二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

第二回お四国参り-第四十四日(高野山)

2013-10-31 10:31:49 | 遍路

(四十四日目分を帰宅後アップ)

88番を打った後どうするか、特に決めごとはないようです。88番からコミュニティ・バスでJR志度駅に出る。1番から10番までのどこでもいいから一か所結願の報告として打つ。高野山に行く人もいれば行かない人もいる。最後のあたりで日程が重なった方々は志度駅に出て、高野山は日を改めてとのことでした。大坂峠を越えたり10番方面に行く人はすくなかった。ひと、様々です。

今回は日を空けず、高野山へ行ってきました。一回目の時のYさんもまた一緒です。

南海の志度山駅から、高野山町石道を使います。8時半頃から登り始め14時半ころに大門に到着。そこから、15時半頃奥の院でお参りです。今回は納経をしませんでしたが、金堂、根本大塔、金剛峯寺、奥の院と四か所でもらえます。ちなみに、高野山町石道は九度山駅の近く慈尊院から始まります。そこでも納経することができます。

実は、今回高野山へは7本入る道があることが判りました。高野7口というそうで、町石道はその一本に過ぎません。慈尊院が弘法大使の母親いたとかで有名そうです。それを見ていたYさん、「やばい、これであと6回はくるな…」と。そこまで余裕はないでしょうが、言い得ていて笑ってしまいました。

さて、これでこれで報告はひと段落。総括をして閉めます。総括をお待ちを!


 


第二回お四国参り-第四十三日

2013-10-28 15:47:14 | 遍路

愚かなのは人間でしょうか、歩いた私でしょうか。バスに乗って15分もしたら鳴門大橋でした。

14時、一番でお礼参り。晴天の歩いてるとちょっと汗ばむ陽気。アイスクリームを頬張りながら、バス停に向かいました。

《結願を 祝いて空の 高きかな》


通し終え、やっと、点が線となり、線が面、面が立体になりました。欲張り過ぎてはいけないんですね。立体になっただけで十分。お前はもう一回は歩きにくるな、と言われたのが印象的でした。

高速バス、バス停に行って乗務員さんに言えばオーケー。聞くところによれば、たいがい鳴門西からは空席があるので、予約しなくとも問題ないそうです。絶対ではないので注意する必要ありますが。

明日、高野山。明後日の夕方関空から帰ります。





今日の一枚:高速バスのバス停に向かう途中の小径で。14時過ぎ。打ち始めた時、まだ咲いてもなかった。


第二回お四国参り-第四十二日

2013-10-27 16:25:47 | 遍路

いい日和でした。暑くもなく寒くもなく。女体山の山頂の風は冷たかったです、が。

宿を出ると朝焼けです。歩きが五人揃い、みんなでおへんろ交流センター目指して出発。ここ数日一緒なる方たちもいて、昨日まで荷物が重いとか腰が痛いとか言っておられた。が、今朝の足の軽いこと、口の軽いこと。

《朝焼けに 結願感謝し 秋遍路》


おへんろ交流センターから、やっと一人になれました。前回同様女体山を来栖渓谷からあがりました。宿の女将さんはここ数日の雨で危ない、と。これはマズいことになった。しかし、篠山でも石鎚でも地元の方の意見が正しかった。おへんろ交流センターにかけるしかない! 

聞けば、大丈夫ですよ。

決まり、でした。地元の方々の意見、これは大きな自信につながります。しかも、近ければ近いほどいい、助かります。地元の方々と話さないで歩くのは、勿体ない。ご迷惑でなさそうな限り話し教えて頂かないと勿体ないです。

そして、ひとり。実に山好きなんですね、落ち着きました。

《川音に こころ静まり 秋を行く》


結願ってもっと感動するものかと思うのです。ところが実際は前回も、今回も…、そうでもない。なんなんでしょう。特に今回は通すから、何かあるんじゃないかと期待してたんですが、ダメですね~。それでも、山々は祝福してくれたようです。

