二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

何もしない

2008-02-29 20:17:50 | 徒然に想う
人生がただ一場の夢ならば、努力や苦労は私にとって何の価値があろう? それゆえ私は酒を飲む。酔いつぶれて飲めなくなるまで、終日酒に溺れようぞ。

喉も魂までも酔いしれ溺れ、ついに飲めなくなったら、よろめきながら家の戸口までたどり着こう、そして、そのまま眠りこんでしまうのだ。


目覚めて、尋ねた。前庭の樹の花、その花の中で鳴くは鶯一羽に。「もう春になったのか」と。私はいまだに夢心地まどろみながら。

鶯囀り「そうです。春はすでにやって来た。闇夜を渡り春はここにやって来ました。」と。そうして私が感じ入り見つめれば、鶯はここぞとばかりに歌い笑う。

新たに、手ずから酒杯を満たし、傾け、底まで再び飲み始める。歌う。明月が黒き帳の下りた夜空に昇り輝き渡るまで。

もし、歌えなくなったら、その時だ。再び眠てしまおう。いったい春は私に何の役に立つのか。だから、このまま酔わせてくれ。

マーラー「大地の歌」第5楽章より

香りただよふ

2008-02-28 09:24:02 | 徒然に想う
ほんのりと、甘い梅の香りが漂っています。まだ五分咲きにもなってないので、これからです。

19日に雪が雨にかわる雨水、3月に入って5日が虫たち・動物たちが冬眠から起き出してくる啓蟄。暦の上ではもう春。日差しも天気予報のお姉さんが言っていたように春めいて。春一番も吹き荒れ、南高北低の気圧配置。そして、香りの春がやってきた。

これを書き出したのが、金木犀の香り漂う頃、秋も盛りだった。あれから半年近く経つ。昨日「あぁ、こうやって何もしないのに年だけは一つ一つ取っていくんだよなぁ」とオフィスでぼやいたら、まわりから笑いが起きた。

メジロかウグイスか…、小鳥が梅の枝から枝へ飛び回っている。その無心たるや、あこがれる。

情景…

2008-02-27 16:25:04 | 徒然に想う
6時15分に日の出を迎えた。それから20分後の情景。微妙に雲が光線を遮って何本か筋になっている。二度と目にすることが出来ない。

犬ぞり大会を見に行って元気をもらってきたんです、なんて話していたら、会社の先輩が…「そうなんだよ、体こわして戻ってもなかなか復帰ってわけにはね。気力なんだけどさ、だから動物とか植物や自然に目がいってね。一旦会社から目が離れてしまっているから時間かかるよ」と元気付けられた。

たしかに、以前ほど会社に執着がなくなった。散歩の小一時間の方が有意義だし豊かだとさえ思う。どうするにせよ、先輩たちがこんな庵主に残されたことを後輩たちに伝えなければいけない…。一回しかない情景、決して見過ごさぬよう、出来るだけ多く焼き付ける。そんな情景、残す立場にたてるよう!

キネヅカ

2008-02-26 23:37:01 | 徒然に想う
何もかわいいのは生き物ばかりだとは言えない。こんな物もかわいいのである。オタクとか鉄子さんなんて呼ばれたりして暗いイメージを持たれたりするが、なかなか。観察の対象と見てみれば、けっこう面白い。

例えば、以前は、形式によってカラーリングが統一されていた。よく観ていくと最近それが崩され個性豊かになっているのがわかる。この形式の場合、クリームにブルーであったのだが、まれに焦げたような茶色単一も見かける。それは記憶を遡れば、まったく違う形式、たしかEF55系の標準色だ。

どんなものにも個性がある。観察していくとまったく多種多様。均一化して出来るだけ規格に合わせようとか、個性に任せようとか右往左往してみた結果、訳が分からなくなってしまった。単純にその物に任せてしまえばよかったのだ。

どうしたものだろう。運転士さん達の自由裁量が増えたのか、マイナー色を増やして、鉄男、鉄子を増やそうというのか。個性に開眼したのか、JRも上手く興味を引こうとする。

散歩

2008-02-26 09:20:02 | 徒然に想う
歩く、歩く、

数メーター先の大地見つめ。

歩く、歩く、

U2のボーノの声を聴きながら。

シャカッ、シャカッ、

大きく振る腕で服を勢い良くこすっては、

歩く、歩く。

ひたすら無心になって、ひたすら歩く。

連想?

