二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

自然の一員

2010-08-31 21:40:19 | 徒然に想う
見上げると、天頂よりちょっと西に月、そのさらに西に30度ほど視線を落とせば、木星だ。東の空は暗い。まだ、星が瞬く。あれ、三ツ星、オリオン、だ。

》久しぶりとしらみゆく空からオリオン座

歩き始めて20分。遊水池でまた見上げた。すると、まだ彼の肩、ベルト、膝の星が辛うじてうかがえる。ただ、ちょっとでも視線をずらしてしまうとをなかなか見つけられない。

この間は、いつのことだろう、星空をあおいだのは。去年の秋、タスマニアで南十字星と天の川を見て以来か。だとしたら長い間見てない、何故。星が見える見えないと言うことでなく、こんな簡単で大切なこと、忘れてた。

この一日がまさに明けゆく瞬間。自然が与えてくれる最高のひととき。セミや草かげにひそむ虫たちの声がすれど、凛とした静寂に包まれ。生きとし生けるものが、穏やかで力強い、かの天照大神のお出ましをたたずを飲んで待っている。そう、そうなんだ。それだけのこと…、なんだ。





今日の一枚:遊水池で。オリオンってことは、あれはシリウス? もう冬かい。

思いすごし

2010-08-29 10:10:35 | 徒然に想う
国際理解だ、協力だとか思いながらも、心から信じていない? いや、正直なところ、不気味で不安すら感じてしまう。どうしてなんだろう…。またレアアースに関して、こんなニュースを読んだ:

日中間の「ハイレベル経済対話」が28日、北京の人民大会堂で開かれた。日本は中国が7月に発表した「レアアース」の輸出規制の見直しを要請。世界経済の回復に向けた対応や経済政策や金融政策などについても関係閣僚が意見交換。知的財産権の保護問題についても議論したほか、環境・エネルギー分野の協力強化で合意する。

かの国は世界の供給量の9割超を握るというから仕方ないかもしれない。が、米国といい、この小さな島国といい、元締めに手をスリスリ、大きな風呂敷を持って出向き、嫌われないようお伺いをたてているかのよう。

「独裁者」というチャップリンの映画がある。間違って独裁者のいすに座らされた男が、風船でできた地球儀を執務室で、それこそ世界をもてあそぶかのように、放り投げたり蹴飛ばしたり好き勝手するシーンがある。もちろんそのままいかない、最後に地球儀は割れてしまう。

米国は自前でなんとかなるとして、日本なんて機嫌を損なわれてしまわれたら。ほかの国に求めようにも、恐らく食糧や貿易関連でその国々は抑えられてしまっていて、日本に窓を開くことはあるまい。淀川長治が「独裁者」を紹介した際、「もしヒトラーが世界を征服していたら、見事に無残に殺されたでしょうね」とコメントされていたのを思い出す。





今日の一枚:日の出時間がだいたい5時10分ころ。何も制約がないから、その時間の30分ほど前に家を出た。切り通しにへ向かう畑の道にて。

ひいき目?

2010-08-28 09:12:24 | 徒然に想う
手前にサトイモが一株、向こうにサトイモ畑。何が違うかって、伝わってくる力というか気というか。手前の物のほうがずっと青々と元気で力強い。畑のサトイモは暑さに打たれ疲れきっている。緑に張りがないといっていい。

だいたい、畑のサトイモたちは、わきの川から水を吸い上げてもらって十分もらっているはず。しかも肥料だ何だのと施しも十分に受けている。なのに、中には葉が骸骨のように葉脈だけを残し枯れていたりさえする。惨憺たる状況。一方、手前のサトイモはいわゆる野良もの、サトイモ畑のように手をかけられているわけでなく勝手に芽を出し大きくなった。自家用にカボチャだとかゴマだとかを作られている片隅でである。




畑で育ったものの方が悲惨、手をかけようともしないところのものほうが、強さを感じる。これはいったい何を意味するんだろう。ひいき目を通り越しているかもしれないが、何もしないというのがいいってことの証明か。生業ということを頭の中からなくし考えると、ずっと野良サトイモのほうがずっと美味そうである。





今日の一枚:桜並木のある川のわきの畑が広がる。ところどころエンジン式のポンプが置いてあるのだが。

コウモリ

2010-08-27 12:51:57 | 徒然に想う
ヒグラシが遠くで鳴き始め、まだ星が見える。カワセミの川では、とうにツバメたちは旅立ち、コウモリが目につく。

》ひらひらと黒きコウモリ白みゆく

コウモリ。古代ローマの博物学者であるプリニウスは、「翼をもったネズミ」と呼び、鳥の一種に分類。平安時代の『本草和名』では、「加波保利(かはほり)」と紹介され、江戸時代『本草綱目啓蒙』で、ムササビと共に鳥類に分類されている。

頭の上舞う姿を見ていると、不格好だが鳥だ。それは古今東西を問わぬということか。

ほう。天鼠、飛鼠、蚊食鳥(カクイドリ)とも呼ばれ、かわほりの呼称とともに夏の季語とな。

へぇ、コウモリ(蝙蝠)の「蝠」の字が「福」に通ずることから、縁起物。特に中国では、百年以上生きたネズミがコウモリになるという伝説があり、長寿のシンボルとか。なるほどねぇ。

