二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

そっか、次は立冬か…

2012-10-31 19:38:16 | 徒然に想う
通勤途中の乗り換え駅のホーム、まぶしい。東の空、太陽。日に日に寒く。まぶしさに目が覚め、寒さに実が引き締まる。

なのに、いや考えまい。「なのに」を考えても、今は何も起こらない。

朝、まだ明け切らぬ散歩道、虫たちの声がだいぶ小さくなった。セイタカアワダチソウがゆれて、秋が足早に去って行く。

立冬だもんなぁ。




今日の一枚:あと五分ほどで家に着く。五時半頃。金星が力強い。

税金泥棒!

2012-10-30 16:23:34 | 徒然に想う
果たして、こんな人たちに任せていいんだろうか。責任の重さを、何を予測しているかを、まったく理解していない。

要避難とされるエリアに入りますねぇ。あっ、ごめん。間違った、入らないや。などと、いとも簡単に手を返す。訂正は必要だ。しかし、訂正することが許されない対象だってある。放射線による汚染の予測は、人の生活に多大な影響を及ぼす。簡単にひるがえすものではない。

福島で何が起きたか。だから、その重さを認識しててほしかった。しかし、結果は…。


『拡散予測、6原発で誤り=要避難の最遠地点は長岡市―計算結果の方位にミス・規制庁

時事通信 10月29日(月)20時32分配信

原子力規制委員会は29日、24日に公表した各原発の事故時の放射性物質の拡散予測結果について、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)など6原発で方位などが間違っていたと訂正した。当初の公表では、柏崎刈羽原発から東南東に40.2キロ離れた新潟県魚沼市が避難が必要な最遠地点だったが、正しくは東側で、同県長岡市内だった。規制委の事務局機能を担う原子力規制庁の森本英香次長は「科学的な見地から防災対策に資するシミュレーションをつくるという委員会の事務局として、このようなミスをしたのは大変申し訳ない」と謝罪。関係する自治体には連絡と謝罪を終えたという。ミスがあったのは、柏崎刈羽原発のほか、日本原電東海第2(茨城県東海村)、北陸電力志賀(石川県志賀町)、日本原電敦賀(福井県敦賀市)、九州電力玄海(佐賀県玄海町)、川内(鹿児島県薩摩川内市)の計6原発。いずれも、処理を担当した原子力安全基盤機構が、各原発の風向データを入力する際、方位を表すコード番号が原発ごとに違うことに気付かずに入力。計算結果の方位が、南南西が南に、東が東北東にずれるような形で誤っ
ていた。また、玄海、川内両原発では、気象データの中で欠落した部分についての処理を誤ったため、一部の地点で拡散距離が最大300メートル長くなったり、短くなったりした。』

以上、原文のまま。




今日の一枚:28日朝6時半頃、神社から望む。

幽かなる荒野の呼び声

2012-10-29 22:51:36 | 徒然に想う
先週金曜、土曜日と、大阪から先達が遊びに来られ、小川町に出かけてきた。前回来られた時、畑へ手伝いに行くことがあると話したら興味持たれ、今回、そういった運びに。

いつも伺っているT島さんと、庵主同様T島さんのところに来る小川町在住のN田さんに助けていただきながら、楽しく過ごす。ほうれん草を普通のと縮みの二種を播種。野点に、焼き芋。温泉に、ホルモンで一杯。仕事し、美味しいもの食し、くつろぐ。まるで、人生の楽園。

まこと、この二日間がなければ、自分を抑え切らなかった。月初から、あまりにも、付け焼き刃、出たとこ勝負。デスクに物を投げつけること、一回。キーボードを叩きつけること、一回。怒鳴りつけようとしたこと、何回…。正直、この二日間が無ければ、会社を飛び出してた。

先達と出会ったのは四国、庵主のマザーランドを探してのこと。今回T島さんの畑で、T島さんたちに先達を紹介することが出来た。なにも関係ない? 大地が庵主に大好きな人たちを結び付けるよう命令。また「感謝」を理解するのに素晴らしい日々であった。






今日の一枚:今朝五時半頃、神社と自宅の中間ほどのところにて。

秋の色

2012-10-26 09:17:55 | 徒然に想う
久しぶりに休暇。一時間ほど遅く行動開始。青の時間は終わり、次のフェーズへ移行中。太陽が顔出すまでちょっと中途半端な時間帯。

Gパンの裾が朝露で濡れて。それでも前へ前へと草かき分け進む。

もう少し遅ければ…。家へと10分程の所でやっと太陽が散歩コースの高台を照らし出す。秋の色に世界が染まった。


《柿色に 染まりて大地の 目覚めかな》



今日の一枚:6時10分頃、神社の展望台にて。ちょうど雲の上から太陽が顔出した。

木枯らしの中、酔狂一人

2012-10-24 18:22:04 | 徒然に想う
美しいでしょ。こんな夜明けを見たくて朝は歩いているようなもの。なんというか、生き物が物を見るようになってから、基本変わらない色合い。クレオパトラだって、卑弥呼だって、見たに違いない。

通勤途中、富士山六合目位まで雪が積もっているのが見えた。昨夜の雨が雪だった、か。全体的に雪に覆われたのもいいが、この位までの方が富士山らしい景色かも。登りたいとは思わないが、色々なシチュエーションでゆっくり眺めてたい。葛飾北斎のように。

昨日は、霜降。露が冷気によって霜となって降り始めるころ。『暦便覧』では「露が陰気に結ばれて霜となりて降るゆゑ也」と説明している、そうだ。この日から立冬までの間に吹く寒い北風を木枯らしと呼ぶ、とも。

