二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

冒険への誘い

2015-04-28 05:30:23 | 徒然に想う
美しい、美しい。このエネルギーの溢れている木々の美しさは、美しいとしか言いようがない。この移ろいを日々眺めてる幸せ。

この日々の中、この美しさに出会うだだけじゃない。

人、人に出会う。人に巡り会い、その人がまた人を呼んでくる。しかも、さらに川へ、川へと誘う。

あの川はこれから先、何をもたらしてくれるんだろう。

こんな冒険、シェア出来たら…。





今日の一日:寮の傍にあるメタセコイヤを見上げて。昨日の昼過ぎ。

ある休日

2015-04-25 16:20:48 | 徒然に想う

太陽の匂いに包まれ昼寝。久しぶりに清々しい休日、一日センターでゴロゴロ。時折、苗のハウスや定植した苗の様子見にまわる。日差しの強さはしっかりだ、夏?と思わす瞬間も。だが、風の中にまだまだ夏は見当たらない。湿度が低いか、風が冷たい。

先々週から水稲の実習が始まり、やっと苗が2センチ程になった。周りでもやっと籾振りや代掻き。ここは小川町に比べ遅い、遅い。面白いのだけど、東や西の坂を下るともうすっかり田植えが終わっていたりする。標高240m、そんなことになるのだろう。

ほかの寮生もどこかに消えた。一人残っているかのよう。暗くならないうちはこれでいい。午前中問題発覚。ピーマンのハウスの作業の連絡漏れ。11時ちょっと前、内張りが開いていないのに気付く。あわててサイドの窓も合わせて巻き上げ開くも、ハウス内の温度が39℃を超え…。15分で14℃近く降下。気が気でなく、ハウス内のデータをネットで追いかけるも安定してこない。ダメージあったかな?

ゆっくり時が過ぎるのがいい。干した布団の太陽に香りが、また眠気を呼び込んできた。

 

 

今日の一枚:水稲の苗の露、朝になるとこうやってたくさん付けている。6時過ぎのこと、水稲の育苗ハウスで。


彩雲!

2015-04-24 17:34:31 | 徒然に想う

一昨日やっとブロッコリー等、毎朝潅水していた苗たちを定植することが出来た。ほっと一息。「ちょっと大変ですね~」とチーフのお言葉。あれだけ天候不順だと…、と言い訳したくなるが、早い時期に気付かなかったのが間違い。元気になってと祈るのみ。

今日の一枚:13時過ぎ、高知らしい野菜、生姜を定植する。圃場に向かう途中、見上げたら暈が出てた。おまけに、彩雲も下に一文字に現れている。これは吉兆!

追伸:PC(死語らしい)が使えなくなってしまった。

 


タケノコ族?

2015-04-21 21:07:10 | 徒然に想う

筍、茹でた。

今日の実習が終わって、みんなで掘りにいった。図書室の東側に竹林があって、そこに、さ。

それこそ、雨後の筍。あちらこちらにニョキニョキ。大きいのはすでに1mを超えてて、竹林保護のため、倒してゆく。頭をちょっと出したこんまいのを収穫。その収穫が楽しく、あっという間に7、8本。

待った! 取るだけかい? どうすんだ! どうやって食べるんだ!

茹でればいい!

灰汁抜きは? 

米ぬか、もらって来ます! と4月に入ったばかりの寮生が飛び出した。誰も茹でようとしない…。しょうがない。

 

筍、茹でた。でも、食べるのは明日。明日の晩のお楽しみ。

 

 

今日の一枚:茹であがったばかりのタケノコ。18時半頃、寮にある小さなキッチンにて。

 

 

 

 


水孔

2015-04-20 20:24:23 | 徒然に想う

今日は穀雨。春雨降りて百穀を生化すれば也(暦便覧)。田んぼや畑の準備が整い、それに合わせるように、柔らかな春の雨が降る頃。この頃より変りやすい春の天気も安定し日差しも強まる、とか。しかし、現実的には「酷雨」。傘なんてさしていても、風も強く吹き、ズボンはびしょ濡れ、役立たない。それでも、育苗ハウスで苗たちが待っている。

どれどれと、ポットの表面の湿り具合を確かめ、手で持ち上げ重い軽いを測ってまわる。キャベツの苗の段になって、葉の先に点々と水滴が並んでるのに気付いた。きれいだな。ん? どうして? さらにメガネをはずし、近付いて見れば、それぞれ葉脈の先端あたりについている。 

調べると、水孔というのがあるんだそうだ。気孔が環境によって開閉し二酸化炭素や酸素を排出するところならば、水孔は単なる穴。その穴から植物自身の体内調整の為(?)、根で吸い上げた水分を排出する(出水という現象)とか。それが並んでいた水滴の正体だった。

ブロッコリー、レタスの苗もよく見れば、やはり水滴が付いていた。表面の土も乾いてない。ということは、水は十分と判断し、今朝の水やりはなし。案の定、昼になってもしおれてくるのもなく、午後陽がさしたりし雨が上がったにもかかわらず夕方でもしおれは出なかった。だが、そんな構造があるなどとは「露」も知らなかった。次の二十四節季は立夏。ついに春が最終コーナーを曲がった。

