二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

撮りあえず

2008-09-30 05:47:57 | 徒然に想う
久々の雨の朝。散歩はお預け、申し訳ないが朝風呂などとしゃれ込もうと思ったら…。驚いた、楽観的な状況の下、アメリカの金融安定化法案が下院で否決されてしまった。株価は1987年来最大の下げ幅を記録したという。信用崩壊は厳しいか。日本に関して周りでは楽観的であるが、どうなることやら。

閑話休題、タスマニア緑の島の印象ということで、一枚お見せしよう。発電用のダムで出来た人造湖の湖畔まで降りていって撮影。この水、飲めるくらいにきれい。去年夏に行ったときは、ここにカヌーで乗り出していったものだ。それは素晴らしい体験。

実に不思議なんだか、そのときの印象はユーカリの木から出たと思われるタンニンで赤っぽい水。夏の渇水期で放水を抑えるから赤みが増す。この春先は雨が多いのでどんどん循環するのでより透明に。水量が大きく変わっていないので、おそらくそんな状況だろう。

あぁ、なんてことだ。今にでもすぐ見に行きたくなってしまった。

自然遺産の島

2008-09-29 10:22:59 | 徒然に想う
タスマニアの緑の話しをしよう。温帯雨林という変わった気候区分にはいり、自然遺産で知られる。西の保護されているような所は文字通り豊かだ。水分も申し分ない。だが、残りだ。一見豊かで肥沃にみえる、畑も普通にある。しかし畑はなんと灌漑設備が必要になる。

着いた日ホバート近郊のBBに泊まった。荷をほどき、ほどなくカメラを持ち出し広い庭で写真を撮っていると向こうに何本も大きな噴水がみえる。「灌漑だよ、この春先からやらないとタネが蒔けない」ご主人のアレックがいう、土の保水力が悪いと嘆く。特に夏は大変。夏は死活問題になる。木々に囲まれているジェラルディンの菜園でも同じ。

グーグルでタスマニアの中央部辺りをみていくと半径何百メーターの円が並んでいる。巨大な散水設備に合わせて畑が出来ているからだ。

あれだけ緑の印象の強いところなのに、実にちがう。実際ドライブしたり飛行機から見ると驚く程赤く茶色だ。乾燥化なのか砂漠化なのか。砂漠化なら手遅れにならぬよう…。

多い、少ない

2008-09-28 09:55:43 | 徒然に想う
すっきり晴れない。昨日も今日もだ、朝陽が雲の中。木々の葉や梢が光り輝かないので、どうも下を向いて歩きがち。おかげで別のきれいなものを見ることが出来るが。

ただ舗装された道路に脇の桜並木から散ってきたたった一枚の葉っぱなのに、この色使い。座り込んで見とれてしまった。

タスマニアでこういった感動はなかなかお目にかかれなかった。自然遺産で名が通る。だから植生が豊かなようにも思えるのだが、実に常緑樹が多いのか単純なのだ。森に入るとよくわかる。ほんとに植物は多いが種類が少ない(似ていて実は違うかもしれない)。ユーカリ類かシダ類だけといったら怒られる?

有機農業を70年代からやられている方が「自然てのは、スゴイ絵書きだし詩人だし。真似できないよなぁ」と稲刈りを終えた夕暮れ、休憩した時にボソッと話されたことがある。まったくだ。配色、造形、どれをとっても見事に仕上げる。ふと見上げたら、モミジだろうか、木の天辺あたりで色付き始めていた。

夏春秋

2008-09-27 09:55:30 | 徒然に想う
足下でパリパリカサカサ音がする。桜の葉が黄色や赤やオレンジ色、いろいろな色になって道路に散っている。実に見事な配色。涼しい、いやいや、長袖で歩いていても寒くさえ感じる。最高気温の予想も21度。実に、この二週間出かけていたうちに秋になった。

今、窓を大きき開けたら、お客さん。何の種子だろう、白い綿毛にぶる下がって入ってきた。

今丁度タスマニアは春。花などを見ると日本のまさに三月。梅、モモ、プラム、ネクタリンなどが咲いている。ゆっくり春になるというより一気に来る北のほうの、イメージは仙台辺りの、三月かもしれない。菜園で作業しているとミツバチたちの羽音がした。蜜集めに忙しいそう。だが、春の嵐の時期でもある。次から次に前線が通過して行き雨になる。雪も混じった。遠くで雷。「悪い天気はない、悪い服があるだけ」。

出かけるときが夏で、春になって、そして秋になった。なんだか季節が出鱈目になってしまったが、違いがよくわかる。面白いもんだ。

何をしに?

2008-09-26 14:22:10 | 徒然に想う
そもそもタスマニアに何をしに行ったのか。旅行であることに間違いない。ただ、観光というわけではない。WWOOFをするためである。WWOOF? ウーフと読む。なかなか馴染みのない言葉だろう。Willing Worker On Organic Farmのそれぞれの最初の字を集めた物。「有機農法を採用している農場で働く意志のある人」とでも訳そうか。日本語に相当する単語はちょっとない。どういうことかというと、援農と言えば分かってもらえるかもしれない。つまるところ、居食と労働力の交換する。

