二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

あづい…

2015-07-30 19:50:15 | 徒然に想う

梅雨が明けた24日以降、暑さが続く。今日も体がスポンジのようで、飲んだはずの水が片っ端から汗となって噴出。6リットルを飲んだ計算だが、体重の変化がない。

室温計は、バカヤロー、30.2℃! 勘弁してくれよ。

 

 

 

今日の一枚:多少は涼しいかと夕涼みに出るも、室内とさほど変わらない。19時半ころ、齢13の月。


ドタバタ

2015-07-29 06:47:15 | 徒然に想う

わ、わ、わっ!!

「植物生理学」を読んでいるとき、コーヒーに手を伸ばしたのがいけなかった。幸いなことに冊子のサイドがコーヒー色に染まっただけで済んだが、朝から玄が悪い。一枚一枚拭って、読むのを止めたしまった。

そういえば、昨晩洗濯したんだっけ

こう暑くなると汗を掻く量が違ってくる。昨日なぞTシャツを二回着替えた。畳みながら数えれば、この三日間で9枚? 9枚使っていた。おかしいのは、枚数もさることながら、白いのが色付き始めている。土の色が抜けなくなってきている。

静か…?

蝉たちの声がしない。6時半、日の出から一時間ちょっと。日の出前はヒグラシ。明るくなるにつれてニイニイゼミ、アブラゼミも混じっていたか。鳥たちの声はすれども、どうしたんだろう。蝉たちは温度や光の強さなどによって鳴くタイミングが違う(庵主だけがそう感じるだけかもしれない)。とはいえ、こんなに静かだと、ちょっと不思議。おい! こんなこと書いてたら、またニイニイゼミが鳴き出した。

カーテン越しに青い空、手洗いした帽子がゆっくり揺ぐ。きょうは静かにしていよう、か。

 

 

 

今日の一枚:一番上のTシャツは本当は白。トマトの実習ハウスに着て入ってしまい、それ以降土色っぽくなってしまった。6時過ぎ、昨晩の洗濯物を畳み終えて。

 


五か月が過ぎる

2015-07-28 20:22:14 | 徒然に想う

早や、高知での生活が五ヶ月が過ぎる。いろいろな意味で進んでいるが、トラクターなどの機械実習ができてないことに気づいた。おそらくトラクターは通算で一時間もいってない。刈払機や管理機は3時間はいってないにせよ、そんなものだ。二日に一回のペースで雨であるから仕方ないにせよ、明らかに少ない。満足、というほど実習できてない。

自分の進んでいきたい道に、「機械」はでてこない。鎌とか鍬、そういった手を動力とする道具はあるが、エンジンを動力とするものはない。そう、思っていた。ところが、「母なる地」を前に、あれ? という気持ちが動き出す。そこのオンチャン、オバチャンたちからトラクター代わってやってくれと頼まれたら、どうするんだ?

自分には必要でないものであっても、かかわっている人たちが必要だと思う。であれば、それは積極的に必要だと思うことはないが、能動的に必要となる。そういうことなんだよなぁ。そういえば、今朝、高知に来てはじめてクマゼミを耳にした。夕方には、ツクツクボーシ。考えてみれば、もう8月。五か月が過ぎる。

 

 

今日の一枚:昨日の6時半頃、田んぼにて。


論語読みの論語知らず

2015-07-26 16:38:56 | 徒然に想う

例の「植物生理学」を読み進めている。実に今まで知らなかったことがどんどん出てくる、読んでいて楽しくてたまらない。輸送タンパク質というのが出てきた。奇跡、まさに奇跡。神秘、実に神秘。どうしてそんな仕組みが出来上がったのだろうと驚くばかり。驚異以外のなにものでない。いかに神=自然がすごいとはいえ、何億年もの偶然の積み重ねだけで、よくもまぁ、あんなシステムを作り上げたものだと驚嘆するばかり。

