二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

森の中

2008-07-31 09:45:58 | 徒然に想う
太陽が昇り30分経つか経たたないか。光が弱く、風が心地いい。Tシャツくらいで、汗も軽い。それがまた気持ちよくさせる。

グレン・グールドのバッハのトッカータに前奏曲。今日はショパンではない。驚いた。神社を出てから聴き始めたのだが、それから観たものの記憶がない。いつの間にか小五郎と挨拶して…。気付いたら家の前にいた。

完璧なものなんてない。誰かが言っている。例えば、土壁はその風土を映している。材料をはじめ何から何まで。もし完璧に風土に合っていたら崩れまい。しかしできるだけ近い状態にしている、完璧ではないから崩れる。

ショパンが農民や農村風景・平原なら、バッハはやはり祈りや神だろうか。いや違う。森の中だ。木漏れ日、小さなせせらぎが輝き。靄が立ち込め、苔むして。木々が揺れる。しかも、完璧な森。神が住むか、神であるかの大森林。

どっちが賢い

2008-07-30 09:47:48 | 徒然に想う
ノカンゾウがまた咲いたでしょ。だから聞いたじゃない。何のためにやるのって。

寒気が入ってきていて、南の暖かい空気と関東あたりでぶつかる。局地的な雷と雨が続く。昨晩は帰り道一時間ほど立ち往生。地下鉄に逃れる手もあったが、ゆっくり寝かせてもらった。

あっ、聞いてないふりする訳ね。そりゃ、わかるけど。無駄だったという結果を見せつけられているんだから。のってこないよなぁ。

エーィ、うるさいやっちゃなぁ。今それどころじゃないんだ。忙しいし、考えるとムカッパラ立つことばかり。おとなしく散歩に付き合ってくれよ。ほら、小五郎が遊ぼーよってさ。

日の出の時

2008-07-29 09:42:18 | 徒然に想う
朝カーテン越しにうかがえる外の雰囲気が変わった。日の出時間が遅くなっている。調べると今日は4時47分。ちょっと前は半過ぎだったことを思えば随分なちがいだ。また日々遅くなっていく。それに応じてか鳥たちの喧騒もカラスとスズメがメイン。

遊水池や雑木林の鳥たちも変わった。あれだけいたツバメたちはチラホラ。カッコウはとうにもっと涼しい所に帰っていった。ムクドリも姿をあまりみせない。気のせいかシジュウカラが戻っているよう。セグロセキレイはかわらない。

何だろう、変わらないのは。雑草達のように、あるがままに伸びては枯れ、時には切られるが、枯れては新芽をふく。陽が昇り沈む。北極星が静かに瞬く。何の見返りもあるでなく。そんな無為自然…か。

五のスケッチ

2008-07-28 10:02:37 | 徒然に想う
昨日の夕方は見事だった。虹も雨も。その雨の影響か、起きて開け放った窓から部屋に流れ込んでくる風が涼やかだ。

久しぶりに散歩時に晴れて太陽が顔を出している。見上げたら桜の枝が日差しに美しく輝く。朝露も。

先日の「手創り市」で買ったニンジン・ジュース。1リットルに五本分のニンジン。シッカリ、ニンジンの風味があってなかなか旨い。大将のところとは違う若いという個性を持っている。

車窓から見える畑の様子がドンドン変わる。トウモロコシや枝豆たちが姿を消した。稲も分けつかなり進んできたよう。

…相変わらず見ているだけだなぁ。

夕立の跡

2008-07-27 20:44:25 | 徒然に想う
今日一日どこかおかしな空模様。北西の空で雷鳴、雨がバラバラきたり。で、夕立。風もある、部屋にふき込んでくる。仕方なく冷房。

18時過ぎ、中村紘子のエッセイを読んでいてふと頭を上げると…。北の空では稲妻、時折北から西に水平に走る。西の空、低く裂ける。窓を開くのももどかしい。慌てて撮った、すごい、すごい。

こ、これって、もしかして? 予感!!! 夕陽と反対の南東の空が見えるベランダに走った。 

…あぁ。それは、それは、完璧な半円の虹。


あまりに大きくて写せなかった。

ああ、ごめん。

2008-07-27 08:42:31 | 徒然に想う
起してしまった。道端のコンクリートの冷たいところでネコが寝ていた。目が合った瞬間、エッという顔をして固まった。何が起きたのか寝ぼけた状態で把握できないという顔。瞼も自然と下りてきていたし。で、写真を撮ろうと動いたら、やっとサトイモの向こうに逃げって行った。それでも、足下が見える。まだ、起きちゃいない。

築地市場の移転先の土壌汚染問題。「専門家会議」は26日、予定地約37万4000平方メートルを地下2メートルまで掘り下げて土壌をすべて入れ替え、その上から2.5メートルの盛り土をする対策をまとめ、都に提出したそうだ。当初の試算で約1300億円、新市場の開場は2016年の見通し。なんじゃこりゃ。…全くをもって仕事創生のための仕事。

