二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

寒いわけ

2016-02-29 22:12:14 | 徒然に想う

午前中、陽が時折刺す中、出荷の準備と部屋の片づけ。一昨日の予報で、午前中雨の予報。だから、昨日「新武闘派」は頑張った。午後になって降る気配はない、裏切られた気分。なんとも山に行って作業しなければ気がすまなくなってしまった。

15時ころになって、樹の上で剪定していて、ジャケットに雨粒が当たる。エエ? と見回せば、西の尾根、川向う、山の肌に雨が降る。やばい、かもなぁ。

 

 

おいおい、急激に寒くなってきた。手袋をしてても、指先がジンとしやがる。雨具も防寒にならない、体の芯から冷えてきた。どうしよう・・・。

 

結局早めに上がったもんだから、棚を作ろうと、すでに切っていた木材を組んでみた。いい、どのパーツもリサイクルだし、無駄がない。あとはインパクト・ドライバで絞めるだけ。一人にやついた。どれ、固定するために買い出しにでしょうと、玄関を開けた。雪! 雪になったんかい‼ 

 

 

 

今日の一枚:16時ころ、ついに家に帰ることにした。樹の上から西の空を望む。

 

 


新武闘派宣言

2016-02-28 19:15:09 | 徒然に想う

かれこれ十数年前、O町で就農準備校に通っていた時分のことだ。三か所の有機農家さんのところに順繰りに回っていろいろ教えていただいたり、作業をしたりする。ある農家さん、秘かに(もちろん公然の秘密)、みんなから「武闘派」と呼ばれていた。それは、ほかの御二方に比べ、作業がどういうわけか、ハードになる。無論シゴキであるはずはなく、教材として大概の農家さんがやられていることをやるだけなんだが・・・。

例えば、冬。踏込温床と言って、落ち葉や糠などを発酵させ、その熱を育苗に利用するという昔からの技術がある。間違っているかもしれないが、かつて住んでいたところの近く(ほぼまっ平らな地形)に、関東でのサツマイモ栽培の発祥地がある。そのあたり、屋敷森や表土をからっ風から守る防風林があって、ほとんどがケヤキなど落葉樹である。その落ち葉を集めて山にしておいたら、ある朝湯気が出てたことに気づいたんだろう。手を入れれば暖かい。これは使えるってわけ。そう、その温床を作るために大量に落ち葉を集めるということが必要になる。

とうとうズボンの膝が抜けてしまった。午前中、山に魚粉20キロ、蒸製骨粉40キロを担ぎ上げ、急斜面の果樹園に撒く。町の雛祭りのイヴェントに友人がラーメン店を出す、そこでお昼。そのあと、そう、「落ち葉集め」。楽あれば苦あり、山あり谷あり。うまいものを食べた後は、苦役。果実は収穫すれば、担ぎ下ろせる。が、落ち葉は・・・。終わった、と一息ついたら、抜けていることに気付いた。 


その当時、何か機会ごとに、飲み屋に集まった。そこで冬の温床作りの話になると、「武闘派」のところが必ず出てきて、力がはいり、キツイとなる。ところが、思い返せば、かごを背負って、山に登り落ち葉を集めて下る。抜けた膝を見ていて、あれ、どこがきつかったんだろう、と思う。今日の作業、10キロ、15キロの落ち葉を担ぎ上げて、たい肥場に積む。で、落ち葉を取りに軽トラを止めているところまで、標高差20メートルを下る。重いものをもって登らなきゃならん! それも、一回、二回で済むことじゃない。繰り返すこと9回。しかも、足場の不安定な斜面で60キロ相当の肥料播きの後に、だ。お~い、何がきつかったんだろ。宣言する、「新武闘派」、ここにあり! 


