T島農園に出掛けてきた。オクラとシシトウを収穫。レタス、リーフ・レタスを定植。ナバナを種まき。これらだけでも、充分最高に楽しい。今日はそこにもう一つ。
T島さん、畑を広げようとされてる。そこを就農準備校の有志、手伝いにくる庵主のような人たちに解放、耕作して楽しんでもらおうというアイデア。もちろんT島さんの指導の下。今日、そんなT島さんの意図に賛同された就農準備校の方が一家族来られた。
子どもたちの声が響く畑は、楽しい。楽しさが倍増する。
上の女の子、来春学校に上がる。畑に来てしばらく、おとなしかった。表情も石のよう。ところが、その子がママに、サンダル脱ぎたいと言い出した。ママ、止めない。そしたら、嬉々としてサンダルを脱ぎ捨てて、畑の中、走る、走る。こっちは怪我しないか、折角種まきしたところを踏みはしないか気が気でない。そんなことよそに、その子の脱ぐ前と後の表情の違いときたら!
子どもの表情の力、想像以上、桁違いに素晴らしい。小さなサンダルがいかにその子の表情を縛り押し殺していたか。車で来られたから、欲求不満がつのっていたかもしれぬが、まぁ、それはそれは見事であった。
子どもたちに夢をと言っている親が実は子らの夢をつんでいる、のではないだろか。子どもたちは裸足になりたがってる。でも、親は他人の目がある、子の気持ちなぞ関係ない。子どもたちを自分たちの規則・尺度・基準に合わさせたい。あのママは違ったが、大方がそんなもの。だから、私たち子供はイヤなのよ! あの子が見せた表情はそんなことを見事に言ってのけた。今の親の基準を押し付けるようであると、持続可能性とともにある子どもたちの夢、その子孫たちの夢はどうなるのだろ。
《キラキラと オクラが囁き 陽が昇る》
今日の一枚:7時頃、T島さんのオクラの畝にて。