eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

新生銀行がCLOを導入

2006-03-31 18:46:07 | 企業研修
きょうの日経新聞が、新生銀行の CLO 導入を報道している。

新生銀行は、4月1日から、人材育成の最高責任者 CLO を新設する。日本では、まだめずらしいから記事になる。

米国では、役員クラスのなかに CLO をおく会社が多い。企業の戦略実現のためには、人材育成が不可欠であるからである。 

日本でも、ソニーなどがすでに CLO 導入している。教育研修がコストではなく、戦略実現のための積極的な投資であると考えられ始めていることの反映でもあるだろう。

米国の状況をみていると、企業が教育研修を戦略的に位置づけ始めたのと、eラーニングの普及とが同じ流れのなかにあることがうかがえる。

技術基盤の大きな変化

2006-03-30 10:26:09 | eLearning
ネットラーニングのLMSは、1999年9月に開発を開始し、2000年4月から運用をしています。いまでは、常時数十万人が学習する巨大で多機能なLMSに発展しています。

当時としては最新の技術をもちいて、すべてXMLでコースウエアを制作し、常時接続でeラーニングを学習する仕組みをスタートさせました。見えないところでも、多くの最新技術を駆使してきました。

しかし、技術基盤の大きな変化もおきています。

対応させるために、3月25日と4月1日にほぼ全日サーバーを停止し、大規模な更新を実施中です。
受講生の方々には、大変ご迷惑をおかけしておりますが、サービスの大幅な向上のためにご理解をお願いいたします。

今後、Web2.0 といわれる時代に積極的に対応していくためにも、いっそう高度の技術力を確保し、新しいコンセプトのコースウエアとLMSを提供してまいります。

ウェブ進化論

2006-03-29 11:15:08 | Internet and mobile
梅田望夫さんの「ウェブ進化論」を、社員の学習指定図書にしています。

Web2.0 といわれる新しい時代を概観するのには適した書籍です。ビジネスの将来を考える上で、ヒントも多い。すばらしい本だと思う。

ただ、この本は、視野をネットの中だけにむけているので、産業全体でこれからおきる巨大な変化については触れていない。

インターネットは、もともと、ネット連合といえる。「インター」ネットなのです。
国家を前提にした「インター」ナショナルのように、配下にネットをもったサーバーをつなぐ「インター」ネットです。

しかし、ネットが家庭にまで浸透し、個人の常時接続にいたったとき、「インターネット」は、「The Net」 に本質をかえます。今度は、その末端の個人が発信者にかわり、世界単一のネットに逆流し、主役となる。

そのとき、生産者から流通者をへて消費者にいたる産業の流れで情報の逆流がはじまります。

どれほど大きく、産業活動や産業構造に影響を与えていくのかについては、別の機会に書きたい。

梅田さんとは、シリコンバレーに行かれる前に、仕事でごいっしょしたことがあり、今後のますますのご活躍を期待しています。

eラーニングの将来

2006-03-27 13:30:41 | eLearning
人類において、学ぶという行為は、もっとも基本的なもののひとつであり、個人の人生の中でも大きな時間を占めています。

社会的経済的にみても、教育という分野は、人類のあらゆる活動分野で、もっとも大きな分野のひとつでしょう。

ネットをつかったeラーニングは、その教育の分野で、文字が発明され印刷が普及して以来の最大の革命をもたらしつつあります。eラーニングは、教育を根底からかえ、教育全体を包摂していくでしょう。

そのプロセスは、少なくとも30年以上はかかりますが、すでに、eラーニングが登場し10年近くになります。あと10年もすれば、基幹部分では、様変わりになっているでしょう。

雉が鳴いていました

2006-03-26 21:17:29 | 島の生活
春ですね。

八丈島の庭には、雉もやってきます。きょう、うぐいすの鳴き声も聞こえました。

大島桜の花見にでかけたのですが、去年、中之郷の三嶋神社で見たようなすばらしい満開はもうすぎています。

かつおは、タタキより刺身がおいしい。島唐辛子の醤油で食べると最高。今年は、海水温が低く、かつおは不漁です。

かつおのくんせいもまたおいしい。
くんせいの自家製が今でもあたりまえというのは、八丈島にきて知りました。

何年か前に、鹿児島の上野が原遺跡に行ったときに、9,500年前の土を堀り石を組んだくんせい装置のあとが、なまなましかったのを思い出します。石に黒くこげた跡があり、ほんの少し前までつかわれていたような身近な感じがしました。2年ほどたってまた行ったときには、まわりが整備され、まるで模型のような感じで、なまなましさが失われていました。

