二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

頑張れ!

2016-05-30 20:18:43 | 徒然に想う

北海道で28日夕に行方不明になっている小学2年の男の子のニュース、聞けば聞くほど、読めば読むほど、厭きれる、憤りを感じる。虐待、虐待以外のなにものもでもない。親として失格だし、大人としてもその資質に疑問を感じざるをえない。まとめると、原因は「しつけ」のために置き去りにしたからという。

両親は「言うことを聞かなかったことがあり、しつけとして置いてきた」と話している、とか。道警に通報した際、「山菜採りに来て行方不明になった」と説明。事実と違う説明をしたことについて、父親は捜索現場で「本当のことを言うと(虐待をしたなどと)疑われるかもしれず、世間体を気にした。多くの皆さんに迷惑をかけ、申し訳ない気持ちでいっぱいです」とわびた。

小2の男の子がじっとその場所にい続けられる? 「水」や「食べるもの」を持たせてない? 自分の子供が生き延びる素手を持ち合わせていると思われていた? そういう子育てをしてきた、から? 嘘つけ! どうせ、いうことを聞かないからと言って、感情的に置き去りにしたんだろう。さらに、「世間体を気にした」? コメントの対象は「多くの皆さん」? どうして自分の子供に対し「すまない」と謝る言葉が出てこないんだ。一番申し訳ないと思う相手は、かの男の子以外ない。どうして、ここまで騒ぎにして、わからない?

 

もう二日経つ。どうか、自分の力で生き延び、捜索している方々と抱き合う姿を見せてな。




今日の一枚:窓開けたら向こうに、猫がいた。ずっと見ていた。洗濯物越しに居間から。19時ころ。


今日のもう一枚:

今年4種類のジャガイモを育てている。ここに三種類。赤い皮のが「アンデス赤」。右の上が「十勝こがね」。残りが「インカのめざめ」。美味し!! ここにはないが、あと「キタアカリ」がまってる。


おまけ:今日のおやつです。十分美味い!





居ても立っても

2016-05-29 19:19:48 | 徒然に想う

どうにもこうにも、25日から雨勝ち。雨が降ってなきゃ暑すぎるし。まったくもう、自然には勝てません。

草の生き残り戦略、見てると面白い。ツユ草、茎に節があって、そこから根が下りてくる。イチゴのようにランナーを出して土に付けば根を出すようなイメージ。節から根が下り底をまた起点にどんどん広がっていく。だから、抜いて保湿のためと畝に置くと、あっという間に根付いてしまう。抜いた意味がなくなる。彼らの生き残り・勢力拡大戦略の手助けをしてしまうことになる。

(薄く緑がかった三本の根っこ、見えますか)

タンポポの花の位置なんてのもすごい。周りの草丈に負けぬようなとこで咲いてる。それもちゃんと感受体を持っているかのようで、必要なものを必要なところに移動させた結果だ。思い付きでなんかじゃないところがすごい。そのすごさ、どうやって身に付けたのか。間違いなく植物たちは環境に合うよう合うよう状態を変え生き延びてきた。もしかしたら、人間が知識を持つ前のことなんかも覚えてるかもしれない。

何度か、文旦の葉が裏返ることはゆった。それは植物たちのストレスに対する抵抗の表現。乾燥耐性であったり、耐熱性であったりする。ただそれが、同じ適応機構に依存するんだそうだ。雨をいいことに、テイツとザイガーの「植物生理学」を読み返すと出てくる。こう雨が続くときっとひっくり返ってるぞ、と山に上がった。案の定・・・、いや、期待したようになってた。・・・5日ほどまともに作業してないと居ても立っても居られなくって、上がったちゅうのが正直なとこ、でした。

(今朝の様子)

(22日の様子。裏返っているのは白っぽく見えてるだけど・・・。これじゃ比べられない、か。)


今日の一枚:10時過ぎ、圃場から望む。

今日のもう一枚:キャベツを圃場に残してた。もう硬くて食べにくいし、かなり虫たちが食べている。そこで、全取りし、食べられそうなところを選んで、千切り、ザワークラウトにしてみた。



振り子の振幅?

