二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

釈然としない朝

2010-09-29 21:19:30 | 徒然に想う
久しぶりに散歩をすると、驚きの連続。10センチほどの草丈だったニンジンがすっかり大きくなって、15、20センチ。膝の高さだった草たちは行く手を塞ぐ。ほうれん草か小松菜か、頭に赤い種子の皮を残しひょろひょろと。

頭の上の月は月齢が21位。日曜日が18、19だったか。月明かりに自分の影が長く伸びるのを遊んでいた。雲に隠れれば、影も。ところが今日は、そうもいかない。ヘッドランプの助けが要る。

雨が降ったとはいえ、ここにきての変化はすごいもんだ。気温なんて、いやはや。先週は熱、今週は寒。夏掛けがあっても気が付けば猫のように丸くなる。

そう、お日様も寝坊助になってきて、家に戻る五時半頃になっても姿をお見せにならぬ。雨では仕方ないが、朝の楽しみが減ってしまいそう。会社に入る時間を自由に変えれない以上、楽しみ方を変えねばならない。それはそれで新しい発見があって楽しいだろうが、どこか釈然としないなぁ。



今日の一枚:神社から東の東の空を望む五時十分頃。

彼岸花が教えてくれた

2010-09-25 20:58:20 | 徒然に想う
ここ数日朝雨が降っていることが多く、散歩に出れない。それでも今日は午後になると、正に「天高く馬肥ゆる秋」にふさわしい真っ青な空。食休みを早々に飛び出した。こんな日は、腹ごなしをしてからと、いつもと反対回り。すると、途中さして目を引くものも無く、ちょうど一時間ほどで神社に着いた。

ほんとに蝉が少なくなった。神殿で参拝。午後だと気が緩む、どこか照れる。朝の空気のほうが気が締まっていい。耳を澄ますと、境内の裏手あたりからツクツクボーシ。

》夏々惜し つくづく惜しと 蝉ぽつり


そういえば、神社に上がる階段のわきに一株、彼岸花があった。一昨日あたりはまだ咲いていなかったが、咲いただろうか。このあたりだと、高麗川の巾着田。駅のポスターで、曼珠沙華祭りなんてのがあった。もう満開なんだろう。見に行くかなぁ。

土手に出て富士山の方向を見ながら進んでいると、左手の対岸の桜の木の下が赤くなっている。一眼を望遠鏡代わりに見ると、彼岸花。それもちょうど盛りのよう。また新しい発見、何年歩いていても何か見つかる。これだから散歩はやめられない。




今日の一枚:桜の木の下、もちろん自生の群落ではないが、5分ほどの長さが彼岸花でいっぱい。これには驚いた。さらに遊水地に隣接している公園、春だとラッパ水仙が咲き誇るところが、これまた彼岸花。沈みゆく太陽を背景に。

野菜工場、再考

2010-09-23 10:46:08 | 徒然に想う
O町に出かけ友人の稲刈りを手伝う予定だった。朝起きてメールを開くと、雨で中止とある。昨夜、麦茶を準備して楽しみにしていたのに、残念。しょうがない。いま、その麦茶片手に「野菜工場」のことを考えだした。

あれはやはり成功するものではない、うまくいくはずがない。番組作り上一面だけしかとらえてなかっただろうが、バランスを崩し人工的にコントロールすることを意図しているから。特定保健食品のごとく、ビタミンAの多いサニーレタス? 形を変えたサプリメント、野菜ではない。

コツコツ読み返している「アナスタシア」シリーズ。3巻目も終わりになって、こんなくだりが出てきた:カモミールの花は、どんなに人が手をかけピンクにしても戻ってしまう。それがカモミールにとって一番いい色だから。「つまるところ、自然は自ら繁栄するのに適した調和のとれた状態に戻そうとする」。

野菜に必要なのはLEDと栄養剤か。結局種は工場外で作られるだろうし、それはなぜか、太陽と土が必要だからだ。そこに戻らざるを得なくなる。工場内での循環は短い時間はいいが、長い時間では通用しないだろう。野菜自体がそうさせないに違いない。



