 37のナップ・バック(さんや袋の代わり)。この中に入れる物の防水。

もう少し、無駄を絞らなくてはならんだろうなぁ。


治療のこと

2012-04-20 09:53:15 | 徒然に想う
診察に行ってきました。投薬も全て終わり。定期的な検査も受ける必要がなくなりました。寛解のお墨付きを頂きました。

無理してたと思うけど、無理しないよう。入院してたときの事やその前の事、忘れないように。お大事に。

先生から頂いた言葉。しっかり頭に叩き込みました。仕事をハードにしたり、ストレスがたまるようなことなぞ、決してするもんですか!

これで、やっとすっきり御礼詣りに出れます。

変わりゆく

2012-04-19 08:19:11 | 徒然に想う
五時も過ぎれば、もう太陽が上がる。だから、歩き出す頃はもう青の時間。それも、あっという間に、もっと早起きしなければ見れなくなる。

《囀り満ちて 明けゆく空の 青さかな》


四十雀、最近はカワセミも切り通しを下ると盛んにさえずっている。今朝思わず吹き出してしまった。もちろんウグイスもその仲間に入っているが、ある一羽の歌い方ときたら。大概は「ホー、法華経」。ところが、そいつときたら、悩みでもあるのか、はたまた、腹が減っているのか、「ホー、頬痩けちゃう」ときた。ずっとなんていっているのか判らなかったんだが、今朝ようやく聞き取れた。


昨日はカモの番を見送り、桜は葉桜。

《幽寂の 老桜一本 我誘う》


去りゆく、移りゆく寂しさに包まれ、足を早め家に向かう。来月は遍路を再開。自分も変わりゆく。





今日の一枚:昨日散歩コースに出たはかり、切り通しに向かう畑道にて。4時半過ぎ。

冬、旅立つ

2012-04-18 08:18:21 | 徒然に想う
朝の散歩道、霧のせいか音がこもる、鳥たちの囀りに満ちている。

…うん? なにか足りない。

歩いても歩いても、カワセミの川から、公園の池から、遊水池から、その声がしてこない。どこも静か。

そうか、ガーコラ、ガーコラか…。

ようやく神社が向こうに見える様なところまで行って、川の方から、つがい一組、ガワッ、ガッ。と近づく。ヒュンヒュンヒュンと羽根を鳴らし、頭の上、旋回。そして、振り返ることなく、どこかへと飛んでった。

「また来年、じゃあな」と挨拶していきやがった。おぅ、またな。気をつけて!




《寂寞か カモ空に消ゆ 霧の朝》






今日の一枚:鏡のような遊水池、五時五分前。

静かな朝

2012-04-17 07:35:48 | 徒然に想う
電車から見える田んぼ。耕され水が張られた。誠に鏡のよう。風がない。散歩の時もそうだった…。

鳥たちの囀り、一体何種類あるか、指折り歩く。一、二、三、四、五…。静かだから、よけい聞こえしまう。個体差もあるだろ。訳が分からなくなる。

こんな春の朝は意地が悪い。鳥から別な物に変えたところで、結果は同じ。葉の色は何種類? 一、二、三、四、…。花の種類…。いつまでたっても何も数え上げられない。

一、二、一、二。小母さんがゆっくり走る。神社下の公園入り口、鉄道高架下。電車が過ぎ去った。ヒラリヒラリと、一枚桜の花びら。



《静かなり 花の散る音 足止まる》






今日の一枚:五時五分過ぎ、神社下の公園入り口にて。

アジサイ? アジサイ!

2012-04-16 19:44:53 | 徒然に想う
定期検査からの帰り道、驚いた。その昔芸者さんたちが大勢いた街だから、その頃の習いで、季節を先取り?…。行き、同じとこ通ったけどなかった、よなぁ。

《マジかよと アジサイ一鉢 花曇り》





今日の一枚:8時半過ぎ、オフィスへと病院の最寄り駅に向かう途中、床屋さんの軒先にて。

春、讃頌

2012-04-15 08:54:20 | 徒然に想う

今年の桜は無性に美しい。それが昨日の雨や先週の雨風で一気に終わりになってしまった。木の下を歩くとはらはらと花弁が舞ってくる。まったく、こちらじゃ、涙がはらはらと溢れそう。

遊水池や土手を歩いているときには、ウキウキ、足も軽かった。番いのカワセミが上流へと、下流へと飛び回る。シジュウカラたちが囀って、コジュケイ、ウグイス。遊水池の木々も盛んに芽吹き、そこにイヌムギが、ヘラオオバコが顔だしてきた、のに…。

原発の再稼働と電力不足。これを同時に議論すると、おかしなことになる。ところが政財界のお偉い方たちの話やニュース、インターネットの見出しなどから察するに、一つのこととして語られている。どうしてだろう。

木の下の小道は薄いピンクの絨毯。昨日との温度差だろうか、霞が幽かに立っている。この微妙な儚い美しさ。その情景に目を向けてみたらいい。原発は一端を何か起きてしまえば、周囲にあるそんな美しいものを一気に封印してしまう。それも一代限りじゃない。彼らの子供や孫たちからも奪うことになるのに、金に目がくらんでいて見えなくなっているかもしれぬ。

≪花散りて 大地ため息 雨降りやむ≫

 

今日の一枚:小五郎の家の側を流れる川の桜並木にて。ここはカワセミの川のところのものよりもまだしっかりしている。多少日当たりが悪いから開花が遅かった。7時40分ころ。