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こんなときに脳天気な「統計の日」標語

2019-02-05 22:34:45 | 社会・経済


 
政府が算出する各種統計に疑義が向けられている今日この頃ですが、
名目賃金とともに実質賃金も上がっているとしていた毎月勤労統計の不正疑惑で、
実質賃金の伸びが実は、前年に比べマイナスだったと、厚労省が認めましたね。
まあ、そんなもんでしょう。

コレが間違いだったのか、ねつ造や改ざんなどの不正だったのかはありますが、
どっちにしてもインチキだったということにはなりましょう。

実質賃金と同様に、GDPの伸びとか、いざなぎ超えの景気とかいうのも、
おそらくインチキでしょう。

カラクリとしては、統計の算出方法やサンプルを替えるなどして、
結果的に導かれる数字がコレまでよりも上がるようになっているワケですね。

野党などはコレを、アベノミクス(笑)の効果を偽装するための、
意図的な不正ではないかと追及しているのですが。


当然、そういう疑惑もあるでしょう。
実際に、そうした動機があったことは強く疑われる昨今の政治状況はあります。

とは言え、統計の算出方法を変えること、ソレ自体が不正とは言えません。
統計の仕方を見直すことはあり得るハナシだからです。

ですが、算出方法を変える前と後とを比べて、やれ良くなったなどと主張するのはインチキです。
その主張ありきで算出方法を変えて、ワザと比較して政策の効果を強調していたならソレは、
偽装だと言えるでしょう。

今のところはそうと言い切るところまでは追求しきれてませんが、その疑いは強いでしょうね。


そんなカンジで、国がドヤ顔で出す統計というものの信頼がガタ落ちの今日この頃、
脳天気にも総務省がこんなキャンペーンをしているようですね。


 2019年度「統計の日(10月18日)」の標語の募集

 総務省では、統計の重要性に対する国民の関心と理解を深め、
 統計調査に対する国民のより一層の協力を頂けるようにと定めた「統計の日(10月18日)」
 を中心として周知広報を行っております。その一環として、
 毎年「統計の日」のポスターを始めとする広報媒体に活用するため標語を募集しています。

 総務省では、この「統計の日」の趣旨を踏まえた標語について、
 皆様からのご応募をお待ちしております。


いやあ。。

まさにこのタイミングで、自虐ギャグもほどがあると言いますか、
むしろ大いに突っ込んでくれと言わんばかりの体当たり芸。

と思ったのですが、この標語募集キャンペーン、
昭和50年頃からほぼ毎年継続しているようですね。


 「統計の日」標語一覧


なので、今年に限ってキャンペーンを諸事情により見送るなんて判断でもすれば、
ほーらやっぱり、政府統計にはやましいことあるんだ?と、疑われますしね。
強行せざるを得なかったのでしょう。


ところで、上記PDFで過去の入選作品を見てみますと、
「未来」「地域」「活用」なんてワードが好まれているようです。

そういった意味ではもはやマンネリでネタ切れな企画と思うのですが、
今回はこうした問題がありますのでね。

改めて、統計の信頼回復を図るのに、いい機会かもしれません。


そうですね、自分だったらどんな標語にしますかね。
昨今のインチキが発覚してもまるで反省もせず居直ってる様子を見るなら、こんなのはどうですかね。


 「バレたって 退かぬ 媚びぬ 省みぬ」


ところで、こんなに政府統計への信頼が揺らいでいて、
国民の実質賃金伸び率はマイナスだったわ、GDPの伸びもインチキだったわ、
いざなぎ超えの景気もたぶん無いわとの認識となる中で、
何故か日経平均株価はそう下げる気配もないのですよね。

投資家は今の日本のナニを見てるのでしょうか。
やっぱり、日本よりアメリカの株価で左右されるのでしょうか。

 
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