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米朝首脳会談の中止で置いてけぼりの日本は追いつけるか

2018-05-25 06:39:28 | 国際・政治
棄てたと言っていた森友学園疑獄関連の財務省文書が大量に見つかったり、
加計学園疑獄では愛媛県が提出した文書に反論するのに躍起なアベちゃん政権、
それらの大問題を日大アメフト問題が掻き消すようにお茶の間を賑わしている今日この頃。

24日夜、アメリカが6月12日シンガポールでの開催が予定されていた米朝首脳会談の中止を、
北朝鮮に通告しましたね。

ちょうど北朝鮮が核実験施設を破壊したとのニュースの直後でしたから、
ひょっとしてコレはアメリカによる戦略的謀略的作戦だったのか?なんて思ったり。

家康が大阪城を攻めるのに、いったん和睦したフリして堀を埋めさせてから、
その後いちゃもんつけて攻め落とすみたいな、あんなカンジなのかなと。


ソレはともかく、この米朝首脳会談中止の判断については、
北朝鮮の外務次官とアメリカの副大統領同士の罵りあいが原因?
といった見方があり、ま、表面的にはそう見えるかも知れませんが、
でもそんな単純なことで会談中止しますかねえ。


 北朝鮮、ペンス米副大統領を「愚か者」と非難

 北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官は24日、マイク・ペンス米副大統領の言動を
 「愚か」と非難し、外交が失敗した場合には「核による最終決戦」の可能性を警告した。
 崔氏は、北朝鮮政府は米国に対話してほしいと「お願い」などしないし、
 会談に出席するよう説得もしないと述べた。
 米国と北朝鮮は両国ともここ数日、6月12日に予定されている米朝首脳会談が延期、
 あるいは中止となる可能性があると警告している。
 北朝鮮は、米国が北朝鮮に対し核兵器の放棄を一方的に主張した場合、
 会談への参加を再考するだろうと述べた。
 ドナルド・トランプ米大統領は22日、会談実現には北朝鮮が一定の条件に応じる必要があると釘を刺した。

 ペンス氏は「政治的なまぬけ」
 崔外務次官は過去10年にわたり、対米外交の場にたびたび関与している。
 ペンス氏が北朝鮮は「リビアのように終わるかもしれない」など発言したことについて、
 崔氏は北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)を通じて、「許容できない、厚かましい発言」だと批判した。
 「米国政策に関与している者として、あのような無知で愚かな発言が米副大統領の口から噴出したことに、
 驚きを抑えられない」と崔氏は述べた。
 崔氏は、「米国が我々と会議室で会うか、核対核の最終決戦で対決するのかは、
 完全に米国の決断と振る舞いにかかっている」と警告した。
 ジョン・ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)も先週、
 北朝鮮の検証可能な非核化に「リビア方式」が適用される可能性があると述べ、北朝鮮を怒らせた。
 ボルトン氏のこの発言を受けて、金桂冠(キム・ケガン)第1外務次官は
 米朝首脳会談中止を警告する談話を発表している。

 <解説>「慎重な外交には慎重な情報発信が必要」――ローラ・ビッカー BBCニュース(ソウル)
 さて、予定されている米朝首脳会談の数週間前になって、
 またしても中傷合戦と核戦争の危機に舞い戻ってきた。
 ペンス副大統領を非難したのは、北朝鮮政界の有力者だ。
 崔氏は金正恩(キム・ジョンウン)氏の最側近の1人で、談話は金氏自身にも承認されたはずだ。
 北朝鮮にありがちな、典型的な力の駆け引きだという意見もあるだろう。
 しかし、確実に避けられたことでもある。
 北朝鮮は先週、リビア方式の非核化と言われて、強く反発した。痛いところを突かれたかのようだった。
 なによりも、リビアのカダフィ体制は崩壊しカダフィ大佐は殺されたというのが、第一の理由だ。
 さらに、北朝鮮は自国の核兵器開発がリビアよりはるかに進んでいると認識しているのも、別の理由だ。
 そのため、北朝鮮とリビアを同じ文脈で語ることすら深刻な侮辱になり、
 米政府は自分たちにしかるべき敬意を示していないと、北朝鮮政府は感じているのかもしれない。
 北朝鮮はまず一度、米国に警告した。それでもペンス氏は、またしても北朝鮮とリビアを比べてみせた。
 慎重な外交には慎重な情報発信と慎重な言葉遣いが必要だ。
 トランプ政権はこの点において規律を欠いていると、北朝鮮が感じているのは明らかだ。
 北朝鮮政府が、ペンス氏やボルトン氏と同じような発言をしているトランプ大統領を
 標的にしないと判断したのは興味深い。
 大統領本人ではなくその周囲に罵倒を投げつけている北朝鮮は、
 まだ首脳会談の可能性を手放す気にはなっていないのかもしれない。


