「今年はアブラゼミが少ないですよ。この駅前のロータリーで鳴いてんのを聞いたのは、二、三日前でしょうかね。いつだったら、孫が網持って出ていっては七、八匹は捕ってくんですけどね」とは床屋の親仁さん。いついっても天候の話、写真の話などなど、二言三言での短い会話が続く。だが、顔をあててもらう時には気持ち良くって寝入って途切れてしまう。
今日は、雨が降ったりやんだりでハッキリしない天気。O町に行こうと思っていたのにけなくなってしまった。もう、ゆっくりとしてやろうと、散歩も行かず二度寝。そして散髪に行ってきたわけだ。ひと月かふた月に一回行くだけなんだが、のんびりとできる。
朝、知り合いの農家さんからメールを頂いた。曰く、「いつも使用している堆肥が販売自粛、秋冬野菜種まき 定植が危ぶまれます。地震にゲリラ豪雨 千年に一度の有機農業の危機!?」。牛肉から始まった麦わらの放射性物質の汚染が、堆肥にまで広がってきている。過剰反応? そんなんじゃない!
原子力安全・保安院がプルサーマル計画に関する国主催のシンポジウムで、電力会社に対し動員や「やらせ質問」を要請していたという。日々畑にいき精を出したり、床屋さんの椅子の上で鼾をかいているような庶民には、もう理解を越えている。愚弄している。これでもまだ走らせ続ける気をもつのだろうか。経済が潤っても、子供たちに、子供たちの孫たちに食べる物がなくなってしまう。遊ぶ場がなくなってしまう。
今日の一枚:ベランダの朝顔、今年はいい。毎朝花をつけるし枝もバンバン伸ばす。7時ちょっと前。