今日の一枚:ベランダの朝顔。雷鳴がとどろき、雨が降る。



秋小景

2010-09-22 08:19:47 | 徒然に想う
秋の虫たちの頭の上でヒグラシがか細く囁く、仲間が少なくなったと。いや、違うか…な。この夏の暑さを名残惜しそうに懐かしがっている。


昨晩の夕食、いつもの大将の処で。サンマの刺身、食べる度に脂がのってくる。サラサラだったのが、旨味というか脂が豊かになる。猪口に少し、大将が食べたくて作ったサンマ内臓の塩辛。刺身とともに酒が進む。

歩き出して四十分、神社に着くが、日の出前。神社をあとに、家に向かって十分。木星は青白き空に消え、雲がそっと紅を差し出す。振り向けば、やっと顔を出すか出さないか、雲が橙と薄墨に入り乱れ、赤く燃える。

散歩から帰ると、シャワー。ここ一、二週間で水が冷たくなってきた。蛇口をひねって直ぐに浴びれない。温まるのに時間がかかる。予報で35℃なんていっているが、取り巻いている秋のひとこま。




今日の一枚:神社の記帳台にて、今朝。

気をつけなければ

2010-09-20 10:06:54 | 徒然に想う
昨晩の報道番組で、T大の野菜を水耕栽培しLEDで育てる研究施設が取り上げられていた。赤や青のLEDに照射され野菜が、段々ベットのような棚にずらっと並んでいる。一見不気味に見えるが、いろいろな利点があって、素晴らしい夢の工場なんだと語られる。

どんなLEDがどんな植物にいいか。グリーン・リーフの場合、赤色だとビタミンAが十数倍多く含まれるようになる。青色だとポリフェノールだかが数倍多くなる。路地で育てたものとは違う効果を付与することもできる。しかも、水耕栽培だから、完全に農薬がいらない。24時間光を照らし続けるから、栽培期間が驚くほど短くすむ。グリーン・リーフでは二週間ほど。ここで開発された方法を使えば、どんな場所だろうが砂漠だろうが野菜を育てることができる。食糧不足にもすぐに対応。

なるほど。そして番組は、続いてイチゴの栽培のことを取り上げた。

色をどうするか、単色ではどうしてもショートケーキの上にのっているようなイチゴにならない。試行錯誤の結果、赤青黄色を混ぜて白色にすると、いい形のものができた。初収穫だといって、食べて甘い甘いと大喜び。糖度の高いものができたと手放しの喜びよう。これで、果物の栽培も目処がたった。ゆくゆくは穀物に至るまでできる。そうしたら、宇宙空間での栽培も可能になるだろうと夢を語る。

なるほど、なるほど。だが、番組で語られなかったことが数多くある。水耕栽培に使用する水は? 栄養素の割合は? それらの野菜への影響は? LEDに送る電力の供給は? 野菜は光だけで育つものではない。あらゆる要素が相まって植物を育てる。なのにLEDのことにしか話が向かない。だいたい、植物は、水と土と光のバランスを取りながら人間をはじめとする動物たちが体内で作れないミネラルを取りやすいようにしてくれる。光の研究だけ何ができるんだ。テレビだから仕方ないと言わせるわけにはいかない。福岡さんがみたらなんとおっしゃったことだろう。



今日の一枚:暑さが峠をこえて、キャベツが定植されていた。切り通しに向かう小道にて。









この鳥は?

2010-09-19 09:52:50 | 徒然に想う
9月4日の夕方に撮った一枚。カラスを狙ったつもりだったのだが…。どうも雰囲気が違う。特徴を見やすくするため、オリジナルはもっと小さいので引き伸ばした。どうだろう、たとえば:

≫頭が小さい。しかも丸みをおびている。カラスなら嘴でもっと尖って見えていい。
≫羽が大きく見える。しかも、太そうである。
≫尾っぽが笏のよう。カラスならもっと扇形をしている。

と見える。カラスじゃない、だろう。じゃぁ、何だ。そういえば、撮った時羽ばたきをしないなぁと感じた。やはり、猛禽類の一種? 