2008-02-25 12:06:59 | 徒然に想う
「荒野の呼び声」といったろうか、「白い牙」だったか。ジャック・ロンドンという人が書いた犬が先祖帰りし野生化して伝説の狼になる話し。確か映画にもなっている。ハスキーではなくシェパードなんだが、ふと思い出した。

小学校の低学年の頃学校生活に適応することがなかなか出来きなかった。それを見かねた、担任のT先生が動物の話しが好きそうだからと、夜わざわざ子供向けに易しくなった物を両親に届けに来られた、つまり家庭訪問。

アメリカのゴールド・ラッシュ時代のことで、カリフォルニアで飼われていたわがまま放題なシェパード。犬ぞり為の犬が不足。犬泥棒たちによって、アラスカに連れ去られる。彼らは棍棒をもって服従と力を仕込む。犬ぞりに繋がられば犬世界の優劣を学ぶ。すぐに頭角をあらわし、飼い主から絶大な信頼を得る。が、夜な夜な抜け出し狼の群れに近づいていく。悲劇、飼い主がインディアンに殺される。野生を剥き出しその狼の群れを率いて復讐を果たす。

犬ぞりを見て遊んで来たらそんなことまで思い出した。なぜ、犬ぞり大会を見に行ったんだろう。自分が先祖帰りしているからかもしれない。

旅に出た 4

2008-02-24 14:23:20 | 徒然に想う
3時15分過ぎ、やっと羽田からA320が着いた。定刻なら既にその時間は空の上、高度を下げ始め羽田への着陸に備える頃。1時間35分遅れて搭乗・離陸。嬉しいやら悲しいやら…。

シベリアンハスキーやアラスカンマラミュートは力が強いだけの犬、あまり頭は良くないと聞く。かもしれない。スタートの時、二分間隔になるように集まる。すると、スタートはまだまだ先なのにく引かせろ、引かせろと言って騒ぎだす。中には静かにスタートを待っているのもいるが、ほとんどが自分を抑えられていない。マッシャー以上に抑えるサポートの方がたいへんそう。だが、そんな犬たちから元気をいっぱいもらった。完全燃焼、完全目的達成とまでは言えないが…。

来年は全てを観られるように日程を組んでしっかりと来よう。カニやウニも美味しかったし!




旅に出た 3

2008-02-24 14:23:19 | 徒然に想う
11時、この後アトラクション的な体験レースなどで一息。午後は重りを積んで引っ張る競技などまだまだある。が…、時間だ、時間になってしまった。昼食をとることを考えると、残念ながらタイムアップ。

会場から空港が見えるから、歩き始めた。バスが止まってくれた。街までの料金だけど、近くまで乗って行くかい? 頼みます! でバス、降りて空港まで五百メータほど。また、とぼとぼ歩きだす。ワゴンが止まって…、そこまで乗っていかれます? よろしいんですか、お言葉に甘えさせていただきます。見えるから歩けると思ったのが判断間違い。マイナス7℃をすっかり忘れていた。北の人たちの暖かさが温かくありがたい。

昼食をとっていると、アナウンス。機材の調整上、遅れる。やはり、天候調査中ってことになっているが…。何時間か、札幌から12時過ぎまで出ないらしい。一体どれ位待つことになるのか、いや待てば東京にもどれるだろうか…。玉突きで、羽田から稚内に来ないと帰れなくなる。(続く)

旅に出た 2

2008-02-24 14:23:18 | 徒然に想う
二日目。昨日の強烈な風、異常だった。ニュースで、関東では「春一番」とのこと。ただ、M線やC線・東北新幹線など運転見合わせの事態になったらしい。今日の様子も、道南や日本海側で依然猛烈な風が吹いていて、千歳や札幌から羽田に向かう便などが、軒並み天候調査中や欠航になっているという。帰りの便がどうなるか。なるようにしかなるまい。朝食をしっかりとって、いざ直通バスの出るバスターミナルへ。

いる、いる、シベリアンハスキーが沢山。ブルー、ブラウン、ガチャ目。黒のようなグレー、茶。でかいヤツ、小さなヤツ。同じように見えても、顔が長かったり短かったり。個性豊かで、かわいい、かわいい。

既に、レースは始まっている。二頭引きのタイムトライアル。そして、一頭引き。これはちっさな子用、かわいらしい。親の入れ込んだ姿の方がおもしろい。孫を見に来ているお爺ちゃんお婆ちゃんも同じ。圧巻は、三頭引きのスピードと迫力。生きのいいのが三頭、全力で突っ走る。そこには美しさすら感じられる。(続く)

旅にでた

2008-02-23 22:55:42 | 徒然に想う
あぁ、ここは鉄道の最北の地。これ以上北はない、稚内駅。線路も最北になる。旅館「さいはて」なんてジョークに近い本当の世界が広がる。

羽田空港で、天候調査中なんて出ていた。揺れる、揺れる。ドォ~ンと衝撃。ご心配おかけしましたとCA。羽田をでるとき条件付きだったので、羽田に着きました位のジョーク言ってもいいのに…、無事稚内に。

地吹雪、犬ぞり大会は中止。会場まで空港からホテルに行って大会会場に戻ったのだが…。最悪、最悪。

で、代わりに温泉に。稚内温泉「童夢」に。稚内駅からバスで、25分程。天風呂がいい。湯気がいきなり凍りついて、最高! 明日こそシベリアン・ハスキーやマラミュートたちに会うぞっと。