(お見苦しいものへのお口直しに。)



今日の一枚:魚粉と骨粉を混ぜようと、舟の中。一片の梅の花びらがある。手を休めよとのことか、いやちょうど休憩を終えたばかり。10時半ころ。



時間よ、たまにはゆっくりしろよ

2016-02-24 22:51:56 | 徒然に想う

命をいただくには、まっこと体力が要る。日曜日(21日)夕方2時間、月曜日30分かけ解体したシシを、食べれるように切り分ける。その時間、小一時間なんだが、それでへとへと。同じ立ち仕事でも、昼間の作業のほうがずっと楽。今日は昼間3時間休みもせず剪定していたが、この一時間のほうが疲れた。そう、解体だって、終われば、もうその日にゃ何もしたくない。せいぜいビールで喉を潤し、TVに向かって意見するくらい。か、気付けば、寝入っている。

今回後ろ足を丸々残しておいた。ハムを作ってみたい、あのプロシュートみたいな感じのヤツ。実は、いま二つの方法で挑戦中。一月にさばいた肉を使って、冷蔵庫で熟成させる方法と外に出し風に当てる方法で試している。ようは、いかに水分を抜くかなんだが、塩をたっぷり塗り込んでやればいい。レシピを探せば、塩だけでは足りなければハーブ類を混ぜてもいいとある。燻製にするか否かはお好み、とか。いずれは燻蒸してみるが、しばらく乾燥に時間が要る。

日に日に春めいていく、気がする。風が吹けば冷いんだが、太陽が顔を出せばホッとする。燕も舞えば、モンキチョウも舞う。白梅が散って、菜の花が咲き誇る。文旦にしがみついて鋏を動かせば、汗をかくこともなくはない。以前、何か木を切ってしばらくしたら、水が上がってきたのを見たことがある。もう、3月に入ってからだったと思う。まだ、文旦でそのようなことはお目にかかってない。まだまだ休眠してるってことなんだろう。その間に剪定を済まさなければ。

ピーマンの肉詰めを作って、夕飯。解体したのを肉にしなきゃ、とちょうど晩酌用の焼酎が無くなったのを機に動き出す。皿を片付け、まな板と包丁を用意。あれ、やり難い。解体した翌日のほうが、楽に包丁が入り、簡単に部位に分けられる。熟成が2日間だが進んでいるから楽かと思っていたのに意外だ。肋骨はスープの出しようにとっておいて、残りの骨は明日山に返そう。明日はどんな風が吹いてくれるんだろか。あと、5段、50本近い木が剪定を待っている。早くしないと、木が起きてしまう。時間がかかるなぁ。

 

 

 

今日の一枚:お昼を食べに帰るとき、棚田の作業小屋の前にある梅の前で。12時ころ。白、コバルトブルー、黄。今お気に入りの三色。

 

 


金肥、どうしよう

2016-02-23 19:24:26 | 徒然に想う

朝から雨音。これじゃ文旦も濡れ、剪定してても水滴が鬱陶しくってはかどらんだろうと、果樹に関する有機栽培の資料探し。文旦ということでは出てこなかったが、果樹、温州ミカン、中晩柑のが見つかった。日本土壌協会の公式ページに事業報告として、その資料が掲載されてる。ちょうどいい、と読みだした。

すると、こんな件が出てきた。「秋から初冬にかけ高温が続くと、休眠打破が遅れ、花芽分化が遅れる」。つまり、花が咲くのが遅くなるってことか? なるほど。この秋冬のことを思えば、暖かい日々が続いた。つまり、今年は開花が遅れると予想される。開花は生殖成長だから、遅れるということは・・・。実肥えを入れるのが早いと、意味がなくなる? 遅効性のを入れればいい、ってこと?

迷う、迷う。今更だが、迷う。どう文旦の面倒を見たらいいか、野菜をどう作ったらいいか。お金を沢山出し、肥料や資材を買って、つぎ込む? それとも、汗水流し沢山落ち葉や柴を刈って、堆肥化したり畑に直接すき込んだりする? 出来上がったものの換金性のことを考えれば・・・。文旦、お土産で置いて行って食べていただいた方たち、買ってくださったりした方たちから、美味しいと声が届く。今2016年お手元に届くもの(つまり2015年度産)は2014年に貯えられた養分を基とする。これはT兄のご両親の賜物。今年貯えられる養分は2018年、2月か3月に出荷されるものに現れる。これは庵主のせい。そう、だから迷う。

