eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

労働力調査統計

2008-09-30 10:26:03 | 読書/新聞/映画など
以下、総理府統計局の発表から。

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・労働力調査 平成20年8月分(基本集計)
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 ○ 8月の完全失業率は季節調整値で4.2%となり,前月に比べ0.2ポイント上昇
   ・男性は4.3%と,前月に比べ0.3ポイント上昇
   ・女性は3.9%と,前月と同率


 ○ 8月の就業者数は6405万人と1年前に比べ41万人減少
   完全失業者数は272万人と1年前に比べ23万人増加
   ・就業者数は7か月連続の減少,完全失業者数は5か月連続の増加
   ・雇用者数は1年前に比べ1万人増加,3か月ぶりの増加


   (主な産業別就業者数の1年間の増減数)
     建設業……………………   536万人と,13万人減少
     製造業……………………  1161万人と,10万人減少
     卸売・小売業……………  1099万人と,22万人減少
     医療,福祉………………   591万人と,18万人増加
     サービス業………………   950万人と,21万人増加


   (求職理由別完全失業者数及び1年間の増減数)
     定年等……………………   26万人と,4万人増加
     勤め先都合………………   63万人と,10万人増加
     自己都合…………………  107万人と,10万人増加
     学卒未就職………………   13万人と,4万人増加
     新たに収入が必要………   34万人と,2万人減少
     その他……………………   26万人と,1万人減少


  ・詳しい調査結果
    http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/index.htm



『大往生の島』

2008-09-29 23:20:13 | 読書/新聞/映画など
佐野眞一著『大往生の島』文芸春秋、1997年12月20日、1429円+税

刊行直後に読んでから、10年ぶりに再読しました。

宮本常一や歴史家の奈良本辰也がうまれ育った周防大島に隣接する小さな島=沖家室のルポです。

70歳代は青年団という高齢化率日本一の島。漁師の島。河野水軍・村上海賊末裔の島。「滅びゆく島」としてテレビに取り上げられた島。ハワイ移民の島。そして大往生の島。

1997年の沖家室島の高齢化率は、じつに71.1%。179世帯263人。

しかし、多くは1人暮しのお年寄りたちが、助け合って生き生きと生きている。「第一次産業がもつ労働の強さ」でもある。給料とりの定年がないのだ。自立している。強さの背景には、82%の人が島外で働いた経験を持っていることにもよる。一般世帯にしめる高齢者の一人ぐらしが42.8%にもなる。

島には、ほとんど貧富の差がなく、助け合いの精神が強い。

この沖家室は、かつて1861年ごろには、2,900人をこえる人口をもっていた。漁師たちは、2人乗りの船で長崎の五島列島まででかけ、壱岐・対馬に分村もつくった。1人乗りの小舟で、朝鮮・中国沿岸、はてはインド洋にまででかけて十数年後に帰ってきた漁師もいたという。

ハワイなどの移民には、481名が出かけ、島民の実に12%にもなった。


1955年に1,496人であった沖家室島の人口は、急速に減少し、1966年に中学、1988年には小学校も閉校となった。

この島の老人医療費は、平均を大きく下回る。300人に満たないこの島も、お盆のときには3,000人をこえる里帰りで沈みそうになる。出身者のアンケートでは、6割の人がUターンの時期を明確にしているという。

80歳以上でないと老人会に入れてもらえないというこの島。最初にこの本を読んだとき、10年後に訪問したいと思った。いま、その10年がたちました。

最初にこの本を読んだのは、親しい友人が亡くなった直後です。かれが、この沖家室島で生まれ育ったことを知ったのは、かれがガンで亡くなってからでした。


第三期eラーニングの背景に大手100%の普及率

2008-09-29 12:55:23 | eラーニング市場
eラーニングは、第三期にむけて大きな転換点を迎えています。

2000年のeラーニング元年にはじまった導入期、2005年からの成長期、そして、2009年からの飛躍期。

2005年の成長期への転機は、じつは2004年の夏ごろにはじまっていますが、だれの目にも転機としてみえるようになったのは、2005年の夏ごろです。今回の転機も、だれの目にも転機とわかるようになるのは、2009年の夏ごろです。したがって、2009年を転機の年としてもかまいません。