2016-05-28 07:17:41 | 徒然に想う

熊本地震で被災された方々にお見舞い申し上げます。昨日、地震関連のニュースを見てて、ちょっと書き残したいことが出てきました。現在の耐震基準に基づかれたてられた家でも、数多く倒壊した、と。二つのことが頭をよぎったんです:斜交いが同じ方向に入れられてた。例えば左上から右下へと9本見える斜交いのうち8本が同じ方向。一定方向には強いが逆に来るとひとたまりもないという指摘。耐震基準は平成10年だか12年に定められてる。10年以上経って形式的な運用になっていませんでしょうか? “最新”の基準を持っても安全ではなかった。今回のような二回の最大級の揺れ、は想定されたことでしょうか。一回目では被害は少なかったが、二回目で倒壊ということも。基準が作られたとき‟想定”されたことは、十分なんでしょうか? 

同じことなんです、原発に関しても。今使われてる、あるいは使われようとしている再稼働に関する基準、どうなんでしょう。規制委員会の判断基準は“最新”、十分な調査研究の上で‟想定”されてることに対し、問題なしと判断される、に、ちがいありません。根拠はありません。でも、同じ方向に斜交いを入れてしまうのが人間です。素人が考えても「同じ方向」では意味がない。それを平気で専門家がやってしまう。原発の場合、科学者という専門家。ですが、福島を見れば、取り返しがつかないことが続いてます。地域社会の崩壊、地域文化の崩壊などなど目に見えぬ崩壊が起きる。地域社会・文化の再建の扱いは? 果たして、科学者に「想定」できることなんでしょうか?

雨が降ってます。昨日の「予報」では、曇りだった。曇りを「想定」し、あれとこれをなどと予定を立ててました。でも、日が変わると「雨」、想定外です。どうしたもんでしょう? 雨が続きいろいろ滞りそう、晴耕雨読もなかなか難しいもんです。ワクワクしますがね。退行じゃない、逆の方向を考えるなんてのもいいときの過ごし方かもしれません。



今日の一枚:里芋の周りの草を刈った。毎度刈るとき水滴の美しさには手を止めてしまう。昨日の11時ころ。


ホタル、飛んでます

2016-05-27 21:07:39 | 徒然に想う

しっかりホタルが舞うのを見てきました。場所は集落にある、いま休校になってる中学校の下に流れる川にかかる橋。上流は谷、下流に田んぼです。どうも、前回は「見たいという気持ち」で幻視だったかもしれません。ですが、今夜は、しっかりと確証をもって見てとってきました。

田んぼの方で飛ぶと、それが田植えを待つばかりに水が張られたところ、鏡像体となって光の筋が点滅します。上流、学校へと上がる道に街灯があります。葉がその光を受け風にそよぎます。それは「見たい心」には誘惑的で、「見た」気にさせます。ですが、例えば、一つの光の点滅が、橋の下を通り抜け、下流側にでると、「鏡像体」になるんです。これが、反射であるはずがありません。

乱舞する光景、ってどうなるんでしょう。想像するだけでワクワクします。どこで見れるか、もちろん集落の中であれと思います。ですが、居すぎる状態(おかしな言い方です)でなく、いるんだか居ないんだかわからないような状態の数匹でいい、数匹でも舞ってくれる。それでもいいと思います。それがいつまでも残り、そして、年を追うごとに数が増えてく・・・。彼ら、環境に変化に敏感と聞きます。どうこの環境を次の世代に減らせずに渡していけるか、しっかり考えなければなりません。今の我々にとってのこの資産、これは彼ら、次世代にとっても大切な資産なんですから。



今日の一枚:圃場の車留め、壁面にあるコケ。今朝8時半過ぎ。

今日のもう一枚:文旦の実、今の様子です。親指の爪くらいの大きさです。



タマネギの酢漬け

2016-05-26 22:18:25 | 徒然に想う

サイレン、川がこの二日間の雨を集め、荒れはじめた? 水量が増えた、らしい、サイレン。他の地区のニイチャン曰く、鎌井田のは立ち上がりが長いですよ、手で回してんですかね。

ホタル、なんだけど。今夜また見れるかと20時過ぎ、フラフラと明治中学校へ向かった。橋の上。あれ? あれ? 全く気配、な、い。あぁ、前回、心の目で見てしまった・・・、んだ。


炒め物にするにはあまりにも小さすぎて扱いきれない。かといって捨てるなんて、恥の上塗り。だから! タマネギを酢漬けにした。


雨の二日間、久しぶりに福岡正信さんの本を手に。い、いゕん・・・。現実と彼の世界観の差が広がってく、ばかり。でも、目指すは・・・、揺るぐはずがなく、揺らいでなるものかと思う。明日、ゴマをたっぷり入れよう


今日の一枚:二階の部屋から、読書中いったん休んで。11時半ころ。


 


種まきカレンダー

2016-05-25 07:13:01 | 徒然に想う

昨日の24時過ぎから22日見過ごしたNHKスペシャル「人生の終(しま)い方」の再放送を見る。このドキュメント、NHKのサイトからこの番組のPRを借りると:

人生の最期、あなたなら誰に、何を伝え、残しますか?或いは残さないですか?