資料自体、知りたいとこだから読んでて楽しい。が、午後になって煮詰まってしまった。オレは何を知りたい? 資材を購入する? どうして? お金を出し買った資材を使いきれるかわからない。が、出した分、帰ってこよう。でも、道端にはたくさん落ち葉や柴がある。それを入れれば、この域内で物が循環する。植物性の窒素分にせよ、動物性の窒素分にせよ、この域内にないものを入れる理由は何だろう。で、山に。そして、山で剪定をしながら考える、考えた。そうか、継続と継承を思えば、掛けるところは掛けよう。そして、ゆっくり転換していけばいい。それでいい、焦ることはない。その転換の端にたどり着けたってことだ。楽しまない手はない。

 

 

今日の一枚:昨日窪川に出かける前、一昨日捌いたシシ肉を仕上げる。その時、ハロが出てて、撮ったつもりなんだが・・・。9時ころ、圃場にて。


ツバメが帰ってきたよ。

2016-02-21 19:50:31 | 徒然に想う

『時事通信 2月20日(土)22時25分配信

福井県は20日、関西電力が今月下旬の再稼働を目指して作業を進めている高浜原発4号機(同県高浜町)の原子炉補助建屋の床に、放射性物質を含む水たまりがあったと発表した。

県原子力安全対策課によると、環境への影響はない。関電は現在、再稼働に向けた作業を一時中止しているという。 

水たまりが見つかったことについて、関電は「原因を調査しており、再稼働への影響は、現時点では何とも申し上げられない」とコメントした。』

 

再稼働が目前となっているにもかかわらず、水漏れがわかり、その原因が速やかに見いだせない。それでいて、この電力会社は再稼働を中止しない。どういうわけかとその企業倫理、良心と文化を疑う。さらに、福島の廃炉過程の計画も、メルトダウンしてしまったものを取りだすか取りださないか、全部取りだすのではなく一部とか議論しており、未だ現状把握(施設だけのことじゃない、自分たちが持っている技術レベル、住民感情なども含めてだ)ができてない。原子力発電を巡る環境は、あの時と何も変わっていない。そう、企業も規制委員会も、政府も、庶民の感覚が一切ない。結果、我々の子供の世代の孫たち、その曾孫たちが、『負』の財産を背負わされる。

このニュース、軽い内容なんだろうか。今朝6時からのNHKニュースで一切取り上げられなかった。その代り復興に関する話題を流す。復興に関するニュースは大変うれしい。7時のニュースでは取り上げらた。が、夜のニュースでは再び皆無。今日、何らかの進展があったはずなのに。こうなってくるとうさん臭さを感じる。どうしても、再稼働を止めるような方向に世論を持っていきたくない、と何らかの意思が働いていると感じる。 不信のみ募る。

さらに、このニュース、「時事通信」が配信。つまり、同じことが海外に流れている。「高い技術水準」を裏打ちとして、原子力関連の技術輸出も依然続けている。が、現実はまだこの有様。これを読んだ海外の人たち、日本の良心をどう見るだろう。「ネガティブ」なだけ。

プルプル、プルプル、勘弁してくれ! 

 

午後選定をしてた。ツバメが飛んでくる。二羽のツバメが、川の上で、舞い踊る。春、春なんですねぇ。

 

 

今日の一枚:選定の手を一端休め文旦を頬張る、美味し、へへ。するとK兄から電話。「シシ、もろうた。捌きや。」 どうしよう、16時。捌けない、かもしれない。なんとか捌き切り、山を下りる、18時。齢13の月が川面に。 

 

 


雨の降る朝に思う

2016-02-20 09:50:26 | 徒然に想う

文旦の施肥のことを考える。どんな時期に、例えば開花や展葉の時期に何が必要になるんだろう。栽培の情報は周りの沢山の先輩たちから教えていただける。「文旦ペレット」と呼ばれるものと「油粕」の二つが出てくる。鶏糞は使うな。3月から4月頃にアミノ酸系の肥料と微量要素をふるんだ、とか。履歴は? たまたま、JAに集荷する関係で、T兄のお母さんに聞きながら、去年の栽培履歴を作らねばならなかった。3月に「文旦ペレット」という化成肥料、有機JASで使用可とされている殺虫剤「マシン油乳剤」を一回。今年になって1月に菜種油粕。

