eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

新・情報処理技術者試験対策コース 2009年春版開講

2008-10-31 17:00:41 | eLearning
以下、きょう発行のネットラーニング・メルマガからの引用です。

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[3] 新・情報処理技術者試験シリーズで2009年度春期試験対策をスタート

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先週のメルマガでもお伝えしましたが、2009年度春期より、情報処理技術者の試験体系が大きく改正されます。

ネットラーニングでは、新試験に対応したeラーニングコースをいち早くご用意し、11月4日から順次開講いたします。

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  新・情報処理技術者試験対策コース
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■ 基本情報技術者試験 (2009年春期版)   11月4日(火)開講
    合格総合対策コース・・・・ 49,900円
    徹底演習コース・・・・・・・・ 24,150円

■ ITパスポート試験 (2009年春期版)      11月7日(金)開講
    徹底演習コース・・・・・・・・ 18,900円

■ 応用情報技術者試験 (2009年春期版)   11月11日(火)開講
    徹底演習コース・・・・・・・・ 24,150円
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制度改正に合わせ、これまでのラインナップも刷新。用途に合わせて、以下の3種類をご用意いたします。

 A) 合格総合対策コース・・・レッスンテキストとB)、C)のセット
 B) 徹底演習コース・・・練習テスト、弱点テストなど各種テストとC)のセット
 C) 模擬テスト・・・本番同様の模擬テスト3回分

Aは今回は基本情報技術者試験のみ対応しますが、来年春期試験実施後は他のコースにも対応いたします。

Bは、これまでの「直前対策テスト」から名称を変更し、過去問題、予想問題を繰り返し演習することで力を養う意味で、「徹底演習コース」として登場します。

Cにつきましては、開講日が決定次第、あらためてご連絡いたします。

▼新試験制度 改正のポイント
http://www.netlearning.co.jp/hojin/detail_shikaku.html

★開講記念半額キャンペーンを企画中。詳細は決定次第メールマガジン、ホームページ
でお伝えします。




変化をとらえる

2008-10-31 09:35:22 | eラーニング市場
「変化」が時代の最大の特徴であるといわれる。時代の基調であることはまちがいない。

1975年ごろまでの安定した資本主義経済を根底からゆさぶっているもの、ソ連体制を崩壊させたものが、このすさまじいスピードをともなった「変化の時代」である。

であれば、「いちはやく変化をとらえる」「変化にいちはやく対応する」「変化をうみだし、変化の波がしらに立つ」ことが、この時代に決定的に重要であることはだれにも異論はない。

では、いかにいちはやく変化をとらえるか。活字になってからではおそい。われわれのビジネスでいえば、ユーザ企業から徹底的にまなぶことであろう。市場で変化がおきる。

変化をいちはやくとらえる人たち、変化が目立ってから気がつく人たち、変化にきがつかないまま退場する人たち。

ドラッカーはこう言っている。”未来にどのように変化するか気が付いているひとたち、まったく気がついていないひとたち、そして、その未来の変化がもうとっくにはじまっていることに気がついている人たちがいる”と。環境問題も、まさにそうかもしれない。

変化をとらえる。それは、「転機」をとらえるということでもある。わたしの現状分析の方法論は、「転機論」だ。

サブプライムローンが、住宅価格の上昇を前提にするシステムであるとすれば、価格上昇がとまったときに重大な転機がうまれる。アメリカの住宅価格の上昇は、2005年にめだって鈍化しはじめた。警戒信号だ。2006年、ピークをうって下降をはじめた。もう、破綻の表面化は時間の問題だ。2007年、破綻がはじまった。2008年金融恐慌に発展している。

転機をとらえるには、どのトレンドの変化が、大きな転機を生み出すのかをとらえて観察する必要がある。

ところで、いま、eラーニング市場は、大きな転機のなかにあります。






[eラーニングは進化しているのですね」

2008-10-30 09:15:05 | eLearning
他社からネットラーニングのeラーニングに切り替えられたお客様の感想です。

「eラーニングは進化しているのですね!」

評価していただいた一番基本のところは、実は、2000年のサービス開始のときからすでに提供しているものです。

ネットラーニングをご利用いただくと、他社のeラーニングとかなりちがうことに評価をいただきます。

もちろん、わたしたちは、日々ダイナミックに進化しています。しかし、骨格のところは、2000年にサービスを開始した時のものを発展させています。


白の民俗学

2008-10-29 21:42:13 | 読書/新聞/映画など
前田速夫著『白の民俗学へ -白山信仰の謎を追って』河出書房新社、2006年7月30日、2000円+税

帯には、「日本民俗学最大の空白部分の探究」とある。

まだ白山には登っていない。白山信仰は、まえから気になっていた。

白山信仰は、謎につつまれた宗教だ。全国に2,716社の末社がある。未登録を含めると3,000社とも5,000社ともいわれる。大規模な大社である。イザナギ命が黄泉の平坂まで逃げ帰ったときに、みそぎを助けた菊理媛が主神であり、十一面観音がまつられている。

