eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

不況に突入する

2015-09-30 18:20:42 | 読書/新聞/映画など
景気循環は、資本主義に内在する。 必然である一方、不良資本の淘汰をとおして、健全な経済活動を再生する資本主義の生命装置の役割をはたすシステムでもある。

しかし、市場主義者は景気循環を否定し、「景気変動」しかないという。29年大恐慌も政策の失敗によるものだとする。(日経新聞も「景気変動」という用語をつかう) 結果的に、不況を避けようとあらゆる政策的な動員をおこない、不況を不健全で、資本主義の存続さえおびやかすほど深刻なものにする。

いま、日本をはじめ、世界の資本主義は、景気循環のピークをこえている。間違いなく、下降局面にある。 いま、資本主義は極度に金融化し、不況をおそれて財政出動や異次元の金融政策を総動員している。その結果、バブル化して実態をともなわず演出された見かけの好景気の後は、下落の奈落の底も深い。 われわれは、それをリーマンショックで目の当たりにした。世界の金融システムの崩壊の恐怖に直面したのだ。

今回はどうか。 日銀の異次元の量的金融緩和やアベノミクスは、中央銀行や財政の基盤をいちじるしく傷つけてきた。谷は深い。 底が見えないほどだ。

いずれ、日本銀行の存立の危機や、国債破たんを目撃するかもしれない。 株価も激しく上下を繰り返しながら、どんどん低落していく。

自動運転と電気自動車

2015-09-11 22:37:29 | 読書/新聞/映画など

電動化と知能化。世界的自動車メーカーの技術トップのお話しを直接うかがう機会がありました。

電気自動車と自動運転。燃費はガソリン車の5分の1。公道を走る自動運転車は、2020年までに技術的には可能という。

文字通り「自動」車。


------------------------------------------------------------------------------------------
自動運転は、社会をどのようにかえていくのだろうか。
タクシーの運転手など、運転手という職業がなくなるかもしれない。あるいは、タクシーの自動運転車は、運転手のコストをふくめて、高額な車両でも実用化がありうるかもしれない。

交通事故は減るだろうか。

山間部や田舎のお年寄りは、共有する自動運転車を呼んで、病院などに気楽に行けるようになる可能性もある。

それにしても、実現はかなり近い。

あるいは、人の運転をサポートするシステムとしては、すでにかなりの部分で実用化されている。

数メートルの海面上昇を目撃する

2015-08-20 00:08:37 | 読書/新聞/映画など

今年生まれた女の子の半分が22世紀を目撃する。

どんな世界か。

温暖化をはやくから警告してきたハンセンなど16人の科学者が,衝撃的な論文をだした。
実現が困難ともみられる産業革命の当時より2度以内の気温上昇にとどめることができた場合でも、今世紀末までには、数メートルの海面上昇で東京などいくつかの大都市は大きく水没すると予想している。はげしい異常気象もさけられない。
1メートル程度の大きな海面上昇は、数十年後までにはおきる。


現在、たった1度の上昇で、異常気象が拡大している。
対策は、まったなしだ。

前四半期のGDPの年率ー1.6%

2015-08-17 22:38:41 | 読書/新聞/映画など

予想どおりとはいえ、前四半期のGDPの年率ー1.6%は衝撃的。
個人消費は、年率でー3.2%と急激な落ち込み。数字以上に中身が悪いとエコノミストがNHKテレビで解説していた。

円安誘導でも輸出は伸びず、輸入価格の上昇が個人消費を直撃している。
一方、大企業は好業績。かつてない高収益をあげている。こんな経済構造ができている。


これが好ましいものであるかどうかは、立場による。

きょう、スーパーのレジで、前の人はクレジットカードがとおらず現金ではらっていた。うしろの人は、ニンジン1本を買っていた。

大揺れの国債市場

2013-04-18 20:25:02 | 読書/新聞/映画など
黒田日銀「バズーカ砲」 大揺れの国債市場
(2013年4月17日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

「信用の流れをよくしようとする黒田東彦日銀総裁の計画も、もはやこれまでか。・・・国債の売買高は激減し、ボラティリティ(変動率)が記録的な水準に上昇。世界で最も多額の債務を負った日本政府の、世界一の低金利で資金を賄い続ける能力が脅かされている。」

「三菱UFJモルガン・スタンレー証券のチーフ債券ストラテジスト、石井純氏は「今のところ、鳴り物入りで発表された緩和策は失敗と判断せざるを得ない」と言う。」
「JPモルガン証券の債券ストラテジスト、山下悠也氏は、それでも日銀が神経をとがらせているのは明白だとし、超過準備が歴史的な高水準に達しているにもかかわらず、日銀は最大で期間1年の資金を0.1%の翌日物レートで供給するオペを7日連続で実施したと指摘する。短期金利の安定を図るこの「多大な」努力は「極めて異例だ」と同氏は言う。」

日銀は、薄氷をふむ思いで金融の荒波に乗り出している。

フィナンシャル・タイムズが指摘する「世界で最も多額の債務を負った日本政府の、世界一の低金利で資金を賄い続ける能力が脅かされている。」という状況は、日本政府がもっともおそれるものであり、異次元の日銀の政策は、はやくもその脅威に直面しはじめている。

カードを使いきった

2013-04-04 21:26:05 | 読書/新聞/映画など
いっきにカードを使いきりました。もう、のこされた金融財政政策の手段はなにもありません。

財政はとっくに破綻しており財政出動はもはや政策としては機能していない。
金利は最低水準にあり、金利をこれ以上さげるという金融政策も機能していない。

のこされた道は、日銀があふれるように通貨を供給することだけ。それも、今回の政策で使いきりました。

資本主義の生産構造そのものになんの変化もうまないこのような政策が、持続的な成長発展にむすびつくわけではない。

きびしいですね。

一票の格差と地域格差

2013-03-30 09:09:46 | 読書/新聞/映画など
一票の格差と地域格差。

今後、日本の人口は、1億3000万人から7000万人へ、さらに3000万人へと急速に減少していくと予想されている。その大半は地方で減少し、東京・関西・中部など3大都市圏や地方の中核都市は、当面人口を維持するという予想だ。その分、地方の人口は倍速で減っていく。

都市と地方の人口バランスは急速にはげしく変化する。中途半端な弥縫策であれば、一票の格差の問題は連続的に発生する。もっと根本的な対応が問われている。

人口が希薄になる地方の発言権をどう確保するのか。政治システムの再設計が問われている。

地方にこそ、これから予想される国債の破綻以降の日本の再生の力がある。