二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

再検討

2014-11-27 15:17:32 | 徒然に想う
先週末の有機農業講座に始まる今回のマザーランド探し、イメージに近いところがあるにはあった。が、「!」とはならなかった。しかも、その場所、野菜を作れるところがものすごく狭い。なかなか一筋縄にはいかない。

講座のあと訪ねた町では移住担当の方が二人も付いてくれ、町内を一日半案内してくれたにも関わらず、徒労に終わらせてしまった。それが彼らの業務かもしれないが、まこと心苦しい。根本的に探し方を変えなきゃならないってことかもしれぬ。

途絶える方に向かっているのは、田畑だけではなく、伝承文化や技術もだ。受け継いだものはある。が、継ぎ次に渡せるものがない。何が出来るか。ミッションとして、次へ継ぐものを見つけ、手にしなければ…。

担当課の課長さん、タイミングがいいんじゃないかとおっしゃる。今まて現役でやっている人が高齢、田畑を絶えないようにしたいが後継者はいない。このままでは絶えてしまうという危機感が出ているとのこと。借りれるチャンスは膨らむ一方でしょうか、と。焦らず、やり方の再検討に戻ろう。






今日の一枚:33番札所、
雪蹊寺のイチョウ。朝8時半頃。雪渓寺じゃない。

氷解す

2014-11-26 17:49:36 | 徒然に想う
以前からモヤモヤしていることに答えを見つけることが出来た。しかも、結果が予想通り、本に書いてあるのとは違う。感覚がぶれていないという自信にもなった。

野菜を作っていると、ある問題が起こると言われ、誰もが気にする。ところが、それは、浄化作用と理解していいのだという。鵜呑みにしていたら、修復しようとしている野菜たちの努力を無駄にしてしまうところだった。

自分で納得出来ないなら、専門家に聞くしかない。しかし、知りたいところまで踏み込んでいけるかどうかは、いろいろな事情があって話してもらえない可能性がある。立場があって、嘘はつかないが、話せる範囲がある、とある専門家が話してくれた。ただオフレコは誰でも好きらしい。

世の中で、「こうだ」と説明されていることを理解するってことは、実に難しい。鵜呑みにすると、大切な点を見落とすことが起こり得る。それに対し「?」とか「わからない…」なんて感覚があったら、忘れずにしておくべきのようだ。いずれの日にか、氷解する。





今日の一枚:日曜日の午後、高知県土佐町にて。幻日が出た。
もう一枚:昨日の13時ころ、虹が出た。仁淀川が流れるある町で。木のわきに微かに映っているんだが…。

バターの謎

2014-11-18 17:52:17 | 徒然に想う
いくら世相に疎く、不勉強な庵主でも、バターが足りなくなっているのは知っている。政府も何千トンという単位で緊急輸入したとか。それでも足りず、ケーキ屋さんではマーガリンとバター半々にする、パン屋さんではクロワッサンを焼くのを週一回数限定な状態になっているらしい。原因は原料の生乳が足りない。

今朝のNHKのニュースでは、後継者不足の対策として、スケール・メリットを生かせるよう大規模化が進んだこと。そこに人件費の負担が増え、かつ設備を動かす重油代、飼料代の高騰という問題が重なる。結局、縮小せざるを得なくなる。自然、生乳が減る…。

あれ? 二年前か三年前位、牛乳が多すぎて価格が下がり、価格調整の為捨てなかっただろうか。記憶違いなら恥ずかしい限り、だが、そんなニュースがあった。

今朝の解説を聞いていて、気になったのが、乳牛の数の資料。ところが、乳量のデータは出てきたが、聞き落としたか、この資料が提示されなかった。だぶついた牛乳の価格を下げないようにするため、“頭数”を減らした。どう減らしたか。実質の頭数はかえない。ただ、若い次世代を育てない、今“頭数”としてカウントされる世代の年齢がかさみ乳量が減ってきた。この“頭数”を管理する策にホントのところが潜んでいるのではないだろうか。





