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eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

「被雷せず無事着陸できました」

2008-09-07 21:33:30 | 島の生活
羽田に着いた飛行機が、ゲートに停まると機長のアナウンスが流れました。「皆様のご協力で、被雷せず無事着陸できました」と。安堵の雰囲気がよく伝わってきました。40分以上遅れた到着です。

着陸のため車輪を出した直後から、飛行機は、雷雨のど真ん中を大きくゆれながら高度をさげていました。「着陸のため車輪をだしました。あと3分ほどで着陸いたします…」客室乗務員のあと3分の辛抱ですよというアナウンス。

それから30秒ほど、きわめて危険と思われる状況に突っ込んでいきました。数秒おきに夜空を真っ白にする稲光。左手窓の外に天地につながる光の柱。雷鳴が機内にも聞こえるのに1秒ほど。エンジン音をたかめて、加速する。着陸をやりなおすのかなとも思えました。このエリアからの脱出をいそいだのでしょう。周囲で落雷がつづくようす。

ながくおもわれた30秒ほどで落雷地帯を脱出しました。30秒あれば、4キロ近くは飛行します。おだやかな雨の羽田に着陸。

局地的な豪雨がつづけば、羽田でこのような経験をすることは予想していました。最近の五木寛之のエッセイにも、羽田到着が豪雨でおくれることが多いと書いてありました。

八丈島を出発して、ふと外を見ると三宅島の噴煙が見えました。まだ三宅島とはおかしいなと思ったときに、機長のアナウンス。雷雨で羽田に着陸できないので、管制塔から三宅島付近の待機を命じられているという。

30分ほど旋回を続けてから、羽田に向かいました。あちこちに入道雲。そのひとつには、連続的に稲光がみえます。しだいに高度を下げながらその入道雲に近づいていく・・・。

いままで、着陸の時にひどい雷にあったことが何回かあります。3つも空港があるニューヨークに着陸するときは、上空待機が何時間にもなり、待機している飛行機が500機というアナウンス。窓の外に雲霞のごとく飛行機がみえました。結局、いったん別の空港に着陸してから深夜にニューヨークに到着しました。

上海では、着陸態勢にはいったあと、はげしい稲光の直前で低空で旋回しながら上昇、1時間ほどたって着陸しました。

モスクワでは、何十本もある入道雲の間を縫うように右に左に旋回して、遠く近くみえる無数の稲光のなかを、低く飛んで着陸しました。

これから頻発する局地的な豪雨は、地上の交通機関だけでなく、飛行機にも大きな影響をあたえそうです。

羽田では、京急線が、蒲田付近の落雷で不通でした。

ところで、飛行機の被雷は、どの程度危険なのでしょうか。

(図は、気象庁のレーダーによる降雨状況です。)