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ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

「宇宙最大の冗談」にちがいない

2008-09-05 10:51:29 | 読書/新聞/映画など
哲学者サールは仰天しました。「これは、宇宙最大の冗談にちがいない!」

リベット博士の意識についての実験の結果はそれほど衝撃的でした。カリフォルニア大学サンフランシスコ校のリベット博士は、ながく人の「意識」や「意図」に関心をもち研究するなかで、おもしろい実験をしました。

実験では、「意識」が指を動かそうと「意図」する指令と、指の筋肉を動かす準備指令のタイミングをくらべたものです。

なんと、結果は、「意図」する前に無意識の準備指令がでていたのです。「意図」した時間よりも0.35秒早く。実際に指が動いたのは、「意図」した時刻の0.2秒あとだったそうです。「意図」がすべてのスタートではなかった!!

「意図」する前に準備指令がでる0.35秒は、ひとが全力で走れば2,3メートルもすすむけっこう長い時間です。

心が動かそうと思うのがすべてのはじまりではなく、それより前に、無意識下の脳で、準備がはじめられているということがわかりました。

この本で紹介されている実験が衝撃的だったのは、意識や意図が行動を支配していると考えられたことが覆されたことなのでしょう。意識や意図をこえる何かに、意識や意図もコントロールされていることがわかってしまった。

人体やこころの不思議のひとつです。

前野隆司著 『脳はなぜ「心」を作ったのか』 筑摩書房、2004年11月15日、1900円+税

ロボット学者の人のこころや意識、感情などについての興味深い研究です。学ぶということについても、多くの考えるヒントがあります。また、錯覚の仕組みなどをふくめて、人体の巧妙な仕組みにおどろくばかりです。

ロボット研究家にとっても、学ぶプロセスの解明は大きな関心の対象でしょう。



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