《振り返る 山は錦に 高い空》


その時、トンビが頭上を行きました。一緒にいた七十台の初老の方が、もらしました。いいなぁ、お前は好きなとこに自由に行けて…。

確かに。老いを感じさせましたが、まだ前へ行くぞと思わす。ちょっとカッコいいなと。


明日は三本松港の与田寺を打ち大坂峠を越え、1番へ。その後、大阪に向かい、明後日の高野山に備えます。





今日の一枚:朝6時半過ぎ。宿を出て間もなく。


第二回お四国参り-第四十一日

2013-10-26 17:28:12 | 遍路

日付、日数、間違えてますか? 今、87番のわきのお宿に入って、お風呂を頂き、洗濯をしている最中なんです。88番を目前にしている、という状況。どうも腑に落ちない。

曇り勝ちの一日。風が西高東低とかで、冷たくなりました。三坂峠を越えるまでの夏のような状況とは雲泥の差。

《薄日落つ 遍路の行くさき アワダチソウ》


85番への山道に入って間もなくのお茶屋で、草餅を食べました。目の前でアンコをヨモギの入ったお餅で包んでくれます。その素朴さが大変おいしかった。ですが、そこでも、自分の都合だけを振り回す方がいらして…。茶屋の女将さんの気持ちをないがしろに。歩きは何の特権でもなんでありません。優先されるものでもありません。が、女将さんの気持ちは、明らかに踏みにじられた。

まだまだ総括なんて早すぎますが、正直、寂しい。娑婆からの逃げとして歩いてるわけじゃありませんが、歩くのが終わるのは寂しい。

明日は88番を打ち、明後日与田寺・大坂峠越えるため、白鳥温泉に泊まります。





今日の一枚:1時過ぎ、86番の五重塔。銀杏が黄色に色付いてきました。


第二回お四国参り-第四十日

2013-10-25 16:05:02 | 遍路

台風の影響は雨だけでした。五色台の遍路道はどこも川状態。ちょっと難儀しましたが、いつもの雨とさほどかわりませんでした。靴への浸水は諦める他ありませんでしたが、しっかりした道なので安心して歩けました。

《雨の中 五色のモミジは 秋準備》


一人で歩いていると時折団体さんと重なります。やり過ごしてしまえばいいのですが、今日みたいな日は待っている場所が少ない。すると、団体の先達さんたちのなりふりによってガラッとお参りが変わってしまいます。先達さんたちによっては、時間に追いかけられてるから、さっさと済まそうとする。静かに邪魔にならないようにと端でお参りしていても、傍若無人、勝手気儘に振る舞ってきます。自分たちさえ時間通りに進めばいい。自分以外全くお構いなしです。恥ずかしながら、今日、つい、あと少しで般若心経終わりますから、と声を荒げて仕舞いました。

次のお寺まで悪態をつきながら歩き、もちろん、気分悪く自己嫌悪になるしまつ。世界遺産にというのがありますが、無理。あのような状態では極一部の人たちの利益・お金につながるだけのこと。大切な文化が傷付くだけです。すべき、じゃない。


明日は87番まで打ち、わきのお宿にお世話になります。






今日の一枚:82番の本堂前から。10時半頃。


第二回お四国参り-第三十九日

2013-10-24 17:27:34 | 遍路

あっさりして、牛乳の味がしっかりする!! こりゃ、美味い!

75番で一緒だった方々と79番まで話しながら打ち切り、ひとり80番へ。これで、やっと寄り道ができる。

遍路道保存協会の地図78-1の右、2.3キロポイントと3.8キロポイントの間の橋の近くに丸に千と染め抜いたお店。ソフトクリームとポン菓子の幟…? 前回にも気付いていて何屋さんかわからない。喫茶店のような、違うような。何も無くともアイスクリームにしようと入ってみた。正解!!

千住屋さんといって、ホントにアイスクリームとポン菓子。ご主人の無農薬有機栽培のちょっとした野菜、それしかない。第二の人生、の一角として楽しみながらやられてました。ご主人に字を頂いたら、「空・色」と。なかなかどうして

80番に81番への丁石が置かれてました。五十丁とでてます。嬉しくなります。こういったことが目に入るようになりました。


《野仏に 両手を合わせ 秋深し》

丁石や野仏さん、お地蔵さんは良き友です。


明日は83番まで打ち、近くの温泉に泊まります。台風の雨が気になります。風さえ強くなけりゃいいのですが。





今日の一枚:80番の丁石。本来の位置とはずれている可能性も否定出来ませんが。16時頃。


第二回お四国参り-第三十八日

2013-10-23 19:28:20 | 遍路

なんとか75番まで打ち終えました。ギリギリの16時50分過ぎに御影堂に。あまりお勧めではないプランかもしれません。

宿坊に着いたら17時をちょっと過ぎてて、チクッと一言。どこか、ひとりの歩きは歓迎してない印象です…。雨具が干せません。鴨居に吊し、下に新聞を沢山頂いて広げている状態。仕方ありません。

