ベランダの片隅に木のタイルを積み上げている。夏なぞに広げると、はだしで歩けて気持ちいい。さて、掃除をしようと移動してたとき、最後の一枚の上に、ゴムの玩具がある。なぜ? 子供がいるわけでなく、遊びに来たこともない。どうして? あるはず、がない…。
指でつつく訳にもいかず、強くタイルを振ってみる。すると、ポトリと脇にある観葉植物の寄せ植えに落ちた。で、で、次の瞬間、動いた!! 目の形や体の色からして、ヤ、モ、リ。何度かマンションの外壁で見たことがある、このブログでも話題にしたことがある。であるが、我が家で冬眠しているとは、ついぞ思わなかった。
春のような暖かく、かと言って冬の透明感のある光に、体が透けて見える。どこか全体的にしわくちゃ、冬眠の為やせ細ってしまった、か。もっと肌質がピンとしていた気がする…。目が実にいい、宇宙人そっくり…。いやいや、迷惑そうだ。もちろんそうだろう。何しやがると聞こえてくる。…また動かなくなった、じっとしている。背中側に日差しが当る? あるいは、寝起きは悪い。おい、そんなところにいたら、寒いぞ。暖かなところ、はやく見つけろ…。そうだ、写真!
一眼カメラを取りに行っているすきにどこかに行ってしまった。ツンツンと指で葉をかき分けてみたが姿が、気配がない。
どうなるんだろう。冬眠中の生き物をその途中で起こしてしまったら何が起きる? 花の狂い咲きとはまったく違う。間違いなく、体内時計が狂うだろうし、余計なエネルギーを使うことになる。カツカツの所でエネルギーを蓄積し消費していたら、今日のハプニングは命取りになりかねない、じゃなかろうか。簡単に言っちゃ申し訳ないんだろうが…。
すまない!! お休みの所、起こしてしまって。
今日の一枚:草陰のヤモリ。10時頃。