二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

四国から戻って

2011-11-29 20:02:26 | 遍路

日課の散歩に出る。昨日までの荷物が無く、なんと楽なことか。体がフアフアする。荷物の重さ、重要。

日出時刻に20分ほどの差がある。この差は意外に大きい。7時に四国で歩き出す時とこちらで出勤するときでは印象がだいぶ違う。それだけ行動時の感覚がズレる。明るさももちろんなんだが、山行と同じで早立ちを考えたので、防寒にも影響した。こちらなら要らない時間帯でも四国では必要だった。

これは遍路には直接関係ないが、明るさで思い出した。住んでいる地域は意外に街灯が多く明るい。節電のための工夫はもっとできる。四国では夜など人通りが減るところで光量を落としているとの看板をよく見かけた。

携帯を見れば、時速5.7キロなどと出ている。4キロ前後、山勝ちなら3キロと想定して行動していたのとはえらい違いだ。調子に乗って、遊水池まで飛ばした。そばにある野菜直売所の小父さん、まだ来ていなかった。



今日の一枚:昨日羽田に着いて荷物を取りに。5時45分頃。


四国にて ー 16日目 その2

2011-11-28 21:54:58 | 遍路

ライブ「区切り打ち」は、これが最終回。

8時45分過ぎ、高知市に高知県交通バスにて土佐市をあとにする。約一時間、900円。

荷物を駅の一時預かりに預け、ひとまずお城を目指す。10時05分到着。

天守閣に上がり、歩いて来ただろう辺りをパノラマ写真に。

11時、高知山翠園にて温泉につかること、一時間。今どこ辺りかとNさんたちのことを思い、なぜ自分は帰らなければと。

ひろめ市場で、カツオのたたきき丼でお昼。

1時15分、高知駅前からリムジンバスで空港へ。約40分。荷物を預け、一息、これを書き始めた。

来年3月は清滝寺から。到着の翌朝早く出れるようにする。つまり、到着の日の内に清滝寺までの往復約三時間の余裕があるようにプランすること。夜行バスをうまく使えばいいらしい。

そう、朝Nさんたちが出発されるとき、Y君にザックカバー、Y女史に爪きりを渡す。どちらもそれぞれ持っておらず困っていた。意外こういったものが盲点のよう。

金剛杖、これ二本あるといい。荷がある程度重たくともバランスを取りやすい。さらに結果的にノルディック・ウォーキングのストックのように使え、体が楽になる。始めは一本だったが、鶴林寺への登りの際、杖をお借りしてずいぶん楽になった。腰にでた疲れも二日ほどで気にならなくなった。もちろん二本持って帰ります。

杖は、空港でビニールでくるむかダンボールに入れるかしてくれる。こっちの人はおおかた「お杖さん」と呼んでいる。文化、なんだと思う。

帰ってから、資料をまとめ、来年に備えます。荷物はもう少し減らさないと。



今日の一枚:2時半過ぎ、お土産も手に入れて一息。


四国にて ー 16日目

2011-11-28 07:23:35 | 遍路

7時00分。先達Nさん、Y女史、Y君が出発されていきました。雨が降りそうな空模様です。道中の安全を祈りながら「行ってらしゃい」

高知市に向かうバスを探して、時間があれば観光。いや、日帰り入浴の出来る所を見つけたので、そこへ行こうかと。荷を整理しましょう。





今日の一枚:宿の窓から西方向の空。7時05分頃。


四国にて ー 15日目

2011-11-27 21:47:06 | 遍路

今、目標の35番清滝寺を打って宿に戻って来ました。いつもの参拝に加え、これまでの安全を感謝し、ここで一旦中断する事を報告しました。

7時10分。宿 海老庄旅館を出発。Y女史とは同宿。

7時30分。高知県営フェリー種崎渡船場。40分、出発。5、6分の船旅。これは歩き遍路でも使える。浦戸大橋は危険ではないが、注意しなければならないという。渡船は時間が限られてしまう。また無くなってしまうとも聞いた。ここで、先達Nさんと一緒になる。今夜はY君も同じ宿に。そして焼き肉でお別れ会。