細胞膜の厚みは8nm(nmは10億分の1メートル)。地球と月の距離がおおよそ40万キロ、4億メートル。その20倍の距離から、地上の高さ1メートルの塀を想像する…。まったく実感の伴わない大きさになる。だが、その壁の中に、水や栄養分、細胞と細胞の間をつなぐパイプのようなものが何本も通っている。このパイプを通るときいろいろな動力が働く。その膜で隔てられたそれぞれの細胞内のある物質の濃度差だけではない。電圧の違い、も用いる。電圧が高い方向から低い方向、それに逆らうようにと、縦横無尽だ。しかも、その電圧のエネルギーは光合成をしながら自ら作り出してる。で、そんなものが一個一個集まると、やがて根になり茎になり葉になり、そして花、実となる。遺伝子による選択なのか、神=自然の御意志なのか、必要なものが必要なところに流れ、違う形になり、違う役割を担う。しっかりしたことに、持続的に存在できるよう連綿と残るよう「種」という缶詰まで用意する。

細胞のことを思えば、植物に限ったことじゃない。動物の細胞の中でも「神秘」や「奇跡」が起こり、多種多様な形で具現化され、持続的に繋がっていく。さらに、例えば、朝圃場に向かう道すがら見る植物や虫たち、鳥たち。そして研修生仲間、職員、日々雇用のおんちゃん・おばちゃんたち。お世話になった人たち、大切な友人たちなどとの出会いの確率は計り知れない。すべてが、神=自然の御意志なのか、偶然に導かれ、その時の時間を、その思いを共有する。これは、奇跡だ。

はたして、この微妙なバランスは簡単に修復できるんだろうか。傷つきやすく、壊れやすい。一回壊れると取り返しがつかないんじゃないだろうか。そう、気になるのは、これだ。このきわめて微妙なバランスの中に、人が「作った」ものを入れたらどうなんだろう。本来、神=自然が必要なしとし用意してなかったもの取り込ませたとき、植物のそのもののバランスは崩れたりしないもんだろうか。影響を考え始めたらきりがない。…いや、それもそうだが、一個一個の存在が奇跡なのに、それを乗り越え出会う。そう、この出会いを、この奇跡を大切にしなければならぬ。その意味がどうもわかっておらんかった、読みながらそんなことをも思う。

 

 

今日の一枚:昨日の朝 6時半ころ、圃場に一人巡回に出る。


ある移住希望者のボヤキ

2015-07-23 19:28:54 | 徒然に想う

今日も雨のスタート。ため息をつきたくなるが、足元のコケ類たち、草たちが嬉しそう。ため息なんぞで、邪魔しちゃいかん。そ、だね、彼らのようにこの雨を楽しもう。楽しめばいいんだ。暦では、大暑。「暑気いたりつまりたるゆえんなれば也」。学校は夏休みに入り、空には雲の峰が高々とそびえるようになるって。えっ、どこで? 

ニュースを見れば、暑さ対策と連呼。が、ここじゃどこ吹く風。18時半で、室温が25.2℃。部屋に流れ込んでくる風は涼しい。梅雨? 夏? 寮生の一人は昨夜毛布を着て寝た、とか。もう下旬だというのに。それでも、風呂上がりのビールは五臓六腑にしみわたる。

天気のせいか、いろいろなことが停滞気味。進まない、進まない。ここに来て通うようになった(と言ってもまだ二回)床屋のケンちゃんの忠告に従い、焦らないようにと思っても…。こうも進まないと、焦っちゃダメなのは分かっている。が、冬の作を考えたり、土づくりを思ったりすると…。いかん。

では、どうする? 結局他人頼みにして待っているから、いけないかもしれぬ。それだったら、いやここにきてその機動性のありがたみを感じているんだから、今まで以上その機動性を発揮できるようにしちまえばいい。もっと地の利を活かすようにもっていってしまえ。待ってちゃいけない。積極的に楽しむ・行動する方向にもっていけってことだ! 夕方のこと、天気雨に代わる。東の空に、きれいな虹。

 

 

 

今日の一枚:露地オクラの圃場に向かう途中、7時ちょっと前。


会えぬは辛きものかな

2015-07-20 17:07:34 | 徒然に想う

朝から降ったりやんだり、時折開けた窓から雨が吹き込んでくる。太平洋高気圧が例年より東にあって日本に張り出しているとかで、高知はまだ梅雨が明けない。晴耕雨読の贅沢な一日、ちょっと気象庁のデータベースにアクセスしてみた。いったい何日、雨が降ったんだろう?