今、自分らしい最期とは何か、かつてないほどに関心が高まっています。人それぞれに「生き方」があるように、それぞれに人生の「終い方」があります。そこには、その人の生き様が色濃く反映され、残された人たちの生き方にも影響を与えます。

番組の進行役は、落語家の桂歌丸さん(79歳)。入退院を繰り返し、医師に止められながらも地方公演を続け、「高座の上で死ねれば本望」と言います。それは、ある人に最期に「託された」から・・・。

番組では、漫画家の水木しげるさんの知られざる「終い方」にも迫ります。また、「あなたならどう終いたいか?」「心に残る終い方は?」など「ラジオ深夜便」等で募集、およそ500通が寄せられました。仕事一筋だった夫が最期に家族に伝えた言葉。幼い子を持つ若き父親が全身で遺そうとするものは、そしてそれを受け止める家族は・・・。一人一人の「終い方」に密着します。(後略)

って具合。ちょうど考えておかなきゃと思っていたことに近いかと思い、睡眠不足覚悟のうえだった。普段そんな時間は寝入ってる。見るには見たが、ボーっとして、何考えたか、思ったか、霧の中。ただ、歌丸師匠の最後の締めの語りで「終い方」=「どう生きるか」との言葉がメモに残る。

いかんにゃぁ、ここにきて睡眠不足はつらい。爆ぜ黍(ポップコーン)を定植したかったが、幸い、雨。渡りに船と、山に上がらない。今日はいっちょ梅を仕込むとしよう。

ところで、R.シュタイナーの農業論、どうして福岡正信にしてもそうだが、ああも具体性に欠けるんだろう。何をしていいのかさっぱりわからない。ただそれをサポートしてくれる「種まきカレンダー」なるものがあって、毎年出版されてる。月の動きによって作業するのと同じようなこと。太陽、月、惑星など天空図のどの位置にあるかによって、どの作物に関する作業をするのがいいか示唆してくれる。ここ何年も買い続けていたが、活用することがなかった。自然とのかかわりを考えた場合、シュタイナーのも福岡正信のも、自分の「根」として取り込みたい。ちょうど「招かざるお客さんたち」に振り回されたから、ちょっとやってみっかと使い出した。「ポップコーン(果菜類)を定植」も「梅を仕込む」も、それに基づいてのこと。これ、意外にいい。誰かに従うわけじゃない。もちろん成果がどうかということもは不明、もっとやんなきゃわからない。それでも、作業のメリハリをつけるのに役立ってる。圃場にも家にもやりたいことが沢山。それこそプライオリティを考えて処理するが、どうしてもどこか偏ってしまう。そこがうまく仕切きれて、気持ちが楽、気分転換がうまくいってる。

支配するのは「自然」。かといって、「終うとき」が来たとき、あれもこれもやり残したでは済まされないし、結果は残したい。人生においての「種まきカレンダー」のようなものが欲しいところだが、それは自分で作っていく。それがちょうど歌丸師匠の言葉の「どう生きるか」の現時点での解釈? 睡眠不足の頭ではこれでやっと。なんてこと、具体性に欠けるじゃないか。



今日の一枚:トウモロコシの畝で草引き。トウモロコシの茎に取り込まれていた朝露。昨日11時ころ撮影。


悪夢よ、退散せい

2016-05-24 23:43:40 | 徒然に想う

リーフレタスの定植が終わった。ほとんど徒長したヒョロヒョロ苗を400株近く鉢上げ。定植できるようになったのが、そのうち380株前後。12日に植えた300株ほどから140株が、ネキリとヨトウに全滅させられ。昨日今日とで、とにかく残り80株ほど植えた。これで、この春立てた苗は完了。

これからどれほど被害が出るか、戦々恐々。ただ、12日に植えた140株のように消されてしまう気がしない。なんとなくだが、12日以降のように次から次にやられない。もちろん対策は取った。二つ。1、米糠。2、テデトール。どちらが効いたのか・・・。第一、幼生から蛹へと変体していった可能性もある。それでも、理屈はわからぬが、被害が減るんじゃないかと思わせる。ポジション・トーク? そうかもしれない。