海人族がまつった磯良神、イタコがあそばせるオシラサマ、クグツがまつる百神や人形の百太夫などにつらなり、白太夫や白比丘尼は白山信仰の宣ぶ者とみられている。

また、「東国の被差別の多くが白山神を鎮守にまつっていること」が「大きな謎」とされている。

菊池山哉は、「白山神の前身であるシラヤマ神こそ日本列島の原住民がまつった神である」と指摘する。

中国と朝鮮の国境の白頭山、朝鮮半島の太白山などともつながりを感じる。

著者は、「シロ」や「水」とかかわる生と死の宗教、よみがえり(黄泉がえり)の民俗をおう。

バラモンの神々を起源とする十一面観音は、かなり特異な観音という。奈良東大寺二月堂の有名な「お水とり」は、二月堂の本尊の十一面観音のまえで災難除去を祈願することをいうそうだ。お水とりは、火の祭典でもあった。

十一面観音は、白山から東大寺まで、各地の寺に点々とつらなっている。

白の民俗は、広く深く、日本文化の基底に存在する。




不況期はビジネスチャンス

2008-10-29 09:07:11 | eラーニングビジネス
資本主義に景気循環はさけられない。

というより、資本主義にとって、景気循環は、活発な経済活動と成長のための重要な仕組みとなっている。むしろ、景気循環は、資本主義の生命力を生み出す根幹でもある。本来は。

今回の金融恐慌も、あまりにも異常に成長していた金融システムを再編して正常にもどす役割もある。

ところで、一般的に好況局面では、どの企業も量的な拡大の時期であり、規模におうじて相似形に成長するといってよい。しかし、不況局面では、不良資本は淘汰され、また、質の違いが重要な意味をもってくる。異質な企業に急成長のチャンスがある。

その意味で、ベンチャー企業にとって、不況期にはおおいなるビジネスチャンスがある。


eラーニング市場の構造変化

2008-10-28 12:56:11 | eラーニング市場
昨日のミック経済研究所のeラーニング市場調査結果の続きです。

昨日は、今後4年間、年率26%の高い成長が予想されていることをみました。

きょうは、そのeラーニング市場の構造がどのように変化するとみられているかみてみたいと思います。

調査では、eラーニング企業の市場を、「システム関連事業売上」、「コンテンツ開発・販売事業売上」、「運用・サービス事業売上」に分類して、その比率がどのように変化するかトレンドを分析しています。

その調査結果では、運用・サービス売上の急増がめだっています。2007年度には、市場の34.1%であった運用・サービス事業売上は、2012年度には57.0%になると予想されています。

この運用・サービス事業に市場の中心が移るというのは、創業以来ネットラーニンッグが予想してきたことですが、いよいよはじまったこの大きな変化は、2008年度を起点としています。

これほど運用・サービス事業の比重が高まっていく過程では、eラーニング市場全体の伸びが26%という中で、この分野の伸びは50%にもなるということをしめしています。

ネットラーニングは、「運用・サービス事業」をビジネスの核心にすえています。


eラーニング市場急成長の調査結果

2008-10-27 14:00:04 | eラーニング市場
市場調査で定評があるミック経済研究所は、eラーニング市場の調査結果を発表しました。

それによれば、「eラーニングの総市場規模は、2007年度319億円、2008年度には408億円になる見込である。」という。

さらに、「2008年度以降は平均成長率26%で推移し、2012年度にはeラーニング関連の市場規模は1,000億円にまで拡大する見込である。」と指摘されている。

伸び率26%にもなる市場のめざましい急成長が予想されています。

この結果は、eラーニング市場の伸びが鈍化するという矢野経済研究所の調査結果とまったくちがいます。わたしは、最近のブログでも、現在eラーニング市場が大きな転機にあり、転機には、既存の流れは勢いを失っていく、その既存の流れを見ている人には伸びの鈍化が見えており、一方、新しい流れの中にいる人にはダイナミックな成長が見えていると書きました。転機の特徴のひとつは、市場の展望で二つの見方が併存し錯綜することです。

今回、はからずも、矢野経済研究所はこれまでのトレンドをとらえ、ミック経済研究所は、新しいトレンドをとらえたといえます。

今回のミック経済研究所の調査の最大の特徴は、45社ものベンダーを直接取材し、現場のなまの状況をしっかりとらえたところにあります。現場に徹底的にはいり調査した結果です。

トレンドを延長する分析方法は、転機には、見通しをあやまります。


デジタルとネットが経済の仕組みをゆるがせている

2008-10-26 00:23:55 | 読書/新聞/映画など
現在の金融恐慌は、市場原理主義の暴走の結果だと一般的にみなされている。

では、市場原理主義がアメリカやイギリスなどで支配的な経済思想になったのはなぜなのだろうか。

そのひとつは、1929年恐慌がうみだしたケインズ的な経済政策が、破たんしたことによるだろう。29年恐慌は、資本主義を根底からゆるがせるものであった。その再来をふせぐために、財政をフルに出動させ、金融政策を駆使してきた結果は、日本でいえば、限界までの赤字国債の累積であり、金融施策のマヒであった。