8時05分、33番雪渓寺。

9時50分、34番種間寺。約一時間休憩。Y女史が明日以降の宿を先達のNさんのアドバイスの下、宿を予約。羨ましい、区切り打ちの悲しさ。10時45分出発。

11時05分、高知春野森山支所前通過。

11時25分、涼月橋。

11時45分、土佐市に入る。道標の掲示に松山や中村が出て来た。

ビジネスイン土佐に荷物を置かせてもらい、清滝寺を目指す。

12時35分、土佐市役所通過。

1時40分、35番清滝寺の取り付きに着く。

1時50分、清滝寺の仁王門。

ここも薬師如来。区切りのお寺はみな薬師如来。不思議なご縁。

2時25分、清滝寺を後にする。

4時25分、宿に入る。

6時、焼き肉。大五郎という店。サプライズのプレゼント。嬉しい。


明日、東京に戻る…。





今日の一枚:土佐市内をぶらぶら。見上げると、きれいな空。3時50分頃。


四国にて ー 14日目

2011-11-26 20:17:17 | 遍路

7時10分。宿 遊庵を出発。

《おはようの 接待うれしや 冬遍路》

9時05分、29番国分寺。

10時25分、蒲原の遍路小屋、通過。手前で畑仕事のおばあちゃんと話す。枝豆の殻を畑に。空豆を路地で、モミガラで保湿。

10時35分、高知市に入る。

11時00分、30番善楽寺。隣りの一宮神社でお祭り。またしても、アイスクリン。

12時05分、土佐電鉄後免線もんじゅどおり駅、通過。ここでちょっと迷う。30番から下ってくると線路にぶつかる。そこを左に曲がった。で、直ぐに右に曲がってしまうが、実はもう一本先。直ぐに右に曲がっても、突き当たったら左、また突き当たって右。県道32号線にかかる歩道橋を目指す。それを越えて南下すると竹林寺への入り口、東へ100メートルと案内板が出てくる。

12時20分、竹林寺への取り付き。

12時30分、山道を上がると牧野植物園に入る。遍路道を進むと自然に入ってしまう。遍路は無料とあった理由がわかった。園の制服を着た人にあっても「こんにちは」ですんだ。

12時35分、31番竹林寺。京都のお寺のように庭や境内が美しい。折しも紅葉が始まりだし、赤や緑のモミジがいい。

ここでY君、Y女史と合流。1時20分、竹林寺をあとにする。

2時40分、32番禅師峰寺。桂浜まで一望出来る素晴らしい展望。Y君が買った「へんろいしマンジュウ」をオヤツに頂く。

下り出すとY女史が突如止まる。なんと竹林寺の向こうに泊まる予定のNさんかがいらした。

4時35分、海老庄旅館、到着。風呂に、ビール。

今日、35キロ程歩く。いい距離だ。

明日の予定は33番雪渓寺を打ち、35番清滝寺を目指す。24キロ程。これで今回、打ち止め…。まことに、悔しい。





今日の一枚:禅師峰寺を目指し竹林寺を下る、1時頃。傘はY君。


四国にて ー 13日目

2011-11-25 20:59:06 | 遍路

7時00分。ドライブイン27を出発。

8時35分、伊尾木通過。

9時45分過ぎ、安芸市カリヨン広場、通過。

11時、眼下に琴ヶ浜が広がる。安芸市赤野駅を越えて間もなく。

11時15分、遍路接待所(栗山映子)、通過。

11時45分、琴ヶ浜原野野外劇場、通過。

12時15分、コーヒーレスト 柿ノ木。Y女史、Y君と昼飯。ホットサンド、600円なり。1時05分、出発。

1時20分、香南市に入る。サイクリングロードを歩く。なんどかトンネルを抜ける。よく見れば鉄道の跡。右手に国道55号線、土佐くろしお鉄道の高架がある。おそらく、その土佐くろしお鉄道のもとの路線。廃線跡をたどっている感覚で楽しい。