レタスを定植、圃場に座り込んでる。が、ギョッとして跳び上がった。足元に蛇。嫌いじゃないが、あまりお近づきになりたくない。よく見たら、グニャグニャの根っこが黒くなっている、だけじゃないかと胸をなで下ろした。なんて、夢を今朝見た。昼間、蛇(庵主が近づいても逃げなかったからハメ? でも頭は三角形でなかった)を虐めてしまったから、その仕返しがあるかもという感覚が潜在意識にあった、のかも。悪夢とは言わないが、夢見のいいもんじゃなかった。

これまで取った方策や虫たちのライフステージの変化の影響なのか。実は、それ以上に気になってることがある。定植した場所の草の引き方・引いたタイミング、じゃないか。それは、数日のうちで140株殲滅された場所は、果菜類のために整地し、この一か月ほどほとんど草が生えてない。唯一甘かったところに10株ほど残った。それを見て、急遽定植場所にした麦の跡地(麦を刈っただけで草だらけ)に一昨日30株近く入れた。昨日の高温で葉が焼けやられてしまったのが数株あるが、虫による被害が全くない。う~ん、なにが原因だろう。山の香りが変わった。椎の木に続いた柑橘の香りが薄まって、山栗の香りを強く感じる。どんどん移ろい、留まらない。どれが、なんて特定できないのかもしれぬ。ただ、ただ140株の悪夢が繰り返されぬよう祈るのみ。



今日の一枚:今朝4時半ころ、寝室の窓から。


ホトトギス

2016-05-23 00:02:51 | 徒然に想う

寝付けない夜だった。暑いわけでもないし、疲れ過ぎたわけでもない。あれ、「特許許可局、特許許可局」と聞こえてるじゃない。深夜、2時過ぎ、だよな? 満月? こんな時間、鳥が鳴くはずがない。でも「特許許可局、特許許可局」と聞こえる。げ、幻聴? 飲み過ぎ??

幻聴でも飲み過ぎでもどちらでもいい。実際、青白い光線が枕元に降り注ぐ。鳥の鳴き声を、「特許許可局、特許許可局」で、検索すれば・・・。あぁ、あの天下取りの三人の性格を詠うという歌に出てくるあの鳥、だ。しかも、子規、ってのも。

 

織田信長「鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス」

豊臣秀吉「鳴かぬなら 鳴かしてみせよう ホトトギス」

徳川家康「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス」

 

 

あは、昨晩の庵主、いや、ここに来てからの庵主なら、まさに

《夢ならば 覚めてくれるな ホトトギス》

だな。




今日の一枚:長ネギの土寄せを終えて山を下る、18時頃。


大科学実験 実験XX:適地適作

2016-05-21 08:07:50 | 徒然に想う

昨日タマネギ(品種:ソニック)を全部収穫。まったく散々な結果に眉間にしわ。収量、ナント、1.8キロ! ほとんどがピン球以下の大きさ。これじゃ、自家消費でも一か月も持たない。同じ時に蒔いた赤タマネギ(品種:猩々赤)がある。ところがこっちはまだ茎がピンとたち、収穫はまだまだ先。しかも茎が太い。同じタイミングで隣り合った畝に定植し、追肥(ナタネ油粕)し、草を引いてきた。なのに、こうも違う。

だいたい、ものの本と栽培歴を比較しても、それに沿った形で進めてる。でこの収量? 何がいかんのだろう。その本を読み進むと、タマネギは地中海沿岸が原産と出てくる。続いて、地中海気候では冬は雨勝ち。だから、水やりは欠かせない。で、定植までしっかり水をかける、ときた。すると定植頃には15センチ、20センチになって丁度よくなる。あぁ、これか・・・。

リーフレタス、今年は3種類。ロメインレタス、葉が緑色のエルーゴ、葉が赤くなるエルワン。定植後の悲惨さは別として、生育の状態が違うのが面白い。ロメインレタスは置いといて、エルーゴ、エルワンは一つの種苗会社から種を購入。そこから始まって、休眠催芽を同時に開始し、同じ山土に蒔いて、同じように管理し、同じように徒長した。が、鉢上げ後全く姿が違ってる。エルワンは鉢から溢れんばかりだが、エルーゴはちんまり、葉の厚さもなく、ひ弱な姿になってる。

タマネギ、苗立ても隣り合ったところで行って、同じ管理。つまり、放りっぱなし、水管理は自然に任せていた。これ、なんだろか。確かに定植するとき15センチに満たなかったような気がする。でも、でも、赤タマネギはもう少しまともにいきそう。レタスの例もある。何が違うんだろ。管理だけの問題じゃない? その品種にあった場所? タイミング? で、なぜ、なぜ、なぜを考える。だから、野菜作りは自らやってみなきゃわからない。



今日の一枚:収穫したもの、ハサミの大きさと比べてみれば・・・。今朝居間にて。

(鎌井田に朝が来た、4時半過ぎ)


正解の素、かな

2016-05-20 06:50:40 | 徒然に想う

ロメインレタスを定植した段にあがると、ドカッと頭が落ちた。食事処の盛況さときたら、もう。タマゴの殻で防御した、のに。う~ん、どうしたもんじゃろなぁ。とうとう8株になってしまった。65株、65株も定植したのに・・・。この手も、うまくいかなかった。う、う~ん。どうする、次の一手? 

