二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

ガラス越しに観た春

2010-02-27 10:28:04 | 徒然に想う
暖かな日が続いたり、梅が咲いたり、花粉だったり、春一番が吹いたり。春の知らせに事欠かない。でも、こんなにも春を感じる一コマはないだろう。それは掃除をするのでカーテンをめくったとき、目に飛び込んできた。硝子の向こうにあるベランダのモッコウバラ。枝の先端や芽のところどころに水が溢れている。

朝から雨だから、ってことではない。雨がふりこむ様な場所じゃないのにもかかわらず、水滴がある。なぜだろう。カミさんに聞けば昨夜水をやったという。目を覚ましたんだ。水を吸い上げ始めた。

どこかで読んだことがある。葡萄の木、剪定をするのが寒い頃。そして春を待つ。するとある日切ったところから水滴が付くんだそうな。それを見て、「ああ、春なんだ」と実感するんだとか。

同じこと。初めて目にした光景。枯れたんだかどうなんだか分からないような状態だったのに、また水を吸い上げ始めた。そしてやがて青々となる。木が目を覚ました。ガラス越しに観た春。




今日の一枚:カミさんにはさほど驚きではなかったようだ。何サボってんのと言う顔をして洗濯をしに風呂場に向かっていった。

朝のスケッチ

2010-02-23 08:07:10 | 徒然に想う
乗り換え駅のホームで電車を待っていた。振り返ると東の空が黄色のニュアンスのある赤や朱色になっている。どうもしっかりした雲もあって、そんな赤味に濃淡を付け美しい。やがて始発電車が入線してきて、東側の見えるサイドに落ち着いた。

どう変わっていくだろう。一駅停まる度に人が増えていく。視界が限られる。それでも黄色味がグレーや白の感覚に、なんと言おうか、昼間の太陽そのもの色のよう。そんなのが垣間見える。荒川の鉄橋を越えるともう東の空は見えなくなってしまった。

人の動く気配で目が覚めるとターミナル駅。一瞬向こうが見るが、ビルが遮って空は見えない。もうすっかり赤味はなくなってしまったか。数駅過ぎ、また空だ。薄い薄い黄色味がかったクリーム色だ。電車を下りオフィスへ。

テクテク歩く。昨日春一番が吹いたとか。そう言えば四十雀たちの声がよく聞こえる。春だなぁ。



今日の一枚:オフィスの東に面する会議室からどんな様子かと見た。

白梅の様子

2010-02-21 11:29:55 | 徒然に想う
コースをちょっとはずれ寄り道。農家さんの庭先、色々な種類の梅が植わっていて、毎年楽しませてくれる。なかでも枝垂れの白梅が満開になると庭全体がもう梅の香りに包まれる。ちょっと覗かせてもらうと、紅梅や白梅もまだ三分四分程度。川の土手にあるのがもう九分に近い。今年は遅いか、まだまだ時間がかかる。

同じ白梅でも咲く時期が違う。もちろん品種による差もあるだろうが、マイクロクリマの影響はどうなんだろう。川から行くと、この農家さんのところは500メートルほど離れている。ちょうど段丘面を背にするように建つ。北からの冷たい風は段丘とその上にある雑木林とでほとんど当たらない。東側、南側は道一本はさんで畑。日当たりもいい。

一方、川沿いの木は四方を多少栗や雑木などに囲まれているが、畑と畑の境界線になっている。もちろん寒風に曝されるし、川の影響で寒暖の差も大きかろう。それゆえ川沿いの方が早く咲きだす、か。ところがだ、桜並木のある川沿いにも一本立派な白梅があって、これがまだ二分もいっていない。「本や能書きじゃない、そのものを見てないと分からない」と、いうことか。


今日の一枚:その枝垂れの白梅。蕾はもう開く寸前のようにも見える。数輪つけたこんな状況もいいもんだ。

ウスイ

2010-02-20 13:23:36 | 徒然に想う
昨日は「雨水」。雪が雨に変わり春めいていく頃。暦の上では、待ち遠しい春になった。どうりで田んぼの準備が始まったわけだ。

「雨水」だと気付かなければ、春だとは思えなかった。何かに追われ日々が過ぎ去っているだけ。何もかもがちぐはぐ。それどころじゃない、サラリーマンという生活のあまりにも楽さ加減。これが恐ろしい、何もかも麻痺させる。