はて、ミネラルはどうしたもんだろう。おそらく、その「文旦ペレット」には含まれている、に違いない。これからは、それを使わない方向にしたい。別途入れてやらなければ。調べると、有機栽培への転換にはN成分の前にミネラルを重視せよと。無節操にいれるわけにいかないので、酸度メーターで調べると、phは6から6.5。反当り炭酸石灰を38キロ前後入れるのがよいと出てきた。う~ん、何で、つまり、有機JASの認定を受ける予定はないが、その基準に照らし合わせて遜色ないように、入れたい。そのために使える資材は?

開花には、そういえば、桜には意外に寒さが大切だとか。前年の夏にできた花芽、いったん休眠。それが一定期間、低温にさらされることで、眠りからさめ、開花の準備を始める(「休眠打破」)。この休眠打破、秋から冬にかけて一定期間、低温さらされることが重要。そう、そう? 今年の暖冬、あまり咲き方がよくないんだろうか。休眠か・・・。文旦のような常緑果樹の場合は? 同じように悪い? だったら、それを助けるような施肥はどうしたら・・・。花を付けるということは「生殖成長」。その前に「栄養成長」。そのためには、葉を作るように窒素、光合成にはミネラルも欠かせない。実はリン酸・・・。まず、葉っぱ、だな。

今年入れた「菜種油粕20キロ」(窒素、リン酸、カリの比率(%)は5.3 2.0 1.0)は、K兄のお母さんから聞いた量。窒素分は足りてるとしよう。ミネラル、仮に先ほどの結果38キロを入れる・・・。意外に、有機的使えるもの、なかなか答えが見つからない。そういったことになると有機の人からも得られなかった。質問の仕方も悪かったんだろうが・・・。実に、困った。「虎穴にはいざれば、一兎も得ず」で「灯台下暗し」だった。手立てがなくなり、有機認証をしているところに電話を入れた。で教わったのが、JAにある普通の苦土炭酸石灰、一袋400円ちょっと。こんなもんか。そう、休眠のこと。例のテイツとザイガーの「植物生理学」で調べると、木本植物の場合、解明が遅れているところがあるらしい。あぁ、自分で動かないと何ともならんもんだ。なんちゃ「ファースト ペンギン」の苦労を垣間見てるだろか? 

いや、まだまだぞ! 雨が降る。



今日の一枚:JAで買ってきた苦土炭酸石灰を入れをれて一息。さてさて次は選定か。お気に入りの石垣の上から果樹園を見下ろす、15時ころ。


色々な、誘い

2016-02-17 21:56:30 | 徒然に想う

久しぶりに、山に上がる。文旦を剪定。気持ちいい。4時過ぎ位から太陽が西の山の向うに沈みだし、陰になって寒い。風が吹けばそれだけ身に染みる。それでも5時まで頑張ったが、今週初めから感じ始めた花粉、その対策の薬を買わにゃいかんと、チャイムと共に切り上げた。川まで下ると、行く手の東の山に夕日が当たり。眼前に広がった仁淀川は夕焼色。

6時過ぎ、集落の手前まで戻って来て、息をのむ。かっこええ。浅尾の沈下橋が夜の帳に沈んでいく手前。夕暮れ色でも夜色でもない、ちょっと金属感があって、素晴らしい雰囲気。思いっきり軽トラをバックさせ、いい頃合いのところで止め、しばし見入る。これ、なんだろう。目の前の風景はメタリックな黄昏色。

顔をゆがめ、うつむいてホームへと向かう階段を下りる。何があったかわからぬが、ひとがひとり、座りこんで足をさすってる。気付いた瞬間、周りを見回しゾッとした。誰もが同じ、自分もだ。見てみぬふり、一言もかけない、表情も変えない。そう、一分一秒を争って、電車に飛び乗る。駅員だって、かわりない。色の印象は、紺かグレー、キャメル、か。いや、生き物の気配を感じず、金・レジの音だけの世界、砂漠色。

