二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

いい加減にしてほしいなぁ

2011-07-31 16:07:49 | 徒然に想う

「今年はアブラゼミが少ないですよ。この駅前のロータリーで鳴いてんのを聞いたのは、二、三日前でしょうかね。いつだったら、孫が網持って出ていっては七、八匹は捕ってくんですけどね」とは床屋の親仁さん。いついっても天候の話、写真の話などなど、二言三言での短い会話が続く。だが、顔をあててもらう時には気持ち良くって寝入って途切れてしまう。

今日は、雨が降ったりやんだりでハッキリしない天気。O町に行こうと思っていたのにけなくなってしまった。もう、ゆっくりとしてやろうと、散歩も行かず二度寝。そして散髪に行ってきたわけだ。ひと月かふた月に一回行くだけなんだが、のんびりとできる。

朝、知り合いの農家さんからメールを頂いた。曰く、「いつも使用している堆肥が販売自粛、秋冬野菜種まき 定植が危ぶまれます。地震にゲリラ豪雨 千年に一度の有機農業の危機!?」。牛肉から始まった麦わらの放射性物質の汚染が、堆肥にまで広がってきている。過剰反応? そんなんじゃない! 

原子力安全・保安院がプルサーマル計画に関する国主催のシンポジウムで、電力会社に対し動員や「やらせ質問」を要請していたという。日々畑にいき精を出したり、床屋さんの椅子の上で鼾をかいているような庶民には、もう理解を越えている。愚弄している。これでもまだ走らせ続ける気をもつのだろうか。経済が潤っても、子供たちに、子供たちの孫たちに食べる物がなくなってしまう。遊ぶ場がなくなってしまう。

 

 

今日の一枚:ベランダの朝顔、今年はいい。毎朝花をつけるし枝もバンバン伸ばす。7時ちょっと前。


So, what?

2011-07-29 21:01:55 | 徒然に想う
まず原文をそのまま引用しよう:

全原発停止なら失業者20万人増…エネ研試算
読売新聞 7月29日(金)7時21分配信

日本エネルギー経済研究所は28日、国内の原子力発電所54基すべてが2012年春に停止した場合に、12年度の実質国内総生産(GDP)を最大で3・6%(20・2兆円)押し下げるとの試算を発表した。

電力不足が国内産業の空洞化を加速させることで失業者数も19万7000人増加するという。

同研究所によると、火力発電所をフル稼働させても、12年夏には最大電力需要に対し7・8%の供給力不足が生じる。企業は節電を迫られることで生産活動が低迷し、生産拠点の海外移転も避けられない。電力需要のピークを迎える12年7~9月期は、電力不足がない場合に比べて実質GDPは5・6%(7・7兆円)減となり、失業者も4万9000人増える。 最終更新:7月29日(金)7時21分

引用ここまで。


たかが一年後の2012年の話をしてどうするんだろう。そんな試算に人と費用をかけるところがあるのかとびっくり。それを報道するほうもするほうだ。醜い。醜い以上に醜い。理由はなんであれ、止めることを阻止しする。止めることは悪でしかないといいたいが為としか思えない。

チェルノブイリのことでも分かるように、影響は何十年も残る。狭いこの国でまた事故が起きたら、発生する費用や労力、もちろん悲劇をどうする。今のでさえ、何もできちゃいないのに。

いかに抑えるか、その議論が大きく取り扱われない、なぜ?

あさの喜び

2011-07-29 08:25:22 | 徒然に想う
雨が降ってくるんだか…。行く先に広がる雑木林が霞んでる。切り通しに入る。

《ヒグラシの 静けさ破り 我のくしゃみ》


腕にポツリ、ポツリ。窓、開けっ放しで出て来た。まずい。まずいと思いながらも足は引き返さない。


遊水池。薄い薄いオブラート。太陽はすっかり雲の向こう、薄暗い。カワセミ、池の上すれすれを対岸方向に飛んでった。あれ、そういやぁ…

《朝靄に 静に溶けゆく 蝉時雨》


土手。朝露。大汗かいて、サルスベリ。先ほどのポツリポツリはいつしか、上がり。もう一人の自分が、もっと歩こうとささやく。






今日の一枚:4時45分頃、遊水池に。入ると涼しく気持ちがよい。

カブトムシ、二匹

2011-07-28 13:15:41 | 徒然に想う
カブトムシに出会った。神社下の公園の駐車場と神社への参道で。

一匹は疲れているのか、動かない。指で角をつつけば押し返してくる。でも、それだけ。

もう一匹はいたって元気。だが、脱皮の時、何かあった。角が曲がっている。

どちらが幸せか、と考え出したとき、角が曲がったヤツが急に飛んで高みの梢に消えていった。その羽音に思わず、身をすくめる。






今日の一枚:公園の駐車場にいた。5時5分頃。

「うつせみ」のこと

2011-07-27 20:41:44 | 徒然に想う

先日の「うつせみ」って単語、辞書で調べると面白い。まず、うつせみ【現身】 。「この世の人。また、この世」のこと。字からしてわかる。だが、うつせみ【空蝉】 となると…。哲学的と言うか、なんというか。意味は「セミの抜け殻。または、セミ」だそうだ。

「空」なんだから脱け殻を思い浮かべる。いやいや、そうじゃない。大「空」にいる蝉だ。「空」はカラッポのことじゃない、なるほど。もちろん、空っぽにならなければ、空を飛び回れない。抜け殻と空を飛びまわれるセミは、同時に一つには存在しえない、別物だ。