 

 

 

今日の一枚:キャベツの葉の露。この露、植物のおしっこ、ともいうらしい(ホントか?)。今朝7時前。


想像に範囲

2015-04-20 13:00:49 | 徒然に想う

車を走らせる。新緑が流れ美しい、いったいどれくらいの系統の緑があるんだろう。木ごと、枝ごと、葉ごとに違ってる。この地にいる幸せ、「母なる地」のそばで生活している安堵が心に沁み渡る。別な言い方をすれば「充実感」だとも言える。歩きのお四国さんをやり過ごした。「頑張ってください、お気をつけて」。

なぜか、その姿は今の自身とダブってくる。なんで、そんな時間に、そこを歩いてるのですか。考えれば、「その時間、そこにいる」ことで、「何が引き起こされるか」ということが想像できようが。「その時間、そこにいる」ことは自分だけの問題じゃない。周囲も、その一個の「その時間、そこにいる」に巻き込まれる。そう、だから、ここにいる幸せを手にしたがために、巻き込んでしまったものがある、失ったものがある。もちろん後悔なぞない。が、どこまで想像したろう…か。

育苗ハウスに入って、一人作業。レッドファイア(リーフレタスで、先端周辺が赤く発色する)を蒔いた時何粒も落ちて発芽。間引きが間に合わず、そのまま鉢上げをした。鉢上げして十日ほど、活着もした。で、やっと間引き出せる。あわせて、鉢をずらし…。ちょっと目を離しただけなのに、残った株は大きく葉を広げてる。今まで窮屈だったところから、大きく伸びをしているかのよう。バリバリ、ゴキゴキ。一人でない気がした。

レッドファイアたちもまた「その時間、そこにいる」。この窪川の育苗ハウスで、研修生に播種され、何も言わず発芽した。そうやって、こう目の前に広がっている。いま、一人庵主は彼らに過ごしやすいようになってほしくって(彼らは迷惑だと思っているかもしれない)、間引きという勝手をした。彼らもまた「その時間、そこにいる」ことで、「何を引き起こした」。ただ、それは彼らが考え行動に移した訳でなく、庵主が想像した。頭の中が、ぐるぐるになってきた。収集つかない…。

 

 

今日の一枚:土曜日の午前中、育苗ハウスにて。


充実してきた、かな?

2015-04-17 21:42:44 | 徒然に想う

朝、育苗ハウスに向かう。薄らハロが出て、微かに螺鈿のように雲が染まっているところがある。下り坂? 昨日の晴れ間もつかの間か…。仁淀川町へ研修所の次長と就農担当の方と出かけることになっているから、吉兆の兆し、なのか…。帰るまでもってくれればいい。今日の作業のブリーフィング、露地での実習を始めるとのこと。何も、外出の日にとも思うも、これはお天道様次第。週間天気予報で、日曜、月曜と傘マークが読める。

昼には穏やかな、少し肌寒くもあるが、ピーカン。キラキラ新緑も山ツツジも何もかもが輝く。山が川が若々しく輝いていた。紹介していただけた方も、川の印象の話をしたら輝くように喜んでくれた。快く近くにきたら連絡くださいと。そりゃもちろん、お言葉に甘えさせていただきます。ただ、明日以降、来月半ばあたりまで忙しい。焦らず待つしかない。あぁ、焦らないことか。床屋のおんちゃんの金言通りだ。

言われた通りにする、という習慣はいつ組み込まれてしまったのだろう。別な言い方をすれば、どうしてそうするかを考えなくなったのはいつなんだろう。例え、同じ結果になるにしても、考えた結果ならば、応用も出来る。しかし、鵜呑みならば…。研修所に帰るとまだ小一時間ほど研修時間が残っていた。露地の実習がどうなったか、圃場に出てみればまだマルチ張りの作業をしていた。残っていたところに混ぜてもらって、説明を聞いた。

なに?? 畝のたった方向に沿った形で、風が東から西に穏やかだが、押さえていなければマルチがよれてしまうくらい吹いている。それなのに、西からマルチを張る? 風でマルチがたたかれじゃないの? しかも、わざわざたたかれよれてしまってもいいように、20mも延ばす? 仮止めもせず? どうして、それでいい? 人がたくさんいるから? 露地であって、無風に出来るハウス内の作業じゃない!!     

どうして疑問に浮かばないのだろう、言われたとおりに作業して終わりにできるんだろう。ほとんどの研修生がハウスでの栽培を目指しているから、仕方ないんだろか。どうして実習担当はその張り方だけを指示するんだ? マルチを張る場所の状況から、「何を考え」、どうマルチを張るのかの説明がなきゃいけない。それが教育の場だ。…ひとりパニックに陥る。あぁ、ジェラルディン。あなたの言うことを理解しようとしておいて、よかった。周りを見渡し、どう作業の段取りをして、実行するか考えることができるようになっていた。いつの間にか、すぐそこにゴールデンウィーク。

 

 

 

今日の一枚:研修所の事務室の前にあるツツジ、12時少し前。


中休み?

