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eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

本日の日経産業新聞に記事

2008-09-09 22:01:56 | Netlearning,Inc.
本日の日経産業新聞に、社内にたくさんあるパワーポイントからeラーニングを自動生成・配信するネットラーニングの新しいサービス「かんたんeラーニング」の記事が掲載されています。

このサービスは、多数の企業から強く望まれていたものです。

ネットラーニング社内でも、便利に利用されそうです。社内の各部署で自由にeラーニングコースをつくって、どんどん配信できます。ちょっとした社内研修用にすぐにつかえます。

利用料は、初期費用なしで、基本料金が月に5万円です。何コース作成しても、基本料金はかわりません。


ASPがなぜ必然か

2008-09-09 08:13:43 | eLearning
ネットラーニングは、2000年4月にサービスを開始したときから、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)でした。

コースのコンテンツをイントラネット型LMS用に販売するのではなく、ネットラーニングのサイトにインターネットでつないで学習していただく形です。コンテンツの販売でなく、受講料をいただきます。

2000年当時、まだインターネットは、ダイヤルアップで利用されていました。接続料金は、使用時間におうじて課金されました。したがって、インターネット型のeラーニングでも、ネットラーニングのようなつなぎっぱなしの学習は世界でもほとんどなく、大半はコンテンツをダウンロードして学習するものでした。

インターネットの接続料金が、定額でなかったときから、また、接続の速度が54Kや64Kの時代から、ネットラーニングは、接続したまま学習するASP型のeラーニングを提供してきたのです。まだ、そのような形のサービスを提供するには、環境がかなりきびしいときからです。

それには、理由があります。それは、わたしたちが、eラーニングを研修サービスとして提供するためです。1人ひとりの学習状況を正確に掌握して、人がサポートするためです。個別学習としてのeラーニングを提供するためです。

つまり、わたしたちネットラーニングのASPには、理由があるのです。必然性があるのです。

ただイントラ型をインターネット型にきりかえただけでは意味がありません。


きょう韓国へ

2008-09-08 12:48:19 | 海外のeラーニング
きょう、韓国へ行きます。

韓国のeラーニング会社、5,6社と懇談する予定です。ほとんどすべての有力な企業とコンタクトをとります。

海外のeラーニング会社から、おおくの刺激をうけることができます。楽しみです。

きょうの羽田は、昨日とうってかわって、おだやかな晴天です。




「被雷せず無事着陸できました」

2008-09-07 21:33:30 | 島の生活
羽田に着いた飛行機が、ゲートに停まると機長のアナウンスが流れました。「皆様のご協力で、被雷せず無事着陸できました」と。安堵の雰囲気がよく伝わってきました。40分以上遅れた到着です。

着陸のため車輪を出した直後から、飛行機は、雷雨のど真ん中を大きくゆれながら高度をさげていました。「着陸のため車輪をだしました。あと3分ほどで着陸いたします…」客室乗務員のあと3分の辛抱ですよというアナウンス。

それから30秒ほど、きわめて危険と思われる状況に突っ込んでいきました。数秒おきに夜空を真っ白にする稲光。左手窓の外に天地につながる光の柱。雷鳴が機内にも聞こえるのに1秒ほど。エンジン音をたかめて、加速する。着陸をやりなおすのかなとも思えました。このエリアからの脱出をいそいだのでしょう。周囲で落雷がつづくようす。

ながくおもわれた30秒ほどで落雷地帯を脱出しました。30秒あれば、4キロ近くは飛行します。おだやかな雨の羽田に着陸。

局地的な豪雨がつづけば、羽田でこのような経験をすることは予想していました。最近の五木寛之のエッセイにも、羽田到着が豪雨でおくれることが多いと書いてありました。

八丈島を出発して、ふと外を見ると三宅島の噴煙が見えました。まだ三宅島とはおかしいなと思ったときに、機長のアナウンス。雷雨で羽田に着陸できないので、管制塔から三宅島付近の待機を命じられているという。

30分ほど旋回を続けてから、羽田に向かいました。あちこちに入道雲。そのひとつには、連続的に稲光がみえます。しだいに高度を下げながらその入道雲に近づいていく・・・。

いままで、着陸の時にひどい雷にあったことが何回かあります。3つも空港があるニューヨークに着陸するときは、上空待機が何時間にもなり、待機している飛行機が500機というアナウンス。窓の外に雲霞のごとく飛行機がみえました。結局、いったん別の空港に着陸してから深夜にニューヨークに到着しました。

上海では、着陸態勢にはいったあと、はげしい稲光の直前で低空で旋回しながら上昇、1時間ほどたって着陸しました。

モスクワでは、何十本もある入道雲の間を縫うように右に左に旋回して、遠く近くみえる無数の稲光のなかを、低く飛んで着陸しました。

これから頻発する局地的な豪雨は、地上の交通機関だけでなく、飛行機にも大きな影響をあたえそうです。

羽田では、京急線が、蒲田付近の落雷で不通でした。

ところで、飛行機の被雷は、どの程度危険なのでしょうか。

(図は、気象庁のレーダーによる降雨状況です。)

eラーニング3回目の転機

2008-09-05 14:17:39 | eラーニング市場
日本のeラーニングは、3回目の大きな転機をむかえようとしています。

まず、2000年にeラーニング元年をむかえ、日本でも本格的なeラーニングが、企業向けにはじまりました。1998年創業のネットラーニングも、この2000年4月からサービスを開始しています。