この転機をもたらしている背景の一つは、大手・中堅企業でeラーニングの普及率がほぼ100%になったことです。各企業にとって、うまくいったeラーニングをさらに多面的に活用するための課題がたくさんあります。

背景のもうひとつは、SaaSの普及です。だれでも、かんたんに多機能なLMSを低価格で自由につかえるようになります。

さらに、SNSとLMSが統合されたネットワーク・ラーニングや、モバイルを駆使したeラーニングなども、今回の転機の背景にあります。

eラーニングの新しい巨大なうねりがはじまります。

転機には、これまでとおなじ営業やおなじ商品を提供している企業は、とりのこされます。売上が落ちる。転機を的確にとらえ、ユーザがかかえる課題を解決する商品を提供する企業が飛躍します。転機には、ある企業にとって市場は縮小し、ある企業にとっては、飛躍的に市場が拡大します。



ドラゴン・フルーツ食べました

2008-09-28 21:12:13 | 島の生活
朝6時すぎに中之郷の朝市に行きました。わが家から車で15分ほど。

明日葉のつくだ煮や鉢植えのランのほか、八丈島産のドラゴン・フルーツなどを買って帰りました。

きょうの八丈島は、午前中は雲が低く、風が強くふいていました。日差しがなかったので、午前中は草取り。

ドラゴン・フルーツは、実の中身が赤いものと白いものがあります。好きずきかもしれませんが、おいしい。


6つの連続セミナー

2008-09-26 15:41:26 | Netlearning,Inc.
以下、ネットラーニングが提供する連続セミナーです。

 
[1] 知らなかったではすまない! インサイダー取引防止教育
   

[2] 効果的な環境・CSR全社員教育の事例紹介
    ~キヤノンマーケティングジャパン様、大手家電メーカ様、その他~

   

[3] eラーニングを活用した内部統制の取組みを全社員に浸透させる
   効果的な教育方法

   

[4] 先進企業に学ぶ!持続可能なコンプライアンス教育のポイント
    ~600社の事例を通じて~

   

[5] 事例で見る「リクルーター教育」出張セミナー
   

[6] 職場復帰支援プログラム ~wiwiw(ウィウィ)サービスのご紹介~



  

eラーニングは教育をどうかえたのか

2008-09-26 09:12:26 | eLearning
eラーニングは、教育をどうかえたのでしょうか?