円錐形は円形か三角形か。それは見方が違うだけ。その実一つの「円錐形」を指すから、どちらででもある。おそらく、二次元の生き物にはそのような属性を同時に合わせもつようなものは考えられないだろう。しかし、我々には一つの立体、実体を持つ。

同じことか…。脱け殻だろうが、セミだろうが、実は同じ一つの実体を指し示す。ところが、我々には違ったものにしか映らない。もし、二次元の生き物に対して三次元の我々のように、高次の生き物からしてみると、「空蝉」は一つなんじゃないだろうか。ちょっと迷惑な単語、でも素敵である。

 




今日の一枚:間もなくマンションというところの畑に咲いている、芙蓉(?) 目一杯近付いてマクロ撮影。5時半過ぎのこと。


朝、薄暗い

2011-07-26 12:11:19 | 徒然に想う
4時頃起き出すと、まだ夜の雰囲気。日の出時刻がだいたい45分頃だから、一頃と比べ20分も遅いわけで。

しばらくすると、あの青の時間帯が散歩を始める頃に訪れる。これで、ゆっくり寝ているわけにいかなくなる。星座はなにが見える? 人工衛星は?

ヒグラシたち、寝ぼけてる? どこかはっきりせんなぁ…。




今日の一枚:切り通しに向かう畑の中、4時35分頃。

うつせみ

2011-07-25 21:11:43 | 徒然に想う
こうやってぶら下がりゆっくり現世に出て来る。なんてきれいな緑なんだろう。まるでヒスイ。いつ見ても、何度見ても魅せられる。

この時、どうしても美しさの裏にどこか投げ遣りな態度を感じてしまう。顔立ちはいっぱしなんだが、羽根が丸まっている。これがキチンと伸びないと、せっかく外にでたのに全てが台無し。これからをかけた大切な時間帯なのに、緊迫感がまるでない。なんでこの世に現れなくてはならないのかとでも言いたげだ。

そういえば、先日、神社の階段に羽根が伸び切らぬ前に手足を滑らせたのがいた。もうキチンとセミの色をしていたから…。庵主の足音にジジッ、ジジッ、と反応し階段面を転がり回わるだけだった。

木々を飛び回るのと地面の上を回転するの、どちらが良いか、わからぬ。しかし、庵主がごときに未来を左右されてはたまったもんじゃないだろう。これからのつかの間の現世、飛び回る生活をせいぜい楽しんでよと、脅かさぬようカメラを近づけた。







今日の一枚:雑木林の中、ロープの向こうがカワセミの川。4時45分頃。

どこか違う夏

2011-07-24 10:10:03 | 徒然に想う

切り通しに向かう先の雑木林からヒグラシの輪唱が響く。公園に入れば耳を覆いたくなるほどの蝉時雨、のはずなんだ。どうしたんだろう、昨日が大暑なので夏も盛り、セミだってもっともっと鳴いていい。どうしたんだろう、まったく静か過ぎる。

去年をさかのぼってみると、同じ日「公園に入ると蝉がうるさい。切り通しのヒグラシたちのように輪唱してくれれば、趣があっていいが、こうもうるさいと耳をふさぎたくなる」などと書いている。写真もクヌギに枝に抜け殻が鈴なりになっているものを使っている。

カワセミの川のほとりを歩くと、二度、三度と驚かされる。柵に使われているロープや柵自体に脱皮して羽が乾くのを待っている蝉がぶら下がっている。わきを通ると、これ幸いに、ジジッと驚いて飛び出してく。驚かそうとしてるわけじゃないし、なんてことでもないんだが、結構、効く。

そういえば、まだこの夏、セミたちに驚かされていない。台風以降も涼しい日が続く。散歩に出かけた今朝6時前、Tシャツでは明らかに涼しかった。かと言え、盛夏といえる時期。考えてくないが、原発事故の影響、なんだろうか。いや、なにかで読んだことがある。周期があって、多い年少ない年があるという。その少ない年に違いない。そう思おう。昨日やっとアブラゼミが鳴いているのが確認できた。

 

 

 

今日の一枚:桑の葉を通してくる朝陽の美しいこと。遊水池から土手をちょっと歩いたところ、6時10分頃。


大暑の前日

2011-07-22 12:35:46 | 徒然に想う
どうも、らしくない。昨日、一昨日、涼しい。台風一過のすっきりした感じともちょっと違う。秋めいた涼しさ。なんてこと思っていたら、コスモスを見つけてしまった。

しかし、明日は大暑。暦の上でもっとも暑くなる頃合いが始まる。枝豆にビール、で、ウナギをいただいて精をつけるか。




今日の一枚:神社を出たところにイチゴのハウスがある。そのわきに畑。5時20分頃。

ごちそうさま!

2011-07-21 21:18:44 | 徒然に想う
あっ、大将の口が尖ってきた。

集中して来ると、いつでもそう。

そうなると、四、五人の卓なんてあっという間。その裁きかたたるや、格好良過ぎ。

で、なぜか、オカンが茶化し出す。挙げ句の果てに、夫婦漫才。

あハァぁ、お腹いっぱい!! ごちそうさまです!





今日の一枚:大将の雄姿。夜の8時過ぎ、おいしゅうございます。