eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

ながすぎた導入期

2005-08-31 09:22:57 | eラーニング市場
eラーニング市場は、「導入期」「成長期」「成熟期」「衰退期」という市場のサイクルのなかで、導入期が長すぎました。

したがって、「成長期」にはいったといっても、まだ半信半疑の人たちのほうが多い。

ネットバブルの崩壊に直面したのは、アメリカのeラーニング市場は成長期にはいった直後であり、日本のeラーニング市場は成長期にはいる直前でした。

ネットバブルの崩壊は、日本のeラーニング市場の導入期を長引かせる結果となりました。アメリカと同じようにいっきに成長期にはいると考えて飛び出したeラーニング企業には、深刻な危機に直面したものもあります。あるいは、予想以上にながびいた導入期に耐え切れなくなった企業もありました。

その時期をたえて生き抜いてきたeラーニング企業各社が、いま、ときはなたれたように、成長期に躍動を開始しはじめています。
市場に近い企業であればあるほど、市場に敏感であり、いちはやくアクションをおこしています。

虫の声

2005-08-29 12:40:42 | 島の生活
八丈島の夜は、満天の星とさわがしいほどの虫の声。

窓を開けて寝ると、夜半には、こごえるほどの寒さ。

八丈島にいるときは、たいてい、夜9時には寝てしまいます。きのうは、早朝4キロほど散歩をしました。港の突堤には、釣り人たち。早起きの観光客もいます。

市場は成長期に

2005-08-26 10:30:16 | eラーニング市場
どのような市場も、「導入期」「成長期」「成熟期」「衰退期」のどれかにある。

eラーニング市場は、6,7年の導入期をへて、いま、成長期にはいった。

昨年の夏ごろから、市場が急速な拡大の気配をみせはじめていたが、いよいよダイナミックな成長期をむかえつつある。

導入期にあたっては、各企業は、先行優位の確保に全力をあげる。

成長期の企業戦略は、まったくちがうものになる。各企業は、商品群をいっきにふやし、大規模なユーザーに対応できる体制を準備し、販売網を拡大する。ブランド力の向上にも力をいれていくことになるだろう。

eラーニング各社の競争の様相がかわる。

ユーザー側では、eラーニングを活用するシーンが大きくかわる。ユーザー層もかわる。

google earth

2005-08-24 11:59:02 | Internet and mobile
わが社の社外取締役の下川さんに、google earth を教えてもらい、楽しんでいます。

画面に宇宙からながめた地球がうかび、たとえば、検索地名にTOKYOとうちこむと、地球が回りながらどんどん東京に接近し、上空からぐんぐんクローズアップされたビルや道路を見下ろすことができます。ためにしに、会社のビルを探し当てると、画面にかなり大きくビルの上空からの写真が表示され、角度をかえてみたりできます。

つぎにサンフランシスコを検索すると、急速に上空へ画面がひいて、地球がまわり、サンフランシスコに急降下します。たとえば、アルバドロス監獄島に上空から接近すると、接岸する観光船が画面の3分の1ほどにも拡大される。

これはおどろきです。上空から世界旅行ができる。インターネットの可能性が、またおしひろげられた感じです。

新しい可能性を、どんどんeラーニングにも取り入れていきたい。

多方面に活躍される下川さんからは、いつも刺激をうけています。

震度5以上が12回

2005-08-23 12:42:26 | Netlearning,Inc.
昨年の10月以来、日本列島の各地で震度5以上の地震が12回発生しました。

いちばん気がかりなのは、サーバーの安定運用です。とぎれなくサービスを継続したい。

ところで、会社のエレベータはつかわないことにしました。この前の地震では、地震のときに、もよりの階に緊急停止するはずのエレベータの多くが誤作動して、途中でとまってしまったことが判明しています。

アメリカの雑誌にこんな話がのっていました。なにをすれば寿命がのび、あるいはちじむのかという特集です。それによると、階段を1段登ると寿命が15秒のびるそうです。
健康のためにも、階段をのぼりましょう。

対馬丸を知っていますか

2005-08-22 22:59:47 | 読書/新聞/映画など
いまから61年前のきょう、1944年8月22日夜10時12分、沖縄からの学童疎開船が、アメリカの潜水艦に撃沈された。

学童約800名のうち、助かったのはわずかに59名。死者のうち、氏名が判明している者は789名。学童とあわせて1,661名が乗船し、その中の一般疎開者の生存者も98名しかいない。

大城立裕著「対馬丸」2005年6月刊、理論社1600円+税

生き残った1人ひとりから丹念に取材し、強制疎開実施にむけての軍、市長、校長の役割やプロセスとともに、ためらいながら学童を送り出した家族や、3発の魚雷を打ち込まれ撃沈され、何日間も漂流し離れ離れになることが永遠のわかれとなった場面などがなまなましく再現されている。

いのちみじかく青汐に
花とちりつつ過ぎゆけり
年はめぐれど帰りこぬ
おさなき顔の眼には見ゆ
(名古屋学芸大学山崎敏夫教授作詞)

「死者の苦しみを生きたもののみの力で伝えることが、なんと難しいことか。」著者のあとがきだ。

巻末に、犠牲になり名前が判明している全児童の名前が記載されています。

本格的な研究機関

2005-08-22 13:02:30 | eLearning
そろそろ、本格的なeラーニングの研究機関が必要になっているのかなと思います。

専門家の層はかなり厚くなってきたと思いますが、日本では、大学や大学院でeラーニングを専攻した人たちはまだほとんどいません。

専門家を育てる教育機関の充実も必要ですが、教育の専門家や企業の現場の研修担当者などの本格的なeラーニング研究の場も必要になっています。

eラーニングは、まだその可能性の10%程度しか活用されていないと思われますが、教育の基本にそった基礎研究があってこそ、さまざまな活用ができます。

1000万人のeラーニング

2005-08-19 09:25:55 | eラーニング市場
8月17日までのネットラーニングののべ受講生は、871,183名です。100万人にむけてカウントダウンがはじまりました。

ところで、日本のeラーニング受講者は、のべどのくらいになったのでしょうか。

昨年の日本のeラーニング市場は、300億円あまりと推計されています。
あらゆる費用をふくめて1人受講のコストが1万円と考えれば300万人ほど受講したことになります。5千円であれば、600万人。その前年の受講生は、300万人、そしてその前年は150万人。

いろいろ推計してみると、日本全体で、ほぼのべ1,000万人がeラーニングを受講したといってよいのではないでしょうか。あるいは、その倍ということもありえます。教育機関などをふくめると相当な数であることは間違いありません。

巨大な市場のひろがりになってきました。