二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

見上げる

2009-03-31 16:08:06 | 徒然に想う
先週いつだか、一羽のツバメを見かけた。斥候のツバメは二月。季語としては、三月をさすらしい。今日になって十数羽が乱舞していた。やっと本隊が着いた。空を見上げる機会が増える。

爆発、まったく一日で何が起きたのだろう。それこそ一分咲きだったのが六分七分と咲いている。花冷えも治まると言うから、一気に満開になろう。これまた、見上げる機会が増える。

川に突き出した桜、今は清流とは言えぬ川面に、色が映える。これがやがて散りだすと、川が変わる。桜色の清流になる。これも楽しみの一つ。でも、こればっかりは見下ろすしかない。

神社のクヌギ、日に日に緑黄色から鶸色、鶸色から若草色に色付いていく。その色の変化が面白く、朝行くと幹に手を当て梢をしばらく見上げる。



今日の一枚:小五郎の家のそばを流れる川、ずっと神社に近いところ。今朝の方が圧倒的に花が多い。

マザーランド その2

2009-03-30 09:20:13 | 徒然に想う
マザーランドの話の続き。アナスタシアの三巻目を読んでいると、また違う形で出て来た。こないだ書いたのは、個人に対する一点としてみた話。それを、多少触れたことだが、地域にまで広げている。

「点は線に、線は面に」と、言うことだろう。いずれ、面は丸みを持ち始め立体・地球になるに違いない。国は除外、国境と言う線など意味がないから。

検査の日で、いつもより中途半端に通勤時間帯。混んでいて、イライラしてしまう。邪魔だ邪魔だと小突き小突かれ。都合よく落ち着くと仕事も楽しくやれるですかね。お互い物以下、よく平気だ。…人を見かけると嬉しくって「こんちは」や「ハイ」や「ハロー」って、認め合う方がいい。

時間の流れは振り子であるし線であるし、円であって円錐形でもあった。マザーランドも同じ、見るポイントによって形が違う。どれか一つってことになどならない。いかんなぁ、これでは探す方向が定まらない。



今日の一枚:病院に向かう道すがら、飲み屋街を通る。朝の顔がいい。

なんでもないこと

2009-03-29 08:33:16 | 徒然に想う
「春寒」は続く。朝方の散歩ではボールペンで上手くかけないくらい指が悴んでしまう。それでも、花は日々多くなっていくし、新緑も鮮やかさを増す。昨日まだ開いていなかったチューリップも、今朝になるとポンと音を立てて開いていた。

先日の続き。あの村では「助け合う」と言った。こんな事があった。訪ねてきた近所の人に、菜園を見て回りながら何か足りないものあるかと聞いている。シルーバービーツ(不断草)がいいんじゃないとの答えに、開いていた場所に撒くことに。

不断草。葉っぱを食べる野菜。スープなどの煮込みに使うのが一般的だそうだ。年がら年中収穫出来て、暑さ寒さに強いという。冬の無い北海道のようなロリーナでも重宝するらしい。日本では沖縄でよく栽培されているとか。

この会話はなんでもないことで、助け合いというほどのことではないかもしれない。が、そういったことが回りまわって、将来の助け合いにつながって行くように思えた。



今日の一枚:雑木林、上を見たらクヌギの若葉。

花冷え

2009-03-28 17:27:26 | 徒然に想う
昨日までのような風の冷たさは和らいだ。午後ゆっくりと散歩。花に誘われて人出が多い。川の向こう岸では、花見を始めている。東京音頭が流れ輪になって踊っている。屋台も出てる。日差しも暖かだ。

だが、満開には程遠いし、時折太陽が雲に隠れると寒い。全く花冷えとはこのことなんだろう。陽がよく当たるところで花見をしている人たちはいいが、そうでない人たちは寒そうだ。ダウンさえ羽織っている人もいる。やっぱり早すぎじゃない?

あった。何度か登場した川傍の枝垂れ梅がある農家さんのそば、畑の傍らで見つけた。記憶では土筆は群生する。が、数本しか見当たらない。中性もしくはアルカリ性の土壌? 脇を車が頻繁に走るし、採るほどの本数もない。撮るだけで終わり。

色々なものが冷え込む中、高速道路の土・日・祝日の料金体系が変わった。ETC対応車らしいのだが、都市部が700円、郊外が1000円の一律という。なぜこの不況時にそんなこと、始めたんだろう。よくわからぬ。



今日の一枚:春の味覚の一つ。子供のころ食べた卵とじを思い出す。

兆し

2009-03-27 13:19:47 | 徒然に想う
今朝のこと。破壊措置命令、北朝鮮の人工衛星だか弾道ミサイルだかの国内落下に備えて初めて発令されることになる。昨日のこと。小麦粉が5月から平均10%値下げされるが、めん類最大手の日清食品は25日、商品価格の値下げを見送ると言うる。実質値上げ。何かの序章? 変な足音に聞こえる。

ロリーナに何があるか。牛に馬に山羊。猫にウサギにギニーピッグ。山や谷、ユーカリに原生林。恵みも緑も豊かな地。環境だけじゃない。人たちは、不必要なものを少なくしよう、必要なものはできるだけ自分でまかなおうとする。だから、例えば農薬なんて使わない。コーヒー好きは自分で木から育ててしまおうとする。電気はソーラーパネル、水は雨と山から引いてきたもの。だから、大切に大切に使う。もちろん、一人でやれることは限られる。だから、助け合う。自分で自分を所有しているそんな人たち。もちろん、「ムラ」社会、軋轢もある。

そんなところにいると、庵主はほっとする。ストレスから開放される。そして、金銭だけに縛られない新しい共同体を見る。あの変な足音は、いままでのシステムが崩壊している警笛なんだろうか。崩壊し残るは、そんな共同体かも知れぬ。