まったく新しく登場したeラーニングの市場は、日本では長い導入期を経験することになります。

2004年の夏ごろから、市場は、成長期に入り始めます。われわれは、その瞬間に転機をとらえ、成長期にみあった企業戦略にいちはやくきりかえました。一般的に転機として認識され始めたのは、2005年夏ごろからです。

いま、日本のeラーニングは、3回目の大きな転機にさしかかっています。力をつけてきたeラーニング市場が、産業としてもさまざまな立場から大きく注目され始めました。その時期にかさなったSaaSは、eラーニング市場を大きく転回させ、いっそうダイナミックな発展へと導きつつあります。

転機のたびに、競合や競争関係が大きくかわってきましたが、今回も大きな再編をともないそうです。SaaS型LMSが一般化すれば、イントラ型LMSの時代は終息します。大規模なeラーニング活用の事例もめざましくふえるでしょう。

いま、競争関係の大きな変動はさけられません。ネットラーニングは、それに見合った競争戦略へ転換します。

以下、以前のブログです。ごらんいただくと、いま3回目の転機が次第に明確になってくることをご理解いただけると思います。3回目の転機は、いま、はじまりつつあります。


転機にあるeラーニング市場 2005年9月12日
 このころには、だれにも転機が見えています。
eラーニング市場の将来 2004年11月28日
 このなかで、わたしは、こう述べています。「市場の急速な拡大は、いまはじまったと思う。」2004年夏に転機がはじまっています。







「宇宙最大の冗談」にちがいない

2008-09-05 10:51:29 | 読書/新聞/映画など
哲学者サールは仰天しました。「これは、宇宙最大の冗談にちがいない!」

リベット博士の意識についての実験の結果はそれほど衝撃的でした。カリフォルニア大学サンフランシスコ校のリベット博士は、ながく人の「意識」や「意図」に関心をもち研究するなかで、おもしろい実験をしました。

実験では、「意識」が指を動かそうと「意図」する指令と、指の筋肉を動かす準備指令のタイミングをくらべたものです。

なんと、結果は、「意図」する前に無意識の準備指令がでていたのです。「意図」した時間よりも0.35秒早く。実際に指が動いたのは、「意図」した時刻の0.2秒あとだったそうです。「意図」がすべてのスタートではなかった!!

「意図」する前に準備指令がでる0.35秒は、ひとが全力で走れば2,3メートルもすすむけっこう長い時間です。

心が動かそうと思うのがすべてのはじまりではなく、それより前に、無意識下の脳で、準備がはじめられているということがわかりました。

この本で紹介されている実験が衝撃的だったのは、意識や意図が行動を支配していると考えられたことが覆されたことなのでしょう。意識や意図をこえる何かに、意識や意図もコントロールされていることがわかってしまった。

人体やこころの不思議のひとつです。

前野隆司著 『脳はなぜ「心」を作ったのか』 筑摩書房、2004年11月15日、1900円+税

ロボット学者の人のこころや意識、感情などについての興味深い研究です。学ぶということについても、多くの考えるヒントがあります。また、錯覚の仕組みなどをふくめて、人体の巧妙な仕組みにおどろくばかりです。

ロボット研究家にとっても、学ぶプロセスの解明は大きな関心の対象でしょう。


受講生の伸びが加速

2008-09-04 19:28:56 | Netlearning,Inc.
ネットラーニングが提供するeラーニングの受講生の伸びが加速しています。

最初の1人から、受講生が100万人に達するまで、実に69か月かかりました。5年と9か月です。そこから100万人ふえて200万人になるまでが、22か月です。1年と10か月でした。

最近150万人から250万人まで100万人増えるのにかかったのは、17か月です。

おそらく、これから100万人受講生がふえるのに、1年はかからないでしょう。

eラーニングの普及がはげしく拡大していることを実感します。


フィードバック誤差学習

2008-09-04 09:20:13 | 学習と教育
学習プロセスのなかで、「フィードバック誤差学習」は重要な学習方法のひとつです。

なにかを練習するときに、しだいにうまくなっていくプロセスでも、フィードバック誤差学習をつみかさねる。

失敗をくりかえし、誤りを修正していく。eラーニングでいえば、確認テストで自分の理解が間違っていたり、不十分であったり、身についていなかったりしている部分を修正していく。学習プロセスにおいて、「確認テスト」は、きわめて重要な役割をはたしており、必須のものです。

フィードバックの場合、「即時確認の原則」も重要です。ペーパーの教材をつかった学習などにくらべて、eラーニングでは、ただちに採点結果とまちがいのポイントなどが指摘される「即時確認の原則」がしっかり活用されています。

確認テストについては、「確認テストとeラーニング設計」もあわせてご覧ください。


「学習意欲」、本能かかわる脳中枢に

2008-09-03 20:55:27 | 学習と教育
「人は達成感があると、学習意欲がわく。この心の動きは脳のどこで生まれるのか。・・・より原始的な本能にかかわる脳の奥深くの線条体という場所だった。」という。

 朝日新聞によると、大阪市大と生理学研究所(愛知県岡崎市)の研究グループの成果で、3日から沖縄県名護市で始まった国際疲労学会で発表される。

学習意欲は本能的なもの、達成感と深く結び付いている、ということは、われわれも実感するところであり、学習システムの工夫に役立てることができる。