木にしがみ付いて見下ろせば、川はコバルトブルー。目の前にある葉っぱは、濃い緑。そっくり返っている黄色いのもある。寒さのせいもあろうが、心配。あぁ、葉を強くせねば。そんなこと思ってると、風に乗って白い梅の花びらが通り行く。あぁ、季節が進んでんだ。沈んでゆく光線のまぶしさは目に痛い。あのプラットフォームで感じたものは何だったんだ。目の前広がっている色はこんなにも様々。早く来い来い、此岸の世界へ!



今日の一枚:果汁用の文旦の出荷を終わらせ、肥料など資材を買いに出る。が見事にどこにもなかった。山にいこう。11時ころ、川の畔にて。山椿も白梅も、川の青さとよく合う。


文旦を洗う

2016-02-15 11:33:54 | 徒然に想う

文旦を洗う。文旦を洗う。手洗い? まさか! 使うのは、まるで洗濯機のような機械。野菜のことで書いたことがあるように、ほんとは洗いたくない。が、JAに出すので、荷姿にいろいろ条件があって、そのうちの一つに応えなきゃならないから、仕方ない。昨日のように暖ければいいが、今なんて、風花が飛んでる。

 

野菜は、洗いたくない、洗わないで出す。それは人参にせよ、ダイコンにせよ、野菜はその皮に油みたいなものをまとっていて、自らを守ろうとしている。それを剥ぎる取ることなんて、理に適っているとは思わない、から。もちろん、はっきり説明する。文旦を洗い出して分かったが、文旦も同じように何かをまとっている。洗う前と後とでは、その色の質感が全く異なる。洗うと透明なサラサラしたようになる。それはそれで綺麗なんだが、どこかお嬢様やオボッチャンのようになってしまった感じ。言葉悪いが、洗う前の田舎っぽいほうが、たくましそうでうまそうに見える。洗わなくていいなら、どんなにいいか。

「等階級規格表」というのがあって、それに沿った形で生産物を分けて出荷してくださいという表だ。大きさ、重さ、形、色目などが細かく決められてる。今回洗っているのは果汁用だから、この表のことを気にしなくてもいい。もし、からんだとしたら・・・なんて想像したら、発狂してしまう。果肉の持っている味わいや香りは、そんな表なんかじゃ測れないのに。ある方が、「食べりゃ、美味いものは美味い。不味いものはマズイ。外見なんて関係ないのにな」と苦笑されておられた。まったく。仕事を作るために作られた仕事の結果。

15分ば水洗い機を回し、網ですくう。そして、ネット販売用に、ふるさと納税の返礼用に、サイズ分け。M、L、2L、3Lに4L。さすがに、直接水に手を入れることはないようにしてるとはいえ、文旦は濡れてる。水に触らないわけにいかない。冷たい、冷たくて触りたくなくなる。へんなことを思いだしてしまった。この感覚、昔、毎日点滴の針を刺されてたときに感じてた嫌悪と似てる。あぁ、それでも、この機械があるから、手洗いしないで済む。しかも、天候にかかわらず、仕事が進む。今日も、朝からキィーキィーガラガラ、キィーキィーガラガラ。すると、下から小母ちゃんがやってきて、「よう頑張るね。男の子だしね、頑張りや」って。先輩方にに感謝! 

