二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

明白なこと

2011-04-28 21:00:55 | 徒然に想う
漁師の若者の涙をみた。原発事故のせいで海に出れないですよ。こんなに何も変わらず豊かなのに。船だってオヤジが残してくれたんだ、と。

庵主は根本的に間違っていた。前にも震災後の老漁師の話を書いた。その時、経済的なことをもあるだろうがなどと入れたのを覚えている。そんなことまったくないではないか!

海が豊かなのを知っている。ただ、ただその豊さにふれたい、抱かれていたい。それだけ。若い漁師さんもベテランの漁師さんもそれだけを望んでる。

漁師さんたちだけであるまい。農家さん、酪農家さんたちだって、思いは同じ。政治や経済はどうでもいい。ただ自然に抱かれる。それだけで幸せ。それが、間違いなくこの国の血。…それを阻まれる、その悔しさたるや!

原発が要るか要らないか、わからない。しかし、原発事故の引き起こしたことは決して許されることではない、と明白にわかる。





今日の一枚:雨が降っていると思い、散歩を断念。一時間長く寝る。起きてみれば、西の空青い。6時45分ころ、駅前のハナミズキ。

早い、早い

2011-04-27 07:40:58 | 徒然に想う
4時半、家を出る。すでに星々の時間が終わって。早起きのツバメが飛び回っている。

畑の中の道、切り通しに向かえば、静かな風に乗ってパンの焼き上がる香り。坂を下れば、目の前のパン屋さんあたりは、その香りに包まれる。そう言えば、朝ご飯…。

ホー、ホケキョ。ケキョ、ケキョ、ケキョ、ケキョ。と、ケキョのところがずいぶん長くなってきた。

シャワーを浴びようとTシャツを脱ぐ。背中に張り付いて脱ぎにくい。汗をかく季節だったんだ。今週末からゴールデンウイーク。早い、早い。







今日の一枚:4時半過ぎ、切り通しに向かう畑の中の道から。

春の嵐の前の静けさ

2011-04-23 16:58:02 | 徒然に想う

カワセミの川のウグイたちはどこに消えたのだろう。今朝は影すら見えない。桜の花とともにどこかに消えてしまった。

ウグイスも消えた。朝のコースの中、多い時で六か所ほどで、その鳴き声が聞かれた。それが今では一か所でしかない。 

土手のすみ、打ち捨てられたようなところに桑の木がある。新芽が噴き出している。ゆっくり眺めてたら、虫の声。ツバメも飛んでいて、思わず伸びをした。

≪地虫鳴き ツバメが舞って 春さかる≫

 

今日の一枚:路駐している車のウインドに桜のガク。まわりに木なんてない、どこで付いたんだろう。7時10分ころ、小五郎の家の側を流れる川にあと数分。


ヘラルド・トリビューン様へ

2011-04-22 20:57:59 | 徒然に想う

あなた方の掲載した漫画。さすがです。いろいろなことが分かりました。

アメリカから来るリンゴは、コーラの味。イギリスからのはウイスキーの味。フランスのは、ワインの味がする。でも、魔女のお婆さんが日本から持ってきたリンゴは、きちんとリンゴの味がきちんとした、と認めてくれたわけですね。さすが味覚の大国の方たち。

えっ、じゃ、ない?

そうか、あなた方の国は原発大国。なるほど…。

国際協力しに来られたわけじゃない。あくまでも、御膝元で事故が起きた場合に備え実施訓練をしに来られた。別な言い方すれば、自国民を欺くため。上手くいけば、完全に国民を騙せる。万が一何か起きても国内じゃないし、国内だったらこうすると胸をはれる。失敗しても日本が情報を出さなかったと言えば済む。なるほどねぇ。

で、もし赤ずきんを題材にすると、赤ずきんちゃんが日本で、羊の皮を被った狼があなた方の政府ってことを示そうとしたわけですね。さすが、恐れ入りました!!

 

 

今日の一枚:その漫画。


春、小景

2011-04-21 19:51:50 | 徒然に想う
藤の花が咲いたよ。

駅前のハナミズキもだ。

八重桜が、ちょうど満開。迫力、ある。桜に「迫力」ってのも、なんだけど…ね。

代掻きの終わった田んぼに白鷺一羽。鏡のよう。静かな穏やかな、春の朝。

《一羽の鷺二羽となりて田植え待つ》





今日の一枚:神社下の公園、五時十分頃。白い藤の花なんだけど…。

季節の体感

2011-04-20 20:19:38 | 徒然に想う

今日は穀雨。「春雨降りて百穀を生化すればなり」。田畑の準備が整い、それに合わせて春の雨の降るころ、だそうだ。

確かに電車の窓から見える田圃もトラクターが入り、中には水が張られたのもある。あと十日もすればGWとなり、田植えも始まることだろう。

そういえば、ついこの間「冬の終わり」のようなことを書いた。しかし、穀雨の次が立夏。そう、夏になる。体感と暦のずれが何とも言えず面白い。そのせいか、いろんなことが頭に浮かんできた。

公園の木々を見ながら ≪若葉さえ 冷たき穀雨に うな垂れる≫

ほんとに今年は満開を楽しめたのは一日位。あっという間に ≪葉桜に 屋台二台 何を待つ≫ 

≪陽が射して 春霜の畑 朱ににじむ≫ 神社を出ると朝陽が追っかけてきた。

 

 

今日の一枚:5時過ぎの神社からの風景。きれいな赤の時間の始まり。