eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

メルマガ購読ありがとうございます

2005-04-28 16:54:30 | Netlearning,Inc.
4月から、毎月1日に個人のメルマガを発行し始めました。ネットラーニングのホームページ上などから申し込みをいただけますが、思わぬ多数の購読をいただき、ありがとうございます。

もし、関心がある方は、以下から申し込んでいただくことができます。

http://www.netlearning.co.jp/hojin/mailmag/index.html

1回目は、「eラーニングについて」
2回目は、「eラーニング普及の歴史」の予定です。

eLCの理事選挙

2005-04-27 13:16:54 | イーラーニングコンソーシアム
イーラーニングコンソーシアムの新年度理事会がスタートする。NPO法人としてのコンソーシアムは、運営の透明性が問われる。その一番のポイントは、執行部の選出だろう。

理事会は、選挙で選出されるのか?いつのまにか、誰かが任命するのか?

「推薦委員会」などの形をとっても、選挙でない任命は、NPOの理念に反するのはあきらかだから、当然、選挙ということになるのだろうが、その選挙を、透明な形で準備しなければならないと思う。

執行機関の選出方法は、その後の全部の活動の基本的なありかたをきめてしまう。eLCの再出発にあたり、今回の理事選挙は、大変重要な意味をもっている。

中国のeラーニング

2005-04-26 15:44:09 | eLearning
中国のeラーニングは、はげしく急成長するとみてまちがいはないと思います。携帯電話が、3億台もつかわれている国です。

インターネットの普及について、日・中・韓をくらべますと、普及率では、人口の61%の韓国がナンバーワンです。中国は、たったの6%でしかありません。日本は、48%です。

このインターネットの普及を人口数で見た場合、ようすはまったくちがいます。中国7,000万人、日本6,100万人、韓国2,900万人。たった6%の普及率の中国のインターネット人口は、すでに、韓国の2倍をこえている。(2003年のデータ)韓国は、これ以上にはあまりのびません。中国は、この何倍にも急速に拡大していきます。現在以上に、将来がまったくちがうことに、注目すべきでしょう。

中国のeラーニングをみていると、米国の焼き直しにとどまっている印象です。日本でもそうですが、米国のまねをしたeラーニングは成功していない。日本では日本的なeラーニング、中国でも中国独自のeラーニングを、つくりだし普及させることができるかどうか。

日・中・韓のeラーニングがそれぞれどのように発展していくのか。あるいは、お互いにどのように協力していくのか。
交流がひろがっていくでしょう。

コースウエアとコンテンツと

2005-04-26 15:21:07 | Netlearning,Inc.
コースを表現する言葉に、コンテンツ、コース、コースウエアなどがあります。わたしたちは、コンテンツという言葉は、ほとんどつかいません。教育用にとどまらない広い意味でつかわれている一般用語だからです。

チュータの指導など学習のプロセスをふくんでいるという意味で、ネットラーニングでは、「コースウエア」という言葉を積極的につかうようにしています。

なお、この「コースウエア」は、ネットラーニングの登録商標にもなっています。

431キロのリニアカー

2005-04-24 21:34:35 | Netlearning,Inc.
上海から、もどりました。

市内から空港まで、リニアモーターカーに乗りました。33キロを、たった6分あまりで走ります。3分ほど加速をつづけ、最高速度は時速431キロ。ほんのわずかの間最高速度で走ったあと、3分ほど減速をして到着です。

モノレールのような高架を走るのですが、まだ、そのあまりの速さになれることができません。通路の両側に3列ずつ座席があり、車両は7,8両ほどの連結です。ほぼ、満員でした。少しゆれます。

もう少し距離があって、たとえば、100キロを15分ほどで走ったりできれば、すごい交通機関ですね。

中国にいます

2005-04-22 15:02:49 | Netlearning,Inc.
中国訪問は、2004年の秋以来です。

中国にくるたびに、変化の早さにおどろいています。携帯電話は、あたりまえのようにみんなが使っています。ドコモショップのような店にはいると、まったく同じようにカウンターがずらりとならび、客で満席です。スターバックスも、席をさがすのに苦労するほど。

ホテルでのインターネット環境も申し分ない。高速LAN接続や無線LAN接続も簡単にできます。

eラーニングの会社は、すでに数百社。ネットで検索するだけでも、無数のコースリストがでてきます。

きょうの新聞をみると、世界第二位の石油輸入国である中国の3月の輸入が、23%も伸びたそうです。世界的なガソリンの値上がりなど、中国経済が世界経済にさまざまなインパクトをあたえはじめています。