ドアを開けると寒い。歩き出しても、風があって放射冷却で、耳の奥が痛くなる。木枯らしに身を縮め神社まで4、50分かかって目の当たりにした光景。通勤電車の窓越しの富士。邪魔する大気の汚れが増え続ける一方だろうけど、今から何百年後にも同じように歴史に出てくる人々を思い浮かべ、美しいと見入る酔狂がいるだろうか、いれるんだろうか。




今日の一枚:神社の展望台から、南東方向の空。五時二十分頃。

内からの恫喝

2012-10-23 18:53:56 | 徒然に想う
駅の乗り換えの階段から混雑した様子を見下ろした瞬間、「こんなとこ、歩いてんじゃねぇよ!」と強い声。止まれ、止まるんだと続けざま。同時に、暗黒な何かが心臓を握りつぶそうとしてくる。ブルブル、寒い。ジャケットの前を合わせ寄せ。それでも、この寒さは去らない、防げない。だが、あろうことか、その声を無視し、流れを乱さぬよう階段を下り続けてる。…何だ、何なんだ!

羊のような人の群れ。感情もなく表情もなく、のっぺりとした顔、顔、顔。描くのは簡単、肌色の楕円形に黒丸三つ、ただそれだけ。群れの流れに乗ってる、さもそれが当たり前であるかのよう。そこになんら疑問の「ぎ」すら感じない。…どこから来るのだろ、この恐怖感。耐え難い、この恐ろしさ。そう、これがあの「暗黒の何か」の正体。

コトン、コトン、コトン。木がアスファルトを打つ。早くもなく遅くもない。その日、その時の体調、自分の速さ。その年で自分探しと揶揄されようが、現実逃避の負け犬と言われようが、自分が選んだリズムで歩いてる。あの暗黒の恐怖感から自らを解放し、そして自己に何もかも責任を取りながら。

これからの一生、自分で決め、自分の為に「歩く」。決して群れに流されるんじゃなく、自分で決める。その一歩の為、あぁ、早く四国に戻り、歩き出したい。





今日の一枚:昨日の朝五時十分頃、神社の展望台から東の空。金星が写せてる。

オリオン座流星群、成果ゼロ

2012-10-22 08:26:10 | 徒然に想う
オリオン座流星群が昨晩ピークを迎えたという。天気がよければ、朝でも見れるだろうと、歩きの疲れもあって、さっさと床に就く。

今朝、いつものように、道に出れば、ほぼ雲がないピーカン、放射冷却間違いなしの空。南に、オリオン座。冬の大三角もすっきり。金星、木星。アルデバラン、シリウス。空気が澄んできたか、沢山星が見える。

放射点がふたご座とオリオン座の間。で、ふたご座はと…。全くの頭上、天頂あたり。放射点も、か。雲はない、どこに放射点があるか見当もついている。しかしなぁ、真上を見ながら歩けない。

もちろん、数分はやってみた。でも、直ぐに首が痛くなる。五分も見上げたままなぞ不可能。条件が良すぎると言うのも考えもんだ。




今日の一枚:五時二十分頃、JRの跨線橋を越え間もなく、東北東の空。

秩父巡り、三日目

2012-10-21 16:47:36 | 徒然に想う

17番から29番まで。28番で14時半頃、遅いお昼。新ソバ? 美味かった。29番で15時。30番まで二時間では無理なので、29番で区切る。

29番の庭先でボォ-ッと。あれだけ暑かったのに、風が吹くと肌寒さを感じる。まくっていた袖を伸ばす。傾きかけた光がまだ紅葉しきらない木々の葉を黄色く染めていた。


《秋風に カラスの羽音 ハラハラと》




今日の一枚:ボォ-ッとしてた所。ここのお庭はきれいで、花の寺だかの日本百選に入っているとかいないとか。15時10分頃。

 

追記:こんな紅葉も見ることが出来た。


香りの思い出

2012-10-17 08:20:36 | 徒然に想う
五月、四国を歩いていた時、甘い香りに何度となく包まれた。白き小さな花、ミカンの花。


《道行けば 早稲ミカン一つ 懐かしや》



金木犀の香りを凌駕し、その時の香りの情景がまざまざと浮かんできた。




今日の一枚:自宅まであと五分。とある一軒の庭先、一本のミカン。そこからコロコロ。五時半過ぎ。

秋盛りの朝の夢

2012-10-16 08:33:57 | 徒然に想う
遊水池を過ぎカワセミの川の土手、セイバンモロコシをかき分け草に埋もれてる小道に入っていく。朝露にGパンの裾が濡れる。

眠りが浅かった、か。歩いてる体がフワフワしていた。やがて、キャップの大きさの調節を間違ったか、頭が痛くもなって…

あれ、道間違ったかな。地図にこんな草だらけの道のこと、注意書きなんてなかったし。朝早くて誰かに聞こうにも人っ子一人いやしない。虫たちが、ゆっくり、ゆっくりと囁けば、庵主は笠を被り、金剛杖を握って歩いていた。

ゴトゴト、ゴトゴトと音。そして「おはよう」。我にかえると、向こうにJRの高架橋、神社下の公園の入り口が見える。…なんだ、なんだ。歩きながら夢みてた? 夢か、夢なら夢で、そのまま歩き続けさせて欲しかった。

《邯鄲に 誘われ向かう 遍路道》




今日の一枚:ベランダのアサガオ、また一輪。500円玉を二回り大きくした位。6時半過ぎ。