今日の一枚:大豆の収穫と脱粒の準備をしていたとき見つけたバッタの脱け殻。11時ころ、大豆の畝にて。

W流星群

2014-11-18 09:11:55 | 徒然に想う
この土日の耐寒訓練?のお陰か寒くない。もくろんだように、雲はポツポツとわずかな月明かりに浮かぶ。天頂に近い木星、獅子座のレグルス辺りにはない。これなら、見上げながら歩いてれば、一つくらいはお目にかかれるだろうと、遊水池に向かった。

久しぶりの早朝、もう虫たちも鳴いていない。静かだ。星が少ない、澄んでないから仕方ない。土曜日の晩の空と比べても、か…。低い位置の雲、街の光りも集めている、光害。

不思議なもんで、流れ星はみようとすると、必ずと言っていいほど見ることができない。今回も、二つ流星群とは言え、一つも見つけられなかった。成果は、木星とレグルスの間、11時の方向に飛行機と思われる輝きがゆっくり移動していく様だけ。12月2日にまたなんだか忘れたが、流星群の活動が活発になるとか。それを楽しみにしよう。




今日の一枚:5時40分頃、神社とマンションの中ほどにて。

選択

2014-11-13 17:31:54 | 徒然に想う
風がゾオゾオと林の上吹いていたのに気付いたのは、ランチを取ろうと荷物を広げているシートに座ってしばらくしてからだ。いつ強くなったんだろう。EPIをセットし、お湯が沸く間に間引いたばかりのリーフレタスを口に放り込む。ちょっと苦味があるが、柔らかく美味い。

小さな虫たちが、なんというんだろう、蚊柱のように集まって乱舞している。Tシャツ一枚が寒い訳じゃないが、スープの一啜りがホッとさせ、目の前の光景に感嘆する。雲一つない青い空から、強烈な太陽。虫たち、ただ、ただそんな光が嬉しいか、君らの使命を果たせる嬉しさか…。

畑の野菜はもはや自然のものでなく、人工物なんだろうと思うことがある。畑に蒔かれたタネはいずれヒトに食べられ、それ一代で終わる。すると野菜工場で管理され出来たものと何が違うか…。大地があり、雨、光がある。畑の野菜たちは遺伝子の中にある力をより発露できる。まだ次世代に残ろうと思えば、残れる。

目の前の虫たちの乱舞を見ていたら、改めて、自然に在るものは次世代へ次世代へと繋いでゆくだなぁと感じ入ってしまった。ヒトのように持続性を選んだり否定したりすることなく、持続性が唯一無二。やっぱり、許される限り、蒔いたタネは食べないなら、そのままにしておこう。彼らの記憶を信じ…。実に、野点のコーヒーは美味い。

《月冴える 青き空にぞ 残りけり》





今日の一枚:畑にて、三時半ころ。どうしてもゴーストが入ってしまう。
畑に向かう道、まだ月が見える。10時ころ。

小さな使徒

2014-11-12 16:05:26 | 徒然に想う
昨日晩酌しながら「クローズアップ現代」を見ていた。お一人様の「老いの暮らし」の中でのペットのことが話題。一人ではさびしいだろうと家族が贈ったり、さびしいからと飼い始める。やがて、ペットが家族化する。これが問題を引き起こしかねないんだそうだ。

ペットは自分の家族だから、臭いなど気にならない。が、周囲には迷惑。ペットがいることで心安らぎ、家に閉じこもってしまう。近所付き合いが希薄になっていく。最悪のケース、孤立死なんて悲しい最期も起きてしまうとか。

だが、どうも、ペットの家族化は両刃のよう。

自分にもしものことがあったら、残こされたペットはどうなるか。そのケアをめぐり、自ら知り合いを増やしていく人たちがいるという。ネットワーク作り、周囲の社会と関係を作り始める。孤立化とは正反対、人間関係が再構築されるんだそうだ。

昨日の「キレる老人」問題の解決する手立てとして、希薄な人間関係を広げるよう手助けする、という意見を紹介した。このペット、うまくいけば、この手助けの有効な方法のひとつになるかもしれない。晩酌のアテには重いテーマだったが、つい見入ってしまった。






今日の一枚:タカノツメ、まだ収穫してないのがある。その株の一つ。収穫したのが、鬼のようにある。三時半ころ。

序章 その2

2014-11-11 17:20:31 | 徒然に想う

一時間待つということは、大変なことなんだろうか。

▼今朝あるところで順番を待っていた時のこと。初老のご婦人がいら立って、

いつもなら、すぐに自分の番が来て、そのあとの予定も無難にこなせる。なのに今日は一時間近くなるのにその気配すらない。生徒さん達(その予定のことらしい)が来ちゃうから、今度の予定をいれて、もう帰る!