カスタマーセンターのブログ

2006-03-23 13:03:52 | Netlearning,Inc.
ネットラーニング・カスタマーセンターは、企業の担当者の方々のお手伝いをするセクションです。営業とは、別のチームになっています。個人の受講生の方々には、学習内容以外のご相談にものります。

ラーニング・センターは、受講生の方々の学習プロセスを支援し、サポートする組織であり、担任制のチュータもここに属しています。すべての受講生の方々の学習内容のご相談をお受けいたします。

eラーニングにおいては、人によるサポートが決定的といってよいほど重要であり、そのような観点から、ネットラーニングは、2つのセンター組織を持っています。

このたび、ネットラーニング・カスタマーセンターのブログが、開設されました。3月中は試運転であり、4月から本格スタートします。
よろしければ、リンク先をご覧ください。きょうは、TOEIC学習がテーマです。

チュータ表彰式

2006-03-22 23:26:54 | Netlearning,Inc.
きょう、優秀チュータの表彰式がネットラーニングで行われた。

今年度も、受講生の方々から高い評価をいただいた3名のチュータに、表彰状と副賞の金一封が贈られました。

こうして、チュータの方々に直接お目にかかれる機会はうれしい。

今年受賞されたチュータは、3人とも、2001年からチュータになっていただき、ほぼ5年間に本当に多数の受講生がお世話になりました。

1日1冊

2006-03-21 21:09:59 | 読書/新聞/映画など
えっ、そんなに?

いや、読んでいるわけではありません。

今年に入ってから、たぶん、1日1冊以上は本を買っている。1日1冊は読めていない・・・どころか、かなり、読めていない。

「それでわかった!読んでいない本も買っているのか。」誰かが言っていました。

そうか、買った本はすべて読む人もいるのか?おどろきでした。

もちろん、買ってからだいぶたって読む本もたくさんあります。買う本は、すべて、読むつもりで買っています。しかし、読むつもりの本がどんどん増えていく。

学生のころは、同時に50冊くらいの本を読んでいました。いまは、同時に10冊くらいです。

「えっ、同時にちがう本を読むのですか?」別の人が言っていました。

えっ、1冊ずつしか読まないのか?これも、おどろきでした。

ノートをとりながら、数ヶ月かけて読む本もあれば、その日に読み終わる小説もある。風呂の中や電車で読む本などは、場所によって違う本を読んでいる。線を引く本も、引かない本もある。経済学書やビジネス書、歴史書、哲学書、小説など、たぶん、どの分野もそのときに読んでいる本がある。

アウトソーシング

2006-03-21 20:32:20 | eラーニングビジネス
イーストの下川社長の Web2.0 の講演の中にも、「所有」の時代から「利用」の時代へという指摘がありました。

マイクロソフトも、新しいネットの時代に”Word”や”Excel”などのソフトの販売形態をどのようにしていくのか、とまどっているようにもみうけられます。ユーザーから見れば、なにも、わざわざ買って自分のパソコンの中に所有しなくても、つなぎっぱなしのネット上で、それが使えるならそのほうが便利です。

ネットラーニングが提供するeラーニングも、「所有」ではなく「利用」の形です。ユーザー企業はコースを買いとるのではなく、受講することに費用をはらっています。

自社のイントラネットに搭載する場合は、あくまで、ソフトとしてのeラーニングコンテンツを買い取り、所有し、自社で運用します。買っているのは、コンテンツです。

ネットラーニングの場合は、企業は、受講料を支払っています。その中には、学習プロセスの運営サポートも入っています。企業が買っているのは、教育サービスです。企業の側からいえば、アウトソーシングをしているとも言えます。

時代の流れは、コンテンツを買い取り所有するより、教育サービスにお金をはらう方向へと向かっているように見受けられます。