二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

応援歌

2017-02-28 22:43:16 | 徒然に想う

「大吟醸」ってCDがある。こんな歌詞が出てくる。

  • 部屋に電話、掛ける
  • 受話器、外したまま
  • 深夜のサテン
  • フリルのシャツ
  • シティーガール
  • ベビーフェイス
  • オオカミになりたい

今は死語になってる単語の数々。それが多感、いや、学生時代あたりのことやから、懐かしい。この年になって、晩酌しながら聞いてて、応援歌じゃねかとここ数日。

そこへ、今日、師匠から宅急便。箱開けば、ピカピカした加工品の数々。ニンジンジュース、麺、麦茶。そこに、福島に入られたお弟子さん絡んだお酒。あれ? お手本となるべき野菜は? どうして加工品? あ、あ、あ、そうか。ちきしょー、ちきしょー、そういうことか。「早くここまで、こねいやぁ~」とあおっていらっしゃる。まるで応援歌、っしょ。

よっしゃ! めげそうになっていたオンチャンは、奮起しますよぉ!

 

ありがとうございます。

 

 

追伸:パラパラ・ヴァージョン(キャンパラっていうんですよ)の「春一番」、いいっす。

 


○○半分、見栄半分

2017-02-27 20:00:37 | 徒然に想う

食道楽では決してないが、美味しく食べたい。売っている野菜、肉、魚などなどは必ず誰かの手を通して、手間とヒマをかけて私の食卓に上る。だからこそ、美味しくと思うのだが。所詮自分のアイディアの中で、何をどう使うか、貧弱極まりない。まして、技術なんて・・・。

そんなとき、どうしてもネットで、家庭で作られるレシピを検索にいく。そうすると、これならできるというのが出てきて挑戦し・・・。で、実ごとに撃沈する。そのレシピを書いた方たちの思うようになってない。

レシピ、稀に、二人、三人分で、例えば「卵黄のみ」とかいう言葉が出てくる。どうしたもんだろう? 「卵白」はどうする? 結局全卵を使う。味わいのバランスを考え工夫された結果のレシピ、「卵黄のみ」であるニュアンスを無視する。レシピ通りには出来上がらない。残りを生かせるレシピを探せ? ド素人に「卵白」を使ったものなど考えが及ぶか。

そんな細かな、ということじゃない。レシピにはレシピに込めた思いがある。だが、どうして、こういった、強い言い方をすれば、中途半端な食材を生かし切らないものが並ぶんだろう。その料理に合う「卵白」を使った料理を提案ぐらいあってもいい。だいたい、食べる側、レシピの提供する側の理屈だけじゃなく、食材を提供した方たちの理屈もある。手塩にかけた、かけていただいた食材、どう食べきりましょうか。



今日の一枚:昨日巡回中に見つけた取り忘れ。これは肥料になって帰ってきてと根もとに置いてきました。


ミツバチ型ドローン

2017-02-25 06:40:23 | 徒然に想う

すごいなぁ。

蜂群崩壊症候群(CCD、いないいない病)ってのがあって、ミツバチが原因不明に大量に失踪する現象のこと。原因は諸説あるが、フランス政府は農薬の成分との因果関連を踏まえて一部の農薬を発売禁止してる。農薬の使用良し、悪しを言いたいのじゃない。その消えたミツバチの代わりを担う物の可能性の話しを見つけた。

 

AFPのニュース:20170210 10:49 発信地:マイアミ/米国

馬の毛と粘着質のゲルでコーティングされた小型のドローン(無人機)が、作物の受粉を助け、世界的なハチの生息数減少を穴埋めする一助となるかもしれないとする研究論文が9日、日本の研究チームによって発表された。

米化学誌「ケム(Chem)」に掲載された論文によると、この超小型ロボットは、同分野での実用化にはまだほど遠いが、病気や気候変動を原因とするハチの減少に対し部分的な解決策を提供できる可能性があると、研究チームは述べている。

(略)

全地球測位システム(GPS)や人工知能(AI)を使って、ドローンに受粉経路を学習させることも可能と考えているという。(c)AFP

 

原因の追究も進んでいるだろうけど、「技術」で補う。もしかしたら、将来、仁ノ滝の果樹園でも、プーンとドローンが飛び回って受粉してるんだろな。でも、その前に解決策が見つかり、ミツバチが飛び回っててほしいけど。



