eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

来訪者と滞在時間

2006-08-31 20:12:17 | Netlearning,Inc.
有力なネット企業のポータルにやってくる人の数と滞在時間のランクが新聞にのることがあります。

われわれはまだランク外ですが、
受講中の数十万人が学習に訪れるネットラーニングも相当なものです。学習のために訪れるので、1人ひとりの滞在時間も長い。

なにか、別のビジネスモデルも組み立てられそうですね。


もうすぐ2,000社

2006-08-31 19:50:41 | Netlearning,Inc.
わが社のeラーニングをご活用いただいておりますユーザー企業数が、1,900社をこえました。

あと、数か月で、2,000社に達します。

2000年4月にキヤノン様を最初のユーザーとしてサービスを開始して以来、多くの企業に高い評価をいただき、心から感謝しております。

のべ受講生も、120万人をこえました。


どんな仕事をしていますか?

2006-08-30 12:44:27 | 島の生活
どんな仕事をしているのですか?

よくきかれます。

東京では、ネットラーニング社長であることを知っている友人や知人がほとんどです。

八丈島では、わたしがどんな仕事をしているか知らない知人や友人がたくさんいます。

東京だけから見える景色でビジネスを考えると、視野がせまいものになることを実感しています。


成長期のeラーニング

2006-08-29 13:00:07 | Netlearning,Inc.
ネットラーニングは、今年に入って8月まで、各月とも、過去のどの年よりも売り上げが大きい。

2000年4月のサービス開始から、6回か7回目の同じ月をむかえて、パーフェクトに過去すべてのピークをこえている。つまり、ダイナミックに売り上げが増えている。

これは、eラーニング市場そのものが、急速な成長の局面にはいっていることの反映でもある。

その転機は、2004年の9月ごろにあった。風向きが、そよっと変わったのを、身体で知ることができた。そして、そのときから、成長局面に入り始めていることを話し、書いてきた。

しばらくは、成長局面にはいったことを実感できているのは、われわれだけだった。そして、順次、いろんな企業が市場の変化を感じ始めた。

市場の変化を、だれが、いつ感じ始めるのか、いつ知るのか、その流れを観察することによっても、市場の構造が立体的に見えてくる。

いまとなっては、市場が急成長していることを疑う人は、ほとんどいない。

ビジネスをすすめる観点から言えば、市場の変化を、そよっと風が吹いたときにとらえることはきわめて重要だ。


モニター

2006-08-28 15:16:27 | Netlearning,Inc.
ネットラーニングでは、一般的に販売するコースウエアでは、開発し開講するまえに、1か月ほどモニターの方々に受講をいただき、内容をさらに見直し、充実させます。

受講生の方々のご意見はきわめて貴重で、的確なご指摘をいただくことが多くあります。このモニター受講を開講前に実施する方法は、いいコースウエアを提供するために、大切なわれわれの手法のひとつです。

これは、2000年4月に、最初の8コースを開講して以来の伝統です。とくに最初の8コースについては、日本を代表する企業の社員の方々が、まだ1コースももたない駆け出しの会社のために、真剣に受講し、わざわざ集まっていただき、きびしい意見を頂戴することができました。

受講生の方々のご意見ご要望とともにそだって、NetLearning Quality を実現しています。


島の人口問題

2006-08-26 23:03:14 | 島の生活
人口問題を考えるときに、いくつかの重要なポイントがある。

1、人口の規模や構成などとその変動の方向は、社会経済分析の出発点になる。あるいは、分析の基盤である。
2、人口動向の予測は、きわめて政治的な問題であり、急速な人口の減少を正確に予想する数字は、いつも隠される。2004年の年金改革が前提としてもちいた数字は、その典型である。その数字は、2004年その年からおおきくずれている。
3、したがって、政策はいつも後手になる。
4、高齢化よりも、人口減少が強烈なインパクトをもちはじめる。
5、日本全体での急速な人口減少のなかで、首都圏と地方の中心都市の人口は維持され、地方の社会システムが崩壊する。地方では、全体の倍以上の速さで減少する。したがって、人口問題は地域問題でもある。
6、海外からの人口の流入は不可避であり、国際問題化・人種問題化の可能性をふくむ。