1時50分、道の駅夜須、通過。

2時30分、赤岡町に入る。伊能忠敬の測量したポイントや塩の道などいろいろ説明がある。歴史的に保存されている。しばらく進んでいくと、Nさんが雑貨屋さんから出てこられた。そこで賽銭入れを購入。コーヒーの御接待。

4時、28番大日寺。これまでに一番遅い到着。

4時45分、今夜の宿、遊庵到着。待つほどにお風呂を用意していただけて、夕飯となった。

菜の花が出始め、辛子和え。メンチカツ、里芋饅頭のユズ皮ぞえ。美味い。

意外に長い。歩ける、もちろん歩ける。しかし、この季節で4時程になると陽は傾いてくる。寒い訳ではないが、余裕が無くなってきて辛くなる。3時過ぎまでには、行動を終わらせたくなる。

ちなみに、28番から32番あたり、宿を決めにくい。高知駅周辺に行ってしまえばいいのかも知れないが、タクシー、バスなどを使わなけばならないかもしれぬ。

明日の予定は32番禅師峰寺を打ち、桂浜近くまで、33キロほどを目指す。




今日の一枚:大日寺の納経所のお庭で。4時20分頃。


四国にて ー 12日目

2011-11-24 21:28:40 | 遍路

7時20分。金剛頂寺の宿坊を出発。住職がおられず、宿坊に泊まった人たちは参加出来なかった。オフシーズンだとこんなことが起こるらしい。ちょっと残念。

8時15分、吉良川橋通過。

9時30分過ぎ、羽根川橋通過。

10時10分、中山峠を越えた。

11時30分、奈半利町役場、通過。

12時、道の駅 田野駅屋。Y女史、Y君と昼飯。ラーメンと玉子巻き、美味い。ラーメンはあっさり。ちょっとジャンキ-な物が欲しかったので印象的。玉子巻きはユズの果汁が使われていた。他にも美味しそうなお鮨があった。

12時50分、安田町に入る。

1時35分、今夜の宿、ドライブイン27に着く。荷物を預け、27番神峯寺を打ちに行く。

Y女史、Y君。昨日から一緒たりになっているヒゲ君とゆっくり歩く。

2時30分、27番神峯寺到着。Nさんが本堂で参拝し始めておられた。

アイスクリンを食べる。シャーベットとアイスクリームを足して二で割ったような感じ。昔梅津寺とかで食べたかもしれない。

お寺から戻ると4時。夕陽が美しいとのことで、缶ビールを買って、そのまま、みんなで海岸へ。待つこと、50分。陽が落ちていく。これまでは陽が昇るばかり。今日から室戸岬に阻まれ夕陽。足摺岬まではっきりと見渡せる。それは来年3月からのお楽しみ…、寂しい。

宿に戻るとすぐに夕飯。


明日の予定は28番大日寺を打つ、34キロほど。





今日の一枚:宿の前の海岸から、4時30分頃。


四国にて ー 11日目

2011-11-23 17:37:48 | 遍路

7時20分。大女将のおばあちゃんが御接待でコーヒーをいれてくれた。最高に美味い。ほかにも心温まるお持て成しを受ける。部屋に炭がおいてある。ゆっくりと疲れが取れる。お昼も頂いた。ここは若い夫婦がしっかりと受け継いでいくだろう。若女将に写真に撮ってもらって、ロッジ尾崎を出発。