反日の緊迫感はありません。街中には、日本料理店をはじめ日本関係の店や看板がたくさんありますが、いずれも、なんの変化もなく日常的な風景です。

オーマイニュース

2005-04-19 13:10:13 | Internet and mobile
韓国のインターネット新聞「オーマイニュース」が、メディアとして大きな影響力をもちはじめています。
「市民みんなが記者」のキャッチフレーズのもとに、1999年12月21日創刊準備第一号が発刊されました。

現在、常勤スタッフ60名、登録した市民記者3万6000名で、世界でもっとも成功したインターネット新聞として注目を集めています。毎日、200件以上の記事が配信され、韓国の政治や社会に大きなインパクトを与えている。

メディアが、劇的にかわろうとしています。読者も参加する。

時間があれば、以下の本を読んでいただければよくわかります。

タイトル:「オーマイニュースの挑戦」
著者:呉連金高
出版社:太田出版
発行日:2005年4月23日
定価:1,800円+税

今週、中国に

2005-04-18 17:50:57 | Netlearning,Inc.
今週、中国に行ってきます。

中国には、30年前に行ってから、何度も行きました。その間、おどろくほど変わっている。資本主義中国のパワーは、目を見張るものがあります。

すでに、日中貿易は、日米貿易を上回りました。日本が買ってもらうほうが多いお客様です。貿易の規模で、中国は、世界第二の大国になっています。中国にある日系企業で働く社員も500万人という大変な規模のようです。

1945年にいたるまで、中国に侵入した日本軍が何をしたか。事実をしっかりみきわめ、正しければ正しいと主張し、謝るべきなら心から謝罪する。事実がなかったことにしてはいけない。

戦後すぐに、西ドイツは軍事侵略を謝罪し、周辺の国々から受け入れられました。その謝罪の演説は感動と尊敬をよび、まわりの国々と友好関係をきずくことができました。むしろ、東ドイツの謝罪が、1990年代までおこなわれなかったことは、社会主義が本物でなかったっことを象徴的に示しています。

周辺の国々とどのような関係をきずいていくのかは、日本自身の選択です。

eラーニングは、「遠隔教育」か

2005-04-15 12:37:43 | eLearning
新聞などで、「eラーニング(遠隔教育)」と書かれているのをみることがあります。eラーニング=遠隔教育という見方は、ひろく存在するようです。

同志社大学の米国人の教授と、ある委員会で同席します。その教授が、散歩しながらの帰り道に感動したようにこう言われました。「岸田さん、eラーニングは、遠隔教育ではなかったのですね!」もちろんそうですよ。「わたし、米国の大学でeラーニングがフルに活用されているのを見て、はじめてわかりました。」

その教授は、最近米国への出張から帰られたばかりでした。eラーニングの重要な会議に出席されたのです。

「その大学では、すでに授業の40%がeラーニングになっています。学生は、そのeラーニングを大学の構内で受講したりしています。大学の中にいるのだから、遠隔教育ではありません。教室の授業とeラーニングが、それぞれのよさをいかして活用されています。」

そうですね。eラーニングの一番の特徴は、個別教育であることですから。教室とまったく違う教育です。どこでもできるということは本質ではないのです。大学が、その2つの教育方法をうまく組み合わせているのですね。

「岸田さん、eラーニングの力が、わかってきました!」

この米国人の教授は、日本語の達人です。上記の会話は、当然ながら?日本語で進行しました。お寺の境内をぬけて、散歩をかねた近道でした。


教育訓練給付金

2005-04-11 13:05:12 | eLearning
教育訓練給付金の対象となっている講座を受講すると、雇用保険に3年以上加入していれば、受講料の40%最大20万円がもどってきます。この指定を受けている講座は、1万1000にもなります。

しかし、残念ながら、いままでにeラーニングで指定を受けた講座はありません。ホームページで指定をうけているように表示されている例もありますが、担当省庁の担当官に問い合わせたところでは、その講座をふくめて、eラーニングでの指定はないという返答です。(なお、そのホームページの会社に問い合わせたところでは、「指定をうけている」という返答です。)

わたしたちネットラーニングをふくめて、多くのeラーニング会社が、指定をもとめて、なんども申請をしてきました。毎回却下される理由として、「なりかわり受講ができるから」ということがあげられています。しかし、紙の通信教育で指定されている講座がたくさんあることから、この理由には矛盾があります。ほとんど、「前例がないから」だということでしょう。

2003年度に給付をうけた人数は、46万9,829名。給付総額は、898億円。たいへん大きな規模です。

わたしどもの会社でも、毎回、申請をくりかえしてきました。eラーニング各社の社長とお話をしていて、この教育訓練給付金が話題になることがよくあります。わたしたち以上に、eラーニングがひろく認知されるように、申請し努力されている会社もたくさんあります。

この秋の10月認可の分の申請は、これからです。多数のeラーニング会社のコースが指定されることを願ってやみません。