アメリカのCIAとFBIとLAPD(ロス市警)とで捜査能力を競うことになった。
課題は森に放った一匹のウサギを見つけること。
CIAは森全域にスパイ網を張り巡らし、しらみ潰しに目撃情報を集めたが、
大がかりな捜査の結果、「ウサギはいない」との結論に達した。
FBIは手がかりが得られぬまま時間が経つと、森を焼き払い動物もろとも皆殺しにした。
そして「出火元はウサギ」ということにした。
LAPDは森に入ると瞬く間にボコボコに殴られたタヌキをしょっぴいてきた。
タヌキは叫んでいた。
「オーケーオーケーわかったよ! オレがウサギだ! オレがウサギ!」
横浜市戸塚のアパートで飼われていたニシキヘビが逃げ出してから1週間以上が経ちますが、
いまだ見付かっておらず、その行方はわかっていません。
体調3,5mほどのニシキヘビ、捕食対象として人間を呑み込むほどのことはないかもしれませんが、
もし襲われ噛みつかれたら大怪我、体に巻きつかれ締めつけられたら骨折、窒息死の恐れはあります。
まあ早く捕獲されて欲しいモノですが、いったん自然の中に紛れ込まれたら、
見つけることは難しいでしょうねえ。
この3日間で300人の捜査員が動員されても目撃情報や手がかりもなさそうですが、
そんな大がかりな捜索隊を投入したらヘビのほうも却って警戒して出てこなさそうです。
ま、捜査側はそんなことも言ってられないのでしょうけども。
冒頭のジョークのように潜んでいるとされる近隣の森を焼き払うなんてできませんし、
シマヘビ捕まえてニシキヘビだ!なんて誤魔化しもできませんし、
こうやって地道に大袈裟な捜索を続けるしかありませんかねえ。
思うのですが、なんで日本という島国で、こんなに輸入動物に対しておおらかなのでしょうねえ。
生態系を乱す恐れがあるにも関わらず、たくさんの輸入動物がペットとして一般家庭で飼われ、
そして逃げ出したり、あるいは棄てられたりして野生化し、問題を引き起こしています。
ラスカルかわいい!なんて、無邪気に飼いだして、やがて手に負えなくなり棄てられ、
野生化したアライグマは今や各地で被害をもたらし害獣とされています。
ハブ退治にうってつけってんでマングースを野に放したらハブではなく、
貴重な固有種がマングースに襲われる羽目になったり。
別にニシキヘビやアライグマに罪はなく、愚かな人間が罪深いだけなんですが、
まあ、碌な事ありませんので、ヘビだろうが熱帯魚だろうが犬猫だろうが、
ヒトやモノの往来において紛れ込んでしまいかねないアリとかハエとか限界はあるにしても、
もはや研究目的以外は外来種の輸入全面禁止でいいんじゃないでしょうか。
だって本来はココにいる筈のない生物を、わざわざ持ち込むことはありません。
生態系を乱しかねないだけでなく、倫理的にも問題があるように思います。
だいたい島国であれば、そうしたことにもっと神経質であるべきと思うのですけどもね。
しかしこう言うと、だったらおい、じゃあ人間はどうなんだ?
人間が旅行したり海外で仕事を求めたりもいけないのかこのビチクソがあ!
なんて反論もあるのでしょうが。
でも、人間だって本来住んでいるところから別の土地に移れば、
まず待っているのはその土地の人との摩擦です。
摩擦というか、住む土地の拡大であったり、資源を求めたり、
そういうことで人間は侵略や戦争を繰り返してきました。
今現在、イスラエルとパレスチナの軍事応酬が激しくなっており、多くの民間人も犠牲になっています。
こんなことを未だに人間は続けているワケで、コレだって土地が大きく絡んでいる問題です。
そのコミュニティが存続し住民が生きていく上で、別の土地を求めて移動することは、
必要であったのかも知れませんが、こうした愚かな事態を生み出し続けることになっているのです。
であれば、本来は生まれた土地で生活をずっと続けられれば、
ソレに越したことはないような気はします。
今、漫画「鬼滅の刃」の大ヒットで、「鬼」という存在を注目する機会にもなっていますが、
各地で昔から鬼とされるのは、あるいは新型コロナウィルスのような目に見えない疫病だったり、
あるいはその土地でマイナーなコミュニティの人達だったかもしれません。
そんな人達を排除や攻撃する際に「鬼」呼ばわりすることで正当化していたのかもしれません。
アメリカがイランや北朝鮮を悪の枢軸と、日本人が朝鮮人をゴキブリと呼んだりするように。
日本人なんか、中国や朝鮮からヒトが来るのを嫌がりますでしょ?
このコロナ禍でアメリカなんかでは、東洋人に対するヘイトクライムが続いてますでしょ?
じゃあ日本人だけで日本にだけ住んでいればよさそうなモノです。
多様性が謳われるこのご時世、お互いの尊重というのは自分も大切にしたいと思っていますが、
現実で肌の色や宗教や風習、言葉が違う人と同じコミュニティで暮らすのは、今でもなかなか困難です。
相手を理解したがらない人々のほうが多いでしょう。
アメリカではアジア系だけではなくアフリカ系や先住民への差別もありますが、
先住民はコロンブスのアメリカ大陸発見にこう言うそうですね。
「我々は発見などされたくはなかった」
社会というシステムに組み込んで多様な人種・民族を溶け込ませようとしても、
軋轢を取り除くことは難しく、摩擦や衝突は続きます。
そして新コロのようなきっかけがあると、抑圧してきた差別意識が暴力的に発露してしまいます。
今や人間の往来を止めることは無理でしょうが、動物等の外来種についても手遅れなのでしょうか。
一方で、植物は? 野菜や果物の外来種もあるべきではないのか?
となると、ソレは有益なように思いますし、一口で外来種云々と言うのも、
無理のあるハナシなのかもしれませんが。
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