八丈島の人口は、9,000人をわった。

まず、現在の八丈島の人口の構成と今後の減少のみとおしを、正確に分析し、正確に認識する必要がある。そのとき、なにがおきるのか。ある限度をこえて減少すると、社会システムが崩壊する。

予想されているように、今後50年もたたないうちに日本の人口が、8,000万人を下回るとき、八丈島の人口はどうなるのか。
空路や海路は維持できるのか。病院は、人口何人で維持できなくなるのか。

で、いま、何をすべきか。後手にならないために。

SCORMが忘れられる日

2006-08-25 13:24:07 | eLearning
eラーニングは、5年ほどの間に大きな変貌をとげてきました。そのほとんどは、わたしたちが見通したとおりです。

では、これから何が起きるのか。

ユーザーの関心は、LMSからコンテンツに移ってきたといわれています。今後は、さらに、研修の運用に関心が移るのはまちがいないでしょう。LMSとコンテンツがあればeラーニングが成功するわけではないからです。

まず、SCORMは、いずれ忘れ去られるでしょう。IDもそうでしょうね。ラーニング・デザインの考え方が主流になっていきます。

eラーニング市場は急成長しています。

AN INCONVENIENT TRUTH

2006-08-21 23:42:26 | 読書/新聞/映画など
元副大統領 AL GORE さんの本を本屋で見つけて買いました。きれいな写真やグラフがたくさんあり、読みやすい本です。
21.95ドル。

ゴアさんのメッセージです。

”Our climate crisis may at times appear to be happening slowly, but in fact it is happening very quickly--and has become a true planetary emergency."

"It is our time to rise again to secure our future."

気候激変の恐怖

2006-08-16 23:37:07 | 読書/新聞/映画など
炭酸ガスによる温室効果の影響は、地球温暖化だとばかり思っていました。なんという認識不足!

いま、科学者たちがもっとも恐れているのは、人類の活動を根本からおびやかす気候の激変なのだということをはじめて知りました。すさまじい寒気や、乾燥、集中豪雨、雪など「どう降水パターンに影響をおよぼすか」が問題なのだ。それは、地球全体の農業事情をかえてしまう。深刻な食糧危機がありうるということなのです。もちろん、それだけではなく、漁業や林業、あらゆる産業活動、住宅、生活に深刻な影響を及ぼします。

グリーンランドの3,000メートルにおよぶ氷床は、11万年間にわたる積雪の結果であり、各年の気候状況を記録していた。各地の海洋堆積物や岩石の研究なども積み重ねられて、1990年代には、地球が短期間に気候を何度も激変させてきたことが判明しました。40以上の大学が協力し、人類のもつすぐれた知力を集中して研究がすすめられました。

この発見は、衝撃的でした。
たびたび、たった数年で気候が激変し、地球の隅々までおよんだという膨大なデータがある。
これからもありうるということなのです。予期されない時期に、突然!!

なにがそれをもたらしたのかは、まだわからない。引き金は海洋にあるのか、大気にあるのか。

しかも、二酸化炭素による地球温暖化が、その引き金になる兆しがあるという。「変化の悪い兆しは、北大西洋で見つかっている。」深層で広範囲にわたり淡水化の現象があり、「これはまさに熱塩循環において突然の変化を引き起こす重要な海域であり、過去に生じた多くの気候の急変動にもかかわってきた場所だ。」

一方で、低緯度では、塩分濃度の大幅な上昇が見られる。また、北大西洋の海流が、数十年で30%も減速していることも報告され、科学者たちが「危機的な状況を監視している。」

熱帯専門の科学者ピアハンバートも「米国科学アカデミー会報」でこう警告している。「気候変動と熱帯太平洋ーー眠れる龍が目覚める」と。

1998年から2002年まで、北アメリカ、南ヨーロッパ、南西アジア一帯が4年にわたり日照りにみまわれた。「アメリカで最大の干ばつ」といわれた気候は、すでに、変動がはじまったのではないかという心配もよびおこしている。

ジョン・D・コックス「異常気象の正体」河出書房新社、2006年6月30日刊。1800円+税。

著者は、この明白な科学的事実が、マスコミや政治家によって、政治的信条の問題に矮小化されてしまっていると指摘している。