eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

新聞が消えた街

2010-10-31 20:07:41 | 読書/新聞/映画など
アメリカで新聞がどんどん消えています。

新聞の危機は、リストラがとまらないニューヨークタイムズなどの代表的な大手の新聞にかぎりません。

地方新聞が消えるとどうなるか。ケネディ元大統領も学んだ名門プリンストン大学からその影響をまとめた論文が発表されたのは、2009年の春です。

「新聞は重要か」というこの論文によれば、100年前には全米689の都市に競い合う地方新聞があったそうです。それが、いまは、たった15都市にしかない。

地方の新聞がなくなったある地域の詳細な分析によれば、
まず、選挙で投票する人が減りました。地方政治への関心が弱くなったのです。
その結果、地方の選挙に立候補する人も減りました。現職に有利になったのです。
そして、地元のニュースがほとんど手に入らなくなった。
さらに、監視の目が弱まり、地方行政の腐敗がはじまったのです。報道されないという安心感です。
おそろしいことに、コミュニティ崩壊の危機にもさらされていると報告されています。

言論の多様性も失われ、民主主義の危機だとも指摘されています。

地方新聞がなくなったところでは、簡単なインターネットのホームページが代用されていますが、しっかりした取材による報道は、ほとんどの場合、失われているそうです。

わたしが住む八丈島にも、貴重な地方新聞「南海タイムス」があります。

鈴木伸元著『新聞消滅大国アメリカ』(幻冬舎新書、2010年5月30日、760円+税)





学校の現状

2010-10-30 20:36:23 | 学習と教育
最近、小中学校や高校の先生方にお会いする機会が多い。

しばらく学校の現状から離れていたので、いまは、あらためて現在の状況をうかがっている。大学の先生から学生の現状をうかがうこともある。

学校は、ある意味では、社会の現状をそのまま反映している。

問題点や課題を指摘する先生は多い。

おそらく、学校は、時代の変化に取り残されている。とともに、将来を失いつつある日本社会の現状をするどく反映してもいる。

先日、教室で中学生といっしょに給食を食べたとき、彼らは、将来何になりたいかを考えられないと言っていた。先生にきけば、そのクラスの半分の生徒の家庭は、生活保護をうけているという。高校入試に合格できる学力があるのかという不安、自分の家庭に高校進学の経済的な余裕があるのかという不安。

最近読んだ新聞記事では、生活保護家庭のかなりは、親も生活保護をうけていたという。まずしい生活が世代をこえてひきつがれている。

経済的にめぐまれない子供たちに学習機会を用意することは、社会の責任だろう。われわれもなにができるのか真剣に考え、行動をおこしていきたい。

FREE MBA CLASSES ONLINE

2010-10-29 09:51:04 | The Open University

THE LONDON SCHOOL OF BUSINESS AND FINANCE OFFERS EVERYONE FREE MBA CLASSES ONLINE



The London School of Business and Finance (LSBF) today announced its new course which will make accessing high quality MBA course material just a mouse click away. At no cost, students with a computer anywhere in the world can sign up to the lessons. Accredited by the University of Wales, they only pay once they decide go forward for formal accreditation (examination).

プレスリリース:http://www.lsbf.org.uk/globalmba/globalmba


THE LONDON SCHOOL OF BUSINESS は、ロンドン大学とは別の大学ですが、
ロンドン大学は、歴史的にそのように成立してきた大学ですね。イギリスには、そのような発想があるのだと思います。

 

  元々卒業試験だけを行い、合格すればロンドン大学卒業資格を与えたので、多くの大学から受験され、また独学のほか予備校もどんどん成立しました。その後、ロンドン大学そのものも、単なる卒業試験機関ではなく、自らも教育を実施するように変遷してきました。 