》ひらひらと白みゆく空に天鼠舞う

》明けきらぬ青き空に天鼠舞う

》舞い踊れ明けゆく空に天鼠のワルツ


最初のか、最後のか…。いつまでもコウモリが飛んでいられるような環境を願って最後のかなぁ。






今日の一枚:遊水池の木道でも見上げていた。

身近な…

2010-08-26 22:48:02 | 徒然に想う
いつもの処、夕御飯。今年初の秋刀魚のお刺身。

うん、美味い。が、去年の新もののほうが脂がのって旨かった、かも。

オカンと二人して、バイトのこをいじる。いゃ、オカンが先に言い出した。カレーパンのような頭、だと。

今年は絶不調。平年取れるところでは難しいと聞く。沢山いるとこは沖合い。オイル代がかさんでなかなか船がでないそうな。

カレーパンにせよ、秋刀魚にせよ、身近なものが遠くなる。



今日の一枚:ピョコンと頭を下げたとこをいただき! カレーパンじゃないやね。

カラス

2010-08-24 22:08:55 | 徒然に想う
遊水池に着き、コンクリートの木道まで下りると、ヒンヤリとした空気に包まれる。Tシャツには寒い。カラスが群れなして南西の空に飛んでいく。

神社を通り抜け、JRの陸橋を越えた。カラスが一羽、道路に横たわる。動かない。辺りを見回れば、二、三十メートルほど離れた電信柱に一羽、佇む。肩が落ちてる、そこから離れがたそう。そういえばと、数年前のことを思い出した。

神社下の公園を歩いていると、上から二羽のカラスが必用に威嚇してくる。それが何日もの間、いついってもだ。ある時、地面にもう一羽いることに気付いた。羽を傷つけたか、飛び上がれない。どうもその潜んでいるところに近寄ると威嚇してくる。だから、何もしやしないってのに。

カラスは仲間意識が強いのか。意外に情が深いのか…。子殺しをしても平気で遊び回れる人間とは違うらしい。あ、コスモス、咲いてる。





今日の一枚:まだ日の出までは時間がある。遊水池の辺で。

処暑

2010-08-23 22:01:52 | 徒然に想う
やっぱり出た、こんなニュースライン:

処暑なのに猛暑続く 群馬・館林で38.5度

暑さが和らぐ時期とされる二十四節気の「処暑」を迎えた23日の日本列島は、群馬県の館林38.5度、茨城県の古河38.0度など、広範囲で厳しい残暑となった。

それだけではないらしい:

台風襲来が多い時期ともされるが、今年の発生はこれまで5個(8月末までの平年値14.1個)と記録的に少ないのも特徴だ。

確かにゲリラ的雨はあるが、四号以降目立った動きがない。

もう、どうしたんだろうかとは問うまい。こんなことは長い時間の中であってもいい。一個人の長さで考えるからおかしいと感ずる、ただそれだけ。




今日の一枚:朝の散歩コース。神社と自宅のあるマンションの中間あたり。日の出から15分過ぎたころ。振り向けば、まん丸の太陽。

山を登られる先輩たちへ

2010-08-22 22:28:09 | 徒然に想う
お願いです。

なぜ先輩たちはザックを背負ったままで電車に乗っておられるのですか。小母さんの後ろに立っている若者が顔をいかめているのがおわかりですか。人間にとって、背中に有るものに目がと届くはずないですよね。

中学生の子たちが、背負っているものが邪魔になると言って、お互いに注意しあっているんです。あなたたちの孫、いや下手をすれば、ひ孫たちですよね。だのに、あなたたちはおしゃべりや席取りに夢中で、周りのことなぞ一切眼中にない。

この日本を大きくされてきた、支えてきた来られた方たちだ。お疲れ様です、自由になさってください。あの美しさや荘厳を大いに楽しまれてください。決して無理されず、ふんだんにある時間を有効に使われてください。

でも、なんでも自由にしていいわけではない、若い世代から失望されるようなことをしていいとは思いません。まして体力は落ちる。何かあれば若い世代から手をかしてもらわなければならない。あなたがたの傍若無人ぶりで、彼らの手が台無しになる。最悪なのは、そんな彼らから、山を登ることを否定されてしまうこと。そんなことあってはならない。

是非、考え直していただきたい。




今日の一枚:神社下の公園のわきにある土手から川を見下ろす。アユやらが釣れるらしい。






午前十時半

2010-08-22 10:28:08 | 徒然に想う
順調に温度計が31℃を目指して上がっていく。いま10時半。今日もどこまで上がることやら。明日は処暑、暑さが収まり始める。それなのに、それなのに、そんな気配はどこに?

風か、風だ。風が、湿度少なく心地よくなっている。空気の温度が高い分温かいが、サラサラしてる。そういや、朝の散歩のときも、汗が噴き出してこない。汗だくになるが、じっくりとわき出すよなかき方。湿気が変わり始めた?

畑が変わってきた。韮のつぼみが大きくなっていつでも花開かせようとしている。ブドウの房もずいぶん大きい。コスモス、咲き出した。そう言えば、萩が咲き出したなんてのを耳にする。ニンジンが乾燥に勝って懸命に葉を伸ばしてる。しかし、サトイモは…。


ヒグラシの声が弱々しい。ニイニイゼミは主流を退き、ツクツクボーシが勢力を持ち出した。アブラゼミが地面に転がっている。ツバメは姿を消した。やっぱり、知らぬ間に季節が流れる。





今日にの一枚:神社下の桜の木、空蝉が輝く。