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最後のiPodを買ったよ

2022-05-11 22:27:05 | Mac,ガジェット



11日の朝、衝撃的な(自分的に)ニュースに遭遇しました。
アップルが、iPod Touchの販売を現在の在庫限りで終了するというのです。
現在販売されているiPodはiPod Touchだけですから、コレを持ってiPod製品の終了ということです。

このニュースには驚きもしまたけれど、驚きもしませんでした。
というのは、iPodシリーズが終了するにしても、その前兆っぽい情報に巡り会わなかったからでもあり、
一方で、そのうちiPodシリーズは終了するだろうとも思っていたからです。

音楽に特化した携帯情報端末であるiPod、今やスマホに内包されてしまう音楽機能なだけに、
iPodが求められる状況にあるとは言い難いです。

ソレに今や、音楽を楽しむと言えばサブスクリプションのストリーミングサービスが主流になってきており、
端末に音楽を貯め込む意味合いは薄くなってきていますので、ソレこそどこでもネットワークに繋がる
iPhoneなどのスマホがあれば音楽を聴くには事足りてしまうワケです。

となるともう、iPodのような音楽専用端末の需要は落ち込むばかりですので、
アップルのこうした判断も当然のことでしょう。


まあ、そうですよね。
自分的には自分が所有している音楽を聴くという習慣が染みついているので、
ネット接続を前提とした音楽試聴行為というのはどうにも馴染まないのですが。

ソレに、なんでもかんでもスマホのような一つの端末に機能を集約することに危うさを抱いてまして、
機能の分散という意味で今でもiPodは重宝しているのです。特に旅行や出張、ドライブなどでの用途です。
スマホのバッテリー節約という意味でも、役割分担という意味でも機能を分散させたいのですよね。


ってことで、今はiPod Touch(第6世代)128GBを使用しているのですが、
iPodシリーズ終了とのことで、中古市場が高騰する前にもう一台買っておくか、となりました。

で早速、仕事をサボって、もとい午前中の仕事の空き時間を利用して職場近くの家電量販に行って、
そそくさとiPod Touch(第7世代)256GBをゲットしておきましたよ、ええ。
コレが最後のiPodです。


こういう自分みたいに、iPodシリーズ終了の報を受けて最後のiPodを求める人達が
店に殺到しているかと思ったのですが、そうでもありませんでした。
そんなの、自分くらいだったようです。自分が購入できた後はどうだかわかりませんが。
やっぱり、今は音楽専用情報端末の需要なんてそんなにないってことでしょうか。

で、所持していたiPodも購入したiPodも色はシルバーにしたのですが。
自分はiPhoneやiPad、液晶テレビもベゼルの色は黒と決めています。
なぜなら画面の周囲は黒が最も邪魔にならないからです。

そんな自分もiPodに関しては、ベゼルが白のモデルにしているのです。
何故かというと、iPodといえば初代から白だからです。





ソレにしても、いや、iPodが無くなりますか。

アップルが今のようなブランド力を持っているのは、iPodの貢献が大きいと思うのですよ。
だって、iPodが最初に出てきたときの衝撃といったら凄まじいモノでしたからね。

iPod以前にもデジタルミュージックプレーヤーといった製品は他メーカーからありました。
だからアップルのiPodは後発だったのですが、他メーカーが音楽の著作権管理に厳格で、
ミュージックプレーヤーとしては使いにくかったトコロにiPodは音楽管理ソフトウェアのiTunesとともに登場し、
著作権管理を緩くしたことで抜群に使い勝手が向上してiPodは大ヒットしたのです。

iPodはシンプルなインターフェイスもありましたが、
iTunesの使いやすさ、著作権の緩さこそがヒットの要因であり、イノベーションでした。

ってなことで自分も、まもなくiPodユーザーになりました。
最初に自分が手にしたiPodはホイール型のインターフェイスの他に4つのボタンが装備されたモデルでした。
アレは自分的に使いやすかったですけど、その後はその手のモデルが出なかったことから、
あまり評判が良くなかったのでしょうか。

とにかくiPodは音楽聴取スタイルを変える、まさにイノベーションと呼ばれる製品でして、
後発にiPod miniというこれまでより小さいサイズで、容量も少ないものの、
白一辺倒ではないカラフルなモデルが投入されました。
コレがまた大ヒットで、お店には行列ができ、入手しにくい商品となっていました。





そんな中、今度はその大ヒットのiPod miniの代替商品としてiPod nanoをデビューさせます。
iPod miniのHDDからストレージを変えることで大幅なサイズダウンを実現しました。





コレにはまあ、ビックリしましたよ。
大人気のiPod miniを終了させてまで投入するのですから。
しかもカラフルなiPod miniから白と黒のカラバリしかないnanoになったのです。

初代nanoを発表したときのスティーブ・ジョブズのプレゼンがまた粋でしたね。

 「いつもジーパンのポケットにiPodを入れてるが、もう一つ小さなポケットがあるだろう?
  コレはナニに使うんだい? でも今日、ソレがわかったよ」

と、ポケットinポケットからnanoを取り出してみせた演出は喝采モノでした。


そしてiPodというハードウェアとiTunesというソフトウェアだけでなく、
iTunes Storeというオンラインミュージックストアまでオープンさせました。

iPodとiTunesが音楽の聴き方を変えたのなら、iTunes Storeは音楽流通を変えてしまったのです。
コレもまたイノベーションでした。

こういう他のメーカーではできない大胆な変革を矢継ぎ早に打ち出したことこそが、
iPodというブランドの絶対性、ひいてはアップルブランドの向上に繋がり、今に至るのだと思います。

まあ、時代を経るにつれてアップルにとってのiPodの重要性は薄れていってしまうのですが、
アップルというブランドに「革新」のイメージが強いのは、iPodがあったからこそではないでしょうか。


自分もそういう衝撃を目の当たりにしているからこそ、iPod製品が手放せないのかもしれませんね。

思えば4つボタンのiPod以降、shuffleもnanoもclassicも買いましたよ。
今は第6世代のtouchと、初代shuffleを持っています。
そして第7世代touchを手に入れました。

やっぱりね、例えばドライブ中とか旅行中とか、音楽は聴きつつ他のことをするワケで、
音楽端末とスマホは分けて使うのがいいんじゃないかなと思うのです。

ま、、 そうでなくてもやっていけるのかもしれませんけども。


まだまだお世話になりますよ、iPod。


 





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