これで三度目。2006年を皮切りに、長期休暇のたびタスマニアに出かけてはウーフをする。休みなのになんで働きに行くのかと思われるだろうが、実にこれが楽しい。受け入れてくれる先は一般の農家で普通の生活をしている。ホテルやB&Bに泊まっての旅行と違って、日常の中に入れさせてもらうのだ。もちろん、農業にかかわる事も教えてもらえる、牛がいればその世話もある。掃除も手伝えば、食事の準備も手伝う。とにかく、日本と違う方法に接することが出来るのだ。これほど、見直したり考えたりするのにいい環境は他にはない。

今回訪ねたのは、2007年に行ったときにお世話になったPaulとGeraldineのところ。牛が中心で、自給用に農業をされている。大きな家庭菜園もあれば、果樹園もある。魅力は、福岡正信のような自然農法を実践している、それに接することが出来る。それにとにかく動物を大切にする、動物の扱いを学べる点だ。そんな彼らと過ごす楽しさといったら!しかも、彼らのいるLorrinaときたら、とてもすばらしいコミュニティー。2週間さえ、あっという間。

少しづつ、土産話と何を学んだか、書き出してみよう。それもそうだが、写真…。

何から

2008-09-25 10:18:38 | 徒然に想う
始めよう。実に印象的な事ばかり。シドニーからホバートに向かう飛行機に乗り込んだ時の喜び、ジェラルディンとポールが玄関の向こうに見えたときの嬉しさ、雨に打たれながら合羽を着て牛たちの世話。

羊を解体・片付け終えて、突然暖かいものに包まれた。あぁ、これがジェラルディンの言っている意味なんか…。感謝。

さほどのことではないが、本は読む。しかし、目の当たりにし経験知る方がどれだけわかりやすいか。例えば、生き物には動くものと動かぬものがある。その差はないと頭で考える。でも、自分が押さえつけた動くものが動かなく変わることで、より確信する。

明日帰るという日の晩、羊のレバーのソテー。ポールの好きな96ニュイサンジョルジュ。ローソクがゆらぎながら。そして、暖炉前でトランプゲーム。やった、勝った! リベンジは今度来る時ねとウィングが返ってきた。

一先ず、話そう

2008-09-24 21:31:37 | 徒然に想う
帰ってからというもの、やれやればかり。月曜、オーバー・ナイト便でよく眠れず、正午くらいに家について、荷を解き、ひたすら洗濯。昨日、昼寝でもしようと思っていたが、写真を整理してたら、あっという間に夕方。同時に24時間CCrもしなければなず。

よく眠れると期待して昨晩床に就いたが、何故だ! 月曜日の夜は、まだ興奮状態だからと自分を納得させた。両日ともやる事が多く忙しい、片付けよう。が、二晩もよく眠れないとなると…、どうして。

滞在していたロリーナという村は、兎に角静か。昼間でも聞こえてくる車の音は10台分もない。夜になれば車の音など一切せず、屋根の上を駆け回るオポッサムの足音。一日通して川の流れる音に風の音。頭の上を鳥が飛べばその羽音がとても大きく聞こえる。音だけじゃない、光もだ。晴れた夜は、月明かりだけ。天の川がくっきり、南十時星。月明かりが木々に反射し、青白い静かな世界。

住んでいる所は静かな方であるが、街灯は否応なしに部屋に入ってくるは、マンションの脇を通る街道の車の騒音はする。そういえば、土曜日夜シドニーについてホテルに行くまでに騒々しくごちゃごちゃとしていて異様な緊張感に囚われた。で、良く寝れない。その辺からおかしかしいかも知れぬ。そのギャップか…、よく寝れない原因は。都合四晩、つらい物がある。

土産話の前に

2008-09-23 10:33:19 | 徒然に想う
散歩をしてきた。季節が着実に変わっている。5時半、太陽はまだ顔も出していない。

彼岸花やコスモスが今を盛りにと咲き誇る。ネコじゃらし、ススキだかオギだか、秋の気配のする雑草。ニンジンやサトイモの葉部が大きくなった、長けもしっかりある。蝉たち、どこへやら。ツクツクボーシが時折向こうの雑木林で鳴いている。アブラゼミやミンミンゼミは思い出したように歌う。コオロギたち秋の虫が沢山。

散歩する人たちの間で交わされる「おはようございます」は、変わらない。久しぶりだねの笑顔があるので、それが嬉しい。そう、小五郎も元気。あれ?って顔をしたが、足下で腹を見せて降参してきた。相変わらずである。

タスマニアから帰ってきて、自分はどうだろう。変わったか、変わらないか…。病気の点、生理学的には明日検査を受け結果を待たないといけないが、精神面で十分自信が持てた。収穫は「考えていること」に間違いないと確認できたこと。いよいよ秋が本番になる。

第二ターミナルのサテライトから

2008-09-06 18:16:30 | 徒然に想う
いよいよタスマニアへ。ニュージーランドに行く便やシンガポールに行く便など共同運行便の搭乗のアナウンスがひっきりなし。シドニーへは八時過ぎ。もう少し発着が見えたりしたかと思ったがそうでもない、えらく記憶違いをしたもんだ。

搭乗口でもパスポートをみせろと言っている。その上搭乗口で貰う半券も飛行機の入り口でみせろと…。意味が判らぬ、仕方がない。年々チェックが増える。

子ども、飛行機が嫌いなんだろな。泣いてぐずって泣いて。おや、静かになった。ジュースね、気持ちを抑えるには飲むに限るよな。

第二ターミナルの向こうに飛び立って行く飛行機が夕闇に濃灰色。あっという間にくもの中に消えて行く。

トリプルセブン、シンガポール便がエプロンを離れた。

いかん、収集つかなくなる。