 

 《春の鷺 川面に映り いと白し》 

今週初めだったか、夕刻、山から下り軽トラを家に向かってころがしてた。岩の上に、サギ(?)が川の流れをみて佇んでいるじゃないか。みいってしまった。

 

 

今日の一枚:昨日の朝九時ころ、山にて。もう梅が散り始めた。ちなみに、四国では13日に「春一番」が吹いたそうだ。だが、そんな風なぞ一切なかった。むしろ午後になって吹き出した風こそが「春一番」じゃないかと思う。まぁ、高松かどこかの気象台が発表するんだから、この町のことは分からなくて当然か。自分で農事暦は作らなければと思う。

 

 


思わず、独り言

2016-02-12 18:23:31 | 徒然に想う

山で作業を開始した秋ころ、トンビの声が足下から上がってきてた。ここ一ヶ月、二か月は頭の上から、見上げても小さな点。ところが、一昨日あたりから、また下から聞こえ始める。今日なんて昼食に取りに家に向かって河畔をゆっくり走っていると、二羽のトンビが仲良く木に並んでる。車が近づいたら、ガタイの大きい方がさっと飛び上がり、ガタイの小さい方を促し、対岸へむかってった。そういえば、夜、猫も静かだ。争いの季節は終わり、ということなんだろう。

ブロッコリー、昨日の陽気のせい? 花蕾が一気に見え出した。やべ、確か花蕾が見えだすと追肥の時期。午前中買い出しに出たとき、あとでゆっくり使おうと、発酵鶏糞を買っておいた。ゆっくりなどとは言っておられない。昼寝から覚めると、それ二袋、荷台に放り込んだ。午前中より肌寒くなって、雲も濃いグレーのところが多くなった。いまにも本格的に降りだしそう。早く蒔かなければ、だだ濡れになっちまう。蒔き終われば、雨が降ろうが雪が降ろうが、なんちゃなる。蒔いた鶏糞が湿って、ちょっとでも暖かくなれば、ブロッコリーもドンドン大きくなっていくってもんだろう。

明日は確実に雨だろう、ゆっくりしたいなどと思っていたが、やることは多い。しかも文旦の出荷が一つのピークを向かえる。来週末までに果汁用に700キロ位出せないかとのこと。う~ん、分からない。とにかく洗わなければならなくなった。これでまた部屋の喧騒が片付かない。でもね、へへへへ、嬉しい知らせがまた飛び込んできたさ。役場のある課の課長さんが道の駅に出てたものを買って、食べ比べたんだとか。庵主が出したもの、「美味しかった」ですと! 来年もキープできるか、もうワクワクし始めた。努力のし甲斐があるってもんだろう。

昨日の春爛漫の天気からうって変わって、どんよりとした雲が覆う一日。たまにポツポツ、フロントガラスや眼鏡を悪戯する。しかもどこか肌寒く感じる。「いよいよ三寒四温始まるのかな?」「だろうね」。



今日の一枚:昨日の3時ころ、西からの光線に花弁がきらきらしていた。川の青と重ねたかった。そしたら、幻日も出てて。



出かけるとき、帰るとき

2016-02-09 21:44:28 | 徒然に想う

山茶花と椿、その違いがよく分からない。それは、街中での話だったよう。山に向かうと、山から帰ると、そこにある。地面に花が丸々と、ボトンと落ちてる。山茶花なら、そんなことにならない。そ、それこそ、「椿」の印。

この「あお」、どう表現する? コバルト・ブルー、エメラルド・グリーン? 一つの川なのに、こんなにも「あお」がある。

そこに雲がからむ、もっと。風がからめば、さらに。圃場から山、谷、川、トンビ、カラスなどが見てとれる。庵主は、時折そんな情景を無視し、文旦の木に抱き着き・・・。あぁ、いい。

棚田を耕す、文旦を剪定する。と、どういうわけか、鳥が来る。胸が茶色、襟が黒、目の周りが白。調べれば、それはヤマガラ。山に行くとき、家に帰るとき、怖い。怖くてしょうがない。Why? だって、鳥たちが、軽トラが向かっていくのに、逃げない。軽トラの髪の毛の差ぐらいになるまで、逃げやしない。まじで、踏みつぶす。「そこのけ、そこのけ、お馬が通る」、という具合に、鳥たちに行動してもらいたい、んだが・・・。

 

 

 

今日の一枚:昨年12月の大雨で取水口が壊れたままの水路を再建するため谷筋に入った。これまでなんども花を見ていたが、道端に咲いていたのには足を止めざるを得なかった。12時ちょっと前。