今日の一枚:昨日の午前中、剪定してて見つけた。なんの蛹かな? カミキリムシじゃないのは明らかだし、樹に悪さしそうじゃないから、そのまま。


「見えるためには」は、「見てない」

2017-02-20 18:41:59 | 徒然に想う

てっきり午後から雨だと信用していたのだが、天候はままならない。午前中の予定を変更し、種蒔きをすることにした。といっても、資材が間に合ってない。買い出しから始めなきゃ、と軽トラを出す。車窓越し、山と雲、風、雨の動と静の混沌とした景色が流れる。

谷と谷の合間に雲が漂う。あるいは昇り竜のように、上昇していく。黒森山の山頂付近は雲に覆われたり、ハッキリ見えたり。川に沿って、蛇が進むように、雲がゆったり流れ・・・。そうか、これは、今、自然が、空気の流れや水分の様態を、山や谷、川に対し、どのような変化を起こしてるのか語ったってくれてる、に他ならないんだ。

いつだったか観た洞爺湖の映像がある。外輪山の標高の低いところがあって、そこから一気に湖面に雲が流れ落ちる。麦畑にいると、麦たちが風の通り道を教えてくれる。山の木々、も同じ。仁ノ滝で、向かいの山肌を見てれば、麦たちとおなじ。しばらくして、足元の木々が騒めき、ドンと体が風を受ける。トンビだって。一気に上空まで舞い上がるのは、ここに上昇気流があると言ってるようなものだ。

ブンタンたちをお世話してて分からないことばかり。彼らの体調だけじゃない。取り巻く環境、地上も地下も含め、水や空気の動きがどうなってるのか。間違いなくザレ場や斜面が崩れてるということは、地下で水が滞留し、雨が降れば表層に近いところを流れ落ちるからだろう。すると、ブンタンたちは酸素を水分を栄養分をうまく取り込めてないんじゃなかろうか。解決する、したい。でもその前に、どのようになってるのか、状況を把握してる? 見えないものを見る方法はないんだろかなどと論点をすり替えていない、か。今日目の前で繰り広げられた風景は、そこにすでにある、そのことを物語ってじゃないか。仁ノ滝を対岸から眺めてみたくなった。

資材を買って帰り道、画面中央仁ノ滝に雲がかかっているよう。動きはない、風が弱く空気が滞留か。11時過ぎ。

ふるさと納税の返礼品として文旦を出荷しに家をでた13時頃、天神谷の様子。霧がべっとり、動かない。

 



今日の一枚:県道から横畠に上がる道筋、仁ノ滝の全容は見えないが一部が見えた。17時過ぎのこと。


ありがとう、そして頑張ります

2017-02-17 21:15:12 | 徒然に想う

うん、そうさねぇ。辛いとき、何が必要か。あるいは、相手が辛いとき、何が出来るか、簡単で明確な答えをもってるだろか、ね。50年以上も生きてれば、分かっていそうなこと、答えを知ってる、持ってると思っていた。でも、ね。

なんだろう、疑心暗鬼? 出荷したもの、送ったものが美味しく食べていただけたか気になって、毎日一つ文旦を食べる。糖度をも測ってみる。去年の味わいと比べようと思いだそうとする。あれ? どっちがどうだ? 今年の方が果実の個性が大きくないか・・・。食べれば食べるほど、答えられなくなる。もちろん、たかが二作目、分かるはずもない。

昨年秋に自ら収穫した温州ミカン、長年放置されていたのに、別格的に美味しい。手前味噌? そうかもしれない。でも、樹たちは、人の手を介さずとも、きちんと養分を集め自分たちをしっかり残そうと企て、実現してる。下手に人(庵主)が手を入れれば、それだけ彼らの努力をないがしろにするという確信がアタマを過ぎる。自然は、力強い、計り知れない。

食べれば食べるほど、一年間ほど人の手の入ってなかった去年のものの方が印象的に脳裏に浮かぶ。樹々のお世話をし貴重なものを頂いてる者として言っちゃならない。が、やっちまったか、と。こんな思い、辛いもの以外のなにものでもない。結果だ、もうどうしようもない。そんなとき、喧嘩別れしたような農業の先輩が電話をくれた。大変お世話になった方が注文くれた。お会いしたこともない方がリピートで注文くれた。こんなこと、出来るんだろうか。ありがとう、そして頑張ります。


今日の一枚:先月蒔いたリーフレタス。まだまだ小さいですが、日々大きくなっていきます。そりゃ、ドラマティックですよ。夕方5時過ぎ、庭にて。