今日の一枚:帰ってから、ほとんど曇りがち、朝陽を見てなかった。風が冷たく凛となる。川に下る切通しに向かう途中。

マザーランド

2009-03-26 12:13:08 | 徒然に想う
マザーランドって言葉がある。自分が生まれた土地。出生地のことじゃない。まったくそれまで訪ねたことがないのに帰ったぞと感じるような地。単なる懐かしさとも違う、血からDNAから帰ったと思える。そこに居ることが自然でなぜと問う必要すらない場所。

例えば庵主には、ロリーナは「あぁ、帰った」と思えるが、血がどうしても日本を呼んでしまう。では、日本のどこか。出生地は東京都内。大学卒業後数年住んだが、住居が密集し土すら見えない。近くに大きな川があって救われていた。育った地は東京は武蔵野。もちろん緑豊かで一番懐かしい故郷であるが、何か違う。今住んでいるマンション、長く生活するかもしれないと感じたが、コンクリートの器でしかない。いずれも帰った感覚は持つのだが、マザーランドではない。何か違う。

マザーランドには何が必要か。どうして異国のロリーナはに数回しか行ったことがないのに、「帰った」気になるのか。それは一つの鍵に違いない。

今回、あぁ、やはりと実感して来た。そして、そんな地を探そう、すぐにでも探しに出よう、と心に決め帰って来た。「角を曲がって」、迷いが消えた。




今日の一枚:気のせいか、散歩中白いものがチラチラ舞っていたような。会社に向かう時間、風は冷たいが晴天。

カタクリ

2009-03-25 09:58:10 | 徒然に想う
カタクリとニリン草の群落。一昨年散歩を始めるようになって、住んでいる近くにこんな場所があるなんてことを知った。ただ、いつものコースから外れるのでなかなか寄れない。今年もまだかと待っていたら、今朝公園の管理事務所脇に掲示。坂を駆け上がれば、ニリン草はすっかり。カタクリがボツボツ、盛りはもうしばらく先か。

ヤナギや名の判らぬ草木の新緑が若々しい美しさを日々増す。梅は花を落としているが、黄色と言うんだろか新芽をふいている。花より良い。あぁ、そう言えばベランダ。カミサンが大切に育ててきたパンジー、きれいに咲いている。ベランダも彩り豊かだ。

電車の窓越し、桜並木。飾り提灯が備わって、準備万端。満開を待つ。ただ、ここ数日平年の気温で桜前線すら足踏みしている。一週間ほど早い開花だけに足踏みも良かろう。待ち遠しいが、4月上旬位に満開だとピッタリ感覚と合って最高になる。

いつからだろう、草木の移り変わりがこんなにも楽しくてしょうがない。





今日の一枚:カタクリを写真の真ん中あたりに写し込んだのだが…。

菜園でのこと

2009-03-24 09:57:46 | 徒然に想う
サラサラ音がするから、何だと思えば、ザラメのような雹。なんだ二週間前より寒いじゃないか。とは言え、草木は赤白黄彩り鮮やか。久しぶりの散歩で真新しいことばかり。小五郎も大喜びして飛び出してきた。

さて、今回かなりの時間、菜園で過ごした。掘り起こされていた所を整地し低い低い畝にし種まき。ニンジンなんかも蒔いたが乾燥がきつい、麦藁を薄くマルチに。籾殻はさすがにね。

雑草を抜くのもよくやった。面白かったのが、よく見ると日本でも馴染み深いものがある。例えば、ヒメオドリコソウ。初めはホトケノザかと思ったが、調べるとヨーロッパ原種のヒメオドリコソウ。それに、春先薄青い花をつけるオオイヌノフグリによく似た草。以前感じていた以上、菜園の土の生態系は豊か。

シジュカラくらいのセグロセキレイに似た灰色がかった小鳥が、雑草を抜いた所を啄んでいる。ブドウ棚の下で休んでいれば、頭上でヒヨドリに似た鳥が何か居ると驚きの声あげて飛んでいく。また来てくれと聞こえた。




今日の一枚:今朝散歩中見つけたヒメオドリコソウ。

Tree House

2009-03-23 16:25:04 | 徒然に想う
気温とか二週間のブランクでどうなるかと思えば、出かける前とさほど違わない。この一週間の予報に寄れば東北などで雪マークが出ているし、まだ上着が要る。ただ、先週は平年よりもずっと気温が高かったとのこと、桜の開花宣言が出ていた。

今日は休息、散歩に出ることなく、洗濯をしつつ写真の整理。一つ宿題を持って帰った。庭のユーカリの老大木、樹齢何百年だろう。これにトム・ソーヤのような小屋をかける。そのアイディアをジェラルディンに送る。

朝飯を食べながら隣のリヴィングでテレビを見ていたカミサンが飛んできた。成田で飛行機が落ちた! 貨物便が風にあおられ着陸に失敗し滑走路に叩き付けられた。風の状態待ち…か、昨日も30分以上真っ白な雲の中グルグル待機した…。

何も手をかけない。小屋をという要望だが日時計の針にしてみよう。今も古いテラスが、朽ちかけているがある。それをリニューアルするだけで終わり。後は木の梯子を用意して…、時を告げるポイントは石で置いていく。老木と石とで時間がより感じられる。



今日の一枚:そのユーカリの老大木のスケッチと写真。

ただいま!

2009-03-22 19:09:33 | 徒然に想う
帰って来ました。丁度、最寄り駅を通るリムジンバスの中です。内容のある約二週間でした。あの寒桜の話、覚えています? 確認して来ました、庵主の理解は正しかった。曲がり角を曲がれました。

おいおい細かく話していきましょう。



今日の写真:成田空港の到着ロビーです。