2015-04-15 20:27:36 | 徒然に想う

空気はひやいが、一日太陽を拝めた。ナタネ梅雨の一時の晴れ間か? もうしばらく雨は降らないでほしい。定植が出来ない。

≪何うれし ツバメ歌いし 空高く≫

 

我々が実習で使うハウスで灰色カビ病が多くみられる。どうも高知県全体でも同じ状況らしい。午後の作業開始前にミーティングがある。その時、県が出した「天候不順の対策」なる資料が配られた。

 

 

今日の一枚:日に日に緑が濃くなってゆく。昨日のお昼頃、食堂からの帰り道。

 


研修休んで、遠出

2015-04-14 05:59:07 | 徒然に想う

以前参加した講習会で知り合った方を訪ねて、愛媛県まで出かけてきました。窪川から2時間ほど、ちょっとしたドライブです。ここ最近の天候の傾向通り、驟雨があったり、晴れ間がのぞいたり、不安定な天気。ただ、ふとした拍子に、歩いたところが出てきて懐かしく思い出しながらでした。

目的は、二つ。慣行農法の世界には普及員、指導員さんたちが多くおられます。でも、庵主が目指すところはなかなかそうはいきません。だから、先達に頼る面が多くなることになります。それにはつながりを切らないように努力しなければと考えるわけです。さらに、どうやってその地域に入った切っ掛けはどんなことか。畑を見つけるのは容易くはありません。畑が先か、住むところが先か等の体験を伺いたいからです。

県民性とまで言ってしまったら、言いすぎかもしれません。あるいはIターン、Uターンをする人のあたりの違いなのかもしれません。誤解しては困るんですが、何も無理して中山間地に入らなくとも…といニュアンスが感じられたのはなぜなんでしょう。今回は講習会という場を離れてところでの訪問でしたから、なかなか本音を聞くには簡単ではなかったかもしれません。

彼の住んでいるところは札所の一つに近いところでした。彼の両親の故郷の集落の中、古民家を改装して生活され、二町ほど水田(品種を変え、時間差収穫を目指しているとこと)、有機専門の生協から頼まれニンニク、グリーンピースなどを作られてました。生まれ育った場所は違うところ、子供時分によく帰られたそうです。DNAがその場所を覚えている、と仰っていました。これは納得。理屈でない呼び寄せる物があるのも分かりますし、それを信じて走り回っている今日この頃ですから。

帰りは大周りに大周りして、大洲、内子と抜け、久万高原に入り33号線を仁淀川沿いに高知に戻りました、とさ。

 

 

今日の一枚:本文中の札所の境内にあった夫婦杉。本堂、太子堂の位置は覚えてましたが、鐘楼の位置が違う。意外にいろんなことが頭に残っていません。余裕があっても、歩くことだけに囚われてしまっていたんでしょうね。昨日11時過ぎ。


春は名残か…

2015-04-11 19:11:20 | 徒然に想う

長雨が人心地つき、久しぶりに太陽が顔をのぞかせた。育苗ハウスの窓を、暑さがこもらぬように風を通せるよう、思いっきり開ける。苗の葉が重ならぬように、ポットをずらし水を遣る。あっという間に一時間なぞ過ぎ去り、ヤバイ、ニラの育苗ハウスの温度! 30℃を超えていた。天井のだけでは間に合わぬと、サイドを開けた。

誰も手を出さないネギと玉葱の畝の草を引く。へへ、やったもん勝ちさ。引いた草を畝間に敷いてやった。恐らく教育・育成の場でそんなことやっちゃいけないだろうが、ネギや玉葱たちが草に埋もれ、その力を発揮できないような環境でほっとくよりはいい。 うん? 珍しくホトケノザが多く生えている。ハウスの周りは、カラスノエンドウがやたらに目につくのだが、この圃場だけ、ちょっと違う。個性豊かだ。

チーフがこんなこと仰った、「木(の力)を信じるんだ」と。この連日の雨に低温でトマトやナスに灰色カビ病が広がりつつある。灰色カビの広がりを抑えるために、薫煙剤を焚いたり、納豆菌由来の生物農薬をいれたり。湿度を抑えるのに、ボイラーを焚きっぱなしにしたり。あの手この手を施す。だが、最後は、「木(の力)」に頼るしかない。ハウス内環境を管理しながら、木の力を最大限出させる。あぁ、結局同じこと、ということになる。管理の道具の違い、かな。

ネギの圃場に出る前、布団を干す。湿気が多いから、干しても逆効果かもしれない。が、苗たち、木々だけでなく、庵主も嬉しくなる。こんな日には川を見に行きたいが、ちょっと自分の周りのことを片付けてもいい。そういえば、メガネのレンズに細かい傷が入ってしまい、曇ったように見え疎しい。そうだ、午後はメガネを新調しに四万十川の河口まで出かけよう。夏のような日差しに土佐湾が輝いていた。

 

 

今日の一枚:車のドアにキーを差し込んだとき、見つけた。9時ちょっと前。