ちょっと待った。伝統的な対処法をいくら見つけやみくもに施しても無駄じゃないか。つまり、彼らも沢山発生しているときとそうでないときがあるはず。適材適所じゃないが、適時にその対処法を施さなければ効果が少ない。タイミング考えず施したところで無意味なる、んじゃないだろか。

で、調べてみた。ネキリムシの生態。カブラヤガ、タユナヤガなどの幼生だとたどり着く。意外に記載が大雑把なものが多く、これはというのがなかなか見当たらない。でも、やっと、島根県農業技術センターのサイトでやっと見つけた(引用原文のまま、下線は庵主が付けた):

 

○概要

レタスやナスなどの野菜類の苗の地際部を食いきり、土中に持ち込むのがこの虫で、島根県ではネキリムシやキリジとか呼ばれている。夜間加害するのでヨトウとも言われているが、ヨトウガなどとは種類、被害、防除法が異なる。ネキリムシには数種類いるが、島根県ではカブラヤガが多い。

 

○被害と診断

ネキリムシ類の加害植物は極めて多く、被害の多い作物はレタスのほかダイコン、キャベツ、ハクサイ、カブ、ナス、トマト、ピーマン、ニンジン、ゴボウ、ホウレンソウ、ネギ、イチゴ、アズキ、ダイズ、サツマイモなどである。特徴的な被害は苗の地際部の切断である。生育が進んで硬くなった葉や茎は好まない。被害が問題となるのは発芽後および定植後間もない幼苗期である。しかし茎がいつまでも柔らかいレタスのような葉菜類はその生育期間をとおして加害される。ふ化後の幼虫は地上に生息し、下葉あるいは心葉を食害する。この頃は摂食量も少なく実害はないが、体長が10mmを越えると好んで生長点の心葉を食ったり、地際の柔らかい茎を切断したりする。また、株を土中に引き込んで食べたり、枯らしたりする。被害は年中見られるが、多いのは4〜6月と9〜10月である。成虫や蛹、卵はあまり目につかない。老熟幼虫は体長が約40mm、頭部は黒褐色、胴部は暗灰〜暗緑色で一面に細かい隆起があり、サメ肌状である。

 

○発生生態

年3〜4回発生し、幼虫で越冬する。成虫の発生は5月上旬、7月上旬、9月中旬である。成虫は雑草や栽培植物の地際の古い葉とか枯葉に1〜2個ずつ産卵する。4齢以降の幼虫はほとんど土の中にいる。好適条件下では卵期間は4〜5日、幼虫期間は30〜32日、蛹期間は約16日である。

(ここまで引用)

こんな生態だった、のか。7月上旬に成虫が発生するなら、逆算していくと45日から50日あたりで幼虫が生まれることになる。ありゃ、7月上旬に成虫となるだろう連中は、5月中旬あたりってこと、になる。ロメインレタスを定植したのは先週12日。おいおい、それに、畝は草を引いていて食べるものがなかなか見つからない。そこにとんでもないアホがやったきて、柔らかいレタスの幼苗を置いてった。そりゃ飛びつくわな、彼らも必死、何をやっても効果がないだろう。ただ分からないこともある。どの段も基本落ち葉を入れている。実は別の段に5日リーフレタスを定植している。そこは時間がなく落ち葉をすき込む間がなく露出している。が、もちろん被害は出てるが、少ない。なぜ? 成虫が古い葉とか枯葉に産卵するなら、そちらのほうが被害が多い、ってもんじゃないんだろか。落ち葉を入れたタイミング? なんにせよ、この発生のリズムを念頭に定植しなかったのは失敗だった。

ちなみにリーフレタスの被害の様子

掘り起こすと、出てきた。



今日の一枚:圃場のちょっと下で、ほとんど人工のもの視界に入れず浅尾沈下橋まで見通せる場所に気が付いた。14時過ぎ。

もう一枚:幼き勇者!