なんか、まだシナリオがあるような気がしてなりませんが。

しかしま、北朝鮮を巡る情勢については、平昌オリンピック以降、
南北朝鮮の対話を中心にあまりにもトントン拍子に進んできた印象があり、
順調過ぎてかえって不安というか、疑いたくなるくらいだったものですが。

だからここでコレまでの流れに水を差すような会談中止というのは、
歓迎っていうんじゃないですけど、一度クールダウンする機会かもしれませんね。

そしてどういう方向に進むのか、先行き不安もなかないのですが、
なんとか南北朝鮮の融和ムードを活かすようになるといいのですが、
トランプのアメリカは中東じゃあんな調子で戦闘を誘発させていたりもするので、
なんかこう、読めないですし信用もできないところはあるんですがね。
ホントに東アジアの平和と安定を望んでいるのかと。


さて日本はというと、米朝首脳会談中止のニュースにほくそ笑んでいるのではないでしょうか。
だって北朝鮮関連では置いてけぼりだったワケですから、ここで追いつくチャンスかもしれません。

順調かに見えた北朝鮮を巡る情勢で、米朝首脳会談の日程が決まってからというもの、
ここ数日なんかは会談の行方について懸念する報道が相次いでいたワケで、
その懸念が現実になったところなんですが。

なんかこう、米朝会談が懸念される兆候があるとむしろ、日本としては、
メディアや国民なども、歓迎しているかのように自分には見えたのですがね。

日本としてはなんといっても拉致問題はありますし、これまでの経緯からも、
北朝鮮を信用するには一層の警戒が必要となるのは当然とは思いますが、
北朝鮮問題では蚊帳の外であったワケで、焦りがあったのも確かでしょうし。


まあしかし、アメリカや韓国に拉致問題のハナシを北朝鮮にして欲しいとか、
米朝会談が終わったらトランプにハナシを聞きたいとか、
なんだって日本はそんなに他国頼みなのか、よくわかりませんが。

対話のための対話はしない!なんてアベちゃんが息巻いた以上、
話し合いでの解決を持ち込むことはできなくなっているのでしょうか。


というか、そもそも日本は拉致問題を自力で解決する意志はないんじゃないですかねえ。

それどころか、このまま北朝鮮には悪役でいてもらって、
東アジアは不安定なままでいて欲しいのじゃないでしょうか。

つまり、拉致問題含め北朝鮮問題は解決に向かって欲しくないのです。

だってそうなってしまうと、北朝鮮という仮想敵がいなくなってしまうからです。
コレは日本にとって不都合です。

仮想敵が存在するからこそ、相対的に日本は正義であり得たのですし。
その脅威(笑)を煽り、そこへ日本国民の不満をぶつけることもできました。
仮想敵に勇ましい態度を見せれば内閣支持率は簡単にアップしました。

ナニかっていうと北朝鮮の脅威(笑)ガーと言うことができたのですが、
ソレができなくなっちゃいます。

そしてそうなると、日本が北朝鮮にかわって悪者になってしまいます。
日本だけが浮いた存在になってしまうからです。

そういう存在は北朝鮮が担ってくれていたのに、日本がそうなってしまうのです。


さあて、米朝首脳会談が組まれていた6月というと、
サッカーのワールドカップ・ロシア大会の真っ最中なので、
日本のメディアや国民は米朝関係どころじゃないのでしょうが、
国を挙げてのニッポン!ニッポン!という歓声に掻き消されるニュースには、
どんなモノがあることでしょう。

 

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