ロンドン大学は、庶民の大学として、オックスフォードやケンブリッジとちがう道を歩み、多数の卒業生をうみだしてきました。 

OU(オープンユニバーシティ)は、ケンブリッジ、オックスフォードのような高度の教育を、ロンドン大学のように多数の学生に提供することを基本コンセプトにしています。 

梅田さんの『ウェブで学ぶ』という本にくわしく書かれているように、現在、オープン・エデュケーションの大きな波が世界を覆い、無料の講義や教材があふれています。この波の弱点は、やはり、自学自習の難しさであり、学習サポートがないことの困難さです。

学ぶ意思さえあれば、世界中に、最高レベルの大学の講義や教材が大量に公開されています。しかし、本当にそれを活用できる人たちは、強い学習能力をもったきわめて少数に限られています。

オープンエデュケーションの現状は、どうすれば、学外にひろくその教材を活用してもらうことができるのか、つぎのステップへの模索中というところです。 

今回 THE LONDON SCHOOL OF BUSINESS で注目されるのは、有料で学位をとる試験を受けることができるというインセンティブです。

これまでのオープンエデュケーションから一歩踏み出しており注目されます。あるいは、学習そのものは無料で、学位は有料という仕組みは、最近のネットビジネスの流れにものっています。 

ところで、梅田さんは、この本のなかで、オープンエデュケーションのなかにオープンユニバーシティもいれています。

しかし、教材や講義録などを用意し、あとは自分で学習してくださいというオールドラーニングのオープンエデュケーションと、徹底的に自学自習の学習プロセスをネットでサポートするニューラーニングとはまったく違います。 

OUを知れば知るほど、学習プロセスのサポートにいかに深いノウハウを蓄積しているのか、その素晴らしさに感嘆します。

OUとネットラーニングの提携は、われわれがその学習サポートを学ぶことができるという点でも、わがグループにとってラーニングデザインをさらに発展させるためにきわめて貴重な意味をもっています。

 


Episode 2:“DITA”、“HTML5”

2010-10-28 23:29:30 | 研究会・勉強会
きょうは、以下のテーマで、ネット教育総合研究所第二研究室主催のセミナーが開催され、最先端の専門家が多数参加して、熱心な質問もありました。 
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【Power Episodeセミナー】
テーマ(A):
  18:30~19:00 「DITAを学ぶ」
  講師: 株式会社デジタルコミュニケーションズ DITAコンサルタント 竹内 久俊 様
 テーマ(B):
  19:00~19:30 「HTML5の動向と展望」
  講師: 株式会社オープンウェブ・テクノロジー 代表取締役 白石 俊平 様
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ネットワーク型の勉強会として、懇親会で名刺交換や意見交換・情報交換もおこなわれました。

講演の動画は、まもなくネットラーニングホールディングスのホームページに掲載します。

東京大学EMP

2010-10-27 21:06:20 | 学習と教育
きょう、ある委員会で、東京大学EMP(エグゼクティブ・マネージメント・プログラム)を知りました。たまたま、出席者のなかに、東京大学EMPで教えている先生が2名おられました。

詳しくは、ホームページをご覧ください。
http://www.emp.u-tokyo.ac.jp/index.html

目的には、「東大EMPは、将来の組織の幹部、特にトップになる可能性のある40代の優秀な人材を主たる対象にして、これまでどこの教育機関も提供していない高いレベルの、全人格的なマネジメント能力を形成させるような「場」を提供することを目的とする。」と書かれています。

設立の背景は、「日本人、および日本の組織は、この状況から抜け出し、多極化していく世界において普遍性と先端性をもった課題設定能力とその解決の能力向上に対する高い志を持つべきである。そのためには、狭量な覇権主義や国益主義に陥ることのない人格と、多様な文化圏の持っている価値観に対する共感を持ちながら、最先端の知識を背景に鋭敏な感覚を持って他に先駆けて課題提起し、同時に、普遍的で具体的な課題解決策を構築できる人材を育む機会をいま必要としているのである。また、産業界、公官庁などからもそのような人材育成の要請があった。」
そのとおりかもしれないが、日本人だけで学ぶ集団をつくるなら、ちょっと残念だ。真の目的は達成できないかもしれない。