途中、71番から学生の野宿君と一緒に。なんじゃ、人の後を追い掛けてきやがる。72、73と打ち、寒いなぁと話しかけると、地図なくしちゃて…。75番で買うつもり。74番を出たのが16時半頃。ふたりで焦りながら、75番へ。道間違えたら一貫の終わり。ちょっと付き合ったろ、と。スリリングな歩きを楽しみました。

《雨降れど それも道ぞと 秋の虫》


明日は80番まで打ち、そばの旅館にお世話になります。





今日の一枚:8時ちょっと前。観音寺市豊田あたり。
 
 
 
結局、洗濯させてもらったのですが、乾燥機の争奪戦に敗れ、横入りに敗れ、部屋干ししています。明日も雨模様、どうせぬれてしまうから同じなんですが…。

 
 
 
10メートル位の細引き、意外に重宝します。


第二回お四国参り-第三十七日

2013-10-22 19:02:37 | 遍路

65番の境内に入ると咲いてました。前回は12月でビックリしましたが、今回は待ってくれてるんじゃないかと淡い期待を持って階段を…。なにか嬉しいような、甘酸っぱいような。初恋の人と再会したらといったら、大げさかもしれませんが。

《再会を 照れてはにかみ シキザクラ》


遂に、香川県です。愛媛県から県境を越える道、意外に明るいところが多く日差しを楽しみました。ただ、取り付き辺りで、道が分かりにくいところがありましたが、畑へ続かないと思う方に進むと指道標が有り助かりました。午後から雲が広がりました。ひとまず雨前に66番を越えたから良し、としましょう。

66番から67番に下るところにある五百羅漢があります。似てるのないか探してたら見つけました。利婆弥尊者、笹酒を飲む羅漢さんです。ロープウェイを使うと見れず残念ですが、これは是非寄り道して楽しんだらと思います。

計画表を見ると…。あと一週間ほどで終わり。まだ何もつかんじゃない、全くトホホ。

明日は75番を目指します。おそらく74番まで打ち75番でのお参りは明後日かと。お宿のご主人曰わく、出来マス。イイ読みシテマス、とのこと。





今日の一枚:65番のシキザクラです。ソメイヨシノとは違いますよね。7時半頃。
 
 
 
利婆弥尊者の写真です。


第二回お四国参り-第三十六日

2013-10-21 19:21:49 | 遍路

いや~、晴れた日に歩くのは気持ちいいです。荷物は軽く感じるし、地元の方も沢山。

新居浜を過ぎた関の上を越えたとこで二匹の犬を散歩させてた小父さんと出会いました。河村さんと言って明石山系の植物の専門家。あのな、あの山が明石山系で、隆起して出来た。石鎚とは違う。先日、石鎚登って来たんです。明石山系なんですね~。埼玉からなのに、よー知っとるな。

彼の明石山系の植物の論文をもとに三年前ほど前NHKが「さわやか自然百景」の一つとして取り上げたんです。興味を示すと、ビデオあるから見に来るか、と。図々しくもお宅に伺い見せてもらいました。


この時期、愛媛はお祭りシーズン。月初に松山を筆頭に東に向かって数日毎に移っていく。ちょうど今日、豊岡、寒川、三島辺りです。太鼓台というのが練り回ります。その中、豊岡の厳島神社で話しを伺えました。御神輿の手下として太鼓台があった。今じゃ、太鼓台がメイン。太鼓のリズムが地区毎に違う、台の飾り付けも違う。それを比べると楽しいぞ。太鼓の音がすると血が騒いでしまいます。

《秋空に 響くや太鼓 風にのり》



夕飯に出たとき、金星が。

《瀬戸内に 沈む夕日に 秋の風》



明日は66番、もしかしたら67番まで行きます。泊まりたいところが今日まで休み。予約出来るか否かで決まります。






今日の一枚:豊岡町長田と豊岡町大町の間位。1時半頃。地区毎にこんな感じで練り歩いてました。