といって、帰ってしまった。対応した方は一週間後に出来るようにとアレンジしに走っていった。

▼その場所の受付にいたところ、脇に30分から1時間遅れている事実と謝罪が出ていた。これまた初老の男性。開口一番、

一時間も待つのかよ!!

受付の方のすまなそうな顔、何度も謝っていた。

 

初老、ということに力点があるわけじゃないが、どうして一時間の遅れでそこまでいきり立つんだろう。お金を払うんだから時間通りにしろよとも聞こえてくるし、待つこともできない余裕のない生活を送られていることに哀れさすら感じてしまっていた。

ネットで見ていたら、「キレる老人」「モンスター老人」「バイオレンス老人」「新老人」「暴力老人」などという単語が出てきた。「たとえば今の70代は、人格形成の最初期に終戦直後の混乱を味わっている。家族や知人が死んでいく様をリアルタイムで見ているため、死生観が我々とは大きく異なる。また、青年期を’60年代に過ごしたことも、破滅的な人格形成の大きな要因。映画などでは美化されているが’60年代とは、貧困と暴力が横行していた。その中で成長過程を過ごし、人間的にタガが外れている」という解説すら見つけた。要は成熟した人格を形成できなかった。

子供の声がうるさいと怒り出す例も、今日遭遇した二例も、そのようなことなのか…と思うと、憐れんでいられない。社会問題として頭に入れとかなければならないってことだ。こうした例は、もちろん「モンスターペアレンツ」と同じで、極一部にすぎない(と信じたい)。はたして、解決する手立てはあるんだろうか。そのような老人たちは人間関係が希薄であることが多いとか。それを広げるように手助けすれば、という意見も見つけたが、ただ正直関わりたくないと思ってしまうのは、情けない話しだが、否めない。これ、これさぁ、これこそコミュニケーション・コミュニティーが崩壊してしまったことの証だよ。ハァorz。

 

 

 

今日の一枚:昨日の収穫で出来上がったサラダ。先月の何度もの雨でダメになったがのが多いが、実にまだ木で熟すトマトがある。これ、実美味い。晴耕雨読の特権?? 撮影は昨日。

 

 

 

 


リアルタイムの位置検索

2014-11-10 16:52:13 | 徒然に想う
最近、flightAware というサイトを見つけた。ほぼリアルタイムで民間航空機の位置が表示される。日本国内だけでなく、世界規模でだ。空港に的を絞ったり、航空会社、飛行機の形式、特定の便等でも絞って、航路をトレース出来る、なかなかのもの。

面白いのは、空港にはそれぞれ出発、到着のラッシュがあるということを目の当たり出来ること。羽田の国内便が始まると、一斉に、各地に広がって行く。西に向かうのなんて、それこそ行列。早朝だと、成田が開くのに合わせ、海外勢が日本に向かってくるのが凄い。

電子レンジ、チンしている間だが、つい見入ってしまうことないだろうか。見たところで、早く暖まる訳でもないし、どうにかなるわけでもない。何か劇的な変化があると期待してしまうからだろうか。どなたかご教示願えないものだろうか…。

先ほどのサイトのスクリーン、時々刻々と変わってゆく。まるで、電子レンジのように、その代わる様につい見入ってしまう。何か期待してではなく、頭で分かっていたことが可視化される、具現化される。その楽しみが感じられるからかもしれぬ。





今日の一枚:何ヶ月かぶりに、朝散歩に出た。昨日の卓上遍路で、歩きたいモードにスイッチが入ってしまったかもしれない。神社とマンションの中間辺りで6時40分頃。
ちょっと青の時間は過ぎていた。5時半頃、カワセミの川に向かう道。