eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

「学習意欲」、本能かかわる脳中枢に

2008-09-03 20:55:27 | 学習と教育
「人は達成感があると、学習意欲がわく。この心の動きは脳のどこで生まれるのか。・・・より原始的な本能にかかわる脳の奥深くの線条体という場所だった。」という。

 朝日新聞によると、大阪市大と生理学研究所(愛知県岡崎市)の研究グループの成果で、3日から沖縄県名護市で始まった国際疲労学会で発表される。

学習意欲は本能的なもの、達成感と深く結び付いている、ということは、われわれも実感するところであり、学習システムの工夫に役立てることができる。


SaaS型LMSのメリット

2008-09-03 09:40:11 | SaaS+型LMS
eラーニングを実施するにあたって、急速にSaaS 型LMSへの関心がたかまっています。

一般的なそのメリットを簡単にみてみましょう。

SaaS型LMSのメリットは、
まず第一に、コストが低いことです。利用料だけ支払うので初期費用も必要ありません。イントラ型の半額という試算もあります。
第二に、技術部門のサポートやさまざまな面倒な作業がないことです。バックアップやセキュリティなども万全です。
第三に、小規模のイントラ型LMSにくらべて機能が豊富なことです。コース制作・配信・運用・管理にいたるまで豊富です。また、課金システムなども整備されています。たとえば、制作システムをみましても、オーサリングツールも、使いやすいユーザ用と効率的なプロ用が用意されていることがおおいので、うまくつかいわけもできます。
第四に、全国や世界にちらばる拠点にたいして、多国語による大規模な配信機能があります。
第五に、運用のアウトソーシングができることです。とくに、学習者の登録から学習促進、支援などのほか、学習状況の分析総括もアウトソーシングできます。電話によるサポートを実施しているところもあります。
第六に、売り切りが一般的なイントラ型にくらべて、カスタマイズが柔軟にできることです。自分用に個別設定できるオプションが大量に用意されている場合が多いので、自由に自社用の設定をできます。また、存在しない機能でも、ユーザの希望により柔軟に開発されることが多いのは、顧客にとってはありがたいことでしょう。
第七に、携帯からパソコンなどにいたるまで、eラーニングが統合管理されていることです。
第八に、ビジネス用の機能を装備している場合も多いので、eラーニングビジネスをおこなう企業にとって便利なことです。一般的なイントラ型の場合、ユーザ用のLMSであり、ビジネス用の機能や設計になっていません。

とくに、第五で指摘した人によるサポートがつくSaaSを、わたしたちは、「SaaS+」と呼んでいます。SaaS+型のLMSを提供していきます。





死なない生物がいる

2008-09-03 07:03:47 | 読書/新聞/映画など
生物は死ぬものだとばかり思っていました。死なない生物がいることに気がつかなかったとは。

生物は、単細胞から多細胞へ進化しました。

単細胞生物は、分裂することにより、自己を複製しふえる。そこに、死ぬというシステムは組み込まれていません。多細胞生物は、生殖があってこどもが生まれてくる。そこに個体の死がプログラムされている。

単細胞生物が分裂により自己を複製するとき、もとの自己と微妙なちがいもあり、多様性が確保されている。

細胞が複数になったとき、それぞれの細胞に役割がうまれました。他の存在を前提とする。単数と複数というちがいが、繁殖の違いにも、死ぬか死なないかという単体のありかたのちがいにもなっています。量が質のちがいとなる。

舟木亨著『進化論の五つの謎』ちくま新書、2008年7月10日、780円+税

組織とは何かを考えさせられる面もあります。

死なないかもしれないということで、人は、クーロンという自己複製に微妙な関心をもっているのかもしれません。

それにしても、進化論にもとづけば、先祖を代々さかのぼっていけば、人間でなくなり、海の中の生物になり、さらに、地球上にたったいちどだけ発生した最初の単細胞にいきつくまで命がつながっている不思議があります。すべての生物の命がつながっています。