eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

大学ICT推進協議会

2013-12-21 21:31:12 | 学校におけるeラーニング


写真は、先週、18日ー20日に幕張メッセで開催された大学ICT推進協議会のネットラーニングのブースです。

最終日、午後1時半からわたしもMOOCsのプラットフォームについて講演いたしました。多くの方々に熱心に聴講をいただきありがとうございました。

「eラーニングの失敗の原因がわかった」

2012-03-30 12:53:36 | 学校におけるeラーニング
最近、「eラーニングの失敗の原因がわかった」とおっしゃる学校関係者の方にお会いすることが多いのにきがついた。

「なにが原因ですか」ときくと、LMSの専門会社にたのんで導入してもうまくいかないのだという。「要するにシステムだけを考えてしまった。」「もっと豊富にeラーニングのノウハウをもったところといっしょにすすめればよかった。」と。

実際、eラーニングのシステムに何億円もかけて失敗したといわれる学校が多い。この原因を突き止めることは、失敗を繰り返さないためにも大切なことだろう。

世界の教育機関は、あまりにもIT基盤が弱い。教育とITは、いまのところいい関係を築くことができないでいる。しかし、教育こそITをもっとも活用しなければならない分野だ。

教育の関係者があまりにもITに弱く、IT関係者が教育をまったく理解できないでいる。IT関係者が真に教育を理解できるようになるとは考えにくい。教育関係者が、もっと、ITの本質を理解し、よく掌握することが大切だ。

ネットラーニングは、教育にたずさわる会社として、徹底的にIT基盤を強化したいと考えている。

UCLAの工学修士プログラム(オンライン)

2012-02-16 15:24:11 | 学校におけるeラーニング
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UCLAの工学修士プログラム(オンライン)の学生募集サポートを開始、
世界トップクラスのエンジニアを育成

▼リリース全文
http://www.netlearning.co.jp/hojin/pressroom/120214.html

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ネットの大学と企業教育

2008-02-05 11:00:35 | 学校におけるeラーニング
アメリカでは、ネットの大学・大学院が急成長をつづけています。

ここにおいては、もちろん、eラーニングを教育として実施している。

その考え方を基本にして、企業研修に進出をはかるところもでてきています。株式会社立の大学・大学院であれば、それも当然の流れでしょう。

ただ、われわれが見る限り、まだ米国のネットの大学・大学院のネットの活用はきわめて貧弱であり、企業研修で通用するためには、かなりの進化も必要におもわれます。一方、「eラーニングを教育として実施している」というコンセプトの部分では、企業研修分野でナレッジデータベース的にeラーニングを提供している多くの企業よりも優位性がありそうです。

さて、逆に、企業の教育研修で多くのeラーニング経験を積んだ教育会社がネットの大学・大学院に進出した場合、優位性はあるのでしょうか。


ネット受講「替え玉」の恐れ

2008-01-22 08:46:47 | 学校におけるeラーニング
サイバー大学に対して、文科省から警告がだされた。

「同大は現在も、620人いる学生の約3割とは一度も対面やカメラによる本人確認をしていない。このため文科省は「替え玉が入り込む余地がある」などとして、通常の改善指導よりも一段強く、従わなければさらに強い改善勧告につながる「警告」が必要と判断した。 」(朝日新聞)と報道されている。

なぜ、本人確認という初歩的なことが行われていなかったのだろうか。

日本では、ネットの大学が困難だということが根本にあるかもしれない。米国の場合、大学にかよう社会人が多い。米国のネットの大学は、社会人を対象に成功している。社会人でない場合、やはり通学を選ぶだろう。学生をあつめたり、授業をおこなったりする仕組みに無理はなかったのだろうか。

日本では、むしろ、ネットの大学院が強く求められている。社会人が、退職をせずに高度の教育をうけ研究できることは、時代の要請でもある。大学院であれば、少数の学生に対して、ネットのゼミをはじめ、替え玉などありえない仕組みとなる。

eラーニングは、創意工夫によって、仕組みを発展させていかなければならない。




小中学校、高校でのPC利用

2007-06-04 17:00:36 | 学校におけるeラーニング
文科省の調査によれば、授業で週2,3回以上、パソコンやプロジェクターなどのICTを使用する先生は、全体の63.6%にのぼる。ほぼ毎日活用する先生も、27.5%に達する。

なかでも、その効果が注目されている。

小学校4年から6年までの算数、社会、理科でICTを活用したグループと活用しないグループで授業の内容のテストをおこなったところ、平均点が9.4%も高くなったという。

とくに、思考判断に関する部分では、実に3割以上の顕著な差が出ている。
(「日本経済新聞」2007.6.4 25面教育)

今後、ますます授業などで活用されていくだろう。また、家庭での勉強にも、大規模に普及していきそうだ。


通信制の大学とネット大学の可能性

2007-05-18 10:58:29 | 学校におけるeラーニング
通信制の大学院がふえています。

ところで、慶応大学の通信教育課程には、どのくらい在学生がいると思いますか?

4月19日に、慶応大学三田キャンパスで通信教育課程の入学式がおこなわれました。安西塾長は、イギリスのケンブリッジからオンライン中継で祝辞をのべられました。

この義塾通信教育課程は、「開かれた学塾」をめざして60年近くの歴史がありますが、通学生とは別に約1万人の学生が学んでいることは、あまり知られていません。

ネット教育による大学や大学院も、次第にふえてくるでしょう。



ネットの大学院

2007-03-05 11:21:22 | 学校におけるeラーニング
ネットの専門職大学院が、社会的に求められています。

教育関係者や、金融関係者、ヘルスケア関係者、情報技術関係者、事業企画・経営者、さまざまな分野の研究者などをはじめ知的プロフェッショナルの社会的経済的な役割が強まり、専門性をたかめるための継続的な学習や教育の機会が重要になっています。

大学や大学院は、スタートの前の教育ですが、そのごの継続的な教育を支える機関は、まだ十分には確立されていません。

ネット教育による専門職大学院は、そのような要請にこたえることを目的にしています。

重要なことは、退職ををせずに教育をうけ、研究の機会を得ることです。現場をもち、学習を実践にいかし、さらに現場からうまれる新たな課題の学習をする。知的プロフェッショナルをサポートする教育研究機関が待ち望まれるところです。