太陽が出るのがずっと早くなった。年初めよりも20から30分早い。土曜、日曜のことなのにどんどん時間が変わっていく。それがまさに土日ならぬと分からない。おかしいだろう…。なぜ太陽を毎日見ていられない。

ウスイつながりで、昔お世話になった「薄井」さんを思い出した。なぜか庵主のことを気に入ってくれ、よくカウンターで焼酎を飲んだ。野球が大好きで、鰥夫で娘さんと息子さんを育て上げた。いつもケラケラと笑っておられ、庵主が疲れた顔していると笑い飛ばしてくれた。あぁ、薄井さんに会いたい。




今日の一枚:桜の若木4本のうち、内側の2本が花を咲かしている。きれいだろう。


春直前?

2010-02-18 06:39:33 | 徒然に想う
いよいよ冬が終わっていく。知り合いのブログをのぞいたら、苗づくりが始まったと塩水選の話が書いてあった。読んでいくと、いよいよだという気持ちが伝わってきた。

雪の降る朝、静か。






今日の一枚:駐車場、ワイパーを上げて出勤。なんでこんなに美しいのにゆっくり観ていられないのだろう。おかしい、異常とも。

雪?

2010-02-16 21:50:30 | 徒然に想う
電車から見下ろせるところに田んぼがある。肥料でも撒いたか、起こされている。2月中旬、そんな時期か。

昨日は、花粉、目が気持ちかゆかった。今年は去年より少ないと聞く。ステロイド剤は花粉に効く。さてはプレドニンが7.5に減ったためか。

こんなニュースが目に付いた。ニューヨーク・タイムズは15日までにゴールドマン・サックスが金融取引を通じて、ギリシャの債務隠しに加担していたと報じた。モラルがないというか。リーマン危機さえ勘ぐれば、彼らの暗躍が見えてくる。いずれにしてもどこまで真実か分からぬが、臭いものには蓋が出来ないということに違いない。それにしても…。

今晩は雨が雪になるかもしれないと予報。それでも、明らかに春がそこまで来ている。






今日の一枚:大将が愛情込めた巻物。これが美味いんだ。

靄の朝

2010-02-14 10:04:25 | 徒然に想う
昨日の冷たい雨だか雪だか、夜になって雪になって。道に積もるほどでもないが、植え込みやビニールトンネル、大根の葉上などにきちんと残ってる。道は代わりに、ところどころ凍っていて、時折足が空回り。畑の向こうを見れば、朝靄が上がっているよう。

切通しを注意深く下ると県境の川。川面から靄が立ち上っている。もう6時のゴンが鳴っているというのに明るくならない。どうしてと、見上げても雲はない。東に低く雲があるんだろう。キーンと寒さが身にしみてくる。こんな朝は、散歩している人がほとんどいない。

神社の境内わきの展望台。眼下で、黄檗色の光線が靄を彩り、その輝く靄が高架橋や送電線うっすら覆う。幻想的な風景。どうしよう、もう一度川の土手、遊水地に戻ろうか。「おはよう、朝靄か。いいねぇ、いいの撮れたかい」「おはようございます」豆柴を連れた矍鑠爺ちゃん、階段上がってきた。

桜並木の川沿い、何度も足が空転する。こっちは陽の出る方に丘がある。おっ、小五郎。小屋から出てきて伸びしてる。来たのが分かったな。遊んでいたら、やっと陽が当たりはじめた。「暖かいな」




今日の一枚:四本の若木の中でも奥手の木も数輪付け始める。昨夜の雪、大変だろうに。でも、もう直ぐさ。

遅く起きた朝は

2010-02-13 21:32:23 | 徒然に想う
11日の夜札幌から帰って、12日金曜いつものように働いて。今朝起きると、雨なんだか雪なんだか分からぬようなものが舞っている。

昨晩家に着いたのが1時。飲んで帰ったらカミサンに角だったろう。結局頭がさえてしまい、オーストラリアのシラーを飲みながら落ち着くのを待っていたら2時。

散歩に出るつもりだった。もう7時。でぇ、窓の向こうは…、雨? 

風呂でも入ろうか。





今日の一枚:北大のなかにあるクラーク像。「少年よ、大志を抱け」の将来を指し示す姿ではない。そうそう、その足で「動物のお医者さん」の病院まで行ってきた。チョビも平九郎も居なかった。