わたしは、人類の教育の歴史のなかで、もっとも大きな転換のひとつを、eラーニングがもたらしていると考えています。

いうまでもなく、eラーニングは、本格的な個別教育を実現するからです。

産業社会になって、大規模に集合教育が実施されるようになりましたが、ネット時代のいま、教育に大きなパラダイム転換がはじまっています。

これまでに何度か述べてきましたように、個別教育では、教育効果がまったくちがいます。また、教育効果の測定も可能になります。教育の活用のされ方もちがいます。

ラーニング・デザインは、学習履歴の活用をふくめて、この個別教育を最大限に実現することが重要です。




『ソロスは警告する』

2008-09-25 13:04:22 | 読書/新聞/映画など
アメリカで今年7月に出版された本です。

日本語版は、9月1日に刊行されている。
ジョージ・ソロス著『ソロスは警告する』講談社、2008年9月1日、1600円+税

現在のきわめて深刻な金融危機がおきる前に出版されています。しかし、現在起きていることを、的確に予測している。そして、おきていることの意味も正確にとらえています。

「1929年の大恐慌以来最悪の状態が訪れ、ドルを国際基軸通貨とした信用膨張の時代が終焉を迎えようとしているのだ。」

「市場原理主義の誤りが余すところなく暴露されてしまった今回の危機は、歴史の大きな転換点とならざるをえないだろう。」

「このような危機が発生することは何年も前から見当がついていた。」

「成長が再開されるまでに要する時間は、従来よりもずっと長くなるだろう。」

「中国は現在の金融危機とその後に続く不況にもかかわらず大成功を収めて、相当な経済強国となるはずだ。」

「投資家の目で見ると、インドは中国以上に魅力的だ。」

「マネタリズムは、誤った教義である。」

「グリーンスパンが市場原理主義者だったために、・・・・」

「真のサブプライム地獄は、2年後に訪れる」

「今ほど新しいパラダイムが必要とされる時代はないであろう。」

「アメリカが覇権を握った”支配大国”として、そして米ドルを主たる国際通貨、準備通貨として成り立っていた相対的な安定の時代が終わりかかっているのだ。」

「現在の社会制度にはとてつもない矛盾がある」

「アメリカ経済は加速度的に衰退しそうである。」

「ほぼ恐慌寸前」(2008年7月)

「人類には、どのような政治体制がのぞましいのだろうか。」

「わたしは、答えが知りたい。」

伝説の投資家、ジョージ・ソロスの最新作です。


グーグル携帯

2008-09-25 09:18:08 | eLearning
23日、グーグルが、独自開発のOS「アンドロイド」を搭載した携帯電話を発表しました。

iPhone とならび、いよいよ、モバイル・インターネットの時代の始まりです。

eラーニングにおけるモバイルの本格的な活用が、いよいよはじまります。

これまでも、eラーニングで携帯電話はさまざまに活用されてきましたが、これから、いよいよです。LMSにしっかり組み込まれて活用されるでしょう。




環境教育事例紹介セミナー

2008-09-24 13:45:04 | eLearning
『効果的な環境教育の事例紹介』セミナー
   ~ 日本コカ・コーラ社の環境マネジメントシステムとその取組み ~
   【詳細】 http://www.netlearning.co.jp/hojin/seminar/index.asp
  
近年、企業においては、社員への環境配慮を促す環境教育が実施されています。
その一方で、大手企業においては、環境への対策を営業戦略に位置付けて活用する企業が増えています。
本セミナーでは、日本コカ・コーラ社の事例をご紹介し、環境教育の動きと、それに対応したe-ラーニング活用術について紹介します。
また社員への具体的な教育事例について様々な視点からご紹介いたしますのでぜひご関心のある皆様のご参加をお待ちしております。

■開催日時:  10月9日(木) 13:30~16:30(受付開始 13:15~ )

■場所: 新宿ファーストウェスト3階会議室(AB)
       【地図】 http://www.first-west.jp/map.html

■定員: 100名  *先着順

■参加費: 無料

■ゲスト講演: 日本コカ・コーラ株式会社
          広報・パブリックアフェアーズ本部
           環境パフォーマンスマネジメントグループ
           部長  高杉 洪太 氏

■内容: ・日本コカ・コーラにおける環境マネジメントシステムへの取組みと社員教育
・環境マネジメントの取組み
・社員教育とグループ各社への展開
・eラーニングコースデモ

■お申込方法: 下記リンクよりお申込ください。
           http://www.netlearning.co.jp/hojin/seminar/ad_44.asp
 
■お問合せ: seminar@netlearning.co.jp (セミナー事務局 小野寺)



中国の大学のeラーニング

2008-09-24 12:59:00 | 海外のeラーニング
ごく概略の数字をみてみましょう。

中国のオンライン大学が最初に設立されたのは、1999年で4大学でした。

2003年にむけて、トップ100大学のうち68校が、オンライン校を設立し、急速に拡大しました。この背景には、急速な経済成長にみあう学生数を確保するという緊急の課題がありました。

その結果、2003年のオンラインの学生は230万人に達し、授業料の総額は17億元にもなりました。

しかし、その結果、質のよくない学生も入学させて、オンライン大学の評判が悪化。2004年以降、当局は、新しいオンライン大学の認可を認めていません。