二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

木、金、月

2008-01-31 09:34:31 | 徒然に想う
夜と朝との狭間。東南の空、金星が輝く、斜め左下に木星。南に月。そして、幾度繰り返されたかわからぬ、ゆっくり白んでいって…。そんななかの一日、心静かに朝陽を待つ。

おはようございます、管理人さん。長い間ありがとうございました。マンションの管理人さんが十数年勤められ今日退任される。自治会や管理組合などでお世話になっただけではない。日ごろのメンテナンスや荷物の受け取りなどなど。感謝ばかり。お疲れさまでした!

日の出時間が一番遅い時と比べて既に約10分ほど早い。もう暫くするとこんな風景、見る為にはもっと早起きしなければならない。おっ…

師匠

2008-01-30 12:48:35 | 徒然に想う
いやぁー、昨晩も呑んだ呑んだ。O町での仲間と遅い新年会。熱い奴らでみんな農業に携わっている。ほっておくと、農業のことをいつまでも語り続ける。楽しいこと極まりない。なかでも話題が研修時代の師匠のことになると、庵主も知らない人ではないから、とんでもなく盛り上がる。また、年がいもなく、やってしまった。

師匠ってのは研修生には厄介だ。横暴だし、理不尽だし、世話も焼ける。研修中はなだめたり、不満を聞いてやらないと爆発してしまう。が、年季があけると、師匠のドジ話のオンパレード。さらに、上げるやら下げるやらで…。ぬう~っと顔をだしたら怒るぞ~と思いつつ、大笑い。昨晩はさぞやくしゃみを連発されたことだろう。

「水は自然に流れる、そのように生きよう」なんてことをおっしゃる大将だ。良き先達である。

鳥が沢山

2008-01-29 09:53:35 | 徒然に想う
トレーニングのように歩くことに熱中していた。寒さも気にならず、U2もクイーンも耳に入っていなかった。あれはムクドリ? 散歩も中盤。桜並木の川沿い。

意識するとけっこう色々な種類の鳥たち。カルガモ、サギ、ヒヨドリ、シジュウカラ、カワラヒワ、メジロ、カラスにスズメ、ドバト。セグロセキレイが先導役をしてくれる。そういえば、この川、魚なんているかわからないようなもんだが、カワウも上がってくる。それに、先週のことだったか、瑠璃色の背中をした小さいのを見かけた。カワセミかと思ったんだが、清流にしかいないと言われているから、それはあるまい。確かめたいがあれ以来みかけない。種類が多い、意外だ。

電線に鳥…?よく見ると風切り、鳥ではなかった。ただ鳥たちにも仲間に見えるのか、安心してこの電線につかまっている。また、腕を大きく振って歩くことに集中しはじめた。

逆転層

2008-01-28 09:53:41 | 徒然に想う
ゆったりと雲のように、朝餉の準備か朝食前の仕事の後始末か、向こうから立ち上る煙が横にたなびいていく。丘の雑木林もようやく朝陽を浴びた。今朝も寒いが気持ちよい。

歩くようになって朝焼けと夕焼けの違いが見えてきた。きっと写真を見せられてもわかるだろう。が好きか嫌いか問われると、答えようがない。この時期6時過ぎまだ夜のおもむきの中、金星が冷たく輝く東の空低く白んで、薄い唇のようにな日の出間近の朝焼け空なんてのがいい。かといって、秋の西の空でおりなされる、ダイナミックな雲との、赤と黒とが入り混ざった夕焼けなんかも捨てがたい。その時どき、季節によってかわってしまう。

早いもんで庵を建てて4ヶ月近くたち、それなりに移ろいを見てきた。ただ最近、復活する過程の中で、徐々にそんな変化や移り変わりをゆっくり楽しめなくなってきた。見えない壁?悲しい…

食育って?

2008-01-27 14:37:13 | 徒然に想う
食料自給率を上げるために、日常で出来ることの一つとして、「食べ残しを減らす」ことがある。なぜかを説明しなさい、という問題が中学入学の試験で出たらしい。答えは、無駄になる食料が減れば必要以上に外国から輸入することがなくなるから、というのだが…。分かります?

食料自給率は【国内生産量÷国内消費量×100(%)】で計算され、国内消費量は【国内生産量+輸入量-輸出量】で決められる。だから、無駄を減らして輸入量が減れば自給率が上がるというのだが。庵主には分からない。これで子供たちに何を教えたいのか。この答えは単に統計的な遊び。輸入されるものの値段が圧倒的に安ければ、このシナリオは成り立たない。国内生産がへって、輸入量がその減った分を補っていけば、自給率は下がる。

国は国内生産を支えることを放棄しているし、安いものを仕入れて食品にするシステムがある限り、自給率の上昇には結びつかない。自給率の為に食べ残しを減らすという視点は子供たちに何も教えない、まるで、産地偽装の温床を作るようなものだ。こんなことが食育なんだろうか?