高知入りしたのが3月1日。この日を起点に降水量のデータを拾うことで、雨が降った、と仮定。つまり、ある日、日中晴れていてとしても夜に降水量が観測されれば、その日は「雨」とした。場所は窪川。すると、今日まで141日間分のデータが拾えた。

75回、「雨」が降っている。梅雨入りした6月2日を境にしてみると、梅雨入り前は39回(93日間中39日)、後は36回(48日中36日)となった。率にすると、全日数の53%、梅雨入り前が42%、後が75%。同じ方法で前住んでいたところを調べれば、48回(34%)、6月1日までが25回(27%)、2日から後が23回(48%)にすぎない。

一つ仮定をしてみた。連続して降ればそれだけ印象として雨勝ちだと感じるに違いない。二回連続、つまり今日なら一昨日から今日までの三日間のうち二回以上雨が降ったかどうかで「連続した」とみると、それぞれ72回と42回を数える。75回雨のうち72回、48回のうち42回か…。ちょっと期待したのとは違う。あまり、連続か否かは優位性がないようだ。

念のために言っておくと、研修センターのあるところは、窪川から小さな峠を越えたすり鉢みたいなところにある。すると、街中では雨なんて降ってないが、センターのあるところは土砂降り、なんてことが起こる。気象庁の「窪川」がどこを指しているのかわからないが、ここはもっと多いかもしれない。

結局、141日間のうち半数以上が雨だという強烈さがまさに、「高知は雨勝ち」という印象をもたらしてる。でも、実にこの雨の多さが、高知の川の綺麗さを作り出していると聞く。確かに、四万十川をはじめ、仁淀川、梼原川などなど、きれいな川が多い。ありがたい、自然の浄化プロセスなんだろう。が、こうもお天道様を見ないと、部屋中かび臭い気になってくるし、お天道様が恋しくてたまらない。

 

 

 

今日の一枚:米ナスの実習ハウスに向かう、8時半過ぎ。ちょうど雨は上がっていた。 

 


早く来い! 夏

2015-07-19 17:46:20 | 徒然に想う

米酢を500倍に薄めて葉面散布することと給食の残渣から作った肥料をいれること、これらに違いはある? なんてことを考えようとしていた矢先、ラインが入ってきた。山仲間が先週の山レポを送ってくれたのだ。で、その書き出しが、「関東甲信越、梅雨明け、やったね」的な文章。れれ? 関東が先? 四国はまだぞ!

おかしな一日で、とにかく不安定。午前中はそれでも小康状態でオクラの収穫も無事に済んだ。ところが午後になると降ったりやんだり。しかも降れば大雨。買い出し出た16時過ぎには、ワイパーを最強にしていても前が見ずらいほど。ところがほとんど数分で小降りになる。まったく、猫の目状態。こんな不安定なのは記憶にない。梅雨末期の断末魔、なんだろな。

開ければ、本格的な夏。そうなると、こいつ、こいつが欲しくなる。

子供のころから、夏といえばこいつ。どうも、実家か親父の田舎での夏の原風景の一つ。ずっと我慢してたのだが、さっき買い物に出たとき見かけてしまい、我慢しきれず購入。寮の談話室に置いてみたら、これまた似合う。蚊取り線香がほのかに漂う。うん、夏だ。そ、そうかもね。心の中の原風景へとゆっくり、ゆっくり、一歩ずつ。

 

 

今日の一枚:午前中、見上げれば灰色の雲の向うに青い空。

 


台風の後、

2015-07-18 12:21:44 | 徒然に想う

植物たちの転流、輸送を調べていると、導管、師管、維管束、木部など解説図に出てくる。なるほどと思うのだが、茎から葉へ、茎から実へ変化するにつれどのように茎の維管束が変化していくかなどのものを見ることがない。解説図のような典型例だけじゃ面白くない。

