二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

一気に春

2012-03-31 08:13:19 | 徒然に想う

≪わっさわさ 森羅万象 春来らん≫

カワセミの川のほうから切り通し、強い南風が吹きあげてくる。ウグイスが鳴いて。川の上でツバメが二羽、空中戦。

みぃーつけた。でも、今年は摘んで食べれない、か…。東電さん、「値上げに応じなければ電気止める」なぞ、サラ金の取り立てまがいなこと言って、いいかげんにしろよ。こんな楽しみも蔑ろにしてんだ。

(川の土手から満開の枝垂れ梅を見に行く途中)

この辺は線量が強いとは聞かない。しかし、彼らは来年お目にかかれるんだろうか。人間の大きさと彼らの大きさ、比べれば人間に害がないとされても、十分影響があるんじゃないだろか。

(遊水池の土手から)(右側にカワセミの川、土手が切れたあたり)

土手を抜けたところにある畑の上、ピーチク、パーチクと雲雀が歌ってる。神社の林に入っていけば、カタクリ。

一気に春。

 

今日の一枚:遊水池の土手にて。6時25分ころ。


あ、朝のこと

2012-03-28 00:00:39 | 徒然に想う
日の出間近くは冷える。春らしからぬことだが、未だに手袋、ニットの帽子、セーターが欠かせない。今朝なぞ、手袋をしていても指先が痛く痺れてきた。

それでも、こうやって太陽が上がって来る気配が刻々と強まって来ると、寒さが薄れてくる。歩き出して30分。体も暖まって来るからも、もちろんなんだが。気配、気配だけど、それで感覚が変わって来る。

茨城県沖で穫る魚を十数種、自粛すると言う。もちろん放射性物質が海に流れてしまったから。それでいて、また漏れ出していたのが分かった。そもそも海流があるのに濃度が変わらないのだから、明らかなこと、だったか…。海で生活している方々の気持ち、とうてい想像できぬが、さぞ悔しいことだろう。

太陽、その力をどうして有効利用しようとしない…。子どもの頃(81年)太陽博なんてやったのに。先端技術という名の麻薬に溺れた? 金の匂いの強い方に流れた? その急先鋒であるあの会社は未だに自分たちの持ち物が引き起こしたことが分かっていない。漁業者のみならず農業者、現場で働くヒーローやヒロインたちに何をしなければならないか…。机の上と会議室で解決出来るなんて考えてないだろうな。





今日の一枚:五時ちょっと前、遊水池で。

春の訪れ

2012-03-23 08:14:56 | 徒然に想う
向こうから来たのは、太田のおっちゃんだった。常連の散歩士さんのお一人。ここしばらく会ってなかった。今年になって、初めてかも…。「今日はさぁ、いつもより一時間早いんだよ。ほら、雨がふるっていうだろ。その前に、と思ってね」。

冬、暗く寒い。常連の散歩士でさえ、めったに会わない。遊水池のほとりの野菜の直売所のおっちゃんも1月から3月中旬位まで姿を見せない。それが紅梅や黄梅の繊細な香りから始まって、どんどん複雑になるに従い、皆さん戻って来られる。

太田のおっちゃん、歩かれていることは神社の記帳台のノートからわかっていた。でも、こうやって挨拶出来ると違う。久しぶりだなぁ、と暖かい気持ちが伝わって来る。こちらも、お元気でしたかと応じる。そして、ではまたとちょこんと頭を下げ、神社に向かって歩き出した。



《朝の闇 さまざまな花 行き交わる》





今日の一枚:神社の記帳台に沈丁花が活けてある。花瓶のそばに数滴、水滴。活けたばかりか…。おっちゃん、粋なことをしてくれる。五時五分頃。

春一番

2012-03-21 07:50:42 | 徒然に想う
関東地方では「春一番」が観測されなかったという。2000年以来、12年ぶりだそうだ。

「春一番」とは、気象庁では「立春から春分までの間で、低気圧が日本海で発達し、初めて南寄りの強風(毎秒8メートル以上)が吹き、前日よりも気温が上昇する現象」と定めてる。今年、この条件を満たす風を観測しなかった。

確かに、歩いていても、北や東からの冷たい風ばかり。南からの風なんて…。どれも蕾を固くさせる。マンション周辺でようやく梅が九分咲き。昨日小川町に行ってきたが、菜花なんかチラホラ。

今朝も今朝とて、温度は低くないが、北からの冷たい冷たい強い風。耳たぶが痛くなるほど。花粉が混じっていているものの冬のもの。春の一番でなくていい。早く南から暖かい風が吹いてくれぬものか。





今日の一枚:神社の展望台から、五時十分頃。
追加:一昨日の、いつも見て来ている枝の寒桜の様子。木全体ではまだまだ。

世代交代

2012-03-19 15:21:58 | 徒然に想う
朝風呂に浸かっていると、常緑樹の葉がポシャリ、ポシャリと二枚、落ちてきた。常緑樹とは言えいったん転葉した一枚が光合成をずっとし続ける訳じゃない。ちょうどいい具合にバランス取りながら世代交代をしてる。

目の前に滝川が流れる。そう、風呂に下りる前、部屋の窓から見下ろすとシラサギが川面を睨んでいた。遡上してんだろか。

《次世代に 呼ばれて昇る 鮎の群れ》





今日の一枚:昨日の夕方。宿の窓から。

春の夜

2012-03-17 23:35:06 | 徒然に想う
明日の義父の四十九日の法要を前に、カミさんの実家に行く。夕食後、海のほとりのスーパー銭湯へ。

ほろ酔いの中、さざ波を聞きながら壺風呂に浸かる。小雨が頭を、肩を叩く。


《あめんなか 春の夜の夢 露天風呂》



あぁ、なんて一時。




今日の一枚:スーパー銭湯から出て来たところ。十一時頃。

朝と夜の境界線

2012-03-16 07:40:52 | 徒然に想う
遊水池では水や泥の、土手では草木の。畑のわきの道では、耕された土香り?

《いずこから 春の誘惑 漂い漂う》


見回せば、どこか霞んでいる空。太陽が昇って来るだろうポイントから右へ視線を動かした。まだそこには朝と夜の境界線。



今日の一枚:五時半頃、マンションと神社の中間あたりの畑道にて。