金星の光で影ができるという話、もちろんウェブにもたくさん出ているからホントのことに違いない。普段の散歩コースは、都会だから光害があって確認できないのはしょうがない。だが、きっと金星で影ができるのは間違いないと思う。
今朝の空は薄い雲が切れ切れにゆっくり流れていて、星たちを見え隠れさせている。月もはっきり見えたりすっかり隠れたり。たまに薄い雲になると滲んで見える。その左にある金星でも同じ。驚いたのは、滲んだとき月のように光に照らされ雲が光っているように見える一瞬があるのだ。
あぁ、分かっている。神社下の公園に足を踏み入れ、桜並木を歩きだすと、そんな思いにとらわれた。木々に覆われ空が見えなくなった暗闇の中、仕事のことを考え歩いていた。土手を下り桜の木の下に入ると、リラックスしろよと温かな手で抱きかかえられ…。仕事のこと、忘れなさい。私たちを見上げてごらん、楽になるから。
この金星の輝きの神秘を何んとか見たいと思いながら歩く幸せ。それだけでなく、他の星々を見上げる。木の下に入れば、その無数の枝を追いかける。何というのだろう、輝きが無数の目となりあらゆる角度で見守ってくる。無数のの枝が大きな手となり抱き寄せてくる。一時的にせよ、心の中の暗闇や苦しみから解放される、心が和む。今の庵主に取って至高の時間。
今日の一枚:月に金星、左の方が白んできているのであるが、とらえきれなかったか。6時過ぎの南東の空、神社と家の中間の畑にて。二枚目は神社の入り口。街灯が設置され今夜の準備が整っている。