一ヶ月ほど前きれいになった土手。雑草がしっかりとしてきた。高いやつで50、60は優に草丈がある。何のための草刈だったのか。仕事創生のための草刈。新築地市場も同じことにならないとは限らない。だったら、何もしないで寝ぼけるネコの方が賢い気がする。

灯台下暗し

2008-07-26 19:20:20 | 徒然に想う
昨晩は荒れた、ようである。帰宅したとき微かに雨の気配、スキー場で夜、風花が飛んだのと同じ感じ。家に着いてから就寝まで雨風が強いということはなかった。だが、今朝散歩に出て神社の境内に着くと、いつもよりも太い枝がゴロゴロ、多くの葉っぱが散乱している。おいおい、今日行こうと思っているところは大丈夫だろうな。

庵主は大学以外ほとんどほぼ東京で生活してきた。だが、正直東京を知らない。東京タワーにも行ったことがない。まして雑司が谷鬼子母神は都電の駅があるのを何かで見た位。今日始めてそこに、友人夫婦が「手作り市」に出店するので、行ってくる。

とても都心にある所とは思えなかった。永井荷風が「山の手の其の中でも残に木立深く鬱蒼とした処」と境内から見たその夕陽の美しさを賞賛したという。時代が違うにせよ、静かで木立があって、風が吹くと気持ちいい所だった。彼らも元気でゆっくりとやっていた。長々と邪魔しては悪いと思ったが、ゆっくりとしてしまった。いい休日。

セミ

2008-07-25 09:47:09 | 徒然に想う
セミの幼虫、多分アブラゼミ。今にも背中が割れて脱皮が始まりそうな状態。寝坊介なのか、朝でいよいよというこの段階。

子供の頃、関西以西に多いクマゼミの脱皮を親父・弟と数時間に渡って観察したことがある。それは夕方。地面から出て枇杷の木を登って動きを止めた幼虫を枝ごと持ってきてビール瓶にさす。あとはゆっくりと観察。30分か間隔を開けて写真にした。

それはきれいな透明感のある生き物だった。普段みるクマゼミとはまったく異なる。羽はしわくちゃ。それが重力によって、それまたゆっくりゆっくりのびていく。体の色は薄い緑色。それが時間とともに濃淡がはっきりと。何十年前のこと、ディテールを忘れてしまった。

脱皮にはかなり時間がかかるものだ。その間動けない。抵抗出来ない。鳥やその他の捕食者たちにはかっこうの餌食になる。朝のんびりとはしていられないはずなのに。寝坊介には困ったもんだ。無事飛び立たんことを!

最近のこと

2008-07-24 14:47:02 | 徒然に想う
また地震。昨日の夜、岩手県沿岸北部を震源とする震度6強を観測した。東北太平洋岸を中心に北海道から関東地方の広範囲で揺れたとニュース。被害は大きくないようだ。

最近、散歩中ピアノを聴く。ふと聞いたグレン・グールドの弾くバッハのトッカータで壷にはまってしまった。それからショパン、リストと家にあるCDをiPodに入れては聞いている。なんだろう、リズムが歩く速度に合うわけでもない。風景にマッチする?土手の上、雑木林の中、畑の中の道。良く似合う。

特に、野辺を歩いているときには、ショパンがいい。彼の旋律の中に、どうも農村の情景や森を散策している様子が浮かんでくる。絵に例えると、ミレーか。落穂拾い、夕方だと晩鐘。そんなのを想像して歩くと遅くなるのだが、没頭している自分に気付く。

今朝なんかも、昨晩の影響が残りつつも、想像を膨らませて歩いてきた。向こうで、野焼き。クライバーンの弾くショパン、曲はなんだろう、ドカンと目の前の光景と想像が一致した。

まったくなぁ

2008-07-23 18:31:26 | 徒然に想う
誰でも…といって、また尊い命が奪われてしまった。八王子の駅ビルで凶行。秋葉原もしかり、無残な無差別殺人が繰り返される。しかもどれも、誰もが安心している場所でだ。

公園のクヌギ。地面から1メートル位のところに、子供達が蹴った跡。一生懸命にカブトムシたちを追っているが目に浮かぶ。わからない?ここも平和や安心な場所じゃない。いい、立派なオスのカブトムシやクワガタの死体がおびただしく散乱してるんだ。子供達には彼らはヒーロー、決して殺したりしない、大切な宝物。誰か意図的にまいたとしか思えない。だが何のため、その意図が見えぬ。不気味だ。


面白いことにマスコミはゲームの功罪を話題にしない。話題にし批判したら、仕事が貰えない、スポンサー様々だ。アメリカの銃社会が改善されないのと同じよう。

流行病じゃない。ゲームの仮想社会と現実が一緒になっている。自分のためだけにその社会はあると信じている。だから何をしてもよく、リセットボタンを押せばいいと思っている。だがリセットボタンはない。亡くなられ方々が痛ましい、さぞや無念なことだろう。