冷えた、冷えた

2008-01-27 10:26:10 | 徒然に想う
川面を上からのぞいたら、氷…。きれいな日の出だった。雲が水平線に平行に間隔を持ってたなびいているもんだから、幻陽とでも言うのか朝陽がその雲によって二つに見えたりして。ただ、ほとんど全天雲がなく放射冷却しきり。風も冷たい。

散歩に出かける前に入れた風呂に飛び込む。一気に、冷えた体が、それこそ膨張するように温まっていく。至高の一時だ。ふーっと力を抜いて、先日の全遺伝子の合成が成功したニュースのことをまた考えはじめた。…同じ遺伝子情報を持った人間が作りえるということになる。うん、そしていろいろな環境(同じ環境ってこともありだ)に放り込んで、例えば一番順応した成果を出したもののみが残る。つまり、生命の尊さとか倫理、人生・生死に関する考え方は今とは大きく異なっていて、他の存在は一番順応したものの判断にゆだねられる、自己は一つで十分だ。ゆだねられなくとも良いか、それぞれの環境で生き残っていけば、それだけのことか。なるほど…

植物の種、これって、例えばコナラ、種は同じ遺伝子情報をもっているのだろうか…。もしそうであれば、木の実を秋になるとばら蒔くのと、遺伝子合成で生まれた「私」が散らばっていくのとは同じ? 兎に角沢山ばら蒔いて、一つでも物になればいい。人間がやる前に、自然ではいつも行われたいたこと…かぁ。

マイコプラズマ

2008-01-25 09:45:10 | 徒然に想う
このニュースか!! マイコプラズマという細菌の一種の全遺伝子を化学合成したって?

モバイルの日経に、アメリカの研究所がついに完成させたとある。出かけに見たニュースで気になっていた。これで人工生命を生み出す基本的な技術が出揃った、環境浄化のための人工細菌を作れると倫理問題が生じる可能性を指摘しつつ、喜ばしいこととして好意的に受け止めている。

どうせアメリカでのことだ、特許申請して開発者の独占だ、商品だ。いずれその技術を使って植物、動物、そして人間を作り出す。遠い将来、お金や権力だけならよいが、生命をも操り全てを支配しようとなる。我は神なり、従え!

化学合成されて生まれた細菌は生命なのか。それらは一体何だろう…。人間は、人間はそこまで手にして良いのだろうか。

静寂

2008-01-24 18:23:19 | 徒然に想う
今朝はカザルスの演奏でバッハの無伴奏チェロ組曲を聞きながら散歩に出た。先日からの雲がまだ取れておらず、東の空、あと30分もしないうちに日の出になるというのにまだ暗い。静かだ。振り向けば、丸い月。

阪神淡路大震災の年のこと。小澤征爾がN響と仲直りコンサートをサントリー・ホールで行った。チェロのロストロポーヴッチがソリストとして共演。アンコール、ロストロポーヴッチが小澤征爾に通訳させ…、「これは鎮魂のために弾く、終わっても拍手はしないでほしい」。楽団員もみんないる。祈りとともに奏でられはじめた。


…最後の音がきえていく。鎮魂のための圧倒的な静けさ。

コトっ、ロストロポーヴッチが立ち上がるのに椅子を滑らせた。それを合図にみんなが祈りを終わらせ、静かにゆっくりとその場から退出していった。

あんなコンサート、後にも先にもない。ロストロポーヴッチの意向に満員の観客が一緒になって、祈りを捧げたんだ。十年なんてすぐだ。平成も二十年。鮮明に覚えていて、忘れられないことがある。忘れてならぬものも…。

雪、

2008-01-23 08:33:49 | 徒然に想う
この冬二度目にして、降っているのに遭遇。思わず駐車場に行き、ワイパーを上げた。その時撮ったのだが。雪なんだか反射なのか…。(6時45分診察に向かう)

恥ずかしながらいくつになっても、雪と聞くとワクワクする。子供の頃は、縁側を開け放ち庭の雪に向かって飛び込んだり、オヤジが古い木のスキー板で作ったソリを持ち出し団地内を弟と駆け回ったり。大学の時は、卒業される先輩方と就職したら出来なくなると言って講義サボって大はしゃぎしながら雪合戦。年に何度も積もらないから、楽しいこととして覚えているからだろう。

だから、前夜予報で雪マークがついていると楽しみでしょうがない。昨日の朝のように降りもしないとガッカリする。今朝も積もっていないが、確かに降った。この目で見た。寒いが朝から嬉しい。

東京に向かうにつれ雪がすごい。出掛けにみたテレビ通りだ。子供の頃はテレビを見ても自分のところで降っていなかったら、それは例え都内のことでも、遙か遠い異国の出来事だった。行動距離の違い、日常の世界が狭くなってしまった。

病院の最寄り駅、電車を降りて、病院へ。すごい、たくさん降っている。雪ってホコリっぽい匂い。追い抜いて行く人たち嬉しそうじゃない。楽しくないのかなぁ…。

自然体…

2008-01-22 09:35:50 | 徒然に想う
なにを、さも大変な役立つものを作り上げたよな言い方して。愚かな!冒涜?そう、まさに冒涜!それがわからないか…。

エボラ出血熱の原因とされるエボラ・ウイルス。遺伝子操作をして人への感染力をなくしたものを作り上げたそうだ。今までは特別な実験環境が必要であった。それが必要なくなり、学生でも扱える安全性が高いものになったと嬉しそう。それって簡単に撒き散るってことですよねぇ…?

アナウンサーが梅やロウバイや桜などの花が咲いた便りを受け取ったと嬉しそう。何の木か解らぬが15センチは超す大きな莢を落とし種を蒔いている。温暖化で時期などがズレているかもしれぬ。が、自然に逆らず流れていく。それがいい。

遺伝子操作して作り上げたものが安全かどうか検証出来るのだろか。人が手を入れたエボラウイルスは人間には今無害。が、はたして、我々の子供たちの孫、その孫の孫たちには…、他の動物・植物たちにはどうか?エボラウイルスだって「自然」が産んだもの、その流れの中で息づいている。それでいいじゃないか。大量殺戮殺人細菌を我々の時代に作ってしまったかもしれぬ。決して喜ぶべきことではない。