eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

個人の時代の教育

2006-02-28 09:24:58 | 企業研修
大前研一の「ロウアーミドルの衝撃」から、もう少し引用します。

「21世紀は国より地方、地方よりも企業、企業よりも個人、が主導権をとる時代なのだ。」

「いままでのような大量生産に適した人材をいくら作っても、世界における日本の指導力、経済力は維持することさえできない。」

大量生産に適した人材は、大量生産方式で教育されました。集合教育であり、集団教育です。

個人が主導権をとる時代の個人の教育は、教育の方法がちがいます。もちろん、"teacher"をこえる人材を育成しなければならない。

"teach"か"learn”か

2006-02-27 22:19:23 | eLearning
大前研一は、最新刊「ロウアーミドルの衝撃」の本の中で、教育の面で日本は北欧に学ぶべきだと述べている。

「これらの国の教育現場では、”teach(教える)”という言葉が禁じられ、"learn(学ぶ)”を使う。」という。

「”教える”とは、答えがあることを前提とし、それを知っている人間が教えるという考え方だ。」

「北欧では教えるのではなく、子供たちが自ら学び取るという考え方を徹底しているのだ。」

われわれも、インストラクショナル・デザインではなく、ラーニング・デザインという考え方をとっている。そのほうが、eラーニングの基本コンセプトにふさわしい。

強風で欠航

2006-02-26 22:27:01 | 島の生活
きょうの八丈島は、日中の気温が17度をこえて、暖かい日でした。

しかし、低気圧と前線の通過にともない、早朝からときどき強い突風が吹き荒れて東海汽船も欠航です。

天候の悪化が予想されたので、夕方の羽田行きを朝一番に変更しました。昨日の夜のチェックでは、まだ空席が30席ほどあったので油断したのが失敗でした。空港へ行ってみると、大混雑です。いやな予感があたって、満席になっています。あとの便の欠航をみこして、みんな朝一番の便に変更しているのです。

なんとか、空席待ちの最後に滑り込んで、なんどもやり直して着陸した飛行機にのることができました。
きょうは、そのあとの便はすべて欠航となりました。

八丈島は、強風や視界不良で飛行機が欠航することが、とくに冬には多い。しかし、わたしは、このところ1年以上、100回以上の搭乗で乗ろうとして欠航になったり引き返したりという経験がありません。運がよいともいえますが、うまく欠航しそうな便をさけている面もありそうです。

八丈島へ旅行でこられるときは、冬には、天候をよくごらんください。

外国から何を学ぶか

2006-02-24 21:03:15 | eLearning
外国のeラーニングの現状から、何を学ぶことができるか?

日本のeラーニングの現状と比較して、多くの学ぶことがあります。

ところで、日本のeラーニングの普及のおくれはなにが原因かという観点で、各国のeラーニングの現状をみる場合もあります。

その場合、ややもすればおちいりがちなのは、状況を簡単に説明してしまうことでしょう。
たとえば、韓国のeラーニングの普及がすばらしいという現状から、日本の普及が遅れているのは、日韓の政府の政策のちがいによるものだと納得する見方です。したがって、日本政府の積極的なeラーニング普及政策があれば、日本でも順調にeラーニングが活用されていくはずだということになります。

このような見方の特徴は、かりに、eラーニングの普及が遅れているとして、その原因を市場環境やユーザーや国の政策に求める考え方です。ブロードバンド環境がまだ十分でないからと説明したり、ユーザーの理解がないからと嘆いてみたり、国がもっと積極策をとるべきだと主張してみたり。
つまり、原因は、自分たちと無関係なところにある、責任はわれわれにはないということです。

そうでしょうか。
eラーニングが当初予想されたほどの勢いで普及してこなかったことは事実ですが、その最大の原因は、提供する側にあったと思います。ユーザーのニーズにこたえるeラーニングの提供が不十分であったのが最大の原因です。