ケインズ的な経済政策を継続する力をうしなった資本主義のいなおりが市場原理主義であったといえる。

しかし、それだけではないだろう。

デジタルとネットが、経済の仕組みを根底からゆさぶっている。

かつて、製造業の大規模な大量生産が経済の中核を占めていた時代には、独占的な大企業と国家の安定した関係のもとに、高い利潤は、労働組合や社会福祉にも配分されていた。安定的な社会システムがあったのだ。この製造業の大量生産は、当時のソ連の経済の仕組みのもとでも、それなりにうまく稼働した。宇宙競争でソ連がアメリカを出し抜き、ソ連や中国は、生産規模で米英においつくと宣言していた。

しかし、1970年代にはいって、次第にコンピュータが力をもち、やがてネットも登場してくると、経済の基本の仕組みが大きくかわった。ゆるぎそうもなかったIBMがマイクロソフトにだしぬかれ、マイクロソフトは、グーグルにだしぬかれる。激烈な競争の時代がはじまった。ソ連の経済体制は、このようなあたらしいデジタルとネットにまったく対応ができない。崩壊は必然であった。

オープンソースのようなある意味では理解をこえたものが大きな力をもってきた。デジタルの世界では、生産手段の独占に格別大きな資本が必要なわけでもない。激変するネットやデジタルの基盤のうえで、独占を長期に安定的に維持できるわけでもない。最強の小売業に急速にのしあがった小売チェーンでさえ、低価格の武器を打ち破られれば、ただちにポジションをうしなう。ソニーやパナソニック、あるいはトヨタさえ、また銀行や証券も、たとえ金融危機がなくても激動にほんろうされている。

ソ連を崩壊させたのと同じ力が、資本主義を揺さぶっている。

さらに、温暖化、石油資源の枯渇、水危機なども、経済の仕組みの基盤を動揺させている。

このような力は、どのような経済の仕組みをうみだしていくのだろうか。資本主義は、どのように変容するのだろうか。




情報処理技術者試験 解答速報!

2008-10-24 19:46:04 | eLearning
以下、ネットラーニング・メールマガジンの抜粋です。

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[1] 情報処理技術者試験 解答速報!
   40年ぶりの試験制度改正目前(2009年度春期)、
   どこよりも早く、ITパスポート試験対策eラーニング、11月初旬に登場!
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先週の日曜、情報処理技術者試験('08年度秋期)が実施されました。
初級シスアド試験実施もラスト2回とあってか、同試験の受験者は、前年同期比で18,000人減、と激減しました。

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 ▼2008年度秋期試験 解答速報
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初級シスアド http://www.netlearning.co.jp/hojin/news/AD_08autumn.html
基本情報技術者 http://www.netlearning.co.jp/hojin/news/FE_08autumn.html
   
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 ▼新試験制度 改正のポイント
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http://www.netlearning.co.jp/hojin/detail_shikaku.html

来年春期に、初級シスアド試験が部分的に吸収された新試験、「エントリ試験(ITパスポート試験)」が登場します。また、基本情報技術者試験をはじめ、情報処理技術者試験の制度が全体的に大幅に変更になります。

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▼どこよりも早く新試験対策eラーニング登場
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11月初旬、ネットラーニングでは、どこよりも早く、新試験制度対応のeラーニン
グコースを一挙に開講いたします。
制度改正に合わせ、これまでのラインナップも刷新。用途に合わせて、以下の3種類をご用意いたします。

 A) 合格総合対策コース・・・レッスンテキストとB)、C)のセット
 B) 徹底演習コース・・・練習テスト、弱点テストなど各種テストとC)のセット
 C) 模擬テスト・・・本番同様の模擬テスト3回分

新試験制度は来年春が初回実施となるため、A)については今回は基本情報技術者試験対策のみ、となりますが、来年春期の試験後は、徐々にラインナップを拡充していく予定です。






外国語学校市場の縮小

2008-10-24 09:29:53 | 英会話学習
英会話を中心とする外国語学校市場の大幅な縮小が続いています。

きょうの日経産業新聞の記事によれば、経済産業省の調べでは、2007年の外国語学校の市場規模は、約977億円と、前の年より28.4%も激減しています。関連して、個人指導穎英会話教室のGAVAが、教室を一部閉鎖する記事もあります。

2007年10月に経営破たんしたNOVAの影響もあるとみられますが、もともとNOVAの破たんそのものが、英会話学校の頭打ちのなかでの無理な拡大経営を背景にしているとみられています。

加速する英会話学校からの受講者ばなれは、英会話の学習をするときに、学校が主要な方法でなくなりつつあることを示しています。

では、書籍やラジオ・テレビ講座のような片方向の学習が主流になるかといえば、その可能性はありません。音声や動画を駆使した双方向教材や、1対1のネット対面学習も可能なeラーニングこそは、外国語習得の主要な学習手段になっていくのは、まちがいないでしょう。