夏休みとインターネット隔離

先週はお盆休みってことで、田舎に帰っておりました。
田舎では親戚と会ったり、お墓参りに行ったり、ゴロゴロしながら高校野球見たりと、典型的なグータラ夏休みを満喫しましたとさ。

で、今日から仕事に復帰してるわけですが、こちらで家でも仕事でもパソコンと接している時間が長いのに、休暇で田舎にいるときは1回もパソコンに触れることはありませんでした。仕事での必要に迫られないから、というのと実家自体にそういうインフラがないってこともあります。まぁしかし、必要がなければパソコンなんて、インターネットなんてなくても普通に暮らせるんですよね。自分の場合はただの夏休みだったんで当たり前ですけど。

インターネットの環境がないってことは、普段とはメディアとの接触状況がまるで違って、ニュースの情報源としてはテレビと新聞しかないんですよね。いや、これって恐いことだなっていうのを、改めて思いました。だって、テレビとかいくつかの局を眺めてもほとんど同じことを同じ調子でしか取り上げていない。いつもはインターネットが主要な情報源であるのと比べると、圧倒的に情報量としては少ない。しかも様々なサイトやブログによって様々な角度から一つのトピックを見ることができるのに対し、テレビをみてるだけではそれができない。それに新聞を加えても同じ。情報源がそういったマスコミしかないのであれば、それを受け取る視聴者は、それをなんとなく信じてしまうのはごく自然なことと思われるのです。ただこういった環境にいたら、メディアを疑い、ニュースの裏を読む、深く読む、なんてリテラシーを持つことは希でしょう。

そういった意味ではウチの両親なんていわゆる情報弱者なわけで。小泉純ちゃん・竹中へーちゃん風に言えばB層ってやつですか。
あの郵政アメリ化！選挙の際には、ウチの親は、「郵政民営化！すると国の無駄使いがなくなるんだからいいことなんだべ？」とか言うわけです。ウチの親は学歴は高くないですが、世の中のことはそれなりに良く見ている、と印象を思っていた子である自分も、これには「ええ～～っ」とマスオさんみたいにビックリしたんです。
ま、そこで、とーちゃん違うよ！　あれは郵政アメリ化！なんだよ！　日本人の資産をアメリカが食い物にしようとしていて、それに純ちゃん・へーちゃんが手を貸してるんだよ！　とは、その時には言えなかったんですけども。。

でも、こんな思考で投票してしまった国民がたくさんいたわけですよね、実際。マスメディアに情報を牛耳られてしまう恐ろしさ、それを今回の帰省で今更ながら感じたんですが、、　たぶん、かつての自分はマスコミ報道を素直に受け取っていた弱者だったのであったと思います。だからといって今は強者だとも思わないし、ネットに散らばった情報をもれなく信頼してるわけでも、もちろんありません。ただ、いくつかの視点から自分なりに本質を考えようという姿勢をとるようにはつとめるようにはなりました。まだまだ見極めるまでの分析力は持ち合わせてはおりませんがね。