半年間、毎週金曜日と土曜日をつかって授業が行われる。1期25名。

授業の80%が一般教養であり、マネージメント関係が20%というのは、強く共感できる。単位や学位にならないのもいいと思う。英語力が必須とされている。

授業料半年で600万円は、それに値するかもしれない。


第3回 ワーク・ライフ・バランス STEP UP セミナー

2010-10-27 12:39:44 | 研究会・勉強会

第3回 ワーク・ライフ・バランス STEP UP セミナー 

http://www.meditam.org/seminar/20101110/index.html

 

日 時 2010年11月10日(金) 14:00~15:30

 

内 容 ■基調講演【女性社員の能力と意欲を高める組織活性化戦略】

 講師:株式会社wiwiw 社長執行役員

    立教大学大学院ビジネスデザイン研究科 特任教授 山極清子氏

 

主 催 伊丹商工会議所、伊丹市立産業・情報センター

 

共 催 伊丹経営者協会、連合兵庫北阪神地域協議会、ハローワーク伊丹・西宮・三田、兵庫県阪神北県民局、

伊丹地区雇用対策協議会、伊丹労働基準協会、財団法人兵庫県勤労福祉協会ひょうご仕事と生活センター

 

後 援 兵庫労働局、兵庫県商工会議所連合会


クラウド「ベストサービス賞」採点項目

2010-10-27 10:07:58 | NetLearning Group
ITpro(http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Research/20101015/352991/?ST=cloud&P=1 )および 日経コンピュータが実施した「最強のクラウドはこれだ~第1回クラウドランキング
」で、ネットラーニングは「ベストサービス賞」を受賞しました。
また、調査内容と得点も発表されています。

ネットラーニングは、「汎用情報系」部門で、76.6点という最高得点で1位でした。

以下、公表されている調査内容です。
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SaaS 3部門の調査内容(http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Research/20101015/352991/?ST=cloud&P=4

 調査項目は合計で39。各項目は(1)サービス内容、(2)カスタマイズ関連、(3)料金関連、(4)契約関連、(5)信頼性関連、(6)保守・サポート関連、(7)運用・セキュリティ関連、(8)実績関連の8分野に分かれる。

 調査結果は「クラウドらしさ」と「既存システムからの移行のしやすさ」を重視して評価した。カスタマイズの自由度と手軽さ、柔軟で明確な料金体系、信頼性、サポートの手厚さ、データ保護への取り組み、実績、情報公開度などを重くみた。

 全体で100点満点となるように配点し、平均値が50、標準偏差が10となるように標準化して総合スコアを算出した。総合スコアが65以上だったサービスを「ベストサービス」として認定した。

【調査事項】
(1)サービス内容(3点)
 サービスの種類、サービスの内容・特徴、利用可能なクライアント種別
(2)カスタマイズ関連(19点)
 画面のカスタマイズ方法、業務ロジックの設計・構築方法、データベースの設計・構築方法、
メニュー表示可能な言語、データとして処理できる言語、他システムとの連携方法
(3)料金関連(8点)
 初期費用、料金体系、利用料金の課金単位、決済方法
(4)契約関連(15点)
 利用開始時の申し込み方法、設定変更時の指示方法、最低契約期間、利用開始までの期間、設定変更にかかる期間、途中解約ペナルティの有無
(5)信頼性関連(15点)
 保証するサービス稼働率、サービス停止と見なす処理途絶時間、ペナルティーの内容、計画停止の通知時期、障害・災害発生時の通知方法
(6)保守・サポート関連(18点)
 サポート時間、サポート受け付け方法、データのバックアップ間隔、バックアップデータの保持期間、システムログの開示、専任担当者の有無
(7)運用・セキュリティ関連(13点)
 ユーザーデータの保証、データ消失時の補償内容、契約終了時のデータ返却、国内のデータセンターを指定可能、外部機関によるセキュリティ認証
(8)実績関連(9点)
 日本国内における法人ユーザー数、全世界における法人ユーザー数、最大規模のユーザーの利用者数


ファイナンスのエキスパートが来日します!