であれば、努力すべきなのはわれわれです。したがって、外国から学ぶことはたくさんあります。はげしい競争の中で工夫をつみかさねている米国や韓国や、その他多数の国のeラーニング企業から、どんどん学ばなければならない。

しかし、日本がだめな理由はなにかと、納得するために海外をながめてもほとんど意味がありません。

学ぶ視点により、内容が貧弱になったり、豊かになったりします。

研修担当者の優先課題-2

2006-02-23 12:47:32 | eLearning
米国の研修担当者があげる優先課題の第四位は、研修の効果測定です。

「教育研修への投資が、どれだけの価値をうみだすのか。」この観点からの効果測定です。

この数年間、そのことへの関心がたかまってきましたが、これから数年、いっそう明確になると予想されています。

もっとも投資効果がえられる教育に投資が集中していく。

教育研修がコストであると考えられると、効果測定の意味も内容もかわってきます。より効率的な教育研修がもとめられる。

教育研修が投資と考えられると、より戦略的になる。

eラーニングが、このような課題をうみだし、課題の解決手段を提供していると言ってよいでしょう。

教育研修の最優先課題

2006-02-22 11:32:33 | eLearning
Brandon Hallさんの調査教育機関による調査結果によりますと、米国では、

企業の教育研修の最優先課題は、事業目的と教育研修をしっかりむすびつけることだそうです。企業の教育研修が戦略的な課題になってきていることの反映ともいえそうです。

ほとんどそれとならんで最優先課題になっているのは、LMSの買い替えです。ほとんどの企業がLMSを導入しながら、実情にあわなくて困っていると思われます。なぜ、そうなのかは、かなり分析が必要でしょう。より積極的にeラーニングを活用しようとするときにうまくいかないことが推定されます。

いまどこだ?

2006-02-22 09:29:25 | 読書/新聞/映画など
いまどこだ?

一瞬、自分が電車の中にいることを忘れていました。駅の名前が違う。出勤途中なのに、とっくに降りる駅を通り過ぎている。

「ダライ・ラマ自伝」を読んでいました。

ちょうど、極寒の吹雪の峠をこえて、ダライ・ラマの一行がインドへ亡命するところでした。

インドへ入ったところで、目を上げて、一瞬、自分のいどころがわからなかったのです。

そういえば、1月にインドに行ったときに、ムンバイにあるガンジーの事務所へ行きました。彼が執務をしていたときの様子がうかがえます。

「ガンジー自伝」を読んだのは、2004年6月でした。

最初に伝記というものを読んだのは、中学生のときに図書館でみつけた「リビングストン」でした。あとで知ったところによると、その年齢のときに、多くの子供が伝記に興味を持つそうです。

いまもその精神年齢にあるのか、伝記はかなりたくさん読みつづけています。

倒産する企業

2006-02-21 18:03:03 | Netlearning,Inc.
産業再生機構のトップクラスの人の話をきく機会があった。

倒産する企業の共通点をあえてあげるとすれば、
1、どこかでむやみに拡大傾向に走るオーナー企業
2、「なにを」より、「いかに」に走る企業。なにをつくるかよりも、「より安く」「より早く」「よりXXX」とオペレーションをおっかける。
3、雇用を守ろうと雇用偏重になる企業
4、成功体験にこだわり、パラダイム転換についていけない企業
だそうです。

そうですね。拡大路線でだめになる企業が多い。着実にすすんで失敗することは、ほとんどありえないと思う。

もしあなたが旅行者なら

2006-02-20 22:16:39 | Netlearning,Inc.
「もしあなたが旅行者なら、・・」

「きょうの夕方、飛行機にあずけたバッグを探し回っているでしょう。・・」

朝食時のCNNが、旅行者を不安にさせる放送をしていた。

実際、そうなのだ。シックスシグマの本にも書いてあった。ユナイテッド航空が、シックスシグマを実践したとしても、年間10万個のバッグが紛失するという。

ミスや事故をなくすということは、これだけ大規模にものごとが処理されている世界では、大変なことだ。

われわれにも、高度な努力が求められている。