幸い実習場には野菜がたくさんある。その中で、米ナスの茎を見ていたら、意外にも肉眼で様子がうかがえる。ということで実習担当の職員さんと、収穫する際に整枝した茎を輪切りにしてみた。すると、これがいい。教科書に載っていないようなことが見えてきた。

そういえば、台風。室戸岬のほうに上陸したせいか、風が強かったものの何事もなく通過。16日にとった台風対策は、幸いなことに、過剰、に終わった。ほっとするやら…。大概こんなもの。ひどくなったら、と想定すれば大したことない。マーフィーの法則なんだろう。あぁ、あのあわただしさは何だったんだ。

茎から葉が出ているところに向かって、輪切りを進めていくと、木部がダルマのようになり始めた。さらに慎重に切り進むと、くびれたところにまた木部のようなもの(写真で赤丸で囲ったところ)が見え出す。そして、葉が茎皮一枚でつながっているようなところまでいくと茎には円形の木部。一方、葉の茎では、Uの字になったまま、閉じてない(黄色で囲ったところ)。そのまま葉まで辿ってゆくと、開放されたところが葉の緑の表面、維管束が葉脈になっているように見える。いうなりゃ、葉はまるで不完全な維管束のよう。凄いですね、と職員さんとはしゃいでいたら、もう一人の研修生が、こいつら何バカなことやってんだとシラーっとした顔をして我々の手元を眺めてた。へへ、ここにいるんだからいいじゃん!

 

 

 

 

今日の一枚:一昨日の午前10時過ぎ、米ナスの収穫を終えて、休憩中に。


台風の前、

2015-07-15 19:23:24 | 徒然に想う

台風11号、不穏な動きです。高知直撃は避けられそうにない予報ばかり。午前中、米ナスの収穫らオクラの収穫に流れ、そのままオクラの台風対策へと。オクラの圃場に入り浸りでした。へへ、でもそれが苦にならないですね。来るなら来てみろだし、オクラの木の下にしゃがみ込んで作業してると暑さもなにもかも飛んで行ってしまからなんです。

今朝から気になることがあります。カラスの家族が一組、研修ま所の圃場中心にメインの縄張りとしてて、いつもなら我が物顔で闊歩します。ところが、姿が見えない。ツバメたち十数羽、南に帰る準備に、育苗施設の周りを飛び回るんです。でも、…。雉の雄たけびや大型の鷺の飛翔も一回くらいは目の当たりにするのですが、とんとないのです。セミだけが元気、鳥たちはどこに行ってしまったのでしょう。

いろいろな天変地異が起きると前日あたりから動物たちの様子がいつもとは違ってくると聞きます。11号何事もなければと思えば思うほど、この鳥たちの行動が気になってきました。オクラの台風対策は取れたといえども、他に実習ハウスや夏秋栽培の露地物などもあります。手分けをしながら対策はとれつつあると聞くのですが、いかがなものでしょう。

 

 

今日の一枚:サンサンと降り注ぐ強烈な太陽光の下、オクラの葉の陰に隠れて収穫。産毛がラキラ輝く。11時ころ。

 


コンファーム?

2015-07-14 06:07:01 | 徒然に想う

う~ん、気持ち、いい。

移住相談員の方たちと昼を取り別れた後、また川に戻る。巾着のような形をしたところがあって、その底あたり、に車を止め音楽を止めた。エンジンを切った。セミの声、時々鳥たちも。そして川の音。鮎釣りのシーズン、何人も太公望たち。そんな風景の中、窓にもたれていたら…。

なにこれ、夢の世界? それとも、ついに戻ったんかなぁ? どこか懐かしい暖かいものに抱かれ寝てた…。

どれだけ寝入ったかのもわからない。しかも、まったく無防備。だれかにそんな姿を見られてしまったようで、恥ずかしくなってしまった。でも、この感覚ときたら!

 

 

今日の一枚:昨日のこと、14時半ころ。