で、ネットでみた。意外と、庵主の住んでいるあたりにもいろいろ猛禽類が生息しているようだ。オオタカの森というのがある。どこかのマンションの室外機に巣を作ったチョウゲンボウの写真。ツミ。などなど。

特定できないかと、機会あると調べたり、明快なものが撮れないかと空を仰いでみるのだがあれ以来見かけない。カワセミが普通にいるから、猛禽類の何種類かは住んでてもいいか。





 



忘れたもの

2010-09-18 08:19:54 | 徒然に想う
先日の雨ですっかり秋めいた。日の出前だとポロシャツでは寒いとさえ感じる。蝉は完全ではないが姿を消した。圧倒的に草の中から聞こえてくる虫の声のほうが大きい。空ではシリウスがかろうじて残っている。

最近心に残ったこと。歩道に最近はやりの大型のスクーターを停め、道に出て何かを拾っている。フード付きのパカーを着たやせ形の兄ちゃん、そっと投げ上げた。蝶? 蝉? どういうことだ、走っていてぶつかったのに気付き停め、助けた? 

ある番組で、モデルの子が15年ぶりで自分の生まれ育った家を訪れた。子供のころ遊んだ庭の様子などを語りながら向かう。大きな木があって、登ってあそ…。ない。今住んでいる人が出てこられハチがすごくなって切り倒したとのこと。涙、涙が止まらない。

彼らの感性を羨ましく思う。純とかいうことではなくて、何か忘れてしまったものを見せてくれた。




今日の一枚:切り通しの手前、畑の中の一本道で。

スズメバチのこと

2010-09-16 07:08:02 | 徒然に想う
久しぶりに雨らしい雨、ピチピチなどという感じではなくゴォーっとするくらいまで激しい。ベランダからパチンパチンと弾ける音。扉を開けて聞き入っていたら、寒くなってしまった。猛暑なんて欠片もない、最高気温22℃の予報。で、今日は散歩は休み。数日前に撮影したものを整理。


神社の東に開けた展望台に向かうとセミが地面でのたうちまわっていた。


どうしたんだろうとのぞいてみると…。

 

おっかなねぇー! スズメバチがアブラゼミの胸元に食らいついている。


  

セミの必死の抵抗。




スズメバチも体を埃に真っ白。でも容赦しない。


 

さらに抵抗。




結局、この間約2分のこと。セミは動かなくなった。後日にはヒグラシの腹に食らいついているのも見た。どうやってスズメバチはセミを落とすんだろう。セミだって飛べるんだし。感心するやら、びっくりするやら。





今日の一枚:ベランダの朝顔。今日の雨は冷たいか。秋半ばのよう。

愚痴、愚痴っ

2010-09-15 20:15:07 | 徒然に想う
何年もかかって出来上がったものがたった二、三年であっという間に地に落ちる。かつての優秀なヘッドが戻ってきたが、落ちたものはなかなか這い上がれない。かく言う自分自身も地べたに横たわっているのに気付けなかった。

ひどい、酷すぎる。朝から寝てるし、頼めばなんだかんだ言ってやらないし。人がやるのを待っている。自分を含め三人分をこなすのは不可能…


疲れた…


くさっていても仕方ない。時間の浪費だ。潮時かな…




肉体的な疲労は寝れば治る。精神的な疲労はとくるとそういかない。




今日の一枚:神社とマンションの中間、東を見る。ちょうど日出時刻。

朝夢?

2010-09-14 23:37:00 | 徒然に想う
》静けさにヒグラシの唄溶けていく

もう神社に着いても日出時刻より前。挨拶してきたこれまでの散歩士さんたち、じょじょに姿を拝見しなくなってきた。

そんなこの数日のこと。境内に上がると、凄い光景を目の当たりにする。ようは簡単な話しなんだが…。


蝉が地面でのたうち回ってる。どうしてとよくみると、なんとスズメバチが胸元に食らいついている。だいたい空を飛べる蝉が蜂に胸元襲われる?

それで待っていた数年があっという、間…。辛いだろか。もっと長くと感ずるんだろか…。



今日の一枚:境内にて