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eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

SaaS型LMSのメリット

2008-09-03 09:40:11 | SaaS+型LMS
eラーニングを実施するにあたって、急速にSaaS 型LMSへの関心がたかまっています。

一般的なそのメリットを簡単にみてみましょう。

SaaS型LMSのメリットは、
まず第一に、コストが低いことです。利用料だけ支払うので初期費用も必要ありません。イントラ型の半額という試算もあります。
第二に、技術部門のサポートやさまざまな面倒な作業がないことです。バックアップやセキュリティなども万全です。
第三に、小規模のイントラ型LMSにくらべて機能が豊富なことです。コース制作・配信・運用・管理にいたるまで豊富です。また、課金システムなども整備されています。たとえば、制作システムをみましても、オーサリングツールも、使いやすいユーザ用と効率的なプロ用が用意されていることがおおいので、うまくつかいわけもできます。
第四に、全国や世界にちらばる拠点にたいして、多国語による大規模な配信機能があります。
第五に、運用のアウトソーシングができることです。とくに、学習者の登録から学習促進、支援などのほか、学習状況の分析総括もアウトソーシングできます。電話によるサポートを実施しているところもあります。
第六に、売り切りが一般的なイントラ型にくらべて、カスタマイズが柔軟にできることです。自分用に個別設定できるオプションが大量に用意されている場合が多いので、自由に自社用の設定をできます。また、存在しない機能でも、ユーザの希望により柔軟に開発されることが多いのは、顧客にとってはありがたいことでしょう。
第七に、携帯からパソコンなどにいたるまで、eラーニングが統合管理されていることです。
第八に、ビジネス用の機能を装備している場合も多いので、eラーニングビジネスをおこなう企業にとって便利なことです。一般的なイントラ型の場合、ユーザ用のLMSであり、ビジネス用の機能や設計になっていません。

とくに、第五で指摘した人によるサポートがつくSaaSを、わたしたちは、「SaaS+」と呼んでいます。SaaS+型のLMSを提供していきます。





死なない生物がいる

2008-09-03 07:03:47 | 読書/新聞/映画など
生物は死ぬものだとばかり思っていました。死なない生物がいることに気がつかなかったとは。

生物は、単細胞から多細胞へ進化しました。

単細胞生物は、分裂することにより、自己を複製しふえる。そこに、死ぬというシステムは組み込まれていません。多細胞生物は、生殖があってこどもが生まれてくる。そこに個体の死がプログラムされている。

単細胞生物が分裂により自己を複製するとき、もとの自己と微妙なちがいもあり、多様性が確保されている。

細胞が複数になったとき、それぞれの細胞に役割がうまれました。他の存在を前提とする。単数と複数というちがいが、繁殖の違いにも、死ぬか死なないかという単体のありかたのちがいにもなっています。量が質のちがいとなる。

舟木亨著『進化論の五つの謎』ちくま新書、2008年7月10日、780円+税

組織とは何かを考えさせられる面もあります。

死なないかもしれないということで、人は、クーロンという自己複製に微妙な関心をもっているのかもしれません。

それにしても、進化論にもとづけば、先祖を代々さかのぼっていけば、人間でなくなり、海の中の生物になり、さらに、地球上にたったいちどだけ発生した最初の単細胞にいきつくまで命がつながっている不思議があります。すべての生物の命がつながっています。




コストダウンの武器であるeラーニング

2008-09-02 13:23:19 | eラーニング市場
企業の教育研修費は、このところ順調に伸びてきました。

しかし、今年にはいって、伸びが減速しています。2004年ごろから伸びが目立って、高い年には8%にもなっていたのが、今年度の伸びは1.2%(矢野経済研究所)とみられています。

eラーニングは、集合研修にくらべて、大幅にコストを抑えることができることも特徴のひとつです。一般的には、集合研修と同等の研修をeラーニングで実施して、同等以上の研修成果をあげるためのコストは、ほぼ集合研修の四分の一といわれてきました。

多くのユーザから四分の一程度と報告されているので、ほぼそのあたりとみてよいでしょう。

したがって、企業は、同額の研修費をつかって集合研修をeラーニングに切り替える場合、これまで以上に研修を拡大できます。社内に強くある研修の要望に、積極的にこたえることができます。

コストダウンの有力な武器としても、eラーニングが大いに役立ちます。




大垣行き夜行列車

2008-09-01 13:52:44 | 旅行
「東京―大垣駅(岐阜県)間を結び、かつて「大垣夜行」と呼ばれたJRの夜行快速「ムーンライトながら」の毎夜運行が今年度末で終わる可能性が強まっている。」という報道がありました。

1960年代のはじめのころ、東京発夜11時30分の大阪行き各駅停車がありました。京都まで帰省のときは、300円の急行券を節約するために、この列車にのりました。9時間ほどかかって、翌朝京都に到着します。各駅停車といっても、深夜の無人の駅は通過しながら、ゆっくりゆっくり走り続けます。乗車券は、700円でした。

年末は、毎年、この列車が超満員になります。しかし、その超満員の日が、12月30日であったり29日であったり、微妙に変動するので、みんな満員をさけようとかけをします。

この列車の廃止は、われわれ学生とってはショックでした。「68年10月のダイヤ改定で廃止される方向になると、存続を望む声がわき起こり、当時の石田礼助国鉄総裁の決断で、・・・残った。」と報道されています。

そうです、大垣どまりの各駅停車に、大垣始発の大阪行きが接続することになったのです。その結果、東京から京都まで、夜行をのりついでいくことができました。東京駅出発は、同じ夜11時半でした。変わったのは、列車から電車になったことです。電気機関車にけん引された昔ながらの列車が、普通のボックス席の電車になってしまいました。夜行列車にはみえません。列車は、蒸気機関車にけん引されていたときからのものでした。出発の時に、ガタンとゆれて動き始めます。

60年代初めに田んぼの中にクイを打たれた新幹線予定地が東海道線からみえていました。64年の東京オリンピックの前に開通しています。大垣行き夜行電車が走るころは新幹線もあったのですが、われわれ学生は、いままでどおり夜行列車ののりつぎでした。急行券300円よりもっと高額な新幹線代を節約できました。

その大垣行き夜行列車が、いよいよ廃止されるのですね。