2010-10-26 21:23:49 | The Open University
以下、株式会社パーソネル総研のブログ(http://blog.goo.ne.jp/personnel_2009/e/372e1c180ed06a3cd390da71c85aa75a)からの引用です。

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皆様こんにちは。 (株)パーソネル総研の山岸です。
今週も一週間が始まりました! 週末は土曜日は快晴、日曜日は夕方から雨というお天気でしたが、今日も雨は降ったりやんだりといった予報です。 

さて、弊社パーソネル総研のグループ会社(株)ネットラーニングでは、英国国立オープン・ユニバーシティ(※)と提携し、世界トップクラスの国際MBAプログラムの提供を開始しています。

(※)オープン・ユニバーシティとは…
英国国立のトップクラスの大学で、さまざまな学術分野において国際的に認知された学位を取得することができます。約40年前の1969年に設立され、世界で初めて遠隔教育を中心とした高等教育に成功しました。 (現在、25ヶ国でパートナーシップを展開、75ヶ国、22万5千人以上の学生に約100の学位取得コースを提供しています(2009年データ)。

そして、12月上旬にオープン・ユニバーシティから講師を招いてワークショップを開催することが決定しました!!

講師は、オープン・ユニバーシティ ビジネススクール経済学講師の、Dr Devendra Kodwaniです。Dr. Kodwaniは、イギリスのマンチェスター・ビジネススクールでPhDを取得しています。
また、インドのthe Indian Institute of Management , Ahmedabad、グジャラート大学、Tolani Institute of Management Studiesで勤めた経験がありまた、世界各国の大学カンファレンスに招待され講義を行うなど、グローバルに活躍されています

オープン・ユニバーシティとBBCが共同で運営するOpen2.netで、Dr. Kodwaniの考えなどに触れることができます。 ぜひご参照ください。
 ・A brief history of... business collapses
 ・Airlines face the Prisoner’s Dilemma

 
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   ☆お問合せフォームから資料を請求すると、優先的に詳細をご案内させて頂けるとのこと

講義内容のリクエストも受付中!ぜひ、ご興味のある方は上記フォームよりお問合せください!!


Episode 3: "Google Chrome"、"Microsoft Internet Explorer 9"

2010-10-26 21:14:37 | 研究会・勉強会

◇ 次回のPower Episodeセミナー「Episode 3」の内容と日時が決まりましたのでご案内いたします。
マイクロソフトとグーグルのブラウザについて、それぞれ責任ある立場の方に同時にうかがうことができるのは、またとない機会です。
この機会をぜひ有効に活用してください。

なお、参加申し込みが多数予想されるため、適切な会場を探しており、場所は未定です。

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  【Power Episodeセミナー】Episode 3: "Google Chrome"、"Microsoft Internet Explorer 9"

  日時: 2010年12月2日(木)18:30~19:30(講演)、19:30~20:30(懇親会)
  主催: 株式会社ネットラーニングホールディングス ネット教育総合研究所
  テーマ(A):
  18:30~19:00 「Google Chrome」
  講師: グーグル株式会社 シニアエンジニアリングマネージャー 及川卓也 様
  テーマ(B):
  19:00~19:30 「Microsoft Internet Explorer 9」
  講師: マイクロソフト株式会社 エバンジェリストリード 春日井良隆 様
  
  Episode 2で取り上げたHTML5のテーマを、代表的なブラウザの話題として引き継ぎ、わかりやすくお話しいただきます。
  どうぞ今すぐ皆様のカレンダーにご予定をお入れください。
  (なお、Episode 3からは毎月ではなく約2ヵ月に1度の開催となります。)

◇ 第一回のPower Episodeセミナー「Episode 1:“Topic Maps”」のレポートを録画ビデオ、講演資料と共に研究所のHP(以下URL)にアップしました。
  http://nl-hd.com/neri/