8時15分、室戸市椎名地区。

9時15分、室戸市三津地区。

10時05分、室戸岬ヒシヤゴ岩。

11時05分、24番最御崎寺。

こちらでよくオイモを干している。なんでもカラカラにして、餅米と一緒につく。お正月のオモチにするそうだ。「ヒーヒー餅」とかなんとか呼ぶらしい。

12時、室戸中学のわきを入っていくと護岸。そこで、ロッジ尾崎で頂いたお昼を頂く。果物が入っていて、嬉しい。ところが雨が降ってくる。15分で済ます。

12時35分、25番津照寺。ポンチョを使用。弱い雨なので十分。

Y女史、Y君、Nさんとゆっくり歩く。

2時、26番金剛頂寺。今夜はここの宿坊にお世話になる。さすがに早すぎて、しばらく待つ。それでもすぐにお風呂をたてていただけて、ゆっくり脚を伸ばせる。助かります。


徐々に長く歩けるようになって来た。27キロ位はなんとかなる。初めは20キロ前後で慣らして来たのが好走させた。30キロ台も問題ない。ただし、足まわりが大切。靴下はしっかりとした物を山道具屋で。機能性タイツ。靴はウォーキング・シューズを使っている。雨では中まで染み込んでくるが、ゴアテックスで足が蒸れずにいい。ザックは失敗。それだけで2キロ、軽い物にしなければ。

明日の予定は27番神峯寺を打つ、31キロほど。





今日の一枚:ロッジ尾崎の部屋から、6時10分頃。


四国にて - 10日目

2011-11-22 16:32:06 | 遍路

5時55分、宿を出発。朝食はキャンセル。

《冬遍路 朝陽の腕に 背を押され》

宍喰温泉の手前にサンクスがある。そこで朝食と昼飯を調達。地図にあるように、もしそこで手に入れなければ佐喜浜港まで何もない。自販機もだ。これはNさんから聞いて、事なきを得た。

水床トンネルを抜けると高知県。

8時25分、甲浦駅。

8時50分、生見海岸。

9時30分過ぎ、東洋町野根。ここまでは良い、実に。

野根を出ると海岸沿いを永遠かと思えるかのごとく続く。時には前にも後ろにも車一台、人っ子一人いない。しかも左手は海、右手は山。寂しい限り。そこへ津波が来たら…。


12時20分、室戸市佐喜浜入木、仏海庵の入り口。暑い!Tシャツ一枚になる。

佐喜浜港の街中で、先達のNさんと出会う。そこから2.5キロ程一緒させて頂く。

2時過ぎ、今日の宿 ロッジ尾崎に着く。30分程してお風呂。やっぱり早すぎて入れている最中。自分自身でも、8時間は想定していなかった。疲れが心地よい。適度な負荷と緊張感が全てをいい方に向けた。

早速お風呂をいただき洗濯。で、プファー。

3時過ぎ、外を見れば、Y女史とY君。飛び出していって、やぁ! Y君とは同宿。Y女史はもう少し先の民宿徳増へ。宿はバラバラでもどこかで会える。どこかで見たか読んだ、「遍路旅、まさに人生」。

宿の栄枯盛衰はすごいものがある。高齢の主人の場合、続けられないことも。継がれても、どうしたいのかで大きく違う。悲しいのは継いだ人たちがその宿のことを知らないことだ。若い世代がしっかり継承していることもある。ただ、宿に当たり外れがあるとしたら、インターネットや口コミはあてにならぬ。選んだのは自分なのだから。

「速い」「遅い」を考えてきた。数日前100キロ以上あった室戸岬がもう十数キロ先に過ぎない。理屈では速いも遅いもないのだが、まだよくわからない。

そう、四国に入る前の懸案事項の一つ、トイレの件だが。体にリズムが出来て意外に宿にいる内に済んでしまう。小さい方は男は何処でもいいが、意外に私設のがある。工事現場でも、お遍路さんどうぞ、なんてある。心配無用である。

下から夕飯の支度のいい香り。お腹と背中がくっ付くぞ!






今日の一枚:宿を出てしばらく左手の入江を見れば、太陽が昇り始めて。6時10分頃。